101 / 153
101 私の秘密・大人編
しおりを挟む
前回の続き。大人になってから編。
子供時代は使い方や意味などを覚え、慣れるに徹していたが、大人になってから関わり方やスタンスに変化が現れた。
1番の変化は、自分だけでなく頼まれて他人も占うようになったこと。と言ってもプロの占い師として占うではなく、あくまで困っている友人を手助けする、そういうスタンスだ。
その時に心掛けたのは、『対価』を貰うこと。
おまじない研究中に『占った後は、必ず対価を頂く。占いによって、本来受けるべきだった厄災を避けた場合、違う形と規模で改めて受ける事になる場合がある。けれど身銭を切れば、厄災を避けたがお金で損をした(厄を受けた)ので、改めて受ける事は無くなったり、小さく済む』との話を聞いたからだ。
他にも、人を占うと大なり小なり、占った相手のカルマを被る事もあるらしい。そんな観点から言っても、『\でもって縁を切る』行為は必要と私は考えた。
私の場合は商売をしている訳でないので、食事や美味しいお菓子を奢って貰う事で、解消させてもらっている。
自分の占いに、自分で驚いた事があった。
無職になり就活をしていた時、同時に2か所から内定を貰った。Aは家から近いが、福利厚生がやや劣る。Bは家から遠いが、休日は完全週休2日制。心はB寄りだったが、二者択一で占ってみたのだ。
Aは忙殺される時期があるが、結果的に良い仕事になる。Bは最初はいいけれど後に仕事を失う。という、驚愕の結果が出た。
(じゃあ、Aか…)
私はAに勤める事になり、占い通り多忙を極めた。
(こんなに忙しいとは…。Bを選んでたらどうだったかな?)
などと考えていた約1年後。東日本大震災が発生した。
Aは倒壊や津波の到達はなく、2ヶ月後に営業再開。そして『復興』需要などの追い風で 過去最高収益を出し、臨時ボーナスが出た。
一方、Bは建物が損壊認定を受け、改修工事&業務停止。その後本社が経営を縮小する事になり、震災から3ヶ月後に撤退した。
占いは的中した。それまではせいぜい3カ月先が限界だったが、その時は1年以上先を予見したのだ。自分でも驚いた一件だった。
逆に、私が敢えて自分を占うのを避けた事も2回だけある。大病での手術と、夫との結婚の時だ。
占いで大事なのは、安定した精神状態だ。他人の事ならいざ知らず、自分の事となると冷静に鑑定出来ない。
それ以上に、自分で自分の的中率を理解出来ている。悪い結果が出た時に、それがどの位の確率で実現するか…。ショックを受けるどころでは無いだろうし、関係ない事柄にもそういう意味で悪い影響が波及するかもしれない。
いま思い返しても、手を出さなくて良かったと考えている。
大人になってタロット占いに関して持った実感は、『自分の力の及ぶ範囲』を理解し、着手の判断をするのが大事ということ。
それはオカルトの世界だけではなく、現実世界の仕事と責任問題にも繋がる事だ。
そうそう、占いにあたり『自分で自身の事を占ってはならない』という人も居るが、私はあまり気にしていない。気になる事、迷っている事があればガンガン占っている。
『自分占い禁止』を掲げる理由に、『冷静に鑑定出来ない』『客観的に見れない』が存在するので、そういう意味では先の話に通じるのだが、私はある『決まり』を設けて自分占いをしている。
それは『ウイッチネーム』を使うこと。
ペンネームの様に、占いをする時だけ名乗る名前みたいなものだ。これもおまじない研究中に得た知識なのだが、敢えて『自分ではない人物』が『自分』を占っている、という意図的な切り替えを作っている。
私にとって占いとは『現在を積み重ねて導き出される、未来の情報を知る技術』だと思う。未来は不確定だが、現在を積み重ねたその先に確実に存在する。
科学がどんなに進んでも、無名の個人の些細な未来など予測は出来ないだろう。科学に未来予知が出来なくとも、占いはそれが可能なのだ。何と素晴らしい技術だろう。
オカルト好きな、ある女の長過ぎる呟き。
子供時代は使い方や意味などを覚え、慣れるに徹していたが、大人になってから関わり方やスタンスに変化が現れた。
1番の変化は、自分だけでなく頼まれて他人も占うようになったこと。と言ってもプロの占い師として占うではなく、あくまで困っている友人を手助けする、そういうスタンスだ。
その時に心掛けたのは、『対価』を貰うこと。
おまじない研究中に『占った後は、必ず対価を頂く。占いによって、本来受けるべきだった厄災を避けた場合、違う形と規模で改めて受ける事になる場合がある。けれど身銭を切れば、厄災を避けたがお金で損をした(厄を受けた)ので、改めて受ける事は無くなったり、小さく済む』との話を聞いたからだ。
他にも、人を占うと大なり小なり、占った相手のカルマを被る事もあるらしい。そんな観点から言っても、『\でもって縁を切る』行為は必要と私は考えた。
私の場合は商売をしている訳でないので、食事や美味しいお菓子を奢って貰う事で、解消させてもらっている。
自分の占いに、自分で驚いた事があった。
無職になり就活をしていた時、同時に2か所から内定を貰った。Aは家から近いが、福利厚生がやや劣る。Bは家から遠いが、休日は完全週休2日制。心はB寄りだったが、二者択一で占ってみたのだ。
Aは忙殺される時期があるが、結果的に良い仕事になる。Bは最初はいいけれど後に仕事を失う。という、驚愕の結果が出た。
(じゃあ、Aか…)
私はAに勤める事になり、占い通り多忙を極めた。
(こんなに忙しいとは…。Bを選んでたらどうだったかな?)
などと考えていた約1年後。東日本大震災が発生した。
Aは倒壊や津波の到達はなく、2ヶ月後に営業再開。そして『復興』需要などの追い風で 過去最高収益を出し、臨時ボーナスが出た。
一方、Bは建物が損壊認定を受け、改修工事&業務停止。その後本社が経営を縮小する事になり、震災から3ヶ月後に撤退した。
占いは的中した。それまではせいぜい3カ月先が限界だったが、その時は1年以上先を予見したのだ。自分でも驚いた一件だった。
逆に、私が敢えて自分を占うのを避けた事も2回だけある。大病での手術と、夫との結婚の時だ。
占いで大事なのは、安定した精神状態だ。他人の事ならいざ知らず、自分の事となると冷静に鑑定出来ない。
それ以上に、自分で自分の的中率を理解出来ている。悪い結果が出た時に、それがどの位の確率で実現するか…。ショックを受けるどころでは無いだろうし、関係ない事柄にもそういう意味で悪い影響が波及するかもしれない。
いま思い返しても、手を出さなくて良かったと考えている。
大人になってタロット占いに関して持った実感は、『自分の力の及ぶ範囲』を理解し、着手の判断をするのが大事ということ。
それはオカルトの世界だけではなく、現実世界の仕事と責任問題にも繋がる事だ。
そうそう、占いにあたり『自分で自身の事を占ってはならない』という人も居るが、私はあまり気にしていない。気になる事、迷っている事があればガンガン占っている。
『自分占い禁止』を掲げる理由に、『冷静に鑑定出来ない』『客観的に見れない』が存在するので、そういう意味では先の話に通じるのだが、私はある『決まり』を設けて自分占いをしている。
それは『ウイッチネーム』を使うこと。
ペンネームの様に、占いをする時だけ名乗る名前みたいなものだ。これもおまじない研究中に得た知識なのだが、敢えて『自分ではない人物』が『自分』を占っている、という意図的な切り替えを作っている。
私にとって占いとは『現在を積み重ねて導き出される、未来の情報を知る技術』だと思う。未来は不確定だが、現在を積み重ねたその先に確実に存在する。
科学がどんなに進んでも、無名の個人の些細な未来など予測は出来ないだろう。科学に未来予知が出来なくとも、占いはそれが可能なのだ。何と素晴らしい技術だろう。
オカルト好きな、ある女の長過ぎる呟き。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる