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10 武道会2
しおりを挟むイルダさん、じゅんさん、シルさんは順当に勝ち進む。
まぁ予想はつくが3人は戦う事になった。
それもバトルロワイヤル。
上位7名を一気に絞る内容だった。
『だ、大丈夫でしょうか?』
「景品殿はシル達に勝って欲しいのかい?」
『は、はい』
「そうかい。君の事はじゅんからも報告受けている。少し力を貸そうか」
そう言うと龍王様は私の頬に近づくと軽く口づけをした。
『なっ!?』
「魔力補充も兼ねたのだけどね、やりすぎたかな?」
ケラケラと笑う龍王様の視線の先を見ると、会場の数十人居た男性は倒れていた。
そして、目の前にシルさんが現れる。
『え』
「勝手に俺のものに触るのやめてもらえます?龍王よ?」
「ははっ、我は魔力補充をしただけだよ」
「…はぁ!?」
「シル、我は景品殿に対して愛があっても愛ではない」
「…」
シルさんは龍王様を睨むと私の元に来ると頬を手で何度も何度も拭いた。
「アリアちゃん。マジで勝手に触らせないで?コロシアムを壊しちゃうよ俺」
『えぇ!?』
「これでも抑えてるから、マジでどうかなる」
シルさんがそう言うと私の前から離れて行った。
「ククッ、シルは意外と他の二人に比べて幼稚だからね」
そう言いながら龍王様は笑うのだった。
◯◯◯◯
シルさんが、会場に戻ると人数は少ない。
決着は簡単につく様な状態だった。
そうこのまま終わるはずだったが、ある人物の登場によって展開が変わった。
「りゅーおー!!」
「おや?」
「どうか、どうか、我が息子も参加をさせて下さい!!」
「ククッ、来たね。もちろん構わないよ宰相」
「『宰相!?』」
明らかに軍人向きの体型をしているムキムキの男性が若い男子を引きずっている。
いや、首根っこを引っ張っているのにその状況で本を読んでいる。
「ありがたき幸せ!おら!ロウ、お前もお礼を言わんか!」
「えー、面倒い」
「何が面倒いだ!嫁だぞ嫁!我が家に嫁を連れて来い」
「えー」
ロウさんと呼ばれた男子と私は目が合うと彼は突然立ち上がって会場に向かう。
「さて、シル達はどうするのかな?」
楽しそうに言う龍王様に首を傾げる。
『あの?』
「景品殿、楽しみにしておくんのだね。今日の夜は寝れないよ?」
『…は!?』
突然言われて私は戸惑いながらロウさんを見た。
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