男島〜familiar〜

冬愛Labo

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27 ヘアピン

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食事を食べた後、イルダさんは私を連れて移動をする。
沢山の花がある所に着くと私は目を見開いた。

『綺麗…』
「ここは、俺の秘密の場所」
『そうなんだ。イルダさん綺麗ですねここっ!』

私が興奮気味に話すとイルダさんはにっこりと微笑む。
イルダさんの金色の瞳が目に入った時シルさんの言葉を思い出す。
求愛期…。
今はきっとそんな時期なんだ。

『イルダさん』
「なに?」
『本当は色々したいのですか?』
「したい…でも無理はいやだ」
『待ってるのに?』
「え?」
『キス…したかったなぁ』

驚くイルダさんに私はクスっと笑った。
シルさんやロウさんの時とは違って、イルダさんはまた違う感覚。
驚く顔をもっともっと見たい。
そう思うと意地悪な事を言いたくなった。
自分に驚きながらイルダさんのローブを掴んで、上目遣いをして見た。

『んっ』
「…っ!!」

キス待ちの顔をするとイルダさんは真っ赤な顔になるとそのまま私に近づいてくる。
そして、そのまま軽く、くちづけをした。
濃厚ではない。
口に当たるだけの口付け。
だけど、それが愛しくて堪らなかった。

『イルダさん…』
「ん?」
『シルさんの気持ちも教えてもらって、イルダさんの気持ちも知って思ったんです』
「…」
『私、恋人の好きか分からない。でも、イルダさんの事すっごく触りたいし、知りたいって思います』
「まって、それ以上言わないで」
『え?』
「俺が言う…アリア俺と付き合って下さい。俺の番にしたい」
『…』 
「だめか?」

私は涙が溢れてくるのを拭きながらイルダさんの顔を見た。

『好きって…好きって今思った』
「…!!」
『イルダさんが…好き』
「アリア!」

イルダさんは頭につけているヘアピンを取ると私の耳に髪をかけヘアピンで留める。

「これは、俺が作った。魔力が沢山入っている。宝石も小さいが付いてる」
『あ、有難うございます』
「もし、先を許してくれるのならもっと豪華の贈る」
『いえ、これがいい』
「ん、なら指輪を贈る」
『はいっ!!』

私達はもう一度、口付けをして寄り添う。
チラリと見たイルダさんの目が赤色に変わっているのを見て私は嬉しくなった。

『イルダさん有難うございます』
「こっちこそ、有難うアリア」

私達はこの広場でゆっくり流れる時間を堪能したのだった。
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