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21お祭り③
しおりを挟む私が固まっていると相手が気付き声を掛けてくる。
「あれ、結奈じゃん。久しぶりだな、何してんだ?」
男性の声を聞いた私は動揺し返事ができないでいると男性…いや、元彼氏である崎村悠太郎(さきむらゆうたろう)は気軽に私に話しかける。
この男は私を捨てて海外に行き浮気までした男だ。
初めて付き合った男性だから思い出はあるけど、未練はそこまで無いつまりだった。
だけど、久しぶりに会ったら時私はほんの少しの未練があるのだと思った。
何故なら会えて嬉しいって気持ちがひょこっと顔を出す。
「なあ結奈久しぶりに飲みに行かね?俺が奢るからさ」
『…悠太郎。悪いけどいけない』
「なんで?彼氏ができたとか?」
『うん、そうなの。彼氏ができたの…』
本当は仮の彼氏だから本物じゃないけど…。
私は元彼に言うと横にいる慎也君をじろじろと悠太郎が見る。
「へぇ、年下じゃん。こんなイケメンだったらすぐに嫌われて飽きられるから俺とより戻そうぜ」
『戻さないっ!私はもう悠太郎とは何も関係ないんだからっ!』
「なんで?やっぱりさ結奈が良いって思ったんだよ。だからな、なっ?身体だけでも良いから」
『…っやめて!!私は行かないから』
「あ?この強情がっ!」
パチンっ!
慎也君も私も何が起きたか分からない。
悠太郎が突然私の頬を打ったのだ。
「テメェ!!俺の結奈に何してんだよ!!」
「あ?外野は黙ってろ。俺に従順だった結奈が逆らうからこんな事になるんだよ」
悠太郎は頭が狂っているんじゃないだろうか?
私は戸惑いながら頬を押さえて慎也君の後ろに隠れた。
「大丈夫か結奈?おい、お前俺の前でそんな事をしてどうなるか分かってんのか?おい!コイツにヤキを入れろ、しっかり、たっぷりな。抜かるなよ?」
慎也君が突然言うと何人かの人が集まる。
「頭~、怒りで抱き潰したらダメっすよ」
「そうそう、それな」
「ってか、久しぶりだから腕がなるな~」
「このおっさんは俺がやる。頭の姐さんにこんな事をさせるなんてっ!」
集まった人はは悠太郎君を囲むと何処かに連れて行った。
『だ、大丈夫なの!?悠太郎は?』
「自分が叩かれたのにあの男の心配か結奈?…あーもう面倒くせぇ!!」
突然大声を上げる慎也君は私の手を捕まえた。
「まだ、意識がはっきりしている状況でするつもりはなかったが、もういい今日はヤる。結奈とエッチをする。泣いても抵抗しても止めねえ!」
『…え?』
「覚悟しろよ、孕ます勢いで朝まで寝かさずやってやる」
私はまだ追いつけないで居ると慎也君が私の手を引っ張ってお祭りの場所を後にした。
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とてもたのしく読ませていただきました❗昨年より更新されていないので、お願いいたします‼️
( ノ;_ _)ノ