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59話  海!

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今日は魔族領まで来ている。


ベルさんに村の紹介ばかりさせて悪かったから、今度はこちらの故郷を紹介しようと案内して貰っているところだ。


そしてどうやらベルさんの話によると、魔族領には海があるらしい。


ラナちゃんは話を聞いた途端に、すぐに見てみたい!と、返答してしまったものだ。
今までほとんどを村の中で過ごしてきたのだ。


しょっぱい水がたくさんあり多くの生き物が存在している海などいう自身が見たこともないものがあると言われれば、見てみたいと思うのは当然だろうね。


彼女には視察というよりは魔族領の魅力を知りにいくという方針で、全力で楽しんでもらうつもりだ。


さっそくラナちゃんは、サラさんに水着をつくって貰っているようだ。


「特別な服を着てはいるのですか?」


とラナちゃんは不思議そうな顔をしている。
でもサラさんにかわいいものを仕立ててもらえたようだ。


さっそくそんなラナちゃんを海に連れて行ってもらう。


「にゃああああ!!!」


ラナちゃんは青い海をみて、こぼれ落ちそうなくらい目を見開き、そして感嘆の声を上げていた。


ベルさんも、自分たちの故郷に驚いてもらえてうれしそうだ。


存分に遊びたまえと許可をしてくれる。


ラナちゃんは嬉しそうに海の方へと走って行くのであった。
ちなみに遊び相手はサラさんである。


彼女も奮発してあたらしい水着を作ったらしい。


どう?と聞かれたのでかわいいですと返したら、馬鹿!と恥ずかしそうに叩かれてしまった。


理不尽だ。


でも2人は楽しそうに海で遊び始めている。
うん。見ているだけでこちらも嬉しくなるよ。


「アッツ!溶けるウウ!」


ちなみにエーソンさんも来ているのだが、熱さのせいでダウンしているようだ。


彼女も水着をきているのだが、水着の方がいつもよりも露出が少ないという大変おかしな逆転現象がおきている。


しかも海よりも、帝国領の魔道具の方が彼女にとっては魅力的のようだ。


今も日陰でダルそうに魔道具いじってるし。
でもたくさん収穫はあったそうなので付いてきてもらって正解だったと思う。


「タクマ様!タクマ様!本当に水がしょっぱいです!本当にこんな不思議な場所があるのですね!」


休憩時間になり、海から上がってもラナちゃんの興奮は収まっていないようだ。


ずっと嬉しそうに海で遊んだ感想をはなしてくれている。
耳がピコピコと動き、尻尾がぶんぶん揺れる。


かわいかった。


自分も招かれた側であるにも関わらず、なんだか嬉しくなるよ。


猫人族にはラナちゃんと同じように、村の中でしか生きたことがない子が多い。


そんな子達にできるだけ多くのものを見て、感じてもらいたい。


それはきっと大切な思い出になるはずだから。


「タクマ様!一緒に泳ぎましょう!」


ラナちゃんに手を引かれながら僕も海へとはいる。


水が冷たくて、とても気持ちいいと思いました。
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