61 / 95

61話 混浴とか聞いてない!

しおりを挟む
夕方、ベルさんにおぬしらのモノにも負けん、魔族の温泉をみせてやる!と温泉まで案内してもらった。


魔族達にもかなり入浴という文化は親しまれているようだ。


ただ魔族は人と構造が違うため、ほんとうにマグマみてえなお風呂に入っていた。


ああ、いい温度だあと魔族達はめちゃくちゃ気持ち良さそうに入っている。


うん。


異文化交流だね。


僕たちが入ったら疲れどころか体まで溶けちゃいそうだ。


物理的に。


もちろん案内してもらったのは僕たちでもはいれる温泉だった。


ちなみに水着を着たまま入るらしい。
異文化だあ。


温泉は露天風呂だった。


入ってみるとすごく気持ちよかった。
確かにベルさんが負けないと言い張るのもわかる。


・・・少し、あのマグマみたいなお風呂にもはいってみたいような気がしてきた。


いったい魔族さんたちはどんな気分なのだろうか?
魔族でないのがすこし残念に思えた。


「気になるなら、おぬしを魔族にしてやろってもよいぞ?」


そんなことを考えながら温泉につかっていると、なぜかベルさんの声が聞こえてくる。


幻聴ではなかった。

彼女も水着姿で、おんなじお風呂に入ってきているのだ。


またかよ!と思わず叫ぶ。


「騒ぐでない。ここは混浴じゃ。郷に入っては郷に従えというじゃろう?いきなり拒否などしてくれるなや」


どうやらその言葉は本当らしい。
ラナちゃんやサラさんたちも後に続いて入って来た


き、聞いてない!と動揺する。


「言っておらぬからな。いうたらおぬしこないではないか」


計られた。
完全に計られました。


こうして謎の混浴がスタートするのであった。


「タクマ様!不思議な感じがします!」


ラナちゃんが温泉に浸かりながらいった。


確かに、彼女の言うとおりで、水着のまま温泉に入るのは変な気分になる。


暖かくて心地よいのに、なんだかプールに入っているみたいだ。


少なくとも村の温泉では味わえない気分だ。


断っていたらこんな気分にはなれなかっただろう。
異文化を体験するのも、悪くはないのかもと思った。


夜、みんなが寝静まった頃。


僕は再び温泉に来ていた。


理由は至ってシンプル。
ぜんぜん湯を楽しむことができなかったからだ。


さすがに異文化にどぎまぎしながら、温泉を楽しむなんて器用なことはできなかった。


楽しかったのは間違いないが、やっぱり普通に楽しんでみたい。
そんな欲求にあらがえず、深夜に抜け出して、再び訪れたのだ。


うん。今度はゆっくり入れそうだぞ。


「と、思うじゃろ?」


・・・なんでいるんだ。


いつの間にかとなりにベルさんがいた。
お休みと分かれたはずなのに、どうして・・・。


しかも水着着てねえし!


急いで逃げようとする。


けれどベルさんは逃がさぬよと言いながら僕を掴んで離してくれなかった。


「これから仲良くやっていくのだ。裸の付き合いは必要だろう?ほら、おぬしも脱げ。共に隠し事はせずに、見せ合おうぞ」


まずい。
力が強くて抵抗できない。


フェル!スラ!助けて!
ダメだ!ぐっすりだあ!


いやああああああ!


「さ、せ、な、い、わ、よ!この変態魔王!」


「ぬお!これは魔法か!?長耳の!貴様、じゃまをするな!」


「邪魔するに決まってんでしょうが!」


サ、サラさん!?


なんであなたもここに!?
しかもこっちも水着着てねえ!?


どうしてですか!?


いや、助かったからいいのだけど。


なぜか目の前で裸の2人が争っている。


うん。頼むからのんびり入らせてくれ。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』

まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。 朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。 「ご主人様の笑顔が見たいんです」 その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。 全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!? 甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。

処理中です...