13 / 18
逆さまの窓
しおりを挟む
親戚の家から帰る道に
少し気になる場所がある
お墓のすぐ横に建っている古いアパートだ。
そこは
とある宗教の人たちが住んでいる
という話もあるし
近くのお寺が持っているアパートだ
という話もある。
でも、本当のところは誰も知らない。
ただそのアパートと墓地の
ちょうど間を通るようにして
一本の細い道がある。
帰り道は、いつもそこを通る
その日も同じだった。
ただ、その日は朝からとにかく忙しく
親戚の家を出る頃には外も真っ暗で
私自身も、もう限界だった。
だから運転は旦那に任せて
私は助手席のシートを
マックスまで倒して横になっていた。
車があの道に差しかかったとき
ふと、視線を感じた。
何となく気になって
アパートの窓の方を見ると
そこに、オカッパ頭が見えた。
小さな影が、窓のところに浮かんでいる。
〘眠れなくて、外でも見ているのかな
目の前お墓なのに怖くないのかしら〙
そのときは、ただそれくらいに思った。
部屋の明かりは、たぶん豆電球で
オレンジ色のぼんやりした光の中に
オカッパ頭の影が浮かんでいる。
でも――
すぐに違和感に気づいた。
それは、後頭部だった
しかも…
逆さまだった。
まるで天井に張りついて
窓の外を覗き込んでいるみたいに。
車はそのまま進み
アパートはすぐに視界から消えた。
あれは何だったんだろう
人だったのか
それとも――別の何かだったのか。
ただ、家に帰ってから
ふと思い出して背筋が寒くなった。
あのとき私は、確かに
視線を感じて窓を見た。
でも、見えたのは
逆さまの後頭部だった…
少し気になる場所がある
お墓のすぐ横に建っている古いアパートだ。
そこは
とある宗教の人たちが住んでいる
という話もあるし
近くのお寺が持っているアパートだ
という話もある。
でも、本当のところは誰も知らない。
ただそのアパートと墓地の
ちょうど間を通るようにして
一本の細い道がある。
帰り道は、いつもそこを通る
その日も同じだった。
ただ、その日は朝からとにかく忙しく
親戚の家を出る頃には外も真っ暗で
私自身も、もう限界だった。
だから運転は旦那に任せて
私は助手席のシートを
マックスまで倒して横になっていた。
車があの道に差しかかったとき
ふと、視線を感じた。
何となく気になって
アパートの窓の方を見ると
そこに、オカッパ頭が見えた。
小さな影が、窓のところに浮かんでいる。
〘眠れなくて、外でも見ているのかな
目の前お墓なのに怖くないのかしら〙
そのときは、ただそれくらいに思った。
部屋の明かりは、たぶん豆電球で
オレンジ色のぼんやりした光の中に
オカッパ頭の影が浮かんでいる。
でも――
すぐに違和感に気づいた。
それは、後頭部だった
しかも…
逆さまだった。
まるで天井に張りついて
窓の外を覗き込んでいるみたいに。
車はそのまま進み
アパートはすぐに視界から消えた。
あれは何だったんだろう
人だったのか
それとも――別の何かだったのか。
ただ、家に帰ってから
ふと思い出して背筋が寒くなった。
あのとき私は、確かに
視線を感じて窓を見た。
でも、見えたのは
逆さまの後頭部だった…
1
あなたにおすすめの小説
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる