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プロローグ
第5話 天然兼ボーイッシュ兼オタクのヒロイン
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「問題になるかもしれないし、女子トイレ行った方がいいよ」
「……」
「もう1回聞くけど、なんで男子トイレに?」
休み時間にトイレに逃げ込もうとしたら、自分を男だと言い張る系ヒロインに出会ってしまった。
それも男子トイレで。
彼女の名前は空賀栗涼。
ボーイッシュで清涼感のあるサブヒロインである。
クラスは隣だ。
2年A組。
爽やかショートカットの美少女で、中性的な顔立ち。
イケメンの風格があるので、女子生徒からとても人気だ。
何度か廊下ですれ違ったことはあるものの、モブの俺が彼女と話すことはなかった。
ドラマでは夏休み以降に接触するサブヒロイン。
実はアニメ・漫画オタクの空賀は、俺が彼女の推しキャラのグッズを持っていたことを知って気になり始める……。
「興味があったんだ」
空賀がどんなヒロインなのか勝手に回想していると、顔を紅潮させたままの空賀が恥ずかしそうに言ってきた。
凄く可愛い。
付き合いたい。
「ボクは中性的だから、男子トイレに入っていてもバレないかもしれないと思って」
「なるほど。それで男子トイレに」
納得する流れだが、全然納得できない。
頭がおかしいとしか言いようがない。
「そもそも、みんな空賀さんが女子だって知ってると思うよ」
「そうなのかな?」
「いや、そうでしょ」
思い出した。
コイツはヒロインの中で最も頭が悪い。
普通の人間が考えられるようなことも、彼女の頭は思い付かない。
いつも寝てばかり猫系ヒロイン猫音子さんに学力で遥かに劣っている。
「でもボク、たまに街とか歩いてたら女子からキャーキャー言われるし、この前女友達から告白されて――」
「わかったから、早くここを脱出した方がいいと思うけど」
これは助け舟だ。
もしこの状況で俺以外の男子生徒がトイレに来たら、空賀が頭のおかしい変態だっていうことがバレてしまう。
いや、もしくは俺が無理やり男子トイレに引き連れたとか勝手に言われて、被害を受けることになる?
その方が可能性が高いような気がしてきた。
俺はモブだし、他の連中もモブだ。
モブとモブの間に信頼はない。
悲しいが、それが現実。
いつでもヒロインが優遇される。
「俺やっぱ、見なかったことにして教室戻るね」
元々トイレしたかったわけじゃないし、問題ない。
「待って」
「ん?」
「なんでボクの名前知ってたの?」
「そりゃあ、結構有名だし?」
嘘じゃない。
実際のところ、彼女は男子からもそこそこ人気だ。ああいうボーイッシュな女子が一定数の男子に刺さるのは世界の常識。
「そうなの?」
「そうそう。じゃあまたね」
問題に巻き込まれないために、トイレを去りたい俺。
しかーし、そんな俺をガシッとつかんで離さない空賀。
ボーイッシュガールとはいえ、彼女はやっぱり女の子で、肌もすべすべだし、柔らかい。
付き合いたい。
「その腕時計、『ダンラブ』に出てくるヤツだよね?」
何を言われるのかと思えば、俺の腕時計に関することだった。
『ダンラブ』っていうのはエース皇命のライトノベル、『ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)』のことだ。
俺の腕時計は、主人公の黒瀬才斗たち主要キャラが身につけている特殊な腕時計と同じデザインのものだった。
抽選で手に入れた限定アイテム。
ついに気付いたか……。
「まあ、そうだけど」
相手の食い付きに対し、さほど気にしてない素振りを見せる。
「じゃあ、『ダンラブ』好きなの?」
「それなりには」
「ほんとに!?」
完全に目を輝かせた空賀。
これでちゃんとした接点ができたぞ。
あとは距離をどんどん縮めていくのみ。
最近『ダンラブ』を読んでなかったので、しっかり読み直して空賀のオタク会話に対抗しよう。
「ボクの推しは龍河様なんだけど……えーっと……キミ……名前は?」
そうなるよね。
ヒロインである空賀がモブの名前を覚えているわけがない。一応、モブという名のラノベ主人公なんだが。
「俺は風野白狼」
「白狼! あ、ボクのことは栗涼でいいよ」
「わかった」
「それで、白狼の推しキャラは?」
「あー、俺は剣騎かな」
「いいよね! 【ウルフパック】の冒険者って、みんなかっこよくて――」
話が盛り上がってきて嬉しいんだが、そろそろトイレを明け渡した方が良さそうだ。
『ごめん』
すっと横を通っていく男子生徒。
同じクラスだと思うが、名前は覚えてない。なぜから、彼もまたモブだから。
いかにもモブらしく、ごめんの一言で俺と栗涼が生み出すヒロインとの交流イベントを通過した。
「それじゃあ、ボク、そろそろ行くね」
「え、あ、うん」
急な切り替え。
俺が困惑していると、ささっと自然な感じで男子トイレを出ていった。
凄いね。
ついでに通りすがる女子生徒から変な目で見られていたような気もするが、頭が空っぽの栗涼は気付いていなかった。
***
夏休み明け初日。
この1日で、全てのヒロインとの接触を終えた。
問題はここからである。
早速明日からは、体育祭に向けての練習が始まると聞いた。朝から放課後まで、クラスメイトと一緒に過ごすことになる。
それはつまりメインヒロインの水越との恋愛イベントが起きる可能性があるということ。
作者の気まぐれで水越とダンスのペアを組まされたり、偶然同じ競技にエントリーしていたり……。
俺に与えられた任務は過酷だ。
メインヒロインとの恋愛イベントを全て回避し、3人のサブヒロインとの恋愛イベントを積極的に起こさなくてはならない!
明日からの過酷な学校生活を前に、俺の胸は高鳴るのだった。
「……」
「もう1回聞くけど、なんで男子トイレに?」
休み時間にトイレに逃げ込もうとしたら、自分を男だと言い張る系ヒロインに出会ってしまった。
それも男子トイレで。
彼女の名前は空賀栗涼。
ボーイッシュで清涼感のあるサブヒロインである。
クラスは隣だ。
2年A組。
爽やかショートカットの美少女で、中性的な顔立ち。
イケメンの風格があるので、女子生徒からとても人気だ。
何度か廊下ですれ違ったことはあるものの、モブの俺が彼女と話すことはなかった。
ドラマでは夏休み以降に接触するサブヒロイン。
実はアニメ・漫画オタクの空賀は、俺が彼女の推しキャラのグッズを持っていたことを知って気になり始める……。
「興味があったんだ」
空賀がどんなヒロインなのか勝手に回想していると、顔を紅潮させたままの空賀が恥ずかしそうに言ってきた。
凄く可愛い。
付き合いたい。
「ボクは中性的だから、男子トイレに入っていてもバレないかもしれないと思って」
「なるほど。それで男子トイレに」
納得する流れだが、全然納得できない。
頭がおかしいとしか言いようがない。
「そもそも、みんな空賀さんが女子だって知ってると思うよ」
「そうなのかな?」
「いや、そうでしょ」
思い出した。
コイツはヒロインの中で最も頭が悪い。
普通の人間が考えられるようなことも、彼女の頭は思い付かない。
いつも寝てばかり猫系ヒロイン猫音子さんに学力で遥かに劣っている。
「でもボク、たまに街とか歩いてたら女子からキャーキャー言われるし、この前女友達から告白されて――」
「わかったから、早くここを脱出した方がいいと思うけど」
これは助け舟だ。
もしこの状況で俺以外の男子生徒がトイレに来たら、空賀が頭のおかしい変態だっていうことがバレてしまう。
いや、もしくは俺が無理やり男子トイレに引き連れたとか勝手に言われて、被害を受けることになる?
その方が可能性が高いような気がしてきた。
俺はモブだし、他の連中もモブだ。
モブとモブの間に信頼はない。
悲しいが、それが現実。
いつでもヒロインが優遇される。
「俺やっぱ、見なかったことにして教室戻るね」
元々トイレしたかったわけじゃないし、問題ない。
「待って」
「ん?」
「なんでボクの名前知ってたの?」
「そりゃあ、結構有名だし?」
嘘じゃない。
実際のところ、彼女は男子からもそこそこ人気だ。ああいうボーイッシュな女子が一定数の男子に刺さるのは世界の常識。
「そうなの?」
「そうそう。じゃあまたね」
問題に巻き込まれないために、トイレを去りたい俺。
しかーし、そんな俺をガシッとつかんで離さない空賀。
ボーイッシュガールとはいえ、彼女はやっぱり女の子で、肌もすべすべだし、柔らかい。
付き合いたい。
「その腕時計、『ダンラブ』に出てくるヤツだよね?」
何を言われるのかと思えば、俺の腕時計に関することだった。
『ダンラブ』っていうのはエース皇命のライトノベル、『ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)』のことだ。
俺の腕時計は、主人公の黒瀬才斗たち主要キャラが身につけている特殊な腕時計と同じデザインのものだった。
抽選で手に入れた限定アイテム。
ついに気付いたか……。
「まあ、そうだけど」
相手の食い付きに対し、さほど気にしてない素振りを見せる。
「じゃあ、『ダンラブ』好きなの?」
「それなりには」
「ほんとに!?」
完全に目を輝かせた空賀。
これでちゃんとした接点ができたぞ。
あとは距離をどんどん縮めていくのみ。
最近『ダンラブ』を読んでなかったので、しっかり読み直して空賀のオタク会話に対抗しよう。
「ボクの推しは龍河様なんだけど……えーっと……キミ……名前は?」
そうなるよね。
ヒロインである空賀がモブの名前を覚えているわけがない。一応、モブという名のラノベ主人公なんだが。
「俺は風野白狼」
「白狼! あ、ボクのことは栗涼でいいよ」
「わかった」
「それで、白狼の推しキャラは?」
「あー、俺は剣騎かな」
「いいよね! 【ウルフパック】の冒険者って、みんなかっこよくて――」
話が盛り上がってきて嬉しいんだが、そろそろトイレを明け渡した方が良さそうだ。
『ごめん』
すっと横を通っていく男子生徒。
同じクラスだと思うが、名前は覚えてない。なぜから、彼もまたモブだから。
いかにもモブらしく、ごめんの一言で俺と栗涼が生み出すヒロインとの交流イベントを通過した。
「それじゃあ、ボク、そろそろ行くね」
「え、あ、うん」
急な切り替え。
俺が困惑していると、ささっと自然な感じで男子トイレを出ていった。
凄いね。
ついでに通りすがる女子生徒から変な目で見られていたような気もするが、頭が空っぽの栗涼は気付いていなかった。
***
夏休み明け初日。
この1日で、全てのヒロインとの接触を終えた。
問題はここからである。
早速明日からは、体育祭に向けての練習が始まると聞いた。朝から放課後まで、クラスメイトと一緒に過ごすことになる。
それはつまりメインヒロインの水越との恋愛イベントが起きる可能性があるということ。
作者の気まぐれで水越とダンスのペアを組まされたり、偶然同じ競技にエントリーしていたり……。
俺に与えられた任務は過酷だ。
メインヒロインとの恋愛イベントを全て回避し、3人のサブヒロインとの恋愛イベントを積極的に起こさなくてはならない!
明日からの過酷な学校生活を前に、俺の胸は高鳴るのだった。
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