28 / 56
第28話 一切の悔いなし
しおりを挟む
生徒会長はまったくもって理解できない。
俺たちはふわふわしてお花が飛んでいるような会長しか見たことがなかったので、一切の緩みがない彼の新しい表情には慣れなかった。
これで評価が公平になったのかはわからないが、なんとなく感じていた頼りなさと審査員に対する絶望感も薄くなったと思う。
「それでは、最初にジャック&リリーの組による演技の得点を発表いたします。それぞれの項目ごとに、イーグルアイ先生、私、最後にタイフーン先生のつけた点数となりますのでご理解を」
サンダー会長が言った。
その芯のある声には学園をまとめる生徒会長の風格がある。
一人称もすっかり「おいら」から「私」になっていた。
「難しさ、7点、8点、7点で、合計22点」
生徒たち、先生たちからどよめきが起こった。
この点数が高いのか低いのかは、誰もよくわかってないだろう。
なんとなく、だ。
俺たちの叩き出した点数が基準になってくる。
ブレイズは今にも炎を投げてきそうな視線を俺に向けていた。応援してくれているのか、最後の炎が気に食わなかったのか、代表に選ばれなかったらシバくという意味なのか。
「続いて、正確さ、9点、9点、6点で、合計24点」
イーグルアイ先生と生徒会長からの評価は高い。
だが、タイフーン先生……もしかして静止技のところでの減点か、これは!?
なぜか、演技はもう終わったというのにリリーが手をつないできた。
さらにわからない。
今からまた踊ろうとでも言いたいのか?
「最後に、目新しさ、10点、10点、10点の30点満点で、最高評価を獲得しました」
巻き起こる拍手と歓声。
だが、俺の気持ちはいまいち盛り上がらなかった。
なにせ、さっきの減点評価。
さらにはリリーの謎の手つなぎ。
そして……こう思っている自分もよくわからないが、サンダー会長、頼むから最初のあの軽くてふわふわした会長に戻ってくれ。このお堅い会長の言葉は、場の空気を盛り上げるどころか冷ましている。
「リードくん、そこまで気を張る必要はないよ。ここでは、存分にいつもの風を吹かせてくれ」
タイフーン先生……。
しかたない。
あの自分勝手な減点は大目に見よう。
「え、いいんですかー! やったー! はいはい、じゃー行きますよー! ジャック&リリーペアは、なんと最終得点76ポイントで現在トップ! それもそのはずー。だってー、まだ最初の組だからねー!」
……。
やっぱりさっきの気持ちは取り消そうか。
イーグルアイ先生は呆れたようにサンダー会長を見ていた。
「でねでね、次はフロスト&ヴィーナスペアの得点発表! いぇい! 難しさ7、9、8で24点、正確さ8、7、9で24点、目新しさはー、なんとー、8点、8点、8点の、8が3つそろってー、24点! よってー、最終得点は72ポイントで、暫定2位! 惜しーい」
どうなるかとも思ったが、暫定1位は守った。
リリーがさらに強く手を握る。俺も強い気持ちで握り返した。
他のペアのアクロバットダンスを見る余裕はなかったから、審査に何も言えない。
だからこそ、ここは祈るしかない。
「ゲイル&ハローペアにいくよ! 難しさは9、9、9で27点の高得点! 正確さ8、8、7で23点! 最後の目新しさは──」
ゲイルと俺の親友対決。
アクロバットが得意なゲイルはこのオーディションに本気だった。
なかなかゲイルが本気を出すのは見ることがない。夜遅くまで練習したと思っても、ゲイルはまだ練習をしていて、部屋に帰ってきていなかった。
ゲイルは本気で頑張っているのを隠す。
いつものようにユーモアの混じったジョークを言って、気楽に生きていることを演出している。
だが、俺は彼が努力家なのを知っていた。
そして、その努力は人には見せない、というこだわりも。
最後の項目、目新しさで26点を獲得すれば俺たちに並ぶ。
勝つには27点が必要だ。減点は3点しか許されない。
もちろん代表を勝ち取りたい。
だが……ゲイルたちの努力は、俺たちの努力を超していたんじゃないか?
「イーグルアイ先生の評価はー、なんと9点!」
おっ、いい調子だ。
「そしておいらは8点!」
27点までは、タイフーン先生が10点を出す必要がある。
サンダー会長はエンターテインメントをわかっていた。なかなか最後の得点の発表をしようとしない。
さあ来い、10点満点!
気づけば俺はゲイルとハローちゃんのペアを応援していた。
「そしてー、このときが来た! ほんとーにおいらの口から言ってもいいんですかー? 言っちゃいますよー。タイフーン先生の評価はなななんと、10点満点! 優勝、そしてクラス代表はゲイル&ハローペアに決定!」
やったー!
大歓声の中に、俺の歓声も入っていた。
悔いはない。
俺はただ、親友の栄光を笑顔で見ることができて嬉しかった。
俺たちはふわふわしてお花が飛んでいるような会長しか見たことがなかったので、一切の緩みがない彼の新しい表情には慣れなかった。
これで評価が公平になったのかはわからないが、なんとなく感じていた頼りなさと審査員に対する絶望感も薄くなったと思う。
「それでは、最初にジャック&リリーの組による演技の得点を発表いたします。それぞれの項目ごとに、イーグルアイ先生、私、最後にタイフーン先生のつけた点数となりますのでご理解を」
サンダー会長が言った。
その芯のある声には学園をまとめる生徒会長の風格がある。
一人称もすっかり「おいら」から「私」になっていた。
「難しさ、7点、8点、7点で、合計22点」
生徒たち、先生たちからどよめきが起こった。
この点数が高いのか低いのかは、誰もよくわかってないだろう。
なんとなく、だ。
俺たちの叩き出した点数が基準になってくる。
ブレイズは今にも炎を投げてきそうな視線を俺に向けていた。応援してくれているのか、最後の炎が気に食わなかったのか、代表に選ばれなかったらシバくという意味なのか。
「続いて、正確さ、9点、9点、6点で、合計24点」
イーグルアイ先生と生徒会長からの評価は高い。
だが、タイフーン先生……もしかして静止技のところでの減点か、これは!?
なぜか、演技はもう終わったというのにリリーが手をつないできた。
さらにわからない。
今からまた踊ろうとでも言いたいのか?
「最後に、目新しさ、10点、10点、10点の30点満点で、最高評価を獲得しました」
巻き起こる拍手と歓声。
だが、俺の気持ちはいまいち盛り上がらなかった。
なにせ、さっきの減点評価。
さらにはリリーの謎の手つなぎ。
そして……こう思っている自分もよくわからないが、サンダー会長、頼むから最初のあの軽くてふわふわした会長に戻ってくれ。このお堅い会長の言葉は、場の空気を盛り上げるどころか冷ましている。
「リードくん、そこまで気を張る必要はないよ。ここでは、存分にいつもの風を吹かせてくれ」
タイフーン先生……。
しかたない。
あの自分勝手な減点は大目に見よう。
「え、いいんですかー! やったー! はいはい、じゃー行きますよー! ジャック&リリーペアは、なんと最終得点76ポイントで現在トップ! それもそのはずー。だってー、まだ最初の組だからねー!」
……。
やっぱりさっきの気持ちは取り消そうか。
イーグルアイ先生は呆れたようにサンダー会長を見ていた。
「でねでね、次はフロスト&ヴィーナスペアの得点発表! いぇい! 難しさ7、9、8で24点、正確さ8、7、9で24点、目新しさはー、なんとー、8点、8点、8点の、8が3つそろってー、24点! よってー、最終得点は72ポイントで、暫定2位! 惜しーい」
どうなるかとも思ったが、暫定1位は守った。
リリーがさらに強く手を握る。俺も強い気持ちで握り返した。
他のペアのアクロバットダンスを見る余裕はなかったから、審査に何も言えない。
だからこそ、ここは祈るしかない。
「ゲイル&ハローペアにいくよ! 難しさは9、9、9で27点の高得点! 正確さ8、8、7で23点! 最後の目新しさは──」
ゲイルと俺の親友対決。
アクロバットが得意なゲイルはこのオーディションに本気だった。
なかなかゲイルが本気を出すのは見ることがない。夜遅くまで練習したと思っても、ゲイルはまだ練習をしていて、部屋に帰ってきていなかった。
ゲイルは本気で頑張っているのを隠す。
いつものようにユーモアの混じったジョークを言って、気楽に生きていることを演出している。
だが、俺は彼が努力家なのを知っていた。
そして、その努力は人には見せない、というこだわりも。
最後の項目、目新しさで26点を獲得すれば俺たちに並ぶ。
勝つには27点が必要だ。減点は3点しか許されない。
もちろん代表を勝ち取りたい。
だが……ゲイルたちの努力は、俺たちの努力を超していたんじゃないか?
「イーグルアイ先生の評価はー、なんと9点!」
おっ、いい調子だ。
「そしておいらは8点!」
27点までは、タイフーン先生が10点を出す必要がある。
サンダー会長はエンターテインメントをわかっていた。なかなか最後の得点の発表をしようとしない。
さあ来い、10点満点!
気づけば俺はゲイルとハローちゃんのペアを応援していた。
「そしてー、このときが来た! ほんとーにおいらの口から言ってもいいんですかー? 言っちゃいますよー。タイフーン先生の評価はなななんと、10点満点! 優勝、そしてクラス代表はゲイル&ハローペアに決定!」
やったー!
大歓声の中に、俺の歓声も入っていた。
悔いはない。
俺はただ、親友の栄光を笑顔で見ることができて嬉しかった。
66
あなたにおすすめの小説
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!
雪奈 水無月
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。
ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。
観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中…
ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。
それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。
帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく…
さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる