79 / 103
勇者祭編
その79 ロリとイケオジ☆
しおりを挟む
オスカーとテオが神殿で愉快に会話している裏で。
クルリンは剣術教師の桐生に連れられ、〈闘技場エックス〉の近くにある武器庫に来ていた。
夏休みが明け、一年生の〈剣術〉の授業も本格的な戦闘を想定したものとなってきている。この段階で自分に合った剣を見つけておくことは、今後の授業でしっかり単位を取るための重要事項だ。
わざわざここまで来たのも、クルリンの小ささ故である。
本来なら、授業で使用する〈闘技場ネオ〉の隣に武器庫があるため、ほとんどの生徒はそこから武器を選ぶことが可能だ。しかし、一般的な規格よりも遥かに小さな少女のための、軽く扱いやすい剣はそこにはなかった。
『昼休み、ここの反対側にある〈闘技場エックス〉まで来てくれないか? なにせ、私もこんな事態は初めてだからね』
クルリンは桐生に軽くディスられているような気がしたものの、自分に合った剣を早く見つけなければオスカー達のところに戻れないと思い、素直に従った。
昼休み、人気の少ない〈闘技場エックス〉。
そこに身長百四十CМほどの少女がひとり、ぽつんと立っている。
澄んだ海のように青いショートボブの髪を揺らしながら、桐生を待つ。
『ああ、よく来たね。さっき少し確認してみたら、君に合いそうな剣が何本かあったよ』
生徒だけでは立ち入ることのできない武器庫。
長らく使われていなかったのか、至る所に埃やクモの巣が。
クルリンはぶるっと身震いすると、桐生に手招きされるがまま、武器庫に入った。
「全部短剣ではあるが、君にはこれくらいの長さがちょうどいいのかもしれないな」
桐生が四本の短剣を取り出し、クルリンに見せた。
その中の一本は剣先がカーブした珍しい形状をしている。オスカーの瞳と同じ、光沢を放つ黄金色だ。
他の短剣は眼中になかった。
「――こっ、これなのです!」
即決。
黄金色に惹かれたのか、カーブした美しい外見に何かを感じたのか。
クルリンはその黄金色の短剣を握り、ブンブン振り回した。
非常に危険なことをしているのだが、桐生は動じない。適当に放たれるクルリンの攻撃を、いとも簡単にかわしていく。
動きに法則性がなくとも、体に染み込んだ剣士の勘が、驚くべき芸当を可能にしていた。
それからしばらくして。
クルリンの興奮が収まり、桐生はようやく安堵の溜め息を漏らした。
「剣は人を傷つける凶器になる。次からはむやみに振り回さないように」
「ふわぁ!」
ようやくクルリンは気づいた。
自分がとんでもないことをしてしまったことに。
相手が熟練教師の桐生でなければ、今頃この武器庫は殺人現場に成り果てていたかもしれない。暗い武器庫の中をきょろきょろと見回し、ぺこりと頭を下げる。
「ごっ、ごめんなさいなのです!」
こんな可愛い生き物に「ごめんなさい」されては、誰だって怒る気になれない。可愛さもまた、罪深きものだ。
桐生は孫を見守るような気持ちでクルリンを見ていた。何も変わっていないような彼女も、入学時と比べると大きく成長している。
(この子も、剣術の訓練に真剣に取り組むようになったな)
桐生が見かねて短剣を鞘に収めてやると、クルリンは両腕で大事そうに新たな武器を抱えた。なぜか誇らしげに。
(確か、一ノ瀬グレイソン事件あたりから変わったような……)
――一ノ瀬グレイソン事件。
それはオスカーがグレイソンと決闘し、彼を改心させた一件のことだ。
桐生はそれを「一ノ瀬グレイソン事件」と呼んでいる。
当然、彼はあの決闘を見たわけではない。しかし、オスカーを信頼し、グレイソンを委ねたのは桐生自身だ。
高慢で傲慢だったグレイソンを、たった一日で変えてしまった西園寺オスカー。その後、よくグレイソンの近くにいた若槻双子姉妹も、彼と同様にオスカーを慕うようになっていった。
(また、オスカーか)
気づけばオスカーの内容に思考が飛んでしまい、呆れる桐生。
そう、彼はオスカーの実力が異常であると確信しているものの、まだその証拠を掴めていない。魔王セトの一件も、もしかしてと思いながら、完全な確証は得られないのだ。
本人に聞いても、きっと意味はない。
(だったら――)
――すぐ目の前にいる、一番チョロそうな生徒に聞けばいい。
「少し聞きたいことがあるんだが、いいかな?」
優しく語りかける桐生。
クルリンが首をこてっと傾げる。
「どうしたのです?」
「小耳に挟んだことがあってね。オスカーが魔王セトを倒した、という噂だ」
「!」
「君はオスカーの友人だろう? 何か知ってるんじゃないか?」
「むぅ。あたちはオスカー様の親友なのです! ただのともだちじゃないのです!」
意外と細かいことを気にする性格なのか、クルリンはぷんぷんだ。
「わかったわかった。君の親友のオスカーのことだが、彼は本当に魔王セトを倒し――」
「モチなのです!」
クルリンは言ってしまった。
腰に手を当て、なぜか自分が誇らしげに。
あまりにあっけないクルリンの返事に、桐生の両目が見開かれる。
「オスカー様は魔王をかんたんにたおしたのです! 最後はまぶしい光で一撃! あたちもみてたのです!」
――眩しい光で一撃。
桐生はこれで確証を得た。
魔王セト討伐の現場に行っていた彼自身も、魔王を穿つその偉大な光を目にしたからだ。
しかし……。
「――君もあの場にいたのか?」
恐ろしい勢いで問い立てる。
「むぅ。ミクリンもグレイソン様も、セレナっちもいたのです。あたちの〈水追跡〉のおかげなのです!」
「あの惨状で……誰にも怪我がなかったことが信じられない」
「オスカー様が全部守ってくれたのです」
どうだと言わんばかりのドヤ顔。
そんなクルリンを前に、桐生は唇を震わせていた。
(魔王セトとの戦いは……全力ではなかったというのか? 仲間を守る余力もあった、と?)
そのまま崩れ落ちる。
「ふわぁ!」
クルリンもそんな桐生を支えようと踏ん張ったが、効果はない。こてんと尻もちをつき、大事に抱えていた短剣を落とす。
「クルリン・タガーが……!」
いつの間にか短剣に名前をつけていたらしい。自分の名前を頭につけただけという、彼女らしい、単純な固有名称だ。
「すまない……少し、動揺したものでね……」
桐生が顔を強張らせながら、頭をかいた。
(オスカー、君は私の想像以上に、脅威なのかもしれないな……)
クルリンは剣術教師の桐生に連れられ、〈闘技場エックス〉の近くにある武器庫に来ていた。
夏休みが明け、一年生の〈剣術〉の授業も本格的な戦闘を想定したものとなってきている。この段階で自分に合った剣を見つけておくことは、今後の授業でしっかり単位を取るための重要事項だ。
わざわざここまで来たのも、クルリンの小ささ故である。
本来なら、授業で使用する〈闘技場ネオ〉の隣に武器庫があるため、ほとんどの生徒はそこから武器を選ぶことが可能だ。しかし、一般的な規格よりも遥かに小さな少女のための、軽く扱いやすい剣はそこにはなかった。
『昼休み、ここの反対側にある〈闘技場エックス〉まで来てくれないか? なにせ、私もこんな事態は初めてだからね』
クルリンは桐生に軽くディスられているような気がしたものの、自分に合った剣を早く見つけなければオスカー達のところに戻れないと思い、素直に従った。
昼休み、人気の少ない〈闘技場エックス〉。
そこに身長百四十CМほどの少女がひとり、ぽつんと立っている。
澄んだ海のように青いショートボブの髪を揺らしながら、桐生を待つ。
『ああ、よく来たね。さっき少し確認してみたら、君に合いそうな剣が何本かあったよ』
生徒だけでは立ち入ることのできない武器庫。
長らく使われていなかったのか、至る所に埃やクモの巣が。
クルリンはぶるっと身震いすると、桐生に手招きされるがまま、武器庫に入った。
「全部短剣ではあるが、君にはこれくらいの長さがちょうどいいのかもしれないな」
桐生が四本の短剣を取り出し、クルリンに見せた。
その中の一本は剣先がカーブした珍しい形状をしている。オスカーの瞳と同じ、光沢を放つ黄金色だ。
他の短剣は眼中になかった。
「――こっ、これなのです!」
即決。
黄金色に惹かれたのか、カーブした美しい外見に何かを感じたのか。
クルリンはその黄金色の短剣を握り、ブンブン振り回した。
非常に危険なことをしているのだが、桐生は動じない。適当に放たれるクルリンの攻撃を、いとも簡単にかわしていく。
動きに法則性がなくとも、体に染み込んだ剣士の勘が、驚くべき芸当を可能にしていた。
それからしばらくして。
クルリンの興奮が収まり、桐生はようやく安堵の溜め息を漏らした。
「剣は人を傷つける凶器になる。次からはむやみに振り回さないように」
「ふわぁ!」
ようやくクルリンは気づいた。
自分がとんでもないことをしてしまったことに。
相手が熟練教師の桐生でなければ、今頃この武器庫は殺人現場に成り果てていたかもしれない。暗い武器庫の中をきょろきょろと見回し、ぺこりと頭を下げる。
「ごっ、ごめんなさいなのです!」
こんな可愛い生き物に「ごめんなさい」されては、誰だって怒る気になれない。可愛さもまた、罪深きものだ。
桐生は孫を見守るような気持ちでクルリンを見ていた。何も変わっていないような彼女も、入学時と比べると大きく成長している。
(この子も、剣術の訓練に真剣に取り組むようになったな)
桐生が見かねて短剣を鞘に収めてやると、クルリンは両腕で大事そうに新たな武器を抱えた。なぜか誇らしげに。
(確か、一ノ瀬グレイソン事件あたりから変わったような……)
――一ノ瀬グレイソン事件。
それはオスカーがグレイソンと決闘し、彼を改心させた一件のことだ。
桐生はそれを「一ノ瀬グレイソン事件」と呼んでいる。
当然、彼はあの決闘を見たわけではない。しかし、オスカーを信頼し、グレイソンを委ねたのは桐生自身だ。
高慢で傲慢だったグレイソンを、たった一日で変えてしまった西園寺オスカー。その後、よくグレイソンの近くにいた若槻双子姉妹も、彼と同様にオスカーを慕うようになっていった。
(また、オスカーか)
気づけばオスカーの内容に思考が飛んでしまい、呆れる桐生。
そう、彼はオスカーの実力が異常であると確信しているものの、まだその証拠を掴めていない。魔王セトの一件も、もしかしてと思いながら、完全な確証は得られないのだ。
本人に聞いても、きっと意味はない。
(だったら――)
――すぐ目の前にいる、一番チョロそうな生徒に聞けばいい。
「少し聞きたいことがあるんだが、いいかな?」
優しく語りかける桐生。
クルリンが首をこてっと傾げる。
「どうしたのです?」
「小耳に挟んだことがあってね。オスカーが魔王セトを倒した、という噂だ」
「!」
「君はオスカーの友人だろう? 何か知ってるんじゃないか?」
「むぅ。あたちはオスカー様の親友なのです! ただのともだちじゃないのです!」
意外と細かいことを気にする性格なのか、クルリンはぷんぷんだ。
「わかったわかった。君の親友のオスカーのことだが、彼は本当に魔王セトを倒し――」
「モチなのです!」
クルリンは言ってしまった。
腰に手を当て、なぜか自分が誇らしげに。
あまりにあっけないクルリンの返事に、桐生の両目が見開かれる。
「オスカー様は魔王をかんたんにたおしたのです! 最後はまぶしい光で一撃! あたちもみてたのです!」
――眩しい光で一撃。
桐生はこれで確証を得た。
魔王セト討伐の現場に行っていた彼自身も、魔王を穿つその偉大な光を目にしたからだ。
しかし……。
「――君もあの場にいたのか?」
恐ろしい勢いで問い立てる。
「むぅ。ミクリンもグレイソン様も、セレナっちもいたのです。あたちの〈水追跡〉のおかげなのです!」
「あの惨状で……誰にも怪我がなかったことが信じられない」
「オスカー様が全部守ってくれたのです」
どうだと言わんばかりのドヤ顔。
そんなクルリンを前に、桐生は唇を震わせていた。
(魔王セトとの戦いは……全力ではなかったというのか? 仲間を守る余力もあった、と?)
そのまま崩れ落ちる。
「ふわぁ!」
クルリンもそんな桐生を支えようと踏ん張ったが、効果はない。こてんと尻もちをつき、大事に抱えていた短剣を落とす。
「クルリン・タガーが……!」
いつの間にか短剣に名前をつけていたらしい。自分の名前を頭につけただけという、彼女らしい、単純な固有名称だ。
「すまない……少し、動揺したものでね……」
桐生が顔を強張らせながら、頭をかいた。
(オスカー、君は私の想像以上に、脅威なのかもしれないな……)
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
【完結】オレの勇者パーティは全員アホだが強すぎる。
エース皇命
ファンタジー
異世界に来て3年がたった。
オレの所属する勇者パーティ、イレギュラーズは相変わらず王都最強のパーティとして君臨している。
エルフのクリス、魔術師のジャック、猫耳少女ランラン、絶世の美女シエナ。
全員チート級の強さを誇るけど、どこか抜けていて、アホ全開である。
クリスは髪のセットに命をかけて戦いに遅刻するし、ジャックは賢いもののとことん空気を読まない。ランランは3歩あるくだけで迷子になるし、シエナはマイペースで追い詰めた敵を見逃す。
そんなオレたちの周囲の連中もアホばかりだ。
この世界にはアホしかいないのか。そう呆れるオレだったけど、そんな連中に囲まれている時点で、自分も相当なアホであることに気づくのは、結構すぐのことだった。
最強のアホチーム、イレギュラーズは今日も、王都を救う!
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる