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最強の中二病編
その10 いざ決闘
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決闘は明日の放課後ということになった。
どちらかが降参するか、戦闘不能になるか。
相手を殺さない程度であれば、どんな痛い攻撃も可能らしい。
「決闘をするとなれば、〈決闘許可証〉が必要になる。この決闘を持ちかけたのは僕だ。僕が責任を持って師匠に申請しておくよ」
グレイソンには感心だ。
責任感はあるし、誠意もある。
視野が狭くなり、自分の実力に溺れているところが改善されれば、普通にいい奴だということだ。
「その誠意に感謝しよう」
「そうやって感謝ができる人なのに、どうして謝ることができないんだろうね」
多少嫌味にも聞こえるが、問題ない。
ほとんどは俺が悪いからだ。
自分が「かっこよさそう」なことをするためだけに、彼を利用している。先に相手を罵倒したのも、挑発したのも俺だ。
ベンチから離れてグレイソンに近づく。ゆっくりと歩き、他の四人の視線を絡め取った。
「俺は自分が間違っていると認めるつもりはない」
正面のイケメンと美少女姉妹に、己の信念を突きつける。
中庭に差し込む一筋の光が、俺の黄金色の瞳を幻想的に輝かせた。
「明日の放課後、〈闘技場ネオ〉で会おう。俺はひとりで待っている」
相手に何も言わせないまま、俺は無表情で中庭を去った。
***
「君は先に帰っていてくれ。俺の心配はいい」
「オスカー……」
遂にこの時がやってきた。
決闘の日。
当然ながら昨日の放課後は学園図書館と闘技場に赴き、図書委員の如月エリザベス、剣術教師である桐生との時間を過ごしたわけだが、どんな決闘にするのかを考えることが楽しすぎて、ずっとそわそわしてしまっていた。
寮に帰ってからも想像を膨らませた決闘の台本は、俺の実力をほどよく発揮できるものになっている。
準備は完璧だ。
「逃げたりとかはしないのね」
「決闘許可証にはマスター・桐生のサインがある。正当に戦えるというのなら、問題ない」
「ていうか、本気で勝てると思ってるの? 冗談じゃなかったの?」
パッとしない俺に素朴な疑問をぶるけるセレナに、俺は答える。
「まさか。俺の実力が一ノ瀬に及ぶわけがない」
「じゃあ、どうやって……」
「それでも戦うんだ。自分の信念を貫くために。これでも俺は、男、だということだ」
セレナの不安や心配はよく伝わってきた。
実力差がはっきりしている戦いに挑むなど馬鹿のすることだ。
俺はそれをやろうとしている。彼女の美しい瞳にはそうとしか映っていない。だが、実際は立場が逆なのだ。
俺が圧倒的強者であり、グレイソンが圧倒的弱者である。
「わかった。私はオスカーを信じるから。何を言っても決闘するつもりでしょ」
「そうだな」
何の根拠もないはずなのに信じてくれたセレナ。それが面白くて、つい笑ってしまう。
だが、彼女はそれを嬉し笑いだと勘違いしてくれた。
「頑張って」
俺を送り出す時の最後の言葉。
ただの、頑張って。
それなのにも関わらず、いつもの彼女とは違うものを感じた。温かく、優しい感情。
セレナは俺をどう見ているんだろう。今はなぜか、彼女と誰よりも心で繋がっている気がする。
***
放課後の〈闘技場ネオ〉に響く三人の足音。
背を向けて仁王立ちしている俺のもとに、ひとりの男子生徒と、その取り巻きである二人の女子生徒が現れた。
ブルー姉妹が来てくれたことを把握して、小さくガッツポーズする。
見世物には観客が必要だ。たとえふたりだけでも、観客ゼロよりは遥かに盛り上がる。
グレイソンは武装していた。
銀の戦闘服はスタイルのいい体にしっかりと馴染んでいて、腰には魔力の通りがいいミスリル製の剣が装備してある。
対して俺は、武装もせずに制服のまま。
何色にも染まれるという理由で白色になっている上着に、同じく白を基調としたスラックス。
胸には大勇者アーサーの聖剣、エクスカリバーのモザイク画が縫いつけてある。
「そんな丸腰の状態で、完全武装の僕に勝つつもりなのかい?」
半分挑発的にグレイソンが聞いてきた。
俺はここぞとばかりに斜め上を見つめ、一度瞬きをして話し始める。
「世界は俺に試練を課した。過酷で、少しでも気を緩めれば一瞬で殺されてしまう……そんな中、俺は武装の境地に辿り着いた」
「……」
「強ければ、武装などする必要がない」
「──ッ!」
「常に軽く、素早く、そして正確に……俺は妥協できないんだ」
三人の反応はそれぞれだ。
グレイソンは押し黙り、ブルー姉妹の短髪の方は小さい体でぴょんぴょん跳ねながらグレイソンを崇め、長髪の方は何かを危惧するように不穏な表情を見せている。
結局、俺の言葉など関係ないのだ。
「そこの二人は上の観客席に上がっていてくれ。異次元の実力を見せてやろう」
俺のことなど眼中にないブルー姉妹に声をかける。
反応はなかったものの、素直に従ってくれた。
実力の解放をするとなれば、膨大な力を直接戦場で受けることになる。同じ土俵にいては普通に死んでしまうレベルだ。
「もし俺が負ければ、クラスメイト全員の前で君に土下座しよう」
「そうか。それなら仮にも僕が負ければ、僕が君に対して謝ることと同時に、今後は君のことを神のように崇拝するよ。まあ、そんなことは起こり得ないと思っているから言っているわけだけどね」
グレイソンが気の毒だ。
そこまで言っても良かったのか。
この決闘が終わる頃には、本気で後悔していることだろう。
俺は彼から見えないように小さく笑った。
相手は相当鈍いようだ。
──大した実力がないと思っている奴が余裕な表情で勝利を確信している。
その状況から考えれば、こいつには何かある、という結論に至ってもいいはず。
だが、彼にはその発想がない。
自分の実力に酔いすぎて、対戦相手の奇行に気づけないでいる。これは普通の戦闘においても、かなり深刻な過失になりかねない。
自信を持ちすぎるということは、同時に周囲への警戒を薄くしてしまう危険性がある。
俺はグレイソンという男からそれを学んだ。
「西園寺オスカー君、キミにハンデをやるよ。先制攻撃はキミに譲る。好きな時にかかってくるといい」
「そうか」
冷静に返し、剣を抜く。
ここからが肝心だ。
この決闘における可能性は無限に広がっている。結局は俺の動き次第だ。
一撃で終わらせようと思えば簡単に決着はつくだろう。だが……それはあまりに呆気なさすぎて、彼の自尊心に大きな傷をつけることになってしまい、今後ずっと敵対し続ける、とかいう面倒くさいことになる可能性がある。
それなら、自分の洗練された剣技を軽く見せて、ギリギリで勝ちました、とでもいうような雰囲気を出して勝つか。
いや……それだと圧倒的な力の差を感じない。
勝利というのは圧倒的でなくてはならない。
かろうじて、ギリギリで……余裕のない状態で勝ったところで、それは俺の求める「かっこよさそう」な戦いではないのだ。
いろいろ戦い方を考えるも、どう頑張っても一ノ瀬グレイソンという人間の高い自尊心を痛めつけることに変わりはない。
ならば……あの戦い方でいくか。
俺は桐生顔負けの美しい構えを取った。これには思わず観客席にいるブルー姉妹も感嘆の声を漏らす。
これが本当の剣術。
これが剣術のあるべき姿。
ハンデとやらに感謝して、俺は軽めの先制攻撃を叩き込んだ。
どちらかが降参するか、戦闘不能になるか。
相手を殺さない程度であれば、どんな痛い攻撃も可能らしい。
「決闘をするとなれば、〈決闘許可証〉が必要になる。この決闘を持ちかけたのは僕だ。僕が責任を持って師匠に申請しておくよ」
グレイソンには感心だ。
責任感はあるし、誠意もある。
視野が狭くなり、自分の実力に溺れているところが改善されれば、普通にいい奴だということだ。
「その誠意に感謝しよう」
「そうやって感謝ができる人なのに、どうして謝ることができないんだろうね」
多少嫌味にも聞こえるが、問題ない。
ほとんどは俺が悪いからだ。
自分が「かっこよさそう」なことをするためだけに、彼を利用している。先に相手を罵倒したのも、挑発したのも俺だ。
ベンチから離れてグレイソンに近づく。ゆっくりと歩き、他の四人の視線を絡め取った。
「俺は自分が間違っていると認めるつもりはない」
正面のイケメンと美少女姉妹に、己の信念を突きつける。
中庭に差し込む一筋の光が、俺の黄金色の瞳を幻想的に輝かせた。
「明日の放課後、〈闘技場ネオ〉で会おう。俺はひとりで待っている」
相手に何も言わせないまま、俺は無表情で中庭を去った。
***
「君は先に帰っていてくれ。俺の心配はいい」
「オスカー……」
遂にこの時がやってきた。
決闘の日。
当然ながら昨日の放課後は学園図書館と闘技場に赴き、図書委員の如月エリザベス、剣術教師である桐生との時間を過ごしたわけだが、どんな決闘にするのかを考えることが楽しすぎて、ずっとそわそわしてしまっていた。
寮に帰ってからも想像を膨らませた決闘の台本は、俺の実力をほどよく発揮できるものになっている。
準備は完璧だ。
「逃げたりとかはしないのね」
「決闘許可証にはマスター・桐生のサインがある。正当に戦えるというのなら、問題ない」
「ていうか、本気で勝てると思ってるの? 冗談じゃなかったの?」
パッとしない俺に素朴な疑問をぶるけるセレナに、俺は答える。
「まさか。俺の実力が一ノ瀬に及ぶわけがない」
「じゃあ、どうやって……」
「それでも戦うんだ。自分の信念を貫くために。これでも俺は、男、だということだ」
セレナの不安や心配はよく伝わってきた。
実力差がはっきりしている戦いに挑むなど馬鹿のすることだ。
俺はそれをやろうとしている。彼女の美しい瞳にはそうとしか映っていない。だが、実際は立場が逆なのだ。
俺が圧倒的強者であり、グレイソンが圧倒的弱者である。
「わかった。私はオスカーを信じるから。何を言っても決闘するつもりでしょ」
「そうだな」
何の根拠もないはずなのに信じてくれたセレナ。それが面白くて、つい笑ってしまう。
だが、彼女はそれを嬉し笑いだと勘違いしてくれた。
「頑張って」
俺を送り出す時の最後の言葉。
ただの、頑張って。
それなのにも関わらず、いつもの彼女とは違うものを感じた。温かく、優しい感情。
セレナは俺をどう見ているんだろう。今はなぜか、彼女と誰よりも心で繋がっている気がする。
***
放課後の〈闘技場ネオ〉に響く三人の足音。
背を向けて仁王立ちしている俺のもとに、ひとりの男子生徒と、その取り巻きである二人の女子生徒が現れた。
ブルー姉妹が来てくれたことを把握して、小さくガッツポーズする。
見世物には観客が必要だ。たとえふたりだけでも、観客ゼロよりは遥かに盛り上がる。
グレイソンは武装していた。
銀の戦闘服はスタイルのいい体にしっかりと馴染んでいて、腰には魔力の通りがいいミスリル製の剣が装備してある。
対して俺は、武装もせずに制服のまま。
何色にも染まれるという理由で白色になっている上着に、同じく白を基調としたスラックス。
胸には大勇者アーサーの聖剣、エクスカリバーのモザイク画が縫いつけてある。
「そんな丸腰の状態で、完全武装の僕に勝つつもりなのかい?」
半分挑発的にグレイソンが聞いてきた。
俺はここぞとばかりに斜め上を見つめ、一度瞬きをして話し始める。
「世界は俺に試練を課した。過酷で、少しでも気を緩めれば一瞬で殺されてしまう……そんな中、俺は武装の境地に辿り着いた」
「……」
「強ければ、武装などする必要がない」
「──ッ!」
「常に軽く、素早く、そして正確に……俺は妥協できないんだ」
三人の反応はそれぞれだ。
グレイソンは押し黙り、ブルー姉妹の短髪の方は小さい体でぴょんぴょん跳ねながらグレイソンを崇め、長髪の方は何かを危惧するように不穏な表情を見せている。
結局、俺の言葉など関係ないのだ。
「そこの二人は上の観客席に上がっていてくれ。異次元の実力を見せてやろう」
俺のことなど眼中にないブルー姉妹に声をかける。
反応はなかったものの、素直に従ってくれた。
実力の解放をするとなれば、膨大な力を直接戦場で受けることになる。同じ土俵にいては普通に死んでしまうレベルだ。
「もし俺が負ければ、クラスメイト全員の前で君に土下座しよう」
「そうか。それなら仮にも僕が負ければ、僕が君に対して謝ることと同時に、今後は君のことを神のように崇拝するよ。まあ、そんなことは起こり得ないと思っているから言っているわけだけどね」
グレイソンが気の毒だ。
そこまで言っても良かったのか。
この決闘が終わる頃には、本気で後悔していることだろう。
俺は彼から見えないように小さく笑った。
相手は相当鈍いようだ。
──大した実力がないと思っている奴が余裕な表情で勝利を確信している。
その状況から考えれば、こいつには何かある、という結論に至ってもいいはず。
だが、彼にはその発想がない。
自分の実力に酔いすぎて、対戦相手の奇行に気づけないでいる。これは普通の戦闘においても、かなり深刻な過失になりかねない。
自信を持ちすぎるということは、同時に周囲への警戒を薄くしてしまう危険性がある。
俺はグレイソンという男からそれを学んだ。
「西園寺オスカー君、キミにハンデをやるよ。先制攻撃はキミに譲る。好きな時にかかってくるといい」
「そうか」
冷静に返し、剣を抜く。
ここからが肝心だ。
この決闘における可能性は無限に広がっている。結局は俺の動き次第だ。
一撃で終わらせようと思えば簡単に決着はつくだろう。だが……それはあまりに呆気なさすぎて、彼の自尊心に大きな傷をつけることになってしまい、今後ずっと敵対し続ける、とかいう面倒くさいことになる可能性がある。
それなら、自分の洗練された剣技を軽く見せて、ギリギリで勝ちました、とでもいうような雰囲気を出して勝つか。
いや……それだと圧倒的な力の差を感じない。
勝利というのは圧倒的でなくてはならない。
かろうじて、ギリギリで……余裕のない状態で勝ったところで、それは俺の求める「かっこよさそう」な戦いではないのだ。
いろいろ戦い方を考えるも、どう頑張っても一ノ瀬グレイソンという人間の高い自尊心を痛めつけることに変わりはない。
ならば……あの戦い方でいくか。
俺は桐生顔負けの美しい構えを取った。これには思わず観客席にいるブルー姉妹も感嘆の声を漏らす。
これが本当の剣術。
これが剣術のあるべき姿。
ハンデとやらに感謝して、俺は軽めの先制攻撃を叩き込んだ。
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