ツッコみ勇者、この世界をツッコみで救います?俺しかツッコみ役いないの?そうですか…。

とびし

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四章 サブクエストしか進まない?

二十四話 それを人は試練と呼ぶのです。え?結局他の神と何も変わらないじゃん。

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 ツッコみを入れる…。いつも通りやればいいと思うじゃない?それがそうでもないんだなぁ…。考えてみ?IQが30離れてる人と会話が成立しないとか言うじゃん?それと一緒だよ?IQ無限と普通の対決。無理ですねぇ…。
「然らば我を楽しませて見せよ。」
「無理です、さぁ、帰ろうか。」
「生きて逃がすと思うたか?罔象女神 (みつはのめのかみ)が試練を課した際の事をもう忘れたのか?」
「うわぁ…思い出したくない事思い出した、もう死ぬ。」
「人はそう簡単に死なぬ。自分の意志で自分を殺すな。」
「平突さん~!やっちゃってくださいよ~!」
「急な三下ムーブをかますな!!出来る事があるならやってるだろ!!ていうか、さっきまでツッコみ入れてただろが!」
「む?あれをツッコみと呼んでいるのか?では、我はボケとやらをした方が良いのだな?」
「ま、まぁ…そうだけど…。」
「ふむ、ちょっと待て。インプットしてやる」
「してやる?!しかもインプット?!態度ものすごいデカいし、機械か何かなのかな?!」
「平突よ、無駄です。こういう神なのです。神の中でもかなり知識を求めている部類の存在なのですよ。」
 なんだか…罔象女神 (みつはのめのかみ)様は不機嫌そうな顔をしてるな。何?ノリ的には体育会系の中に居るインテリさんって感じですか?マジで合わなそう。ていうか、神様って体育会系の人多いの?それはそれで…イメージが壊れる。
「行くぞ、貴様。」
「行くぞ、貴様?!なんだか聞き馴染みが無いセリフを吐いてきた?!」
「はい、どうも~!」
「イヤ、誰?!今までの雰囲気はどこ?!漫才をインプットしてきたって事か?!」
「我々は神様という部類の者なんだがな?」
「急な口調の変わり方が怖すぎる!なんで口調をわざわざ変える訳?!」
「神というのはどんな存在だと思う?」
「どんな存在…?」
「人間が作り出した創造上のものにしか過ぎぬ」
「急に大きく出たな?!怖いよ、各所に敵を作りそうな発言を"神"自身がしてる事が!」
「我々としては非常に困る。何故なら、勝手にイメージを塗り固められてしまうからだ」
「それはそうかも知れないけど!いや、そうなんだろうけど!」
「だからな?どうにかして考えを変えてやらねばなるまい」
「大それたことを考える…。」
「我々が神話を布教すれば良いのだろうな。」
「それは本物の神話だから!その話すると、神は居ない論争が始まっちゃうから!」
「お前はどう思う?」
「いや…どうにか伝えるとかないですか?」
「そうだ、どうにか伝えようと試みた。しかし、あいつらには我々が見えん。そこで天使の存在だ。」
「なるほど…それでどうなったんです?」
「見えない。結果な、見えないんだ。聞こえもしない。伝える事が出来ないのだ。」
「結果が変わってない!!」
「天使も良くやってくれたと我々は思うのだがな。人間には我々は見えなかった。だが、時たま居るのだ、霊視が出来る人間が。」
「あ、本当に居るんですね?」
「ああ、居る。まぁ、基本声を大にしている偽物が大勢いるから詐欺扱いされてな。」
「それは良くある話!!詐欺にあって、金だけ根こそぎ持って行く霊感商法だ!」
「そうなのだ、だから我々も対抗したのだ。」
「どんな感じにですか?」
「警察に通報している」
「え?!掴まってる人全員天罰なの?!どうやって情報貰うんだろうと思ってたけど!」
「ああ、ちゃんと天啓を与えている」
「いや、それもなんだか違う捉え方をされそうな降ろし方!!」
「ちゃんと伝われば、詐欺は無くなるであろうな?」
「うん…そうですね…。」
「これでは我は面白くないな?」
「はぁ…。」
「面白かったですよ?ラーよ。貴方が厳しすぎるだけではないですか?」
「そうではない。ちゃんと客として見る方が楽しいであろう?」
「うん、だってまだオチてないですからね?」
「む?オチを付ければ面白いのか?神は言った、天啓は与えるが、お前らが作り出すものではない。」
「急に雑に落として来た…。神からの本当の天啓が降りて来たよ…。」
 なんだか…雑だったけど、少し楽しかったよ。俺のやりたい事ってこれだったのか?いや、違うだろ。というか、神様とタッグって…異色とか言うレベルじゃない。
「とりあえず満足しといてやっても良かろう。」
「そんな簡単に解放出来るなら、俺は要らなかったんじゃないですかね?」
「貴様が必要であったのは確かだ。どれ、我も貴様の旅に同行してやろう。」
「神様ばっかり増える異色のパーティはもう嫌だ!!」
「神々しくなっていきますね?良いではないですか。私は嫌ですけれど。」
「む?そうなのか?我はさほど気にせんがな?」
 そりゃそうですよ…。だって気にするのはいつだって同行されるこっち側なんですから。
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