ツッコみ勇者、この世界をツッコみで救います?俺しかツッコみ役いないの?そうですか…。

とびし

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6章 四天王配管工ブラザーズ?

三十六話 神様に好かれるのは光栄な事ですよ?八百万に好かれたらどうなると思います?ええ、芸突になりますね!

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「何か芸はないのか"芸突神"!!」
「誰が芸突ですか?!俺は平突なんですけど?!というか、貴方はなんの神様なんですか?!」
「平突お兄ちゃん?妾もみたいな…!」
「うぐぐ…妹からのお願い…。」
「平突神よ、自分より背の高い年の行ってる妹でもそう認識するのですね?」
「誰だ…今妾の事を年増と言ったカスは…!!!」
「やばい、ではやらせていただきます!ラー神、こっちで漫才を!!」
「む?我なのか?そうか、我をな?ははは!貴様、偉い身分になったな?」
「まぁ…神なんで。」
「あはは!人間の分際で思い上がったものだ!ちゃんと宇宙からのメッセージを受け取る事が出来るのか?」
「出た、スピリチュアル?!」
「宇宙から莫大なエネルギーを受け取る事で神は存在出来ている、では何故それが可能か?それは霊体という存在があるからだ。」
「うん、何言ってるか分からないからその辺で、勘弁してください。」
「む?そうか?で、どんなネタをやるのか決めているのか?」
「これが…ネタ。」
「むむ?貴様…さては寝ているな?」
「寝てないけど?!起きてるけど?!」
「狸寝入りか…うむ、化かされるのは慣れておる。さぁ、変化を解いて見せて見よ、真の姿は人間ではないのだろう?」
「いや、人間!!人間だから!!」
 神様からの認識は…芸人なんだ、俺。とほほ…。ツッコみ勇者って、各地で芸を見せて回る人の事か。それ、本当に芸人のしてる事じゃね?
「我の面白話を聞かせてやろう」
「へぇ?どんなの?」
 この前の神話のネタを天丼しただけだった。普通に覚えてたんだ、あれ。我はやる側ではなく、見る側が良い、とかなんとか言ってたのに。でも、なんか楽しそうだし、いっか。
「あははは!面白い!流石"芸突神"!」
「だから違いますって!」
「うむ、笑われるというのもいいものだな?貴様はどう思う?」
「笑われるというより、笑わせるかな?それでも、これだけ喜ばれるならいいかもね?」
「では新ネタの生成を頼むぞ?」
「いや、それはラー神の管轄でしょ?!俺じゃないでしょ?!」
「む?何故だ。我はそういうのには疎いぞ?」
「この前の神話ネタは貴方が発案でしょ?!」
「そうだったか?我は昔の話は忘れたな?」
「いや、え?記憶力の低下?何か処方する?」
「む?我を愚弄すると、貴様を消し炭にするぞ?」
「怖いって?!」
「平突…僕の手の届かない所まで行っちゃったんだね…。」
「なんでお前は涙ぐんでるんだよ!!お前とだってなんかしてただろ?!」
「いや…僕が漫才に誘ったときは…そんな事は一切しなかったのに…。」
 うん、命の危機を感じたらやらざる負えないよね。どう思う?普通にからっからにして干物みたいになりたいか、漫才するか選べって言われたら。俺は漫才を取るけどね?素人だろうとなんだろうと。
「木瓜、お前は一回からっからにされて干物になったらいいよ?」
「え?!生まれなおせって事?!それは出来ないよ?」
「なんでそうなった?!」
「平突神~!私も今の漫才は良かったと思います~!」
「んな?!どこから出て来た?!というか…酒臭い!!」
「え~?そうですか~?天使だって飲むときは飲みます~!」
「天界の皆は酒が好きなんだ。そうか。」
「僕も酒好き!」
「おいおいおい!!未成年!待て!!」
 うん?これ、酒じゃないな。じゃあ、何でこんなに酔っぱらったみたいな感じに…まさか?雰囲気酔い?そんなに下戸なのか?!
「雰囲気が良いです~!」
「え?それは違うんだけどね?見て、あの光景。天使的にはどう思う訳?」
 神様全員ぐでんぐでん。酔っ払いのオンパレード。飲めや歌えやどんちゃん騒ぎ。これは、常習の匂いがする。
「良いんじゃないですか~?神様も皆、こういう日がある方が幸せなんですよ~!」
「そう?俺はダルがらみされなければそれでいいや。」
「というわけで、これからもずっとツッコんでくださいね~?」
「は?!この人数相手に夜通しツッコみ続けたら…俺死ぬよ?」
「平突…ごめんね?死んで?」
「親友からの突然の人生解雇宣言だと?それは受け取れん。」
「平突お兄ちゃん!飲んでる?飲まないといけないよね?やってられないよね?ほら、これ酒だよ?」
「ヤンデレ属性が追加されてる?!何故?!あんなに肝臓強いとか言ってたのに?!」
「平突神よ、これ美味しいですよ?ほら、飲んでみなさい?」
「今度は女王様?!なんで全員スタイル変化が奇抜なんだ?!」
「む?我は変わらんぞ?」
「なんで変わらないんだよ?!そこは変わった方がいいだろ?!」
「あはは!そうか?では変わるか、モードチェンジ!!」
「いや、そういう変化を望んだんじゃなくてな?!」
「平突お兄ちゃん!!我、酒を所望する、早く捧げろ?」
「強ええ!!言葉が強い弟は嫌だ!!それだけは勘弁してくれ!!」
 なんでこうもうまく行かないんだろうな?まぁ…面白いか?これ。
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