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10話

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「あーーー……怒られたな…まぁ、自業自得だから仕方ないか」

 レイクは両親に、道に迷って帰るのが遅れちゃった、テヘペロと可愛く許してもらおうとしたのだが、まぁ、そんなことをしても当然許されるわけもなくめちゃくちゃ怒られた。
 その説教の後、味のしない食事を食べたレイクは自分の部屋のベットにダイブした。

 『レイクのお父さん……とお母さんは…何であんなに…大声を出してたの?』

 レイアは、先ほど見たレイクの両親が何をしていたのか分からずレイクに質問した。
 あれは自分が知らない感情だ、あんなにも涙を流しそれでいて感情を露わにしている、それが何なのか気になったからだ。

 「そうだな……簡単に説明できないけど、あれは息子の俺が無事だったことに対する嬉しさと心配をかけた俺に対して怒ってるって感じかな」

『そう……私には……まだ分からない』

「別に焦る必要はない、レイアがここに居ればいつか分かる」

 レイクはそう言ってレイアの頭をベッドの上に立って撫でる。
 レイアはその手から感じる温もりが心地よく目を瞑った。そしてしばらく撫でられているとやがて微睡みの中へと沈んでいった。

 レイクは眠りについたレイアをステータスの力で自分のベッドに寝かす。

「ふふっ、頭を撫でて何も言われないということは胸を揉んでもいいよな。うん、良いだろ。よし触るぞ」

 流石、寝取り勇者を目指す男精通などしていなくても、性欲は人並み以上、たとえ本番まで行かなくともエロいことがしたい。3歳児がしないであろう血走った目で鼻息を荒げながら無防備なレイアの胸に手を伸ばした。
 むにょん、手を伸ばし始めて触った母以外の胸は柔らかくてもちもちしかもハリがいい感じにあって、手が沈み込んだかと思うとすぐに押し返してきてずっと触っていたくなる。
 そんな柔らかで巨大な双丘にレイクは顔を埋め息を吸った。
 吸うと、女の子特有の甘い香りが脳を刺激し下半身に血が集まってきた。

「ヤベェ、これ、とりあえずヤベェ。ずっと埋まっていられる。頭全体と手が幸せ過ぎる」

 前世では絶対にできなかったことができたことで、レイクの後半も最高潮より激しく手や頭を動かす。

「あん♡………」
 
 レイクが胸を揉みまくっているとレイアが艶かわしい声を上げる。

「その声エッロ……ヤベェ何で俺やれねぇんだよ。絶対このままやれてたら最高じゃん」

 そんなことを考えていると、脳内にスキル所得のアナウンスが響いた。

 『精通』しました。

「………………………いや、欲しいと願ったけどさ、スキルアナウンスで言われるのは違くね?したい、して欲しいと思ってたけどこれは違くね、こういうのすらスキルに管理されるのは気持ち悪い。…しかも確か精通って11歳くらいだろ?何ですんだよ、勇者って言えばどうにでもなると思うなよ、マジで」

 レイクは一瞬にして、興奮は収まり賢者になりレイアから離れた。

「何か萎えた、いろいろ台無し………うへぇ、パンツ気持ち悪い。このままだと黒パンツが白黒パンツになっちまう。さっさと洗うか」  

 レイクはパンツの中を確認すると、ため息を吐いてトボトボと部屋の外に向かった。

 これがクズ勇者の息子が機能した瞬間である。
 夜において最強を誇る彼の息子の初めては、情けないものだった。

「てか、このパンツ洗濯に出したら絶対母さんにバレるじゃん……どうしよ」

 その後、レイクは母に水汲みに行くと伝え水浸しになって帰ってきた。




「もっと♡もっと♡」

 そして、レイクは知らないがレイアという最強の獣を無自覚に呼び覚ました瞬間でもあった。



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