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エピローグ「星降る夜のレジェンド」
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数年の月日が流れた。
アレクシスの治世の下、ヴァインベルク王国は、かつてないほどの繁栄の時代を迎えていた。ルキウスが提案した様々な改革は、国全体へと広まり、国民の生活は飛躍的に向上した。人々は、若き国王アレクシスを敬愛し、そして、その隣に立つ賢明な伴侶ルキウスを、心から誇りに思っていた。
ある、満月の夜。
アレクシスとルキウスは、二人きりで、初めて出会った、あの城のバルコニーに立っていた。
眼下に広がる王都の夜景は、まるで、地上に撒かれた宝石のように、美しく輝いている。
「……綺麗だな」
ルキウスが、ほう、と感嘆のため息を漏らした。
「ああ。君がいなければ、今のこの国の姿は、そして、今の私も、なかっただろう」
アレクシスは、隣に立つルキウスの横顔を、愛おしそうに見つめながら、静かに言った。その声には、深い感謝と、変わらぬ愛情がこもっていた。
「それは、俺のセリフだよ」
ルキウスは、振り返り、悪戯っぽく笑った。
「俺も、君と出会うために、二度目の人生を与えられたんだと、今では、本気でそう思うんだ」
数年前、同じ場所で、同じような会話をした。しかし、今の二人の間には、当時よりも、さらに深く、揺るぎない絆が、確かに存在していた。
彼らの物語は、すでに、吟遊詩人たちによって歌われ、王国中に広まっていた。
偽りの運命に抗い、真実の愛で結ばれた二人の王。その伝説は、これから先も、何百年と、語り継がれていくことだろう。
「なあ、アレクシス」
「なんだ?」
「俺たち、すごい伝説になっちゃったな」
「そうだな。だが、私にとっては、伝説など、どうでもいい。ただ、君が、こうして隣で笑っていてくれれば、それでいい」
アレクシスは、そう言うと、ルキウスの腰を抱き寄せ、その唇に、優しく口づけを落とした。
降るような星空の下で、二人は、静かに、そして深く、愛を確かめ合う。
それは、一つの伝説の、完璧な終わりであり、そして、永遠に続く、新たな愛の物語の、静かな始まりでもあった。
悪役令息の、二度目の人生。
彼が、その手で掴み取ったのは、誰からも祝福される、最高のハッピーエンドだった。
アレクシスの治世の下、ヴァインベルク王国は、かつてないほどの繁栄の時代を迎えていた。ルキウスが提案した様々な改革は、国全体へと広まり、国民の生活は飛躍的に向上した。人々は、若き国王アレクシスを敬愛し、そして、その隣に立つ賢明な伴侶ルキウスを、心から誇りに思っていた。
ある、満月の夜。
アレクシスとルキウスは、二人きりで、初めて出会った、あの城のバルコニーに立っていた。
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「……綺麗だな」
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「それは、俺のセリフだよ」
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それは、一つの伝説の、完璧な終わりであり、そして、永遠に続く、新たな愛の物語の、静かな始まりでもあった。
悪役令息の、二度目の人生。
彼が、その手で掴み取ったのは、誰からも祝福される、最高のハッピーエンドだった。
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