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エピローグ「永遠を誓う鳥籠」
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レオンハルトが王位を継承し、俺が彼の正式な妃となってから、五年が経った。
俺たちの生活は、何も変わらない。
俺は相変わらず、王城の一角に与えられた、美しくも堅牢な鳥籠――離宮で、レオンの愛を一身に受けて暮らしている。
かつては息苦しいと感じた彼の束縛も、今では心地よい温もりとなって俺を包み込んでいる。
彼が俺に向ける狂気的なまでの愛情は、少しも色褪せることはない。
むしろ、年々強くなっている気さえする。
「エリアス、ここにいたのか」
離宮の庭園で読書をしていた俺の元へ、公務を終えたレオンがやってきた。
皇帝としての威厳に満ちた姿も、俺の前では、ただの愛情深い一人の男に戻る。
彼は俺の隣に座ると、ごく自然に俺の肩を抱き寄せ、その首筋に顔を埋めた。
「……疲れた。お前の香りを嗅ぐと、生き返る」
「お疲れ様、レオン。今日は大変だったんだな」
俺が彼のプラチナブロンドの髪を優しく撫でると、彼は猫のように目を細めて、俺に身体をすり寄せてくる。
こんな甘えたな姿を見せるのは、世界で俺の前だけだ。
その事実が、俺の心を優越感で満たしていく。
俺も、ずいぶんと彼に毒されてしまったものだ。
「そういえば、隣国から縁談の話が来ていたな。断ったのか?」
「当然だ。俺の隣に立つのは、お前以外にあり得ない」
レオンはきっぱりと言い切った。
俺たちが番になってから、彼は一度も他のオメガや女性に目を向けたことはない。
世継ぎを望む家臣たちの声もあったが、彼は全て一蹴してきた。
「だが、この国も、そろそろ次の世代を考えなければならないだろう」
「……エリアス。お前は、子供が欲しいか?」
レオンが、真剣な瞳で俺を見つめる。
俺は少しだけ考えて、そして正直な気持ちを口にした。
「君と俺の子なら、会ってみたい気はするな」
この世界には、同性同士でも子を成す秘術が存在する。
非常に難しく、成功例は少ないと聞くが、不可能ではない。
俺の言葉を聞いたレオンの顔が、ぱあっと輝いた。
子供のように無邪気なその笑顔に、俺は思わず吹き出してしまう。
「ふふ、なんだその顔は」
「……エリアス。愛している」
彼はそれだけ言うと、俺の唇を塞いだ。
庭園に咲き誇る花々の中で交わすキスは、どこまでも甘い。
「今夜、試してみよう。俺たちの愛の結晶を、この腕に抱くための魔法を」
「……お手柔らかに頼むよ」
俺は、照れ隠しにそう返すのが精一杯だった。
夕暮れの空が、世界を茜色に染めていく。
俺は、レオンの胸に寄りかかりながら、この穏やかな幸せを噛み締めていた。
俺は、BLゲームの悪役令息に転生した。
待っていたのは、破滅の未来。
それを回避しようと必死にもがいた結果、俺は原作の誰よりも幸せな結末を手に入れた。
ヤンデレな皇帝に愛され、鳥籠の中で永遠に寵愛され続けるという、特殊なハッピーエンドを。
でも、これが俺の望んだ結末だ。
ゲームのシナリオでも、誰かに与えられた運命でもない。
俺とレオンが、二人で選び取った、俺たちだけの物語。
「レオン」
「なんだ?」
「これからも、ずっとそばにいてくれるか?」
「当たり前だ。お前は、永遠に俺だけのものだ」
彼の囁きは、甘い呪いのように、俺の心を縛り付ける。
だが、その呪縛が、今の俺には何よりも心地よかった。
この鳥籠の中でなら、俺はどこまでも飛んでいける。
彼という名の、空がある限り。
俺たちの生活は、何も変わらない。
俺は相変わらず、王城の一角に与えられた、美しくも堅牢な鳥籠――離宮で、レオンの愛を一身に受けて暮らしている。
かつては息苦しいと感じた彼の束縛も、今では心地よい温もりとなって俺を包み込んでいる。
彼が俺に向ける狂気的なまでの愛情は、少しも色褪せることはない。
むしろ、年々強くなっている気さえする。
「エリアス、ここにいたのか」
離宮の庭園で読書をしていた俺の元へ、公務を終えたレオンがやってきた。
皇帝としての威厳に満ちた姿も、俺の前では、ただの愛情深い一人の男に戻る。
彼は俺の隣に座ると、ごく自然に俺の肩を抱き寄せ、その首筋に顔を埋めた。
「……疲れた。お前の香りを嗅ぐと、生き返る」
「お疲れ様、レオン。今日は大変だったんだな」
俺が彼のプラチナブロンドの髪を優しく撫でると、彼は猫のように目を細めて、俺に身体をすり寄せてくる。
こんな甘えたな姿を見せるのは、世界で俺の前だけだ。
その事実が、俺の心を優越感で満たしていく。
俺も、ずいぶんと彼に毒されてしまったものだ。
「そういえば、隣国から縁談の話が来ていたな。断ったのか?」
「当然だ。俺の隣に立つのは、お前以外にあり得ない」
レオンはきっぱりと言い切った。
俺たちが番になってから、彼は一度も他のオメガや女性に目を向けたことはない。
世継ぎを望む家臣たちの声もあったが、彼は全て一蹴してきた。
「だが、この国も、そろそろ次の世代を考えなければならないだろう」
「……エリアス。お前は、子供が欲しいか?」
レオンが、真剣な瞳で俺を見つめる。
俺は少しだけ考えて、そして正直な気持ちを口にした。
「君と俺の子なら、会ってみたい気はするな」
この世界には、同性同士でも子を成す秘術が存在する。
非常に難しく、成功例は少ないと聞くが、不可能ではない。
俺の言葉を聞いたレオンの顔が、ぱあっと輝いた。
子供のように無邪気なその笑顔に、俺は思わず吹き出してしまう。
「ふふ、なんだその顔は」
「……エリアス。愛している」
彼はそれだけ言うと、俺の唇を塞いだ。
庭園に咲き誇る花々の中で交わすキスは、どこまでも甘い。
「今夜、試してみよう。俺たちの愛の結晶を、この腕に抱くための魔法を」
「……お手柔らかに頼むよ」
俺は、照れ隠しにそう返すのが精一杯だった。
夕暮れの空が、世界を茜色に染めていく。
俺は、レオンの胸に寄りかかりながら、この穏やかな幸せを噛み締めていた。
俺は、BLゲームの悪役令息に転生した。
待っていたのは、破滅の未来。
それを回避しようと必死にもがいた結果、俺は原作の誰よりも幸せな結末を手に入れた。
ヤンデレな皇帝に愛され、鳥籠の中で永遠に寵愛され続けるという、特殊なハッピーエンドを。
でも、これが俺の望んだ結末だ。
ゲームのシナリオでも、誰かに与えられた運命でもない。
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「レオン」
「なんだ?」
「これからも、ずっとそばにいてくれるか?」
「当たり前だ。お前は、永遠に俺だけのものだ」
彼の囁きは、甘い呪いのように、俺の心を縛り付ける。
だが、その呪縛が、今の俺には何よりも心地よかった。
この鳥籠の中でなら、俺はどこまでも飛んでいける。
彼という名の、空がある限り。
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