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第1話「冷たい雨と銀の瞳」
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降りしきる雨は、世界の色を灰色に塗りつぶしていた。
路地の奥、腐った木材と湿った土の匂いが充満するスラムの片隅で、ノアは自身の身体を抱きしめるようにしてうずくまっていた。
視界がぼやける。空腹と寒さ、そして身体の奥底から湧き上がってくる高熱が、思考を泥のように濁らせていた。
『ダメだ……ここで倒れたら、終わりだ』
呼吸が浅い。吐き出す息は熱く、吸い込む空気は肺を刺すように冷たい。
ノアは震える手で、胸元に隠した小さな麻袋を強く握りしめた。中には乾燥させたミントと、いくつかの香草が入っている。これはお守りであり、唯一の防具だった。
この世界で、後ろ盾のないオメガが生きていくことは難しい。特に、治安の悪いこの街の吹きだまりでは、オメガであると知られれば最後、どのような目に遭うか想像に難くない。だからノアは、強い香りのハーブを常に身にまとい、泥で汚れを作ることで、自身から立ち上る甘い匂いを必死に隠してきた。
今まで、それでなんとか生き延びてきた。
けれど、今日の熱はいつもと違う。薬草売りのおばあさんから教わった抑制の知識も、今回の衝動には効き目が薄かった。身体の芯が焼けつくようで、皮膚のすぐ下を何かが這い回るような感覚が消えない。
バシャ、と水たまりを蹴る音が近づいてくる。
男たちの下品な笑い声。
ノアは反射的に、ゴミ集積場の陰に身体を滑り込ませた。心臓が早鐘を打つ。恐怖で匂いが漏れ出しそうになるのを、唇を噛んで耐える。
「おい、この辺りから甘い匂いがしなかったか?」
「気のせいだろ。こんな掃き溜めに上玉がいるわけねえ」
男たちの足音が通り過ぎていく。ノアは安堵の息を吐こうとしたが、喉が引きつって咳き込みそうになった。慌てて口元を手で覆う。
限界だった。視界が明滅し、意識が遠のいていく。
雨音だけが、やけに大きく響いていた。冷たい滴が頬を叩く。このまま誰にも知られず、泥の中で冷たくなっていくのだろうか。
諦めにも似た感情が胸を満たし、ノアが重いまぶたを閉じた、その時だった。
空気が、変わった。
雨の冷たさとは違う、肌をビリビリと震わせるような重圧。
先ほどの男たちとは比較にならない、圧倒的な存在感。
ノアは本能的な恐怖に駆られ、薄目を開けた。
路地の入り口に、人影が立っている。
逆光で表情は見えない。だが、その大柄な体は、まるで鋼鉄の城壁のように立ちはだかっていた。マントが雨を含んで重く垂れ下がり、腰には長大な剣が吊るされている。
逃げなければ。そう思うのに、指一本動かせない。
男が、一歩踏み出した。
カツン、と石畳を叩く軍靴の音が、雷鳴のように腹に響く。
『見つかった……殺される……』
ノアの瞳から、恐怖の涙がこぼれ落ちる。
男はまっすぐにノアの隠れている場所へ向かってきた。迷いがない。まるで、見えない糸で引かれているかのように。
目の前で足が止まる。
見上げると、そこには銀色の瞳があった。
冷たく、鋭く、すべてを見透かすような瞳。けれど、そこには侮蔑や欲望の色はなかった。あるのは、深い静寂と、微かな困惑。
「……こんなところにいたのか」
低く、重厚な声だった。腹の底に響き、奇妙な安心感をもたらす響き。
男――ヴァレリウス・グレイヴは、その場に片膝をついた。高貴な騎士団の制服が汚れることも気にせず、泥だらけのノアに顔を寄せる。
その瞬間、ノアの鼻腔をくすぐったのは、雨の匂いと混じり合う、深く静かな森のような香りだった。
針葉樹の森、あるいは、冷たい冬の朝のような、清らかで力強い香り。
それがアルファのフェロモンだと気づくよりも早く、ノアの身体の震えが止まった。熱に浮かされた脳が、水を打ったように静まっていく。
『いい匂い……だ……』
無意識につぶやきそうになり、ハッとする。
ヴァレリウスの手が伸びてきた。大きな手だ。剣ダコで固く、骨ばっている。その手が、ノアの額にそっと触れた。
冷たい手袋の革の感触が、火照った肌に心地よい。
「ひどい熱だ」
ヴァレリウスは眉間にしわを寄せた。怒っているのだろうか。ノアは身をすくませる。
だが、次の瞬間、世界が反転した。
身体が宙に浮く。
ヴァレリウスが、ノアを軽々と抱き上げたのだ。まるで、壊れ物を扱うかのように慎重に、しかし力強く。
ノアは抵抗する力もなく、鋼のような胸板に顔を埋めることになった。
マントの下から漂う香りに包まれると、不思議なことに、あれほど苦しかった呼吸が楽になっていく。
「放し、て……俺、汚いから……」
やっとのことで絞り出した声は、雨音にかき消されそうなほど弱々しい。
ヴァレリウスは足を止めず、歩き出しながら短く答えた。
「汚れてなどいない」
その言葉は、驚くほど断定的な響きを持っていた。
「お前からは、雨に濡れた花のような匂いがする」
ノアは耳を疑った。泥と汗とミントの匂いしかしないはずの自分に、何を言っているのか。
けれど、ヴァレリウスの腕はあまりにも温かく、安心感に満ちていた。
抗う気力が、急速に失われていく。
意識の糸がプツリと切れる直前、ノアは見た。
冷徹な「氷鉄の騎士」と呼ばれているはずの男が、自分を見下ろす瞳に、燃えるような庇護の色を宿しているのを。
雨は降り続いている。
しかし、ノアを打つ冷たい滴は、もう一滴もなかった。分厚いマントが、世界の過酷さから、彼を完全に遮断していたからだ。
***
王都の中心部にほど近い、石造りの重厚な屋敷。
グレイヴ公爵家の当主であり、近衛騎士団長を務めるヴァレリウスの私邸は、主人の性格を反映してか、飾り気がなく静まり返っていた。
玄関ホールに足を踏み入れると、老執事が目を丸くして出迎えた。
「旦那様、おかえりなさいま……せ? そ、その方は……」
執事の視線は、ヴァレリウスの腕の中にすっぽりと収まっている、泥だらけの少年に注がれる。
ヴァレリウスは濡れたマントを払うこともせず、大事そうに腕の中の重みを抱え直した。
「客室を用意しろ。一番暖かく、静かな部屋だ」
「は、はい。すぐに。ですが、その方は……」
「医師を呼べ。急げ」
ヴァレリウスの声には、普段の冷静沈着な彼からは想像もつかないほどの焦燥が滲んでいた。
執事は一瞬呆気にとられたが、すぐに表情を引き締め、足早に奥へと走った。
取り残された広いホールで、ヴァレリウスは腕の中を覗き込む。
少年の顔色は青白く、呼吸は浅い。泥にまみれた頬は痩せこけているが、長いまつげが落とす影は繊細で美しかった。
ヴァレリウス自身の心臓が、今まで経験したことのないリズムで脈打っている。
雨の路地でこの匂いを感じた時、思考よりも先に足が動いていた。
誰にも渡してはならない。守らなければならない。
そんな強烈な衝動が、理性を突き破って全身を駆け巡ったのだ。
「……すまない」
誰に対する謝罪なのか、自分でもわからなかった。
ただ、もっと早く見つけてやれなかったことへの悔恨が、胸を締め付ける。
ヴァレリウスは、濡れた前髪をそっと払い、少年を抱えたまま階段を上り始めた。
その足取りは、戦場で見せるような荒々しさは微塵もなく、生まれたばかりの赤子を運ぶ父親のように慎重だった。
路地の奥、腐った木材と湿った土の匂いが充満するスラムの片隅で、ノアは自身の身体を抱きしめるようにしてうずくまっていた。
視界がぼやける。空腹と寒さ、そして身体の奥底から湧き上がってくる高熱が、思考を泥のように濁らせていた。
『ダメだ……ここで倒れたら、終わりだ』
呼吸が浅い。吐き出す息は熱く、吸い込む空気は肺を刺すように冷たい。
ノアは震える手で、胸元に隠した小さな麻袋を強く握りしめた。中には乾燥させたミントと、いくつかの香草が入っている。これはお守りであり、唯一の防具だった。
この世界で、後ろ盾のないオメガが生きていくことは難しい。特に、治安の悪いこの街の吹きだまりでは、オメガであると知られれば最後、どのような目に遭うか想像に難くない。だからノアは、強い香りのハーブを常に身にまとい、泥で汚れを作ることで、自身から立ち上る甘い匂いを必死に隠してきた。
今まで、それでなんとか生き延びてきた。
けれど、今日の熱はいつもと違う。薬草売りのおばあさんから教わった抑制の知識も、今回の衝動には効き目が薄かった。身体の芯が焼けつくようで、皮膚のすぐ下を何かが這い回るような感覚が消えない。
バシャ、と水たまりを蹴る音が近づいてくる。
男たちの下品な笑い声。
ノアは反射的に、ゴミ集積場の陰に身体を滑り込ませた。心臓が早鐘を打つ。恐怖で匂いが漏れ出しそうになるのを、唇を噛んで耐える。
「おい、この辺りから甘い匂いがしなかったか?」
「気のせいだろ。こんな掃き溜めに上玉がいるわけねえ」
男たちの足音が通り過ぎていく。ノアは安堵の息を吐こうとしたが、喉が引きつって咳き込みそうになった。慌てて口元を手で覆う。
限界だった。視界が明滅し、意識が遠のいていく。
雨音だけが、やけに大きく響いていた。冷たい滴が頬を叩く。このまま誰にも知られず、泥の中で冷たくなっていくのだろうか。
諦めにも似た感情が胸を満たし、ノアが重いまぶたを閉じた、その時だった。
空気が、変わった。
雨の冷たさとは違う、肌をビリビリと震わせるような重圧。
先ほどの男たちとは比較にならない、圧倒的な存在感。
ノアは本能的な恐怖に駆られ、薄目を開けた。
路地の入り口に、人影が立っている。
逆光で表情は見えない。だが、その大柄な体は、まるで鋼鉄の城壁のように立ちはだかっていた。マントが雨を含んで重く垂れ下がり、腰には長大な剣が吊るされている。
逃げなければ。そう思うのに、指一本動かせない。
男が、一歩踏み出した。
カツン、と石畳を叩く軍靴の音が、雷鳴のように腹に響く。
『見つかった……殺される……』
ノアの瞳から、恐怖の涙がこぼれ落ちる。
男はまっすぐにノアの隠れている場所へ向かってきた。迷いがない。まるで、見えない糸で引かれているかのように。
目の前で足が止まる。
見上げると、そこには銀色の瞳があった。
冷たく、鋭く、すべてを見透かすような瞳。けれど、そこには侮蔑や欲望の色はなかった。あるのは、深い静寂と、微かな困惑。
「……こんなところにいたのか」
低く、重厚な声だった。腹の底に響き、奇妙な安心感をもたらす響き。
男――ヴァレリウス・グレイヴは、その場に片膝をついた。高貴な騎士団の制服が汚れることも気にせず、泥だらけのノアに顔を寄せる。
その瞬間、ノアの鼻腔をくすぐったのは、雨の匂いと混じり合う、深く静かな森のような香りだった。
針葉樹の森、あるいは、冷たい冬の朝のような、清らかで力強い香り。
それがアルファのフェロモンだと気づくよりも早く、ノアの身体の震えが止まった。熱に浮かされた脳が、水を打ったように静まっていく。
『いい匂い……だ……』
無意識につぶやきそうになり、ハッとする。
ヴァレリウスの手が伸びてきた。大きな手だ。剣ダコで固く、骨ばっている。その手が、ノアの額にそっと触れた。
冷たい手袋の革の感触が、火照った肌に心地よい。
「ひどい熱だ」
ヴァレリウスは眉間にしわを寄せた。怒っているのだろうか。ノアは身をすくませる。
だが、次の瞬間、世界が反転した。
身体が宙に浮く。
ヴァレリウスが、ノアを軽々と抱き上げたのだ。まるで、壊れ物を扱うかのように慎重に、しかし力強く。
ノアは抵抗する力もなく、鋼のような胸板に顔を埋めることになった。
マントの下から漂う香りに包まれると、不思議なことに、あれほど苦しかった呼吸が楽になっていく。
「放し、て……俺、汚いから……」
やっとのことで絞り出した声は、雨音にかき消されそうなほど弱々しい。
ヴァレリウスは足を止めず、歩き出しながら短く答えた。
「汚れてなどいない」
その言葉は、驚くほど断定的な響きを持っていた。
「お前からは、雨に濡れた花のような匂いがする」
ノアは耳を疑った。泥と汗とミントの匂いしかしないはずの自分に、何を言っているのか。
けれど、ヴァレリウスの腕はあまりにも温かく、安心感に満ちていた。
抗う気力が、急速に失われていく。
意識の糸がプツリと切れる直前、ノアは見た。
冷徹な「氷鉄の騎士」と呼ばれているはずの男が、自分を見下ろす瞳に、燃えるような庇護の色を宿しているのを。
雨は降り続いている。
しかし、ノアを打つ冷たい滴は、もう一滴もなかった。分厚いマントが、世界の過酷さから、彼を完全に遮断していたからだ。
***
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玄関ホールに足を踏み入れると、老執事が目を丸くして出迎えた。
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ヴァレリウスの声には、普段の冷静沈着な彼からは想像もつかないほどの焦燥が滲んでいた。
執事は一瞬呆気にとられたが、すぐに表情を引き締め、足早に奥へと走った。
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ヴァレリウス自身の心臓が、今まで経験したことのないリズムで脈打っている。
雨の路地でこの匂いを感じた時、思考よりも先に足が動いていた。
誰にも渡してはならない。守らなければならない。
そんな強烈な衝動が、理性を突き破って全身を駆け巡ったのだ。
「……すまない」
誰に対する謝罪なのか、自分でもわからなかった。
ただ、もっと早く見つけてやれなかったことへの悔恨が、胸を締め付ける。
ヴァレリウスは、濡れた前髪をそっと払い、少年を抱えたまま階段を上り始めた。
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