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第2話「出来損ない公爵と秘密の訓練」
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王立魔法学園での生活は、俺が想像していた以上に過酷なものだった。
カイからは「偽善者」と公言され、事あるごとに冷たい視線を向けられる。他の貴族生徒たちからは、リリアを助けた一件で「何を企んでいるのか」と訝しがられ、元々の「出来損ない」という評価も相まって、完全に孤立していた。
そして、その「出来損ない」という不名誉な称号は、魔法実技の授業で遺憾なく発揮されてしまう。
アシュレイ・フォン・リンドバーグは、魔力の総量だけなら学園、いや、国でもトップクラスだ。しかし、その膨大すぎるエネルギーを全く制御できない。蛇口が壊れたダムのように、魔力が暴走してしまうのだ。
「アシュレイ・フォン・リンドバーグ! また的を外して壁を破壊する気か!」
教師の怒声が飛ぶ。俺が杖を構えると、周囲の生徒たちがさっと距離を取るのが分かる。狙うのは、三十メートル先のただの的。しかし、俺が放つ初級魔法のファイアボールは、的を大きく逸れ、訓練場の壁に巨大な穴を開けて盛大に爆発した。
「くくく……あれで公爵家の嫡男とはな」
「リンドバーグ公爵もお気の毒に」
嘲笑が背中に突き刺さる。悔しいが、何も言い返せない。ゲーム知識でこうなることは分かっていたが、実際に体験すると精神的にかなり堪える。
しかし、俺の中身は三十年間、理不尽な要求と終わらない業務に耐え抜いてきた社畜だ。この程度の逆境で心が折れるほど、やわではない。
(駄目だ。ゲームのアシュレイと同じやり方では、何も変わらない)
授業の後、俺は図書館に籠もり、魔法理論に関する書物を片っ端から読み漁った。この世界の魔法は、イメージと詠唱によって魔力を編み上げ、現象として発現させるのが基本だ。魔力量が多いほど強力な魔法が使える。だが、アシュレイの場合はその量が多すぎて、イメージの器から溢れ、暴走してしまう。
(要は、出力のコントロールだ。前世でやった、サーバーの負荷分散と同じ考え方が応用できないか?)
俺は、現代日本の物理法則やエネルギー効率の概念を、この世界の魔法理論に当てはめて考え始めた。魔力を一つの塊として放出するのではなく、複数の細い流れに分割し、それを寸分の狂いなく目標地点で収束させる。あるいは、体内で魔力を高速回転させ、遠心力で安定させてから放出する、など。
机上の空論だけでは意味がない。実践あるのみである。
その日から、俺の秘密の訓練が始まった。
全ての生徒が寝静まった深夜、俺は寮を抜け出し、学園の裏手にある広大な森へと向かった。そこなら、多少魔法が暴走しても誰にも迷惑はかからない。
前世で叩き込まれた、地道な反復練習。それだけが俺の武器だった。
まずは、魔力を指先に米粒ほどの大きさに集める練習から始めた。最初はそれだけでも一苦労で、すぐに霧散してしまう。だが、来る日も来る日も、集中力を研ぎ澄まし、社畜時代に培った忍耐力で練習を繰り返した。
失敗、失敗、また失敗。それでも、諦めなかった。破滅を回避し、穏やかな生活を手に入れるためだ。
そんなある月の綺麗な夜だった。
いつものように森の奥で訓練に励んでいると、茂みの奥から、くぅん、と苦しげな呻き声が聞こえてきた。
(獣……? 怪我でもしているのか?)
もふもふな動物が大好きな俺としては、放っておけない。音を立てないように慎重に声のする方へと近づくと、そこには信じられない光景が広がっていた。
月光を浴びて、銀色にきらきらと輝く毛並み。しなやかで力強い四肢。鋭くも気高い金色の瞳。
そこにいたのは、一頭の美しい白狼だった。体長は二メートルを優に超えるだろうか、その神々しいまでの姿は、まさしく俺が幼い頃から書物で読んで憧れていた、伝説の聖獣「シルヴァン」そのものだった。
しかし、そのシルヴァンは古びた狩猟用の罠に左前脚を挟まれ、身動きが取れずにいた。脚からは血が流れ、苦痛に喘いでいる。
「……!」
息を呑む俺に気づいたシルヴァンが、唸り声を上げて鋭い牙を剥き出しにした。その瞳には、人間に対する強い警戒と敵意が宿っている。
普通なら、恐怖で足がすくむ場面だろう。だが、俺の心を満たしたのは、恐怖よりも、目の前の美しい生き物に対する純粋な憐憫と、もふもふへの抑えがたい衝動だった。
「大丈夫、何もしない。助けてあげるから」
俺は両手を上げて敵意がないことを示し、ゆっくりとシルヴァンに近づいた。獣の言葉が通じるはずもないが、必死に語りかける。
「痛かっただろう。すぐに外してやるからな。怖くない」
シルヴァンは依然として唸っているが、俺が危害を加えるつもりがないことを感じ取ったのか、先ほどよりは少しだけ警戒を解いたように見えた。
俺は慎重に罠に近づき、その構造を観察する。幸い、単純な作りの罠だった。魔力で無理やりこじ開けるのは危険だ。衝撃でさらに脚を傷つけるかもしれない。
俺は指先に、ようやくコントロールできるようになった米粒大の魔力を集中させ、それを針のように細く伸ばして、罠の接合部分の僅かな隙間に滑り込ませた。そして、内部のバネだけをピンポイントで破壊する。
カシャン、と軽い音を立てて、罠が外れた。
シルヴァンは驚いたように自分の脚と俺の顔を交互に見た後、素早く俺から距離を取った。そして、傷ついた脚を引きずりながらも、森の奥へと去ろうとする。
「待って! 手当てをしないと!」
俺は慌てて鞄から携帯用のポーションと清潔な包帯を取り出し、シルヴァンの前に回り込んだ。
「お願いだ。このままだと傷が化膿してしまう。毒が入っているかもしれない」
俺の必死の形相に何かを感じたのか、シルヴァンは立ち止まり、金色の瞳でじっと俺を見つめた。その瞳には、まだ警戒の色が残っている。
俺は跪き、ポーションの瓶をそっと狼の前に置いた。
「お願いだ」
もう一度、そう繰り返す。すると、シルヴァンは観念したように、その場にゆっくりと座り込んだ。俺に治療を許してくれるらしい。
「……ありがとう」
俺は優しく微笑みかけると、慎重にその傷ついた脚に近づいた。息をのむほどにもふもふな銀色の毛並み。その感触を指先に感じた瞬間、俺の心に転生して以来、初めてと言えるほどの穏やかな安らぎが広がった。
前世の疲労も、今世の不安も、全てが溶けていくような、至福の感覚。
丁寧に傷口を洗い、ポーションを振りかけると、傷は光と共にみるみるうちに塞がっていった。仕上げに包帯を巻き終えると、シルヴァンは不思議そうな顔で自分の脚を見つめている。
「もう大丈夫だ」
俺がそう言うと、シルヴァンは立ち上がり、俺の頬をぺろりと一度だけ舐めた。そして、名残惜しそうに一度だけ振り返ると、今度こそ風のような速さで森の闇へと消えていった。
残された俺は、頬に残るざらりとした感触と、指先に残るもふもふの温もりを確かめながら、しばらくその場に立ち尽くしていた。
(聖獣シルヴァン……本当にいたんだ)
断罪も破滅もどうでもいい。ただ、もう一度、あのもふもふに会いたい。
俺の心は、伝説の聖獣との邂逅によって、完全に鷲掴みにされてしまったのだった。
カイからは「偽善者」と公言され、事あるごとに冷たい視線を向けられる。他の貴族生徒たちからは、リリアを助けた一件で「何を企んでいるのか」と訝しがられ、元々の「出来損ない」という評価も相まって、完全に孤立していた。
そして、その「出来損ない」という不名誉な称号は、魔法実技の授業で遺憾なく発揮されてしまう。
アシュレイ・フォン・リンドバーグは、魔力の総量だけなら学園、いや、国でもトップクラスだ。しかし、その膨大すぎるエネルギーを全く制御できない。蛇口が壊れたダムのように、魔力が暴走してしまうのだ。
「アシュレイ・フォン・リンドバーグ! また的を外して壁を破壊する気か!」
教師の怒声が飛ぶ。俺が杖を構えると、周囲の生徒たちがさっと距離を取るのが分かる。狙うのは、三十メートル先のただの的。しかし、俺が放つ初級魔法のファイアボールは、的を大きく逸れ、訓練場の壁に巨大な穴を開けて盛大に爆発した。
「くくく……あれで公爵家の嫡男とはな」
「リンドバーグ公爵もお気の毒に」
嘲笑が背中に突き刺さる。悔しいが、何も言い返せない。ゲーム知識でこうなることは分かっていたが、実際に体験すると精神的にかなり堪える。
しかし、俺の中身は三十年間、理不尽な要求と終わらない業務に耐え抜いてきた社畜だ。この程度の逆境で心が折れるほど、やわではない。
(駄目だ。ゲームのアシュレイと同じやり方では、何も変わらない)
授業の後、俺は図書館に籠もり、魔法理論に関する書物を片っ端から読み漁った。この世界の魔法は、イメージと詠唱によって魔力を編み上げ、現象として発現させるのが基本だ。魔力量が多いほど強力な魔法が使える。だが、アシュレイの場合はその量が多すぎて、イメージの器から溢れ、暴走してしまう。
(要は、出力のコントロールだ。前世でやった、サーバーの負荷分散と同じ考え方が応用できないか?)
俺は、現代日本の物理法則やエネルギー効率の概念を、この世界の魔法理論に当てはめて考え始めた。魔力を一つの塊として放出するのではなく、複数の細い流れに分割し、それを寸分の狂いなく目標地点で収束させる。あるいは、体内で魔力を高速回転させ、遠心力で安定させてから放出する、など。
机上の空論だけでは意味がない。実践あるのみである。
その日から、俺の秘密の訓練が始まった。
全ての生徒が寝静まった深夜、俺は寮を抜け出し、学園の裏手にある広大な森へと向かった。そこなら、多少魔法が暴走しても誰にも迷惑はかからない。
前世で叩き込まれた、地道な反復練習。それだけが俺の武器だった。
まずは、魔力を指先に米粒ほどの大きさに集める練習から始めた。最初はそれだけでも一苦労で、すぐに霧散してしまう。だが、来る日も来る日も、集中力を研ぎ澄まし、社畜時代に培った忍耐力で練習を繰り返した。
失敗、失敗、また失敗。それでも、諦めなかった。破滅を回避し、穏やかな生活を手に入れるためだ。
そんなある月の綺麗な夜だった。
いつものように森の奥で訓練に励んでいると、茂みの奥から、くぅん、と苦しげな呻き声が聞こえてきた。
(獣……? 怪我でもしているのか?)
もふもふな動物が大好きな俺としては、放っておけない。音を立てないように慎重に声のする方へと近づくと、そこには信じられない光景が広がっていた。
月光を浴びて、銀色にきらきらと輝く毛並み。しなやかで力強い四肢。鋭くも気高い金色の瞳。
そこにいたのは、一頭の美しい白狼だった。体長は二メートルを優に超えるだろうか、その神々しいまでの姿は、まさしく俺が幼い頃から書物で読んで憧れていた、伝説の聖獣「シルヴァン」そのものだった。
しかし、そのシルヴァンは古びた狩猟用の罠に左前脚を挟まれ、身動きが取れずにいた。脚からは血が流れ、苦痛に喘いでいる。
「……!」
息を呑む俺に気づいたシルヴァンが、唸り声を上げて鋭い牙を剥き出しにした。その瞳には、人間に対する強い警戒と敵意が宿っている。
普通なら、恐怖で足がすくむ場面だろう。だが、俺の心を満たしたのは、恐怖よりも、目の前の美しい生き物に対する純粋な憐憫と、もふもふへの抑えがたい衝動だった。
「大丈夫、何もしない。助けてあげるから」
俺は両手を上げて敵意がないことを示し、ゆっくりとシルヴァンに近づいた。獣の言葉が通じるはずもないが、必死に語りかける。
「痛かっただろう。すぐに外してやるからな。怖くない」
シルヴァンは依然として唸っているが、俺が危害を加えるつもりがないことを感じ取ったのか、先ほどよりは少しだけ警戒を解いたように見えた。
俺は慎重に罠に近づき、その構造を観察する。幸い、単純な作りの罠だった。魔力で無理やりこじ開けるのは危険だ。衝撃でさらに脚を傷つけるかもしれない。
俺は指先に、ようやくコントロールできるようになった米粒大の魔力を集中させ、それを針のように細く伸ばして、罠の接合部分の僅かな隙間に滑り込ませた。そして、内部のバネだけをピンポイントで破壊する。
カシャン、と軽い音を立てて、罠が外れた。
シルヴァンは驚いたように自分の脚と俺の顔を交互に見た後、素早く俺から距離を取った。そして、傷ついた脚を引きずりながらも、森の奥へと去ろうとする。
「待って! 手当てをしないと!」
俺は慌てて鞄から携帯用のポーションと清潔な包帯を取り出し、シルヴァンの前に回り込んだ。
「お願いだ。このままだと傷が化膿してしまう。毒が入っているかもしれない」
俺の必死の形相に何かを感じたのか、シルヴァンは立ち止まり、金色の瞳でじっと俺を見つめた。その瞳には、まだ警戒の色が残っている。
俺は跪き、ポーションの瓶をそっと狼の前に置いた。
「お願いだ」
もう一度、そう繰り返す。すると、シルヴァンは観念したように、その場にゆっくりと座り込んだ。俺に治療を許してくれるらしい。
「……ありがとう」
俺は優しく微笑みかけると、慎重にその傷ついた脚に近づいた。息をのむほどにもふもふな銀色の毛並み。その感触を指先に感じた瞬間、俺の心に転生して以来、初めてと言えるほどの穏やかな安らぎが広がった。
前世の疲労も、今世の不安も、全てが溶けていくような、至福の感覚。
丁寧に傷口を洗い、ポーションを振りかけると、傷は光と共にみるみるうちに塞がっていった。仕上げに包帯を巻き終えると、シルヴァンは不思議そうな顔で自分の脚を見つめている。
「もう大丈夫だ」
俺がそう言うと、シルヴァンは立ち上がり、俺の頬をぺろりと一度だけ舐めた。そして、名残惜しそうに一度だけ振り返ると、今度こそ風のような速さで森の闇へと消えていった。
残された俺は、頬に残るざらりとした感触と、指先に残るもふもふの温もりを確かめながら、しばらくその場に立ち尽くしていた。
(聖獣シルヴァン……本当にいたんだ)
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