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第17話「まどろみの聖域」
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事件は解決し、竜騎士団には平穏な日々が戻ってきた。
あの邪術師との戦いで、俺――ルカの「穢れ祓い」の力が、ただの癒やしではなく、騎士団の戦力すら向上させるほどの奇跡の力であることが証明された。
その噂は、聖域にも当然届いていた。
俺を「役立たず」と追放した神官長は、竜騎士団からの正式な抗議と王家からの圧力により、その地位を追われることになった。自らの判断ミスで国宝級の能力者を野に放った罪は重い。まさに、自業自得の結末だった。いわゆる、ざまぁ展開というやつだろう。
後任の神官長からは丁重な謝罪と共に、聖域への復帰を打診されたが、俺は丁重に断った。
俺の居場所は、もうここにあるのだから。
そして、ある晴れた日のこと。
エヴァンは、全団員を練兵場に集めると、俺の手を引いて皆の前に立った。
「全団員に告ぐ」
彼の凛とした声が、場に響き渡る。
「ルカは、ただの癒やし手ではない。俺の生涯の伴侶だ」
「「「知ってました!!」」」
団員たちの、あまりにも息の合った返答に、俺とエヴァンは思わず顔を見合わせて吹き出してしまった。
どうやら、俺たちの関係はとっくの昔に団公認の事実となっていたらしい。
ジークさんが、やれやれといった表情で笑っている。
「団長、おめでとうございます。ルカ君、うちの無愛想な団長を、これからもよろしく頼む」
「はい!」
俺が力強く返事をすると、団員たちから温かい拍手と歓声が沸き起こった。
俺は、もう一人じゃない。ここには、俺を認め、受け入れてくれるたくさんの仲間がいる。そして何より、俺を世界で一番愛してくれる人が、隣にいる。
胸の奥から込み上げてくる幸せに、俺は涙を堪えることができなかった。
その夜、いつものようにエヴァンの私室のベッドで、俺たちは寄り添っていた。
彼の腕の中にすっぽりと収まり、その穏やかな寝息を聞く。もう彼の眠りが、悪夢に妨げられることはない。
彼の身に宿る穢れは、あの日々の中で俺がすべて浄化しきっていた。過去の傷が消えたわけではない。けれど、彼はその傷ごと前を向いて歩き始めている。
「……ルカ」
眠っていると思っていたエヴァンが、そっと俺の名を呼んだ。
「お前が俺を見つけてくれたあの日から、俺の世界は変わった」
彼は、俺の髪を優しく撫でる。
「お前は、俺の光だ。俺だけの、聖域だ」
「エヴァンさん……」
「お前がいれば、俺は最強でいられる」
その言葉が、どんな愛の言葉よりも俺の心に深く響いた。
俺は、彼の胸に顔をうずめた。
「俺も、あなたがいれば自分の力を信じられます」
最強の鬼神の、唯一の癒やし手。それが、俺の新しい役割であり、誇りだった。
腕の中のルカの寝顔を見つめながら、エヴァンはもう二度と悪夢の訪れない、穏やかで幸せな眠りにつくのだった。
俺たちの物語は、まだ始まったばかり。これからも、たくさんの困難があるかもしれない。
でも、二人一緒なら、きっと乗り越えていける。
そう信じられる、温かい夜だった。
あの邪術師との戦いで、俺――ルカの「穢れ祓い」の力が、ただの癒やしではなく、騎士団の戦力すら向上させるほどの奇跡の力であることが証明された。
その噂は、聖域にも当然届いていた。
俺を「役立たず」と追放した神官長は、竜騎士団からの正式な抗議と王家からの圧力により、その地位を追われることになった。自らの判断ミスで国宝級の能力者を野に放った罪は重い。まさに、自業自得の結末だった。いわゆる、ざまぁ展開というやつだろう。
後任の神官長からは丁重な謝罪と共に、聖域への復帰を打診されたが、俺は丁重に断った。
俺の居場所は、もうここにあるのだから。
そして、ある晴れた日のこと。
エヴァンは、全団員を練兵場に集めると、俺の手を引いて皆の前に立った。
「全団員に告ぐ」
彼の凛とした声が、場に響き渡る。
「ルカは、ただの癒やし手ではない。俺の生涯の伴侶だ」
「「「知ってました!!」」」
団員たちの、あまりにも息の合った返答に、俺とエヴァンは思わず顔を見合わせて吹き出してしまった。
どうやら、俺たちの関係はとっくの昔に団公認の事実となっていたらしい。
ジークさんが、やれやれといった表情で笑っている。
「団長、おめでとうございます。ルカ君、うちの無愛想な団長を、これからもよろしく頼む」
「はい!」
俺が力強く返事をすると、団員たちから温かい拍手と歓声が沸き起こった。
俺は、もう一人じゃない。ここには、俺を認め、受け入れてくれるたくさんの仲間がいる。そして何より、俺を世界で一番愛してくれる人が、隣にいる。
胸の奥から込み上げてくる幸せに、俺は涙を堪えることができなかった。
その夜、いつものようにエヴァンの私室のベッドで、俺たちは寄り添っていた。
彼の腕の中にすっぽりと収まり、その穏やかな寝息を聞く。もう彼の眠りが、悪夢に妨げられることはない。
彼の身に宿る穢れは、あの日々の中で俺がすべて浄化しきっていた。過去の傷が消えたわけではない。けれど、彼はその傷ごと前を向いて歩き始めている。
「……ルカ」
眠っていると思っていたエヴァンが、そっと俺の名を呼んだ。
「お前が俺を見つけてくれたあの日から、俺の世界は変わった」
彼は、俺の髪を優しく撫でる。
「お前は、俺の光だ。俺だけの、聖域だ」
「エヴァンさん……」
「お前がいれば、俺は最強でいられる」
その言葉が、どんな愛の言葉よりも俺の心に深く響いた。
俺は、彼の胸に顔をうずめた。
「俺も、あなたがいれば自分の力を信じられます」
最強の鬼神の、唯一の癒やし手。それが、俺の新しい役割であり、誇りだった。
腕の中のルカの寝顔を見つめながら、エヴァンはもう二度と悪夢の訪れない、穏やかで幸せな眠りにつくのだった。
俺たちの物語は、まだ始まったばかり。これからも、たくさんの困難があるかもしれない。
でも、二人一緒なら、きっと乗り越えていける。
そう信じられる、温かい夜だった。
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