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あれからいくつ年月を過ごしただろう。
私は光に包まれながら、長く長く空へと伸びるその道を駆け上がってゆく。
浮いていた足が地面についたかと思うと、目の前にはずっとずっと会いたかった愛しい人の姿があった。
「マリー」
私と最後に会ったあの日の笑顔とあの日と変わらない姿で。
お互いに駆け寄り、抱きしめる。
久しぶりに感じる体温に、じわりと涙が滲んだ。
「クローズ様、約束を破るなんてひどいです」
「すまなかった。...あの日は特別に私の声が届いたんだ。あれから何度試しても、届かなかった」
クローズ様は私を離そうとせず、確かめるように私に触れた。
どちらからともなく顔を近づけ、唇を重ねた。
「...っ」
涙が頬を伝う。
「もう、離れない?」
「あぁ、約束だ」
再び向かい合うと、きつく抱き合った。
もう、絶対に離れない。何があっても。
「ずっとずっと、見守っていたよ」
何度も、不思議な力で困難を乗り越えてきたことを思い出す。証明しようとしてもできない事が、今までもたくさんあった。
クローズ様のおかげね。
そう思いながら、辛い時も乗り越えてくることができた。
「...知っています」
そう言って、私は微笑んだ。
私は光に包まれながら、長く長く空へと伸びるその道を駆け上がってゆく。
浮いていた足が地面についたかと思うと、目の前にはずっとずっと会いたかった愛しい人の姿があった。
「マリー」
私と最後に会ったあの日の笑顔とあの日と変わらない姿で。
お互いに駆け寄り、抱きしめる。
久しぶりに感じる体温に、じわりと涙が滲んだ。
「クローズ様、約束を破るなんてひどいです」
「すまなかった。...あの日は特別に私の声が届いたんだ。あれから何度試しても、届かなかった」
クローズ様は私を離そうとせず、確かめるように私に触れた。
どちらからともなく顔を近づけ、唇を重ねた。
「...っ」
涙が頬を伝う。
「もう、離れない?」
「あぁ、約束だ」
再び向かい合うと、きつく抱き合った。
もう、絶対に離れない。何があっても。
「ずっとずっと、見守っていたよ」
何度も、不思議な力で困難を乗り越えてきたことを思い出す。証明しようとしてもできない事が、今までもたくさんあった。
クローズ様のおかげね。
そう思いながら、辛い時も乗り越えてくることができた。
「...知っています」
そう言って、私は微笑んだ。
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