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*番外編*旦那様とプレゼント
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「おい、今日は一段と団長が静かじゃないか?」
「たしかに...何かあったんじゃないのか?」
「誰か話しかけてみろ」
ヒソヒソと騎士たちがアクリウスのことを心配している中、当の本人は頭を抱えていました。
「マリウス」
「たまには自分で考えろ」
「.......まだ何も言ってないが?」
「言わなくともわかるさ。もうすぐなんだろう?」
やれやれと、マリウス公爵は肩をすくめました。
そう、もうすぐソフィアの誕生日。アクリウスは何をプレゼントすれば良いのかとずっと頭を悩ませておりました。
結婚してから初めて迎える妻の誕生日を祝うのに何が必要なのか、考えてもわからないのです。
婚約してすぐに結婚式を迎えた二人にとって初めて迎える誕生日。
使用人に訊ねても「奥様は旦那様からのプレゼントであれば何でもお喜びになりますよ」なんて生温かい笑みを浮かべながらいうものだから参考にならない。
そうかと思えば頼みの綱のマリウスはどうやら最近ナリアと上手くいき忙しいのか、前ほどこの件に対して相手にしてくれなくなった。
「団長」
騎士の一人が、恐る恐るアクリウスに話しかけてきました。
「なんだ?」
「いえ...何かお悩みなのかと」
「あぁ...」
部下にまで心配をかけてしまうとは情けない。こればかりは自分で考えるしかなさそうだ。
...いや。
話しかけてきた騎士を見る。
「お前、少し前に伯爵令嬢と結婚していたな」
「は、はい。それが何か...」
「...が良いだろうか?」
「は、はい?」
「その...なんだ」
アクリウスは戸惑う騎士に視線を合わすことができず、俯きながらたずねました。
「....妻へのプレゼントは何を渡したら喜ぶものなんだ?」
***
「これは一体...」
ソフィアは目の前に広がる光景に驚いて目を見開きました。
朝起きると、目の前に広がったのは花瓶いっぱいのピンクの薔薇。そして...
シャラっ
「えっ...?」
胸元にきらりと光るダイヤがついたネックレス。
「...旦那様」
隣でそっぽを向いて寝る姿勢を見せながらも、ピクッと反応する旦那様。
その可愛い姿に思わず笑みが浮かびます。
「旦那様っ!ありがとうございます」
ぎゅぅっとその背中に抱きつくと、耳を真っ赤にさせながら照れている旦那様。
旦那様が、私の誕生日にこんなサプライズを準備してくださるなんて。旦那様がこういうサプライズが苦手な事は前から知っていたからです。
「どう反応したらいいのかわからないんだ。心の中では喜んではいるんだがな」
そう話していた旦那様。だからこそ、こういうことはされないだろうと思っていましたし、私は誕生日を旦那様のそばで迎える事ができるだけで幸せでした。
きっと、たくさん考えてくださったんだわ。
「旦那様...アクリウス様。大好きです」
「....私も、だ」
そっと、手を握ってくださるものの、まだお顔は見せてはくれません。そんな姿も、愛おしいのです。
「生まれてきてくれて、私と出会ってくれてありがとう」
それは、私の方です。私は静かに流れる涙を拭いながら、再び旦那様に抱きつくのでした。
~後日~
「...この間は助かった。礼を言う」
「団長っ...!団長のお役に立てて光栄です!!」
団長のように妻や部下を大事にする騎士になろう。そう心に誓う騎士たちなのでした。
「たしかに...何かあったんじゃないのか?」
「誰か話しかけてみろ」
ヒソヒソと騎士たちがアクリウスのことを心配している中、当の本人は頭を抱えていました。
「マリウス」
「たまには自分で考えろ」
「.......まだ何も言ってないが?」
「言わなくともわかるさ。もうすぐなんだろう?」
やれやれと、マリウス公爵は肩をすくめました。
そう、もうすぐソフィアの誕生日。アクリウスは何をプレゼントすれば良いのかとずっと頭を悩ませておりました。
結婚してから初めて迎える妻の誕生日を祝うのに何が必要なのか、考えてもわからないのです。
婚約してすぐに結婚式を迎えた二人にとって初めて迎える誕生日。
使用人に訊ねても「奥様は旦那様からのプレゼントであれば何でもお喜びになりますよ」なんて生温かい笑みを浮かべながらいうものだから参考にならない。
そうかと思えば頼みの綱のマリウスはどうやら最近ナリアと上手くいき忙しいのか、前ほどこの件に対して相手にしてくれなくなった。
「団長」
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「なんだ?」
「いえ...何かお悩みなのかと」
「あぁ...」
部下にまで心配をかけてしまうとは情けない。こればかりは自分で考えるしかなさそうだ。
...いや。
話しかけてきた騎士を見る。
「お前、少し前に伯爵令嬢と結婚していたな」
「は、はい。それが何か...」
「...が良いだろうか?」
「は、はい?」
「その...なんだ」
アクリウスは戸惑う騎士に視線を合わすことができず、俯きながらたずねました。
「....妻へのプレゼントは何を渡したら喜ぶものなんだ?」
***
「これは一体...」
ソフィアは目の前に広がる光景に驚いて目を見開きました。
朝起きると、目の前に広がったのは花瓶いっぱいのピンクの薔薇。そして...
シャラっ
「えっ...?」
胸元にきらりと光るダイヤがついたネックレス。
「...旦那様」
隣でそっぽを向いて寝る姿勢を見せながらも、ピクッと反応する旦那様。
その可愛い姿に思わず笑みが浮かびます。
「旦那様っ!ありがとうございます」
ぎゅぅっとその背中に抱きつくと、耳を真っ赤にさせながら照れている旦那様。
旦那様が、私の誕生日にこんなサプライズを準備してくださるなんて。旦那様がこういうサプライズが苦手な事は前から知っていたからです。
「どう反応したらいいのかわからないんだ。心の中では喜んではいるんだがな」
そう話していた旦那様。だからこそ、こういうことはされないだろうと思っていましたし、私は誕生日を旦那様のそばで迎える事ができるだけで幸せでした。
きっと、たくさん考えてくださったんだわ。
「旦那様...アクリウス様。大好きです」
「....私も、だ」
そっと、手を握ってくださるものの、まだお顔は見せてはくれません。そんな姿も、愛おしいのです。
「生まれてきてくれて、私と出会ってくれてありがとう」
それは、私の方です。私は静かに流れる涙を拭いながら、再び旦那様に抱きつくのでした。
~後日~
「...この間は助かった。礼を言う」
「団長っ...!団長のお役に立てて光栄です!!」
団長のように妻や部下を大事にする騎士になろう。そう心に誓う騎士たちなのでした。
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