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*番外編*かけがえのないお方③
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パーティーも終盤にさしかかり、皆徐々にダンスを踊り始めました。
「ソフィア、良い人はいた?あそこでソワソワあなたを誘い出そうにしている方と一曲踊ってくるのはどう?」
カトレーヌは奥の方でチラチラとこちらを見ている男性たちを指して言いました。
「...今日は遠慮しておくわ」
「もう、せっかく来たんだから楽しまなきゃ損よ?」
「カトレーヌ、あなたこそ踊りたい方がいるんじゃないの?」
さっきから熱い視線を送ってくる方が一人。カトレーヌと前から親しくしているという年上の騎士様でした。
「わ、私はいいのよ。それよりも、あなたのそばを離れる方が心配だわ。さっきのこともあったし」
顔を赤らめて首をふるカトレーヌに、私はふふっと笑いながら言いました。
「もう会場から出ないから大丈夫よ。少しお腹も空いたから、向こうのテーブルで座って食べて待っているわ」
「でも、今日はあなたの...「カトレーヌ嬢」
カトレーヌの言葉を遮るように、さっと騎士様が現れました。ぺこっと私に深くお辞儀をし、有無を言わさずカトレーヌの手を引いて行かれます。
「そ、ソフィア!必ずその場から離れないのよ!いいわね!」
「大丈夫。あそこには私の知り合いの騎士も側にたくさんいるから、護るよう伝えておこう」
「カトレーヌ、心配しないで楽しんできて」
にこっと私が微笑むと、観念したように顔を赤らめ、カトレーヌは連れられるがままダンスをする人の中へと入っていきました。
普段は強気なカトレーヌがあんな風になるなんて、よほど仲良くなったのね。
「...一休みしましょう」
微笑ましく思いながら、私は食事を取るスペースへと向かいました。
*****
「美味しそう...!」
思わず声が出てしまうほどの品揃えに、私は目を輝かせながら一つ一つじっくりと吟味しておりました。
色とりどりのケーキやクッキー、フィナンシェなどが並べられており、甘いものには目がない私はウキウキと胸を躍らせながら食べられそうな量を取り、テーブルにつきました。
「いただきますっ」
ケーキを頬張ろうとしたその時、ガチャンッと音がしたかと思うとパリンッと何かが割れる音がしました。
「きゃあっ!?」
「もっ、申し訳ございません!お怪我はありませんか!?」
隣を通り過ぎようとした給士が手を滑らせて、お皿を何枚か割ってしまったようでした。
「ええ、大丈夫です」
「大変申し訳ございませんでした!すぐに片付けますので」
慌てたように数人の給士が一斉に駆け寄ってきて、私に大丈夫かどうかを確認した後、驚く速さで片付けていきました。
ここの方も忙しくて疲れてしまうわよね...
そんなことを思いながら再びケーキを食べようとした瞬間、ピリッと足に小さく痛みを感じました。足元を確認すると、うっすらとふくらはぎの後ろが切れていました。
きっとさっきの破片が飛んできたのね。
何か手当てができるガーゼが欲しいと思ったものの、そんなことを言ってしまえば先程の給士がどんな処罰を受けるか不安に思ってしまいました。
わざとではないけれど、それでも何かしらの処分が下されるであろうことはわかっていました。
そこまで痛みは感じないし、大丈夫でしょう。
そう思い直した瞬間、さっと背後に気配を感じたかと思うと、すっとハンカチが差し出されました。
驚いて振り返ると、さっきの男性が決まり悪そうに立っていました。
「...切ったのだろう。使ってくれ」
私は驚きとさっきの表情がフラッシュバックしてしまい、何もいえずにただ見つめていると、男性は困ったような顔で言いました。
「あぁ、悪い。また怖がらせてしまったか」
「あの...」
「なんだ?」
「アクリウス、公爵様ですか...?」
「ソフィア、良い人はいた?あそこでソワソワあなたを誘い出そうにしている方と一曲踊ってくるのはどう?」
カトレーヌは奥の方でチラチラとこちらを見ている男性たちを指して言いました。
「...今日は遠慮しておくわ」
「もう、せっかく来たんだから楽しまなきゃ損よ?」
「カトレーヌ、あなたこそ踊りたい方がいるんじゃないの?」
さっきから熱い視線を送ってくる方が一人。カトレーヌと前から親しくしているという年上の騎士様でした。
「わ、私はいいのよ。それよりも、あなたのそばを離れる方が心配だわ。さっきのこともあったし」
顔を赤らめて首をふるカトレーヌに、私はふふっと笑いながら言いました。
「もう会場から出ないから大丈夫よ。少しお腹も空いたから、向こうのテーブルで座って食べて待っているわ」
「でも、今日はあなたの...「カトレーヌ嬢」
カトレーヌの言葉を遮るように、さっと騎士様が現れました。ぺこっと私に深くお辞儀をし、有無を言わさずカトレーヌの手を引いて行かれます。
「そ、ソフィア!必ずその場から離れないのよ!いいわね!」
「大丈夫。あそこには私の知り合いの騎士も側にたくさんいるから、護るよう伝えておこう」
「カトレーヌ、心配しないで楽しんできて」
にこっと私が微笑むと、観念したように顔を赤らめ、カトレーヌは連れられるがままダンスをする人の中へと入っていきました。
普段は強気なカトレーヌがあんな風になるなんて、よほど仲良くなったのね。
「...一休みしましょう」
微笑ましく思いながら、私は食事を取るスペースへと向かいました。
*****
「美味しそう...!」
思わず声が出てしまうほどの品揃えに、私は目を輝かせながら一つ一つじっくりと吟味しておりました。
色とりどりのケーキやクッキー、フィナンシェなどが並べられており、甘いものには目がない私はウキウキと胸を躍らせながら食べられそうな量を取り、テーブルにつきました。
「いただきますっ」
ケーキを頬張ろうとしたその時、ガチャンッと音がしたかと思うとパリンッと何かが割れる音がしました。
「きゃあっ!?」
「もっ、申し訳ございません!お怪我はありませんか!?」
隣を通り過ぎようとした給士が手を滑らせて、お皿を何枚か割ってしまったようでした。
「ええ、大丈夫です」
「大変申し訳ございませんでした!すぐに片付けますので」
慌てたように数人の給士が一斉に駆け寄ってきて、私に大丈夫かどうかを確認した後、驚く速さで片付けていきました。
ここの方も忙しくて疲れてしまうわよね...
そんなことを思いながら再びケーキを食べようとした瞬間、ピリッと足に小さく痛みを感じました。足元を確認すると、うっすらとふくらはぎの後ろが切れていました。
きっとさっきの破片が飛んできたのね。
何か手当てができるガーゼが欲しいと思ったものの、そんなことを言ってしまえば先程の給士がどんな処罰を受けるか不安に思ってしまいました。
わざとではないけれど、それでも何かしらの処分が下されるであろうことはわかっていました。
そこまで痛みは感じないし、大丈夫でしょう。
そう思い直した瞬間、さっと背後に気配を感じたかと思うと、すっとハンカチが差し出されました。
驚いて振り返ると、さっきの男性が決まり悪そうに立っていました。
「...切ったのだろう。使ってくれ」
私は驚きとさっきの表情がフラッシュバックしてしまい、何もいえずにただ見つめていると、男性は困ったような顔で言いました。
「あぁ、悪い。また怖がらせてしまったか」
「あの...」
「なんだ?」
「アクリウス、公爵様ですか...?」
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