天使様の愛し子

東雲

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リリィ・ラムの産ぶ声

閑話 ひとりぼっちの子

※はじめに※

こちらは31話に至るまでのプティサイドのお話になります。
お読み頂いている方の中には、ご自身の中で確固たるプティのイメージ像を描いていらっしゃる方もいるかもしれないと(逆に固定概念に左右されない、不思議生命体という認識でいたいという方もいらっしゃるのではと)思い、ワンクッション置かせて頂きました。
読み飛ばして頂いても本編に支障はございません。


あの子達がなにを思って行動していたのか、気になる!という方は、暫しお付き合い頂けましたら幸いです。










◇◇◇◇◇◇

ある日、どこかから『声』のようなものが聞こえた。
『声』のように聞こえるなにか、『音』のように聞こえるなにか。

その『声』のようななにかは泣いていた。
「いたい」「いたい」「こわい」と泣いていた。

ボクたちの『信号こえ』ととてもよく似たなにかだけど、ちがうなにか。
だって、いくら呼びかけても『声』は返ってこない。

「どこがいたいの?」と聞いても、「なにがこわいの?」と聞いても、泣いてるような『声』からの返事はない。

なのにずっと泣いてる。「いたい」「こわい」ってずっと泣いてる。
みんなで首をかしげた。

「だれだろう?」「しらない子」「どこにいるんだろう?」「どこで泣いてるんだろう?」「どうして泣いてるの?」「わかんない」「わかんない」

その子の泣き声は聞こえてくるのに、ボクたちの『声』はその子に届かない。

そうしている間に『声』は聞こえなくなった。

いたくなくなったのかな?
こわいのはどこかに行っちゃったのかな?
なんにも分からない。
でも泣き止んだのなら良かったね、みんなそう思っていた。


それなのに、何日かしたらまた『声』が聞こえるようになった。

ううん、『声』じゃない。
『声』にもならない、空っぽな『音』。

「かなしい」と泣いているような、「さびしい」と叫んでいるような、でもなんの『声』もしない、空っぽな『音』。

みんな、とても悲しくなった。
空っぽな『音』を聞いて、とてもとても悲しくなった。

「どうしてそんなにかなしいの?」
「どうしてそんなにさびしいの?」
「さびしいなら、ボクたちがそばに行くよ」
「泣かないで、泣かないで」

なんど『信号』をおくっても、返事は来ない。

たいへんだ! どこかで一人ぼっちで泣いてる子がいる!

ボクたちは、みんなで泣いてる子を探しはじめた。
だけど、どこにいるのか分からない。

『声』はたまにしか聞こえない。
小さな『音』は、その子から遠くなればなるほど聞こえなくなる。

その間も、空っぽな『音』は「かなしい」と泣いていた。

「どうして? どうして?」「かなしいのはなんで?」「さびしいのに一人ぼっちでいるのはなんで?」「おいで、おいでよ」「ボクたちといっしょにいよう」

なんどもなんども話しかける。でも『信号』は届かない。
ボクたちの『信号』と、とても似ているのにちがう。ちがうのに聞こえてくる『声』。
その『音』もだんだん聞こえなくなってきて、みんなもっともっと心配になった。


ああ、はやく見つけてあげなくちゃ───!


そんなある日、お城の近くからいつもと少しだけちがう『音』が聞こえてきた。
少しだけうれしそうな、ちょっとだけ温かい『音』。

なにか良いことがあったのかな?
それなら、うれしいな。泣かなくなったなら、うれしいな。
いつもよりもよく聞こえるその『声』に、ボクたちもうれしくなる。

もしかして、お城の中にいるのかな?
少しずつ近づく『声』に、ワクワクしてくる。
もっと近くに、もっとそばに、早く一人ぼっちで泣いてる子を見つけてあげなくちゃ。

きっとすぐそこにいる、もう少し、もう少し。
きっとこの上の部屋にいる───そう思った時、泣き叫ぶような『声』が聞こえてきた。


「こわい」「こわい」「こわい」と、悲鳴のように泣いている『音』におどろく。


どうして? なんで? なにがあったの?
あわててその子がいるはずの部屋に近づくけど、そこには誰もいない。
かわりにいるのは、何人もの大きい子たち。

どうして? どうしてあの子は泣いてるの? この子たちはなにをしてるの?
「こわい」「いたい」と泣く『声』が部屋の中から聞こえてくる。
きっと泣いてるのに、どうしてこの子たちは泣いてる子を放っておくの?

部屋の中をのぞこうとして窓に近づいたら、大きい子に止められた。

「プティ、それ以上近づくんじゃない」

こわい顔でそう言った。
もしかして、この子たちがあの子を泣かせたの? なんで? どうして?
さっきまでの温かな『音』はもう聞こえない。
「こわい」って言ってる。「いたい」って泣いてる。


…いじめた? 一人ぼっちの子をいじめたの?


ぷこぷこと怒りがわいてくる。
一人ぼっちの子なのに、「かなしい」って泣いてるのに、どうしていじめるの?

「早くここから離れなさい」

追い払おうとする大きい子に向かってほっぺをふくらませる。

「ぶぅぅぅっ!」
「…プティ?」

大きい子はおどろいた顔をしてたけど、知らない!
泣いてる子をいじめる子なんて知らない!

せっかく会えると思った子は部屋から出てこない。「こわい」と泣いて出てこない。
でもここにいるのは分かったから、また明日来よう。
そうしたら、こんどこそ会えるはず。そう思ってたのに…


何日たってもあの子に会えない。いつ行っても会えない。
お外に出てこないし、部屋の中も見えない。

ボクたちじゃ、とじられた窓も扉もあけられない。
そういうふうに決まっているから。でもそれじゃあ、あの子に会えない。

お外に出てこないのかな? いつ行っても会えないのはなんでかな? みんなで考えた。
みんなで考えて、ある子が気づいた。

「夜はまだ会いに行ったことがないよ」

「夜ならいるかな?」「寝てないかな?」「起きてるかな?」「ボクたちも寝てるよ?」「みんなで順番で夜も会いに行ってみようか?」「そうする?」「そうしよう」

ねむいけれど、お昼寝をすればだいじょうぶ。
あくびをしながら、あの子がいる部屋まで飛んで行く。

いるかな? いないかな? いたらいいな。会えたらうれしいな。

あかるいお城のその向こうがわ、夜のくらい中をあの子がいる部屋まで飛んで行く。
でも明かりがついてない。やっぱりいないかな? 寝てるかな?

やっぱり会えないのかな…

さみしくなって、ちょっと泣きそうになった時だった。

あの子がいるはずの部屋の窓の外に、大きい子がいた。



───あの『声』の子だ!



なんでかは分からない。でもすぐに分かった。
いつも一人ぼっちで泣いていた子だと、「こわい」「かなしい」と泣いていた『声』の子だと。

会えた! 会えた! やっと会えた!

うれしくて、うれしくて、たまらずその子の元へと飛んで行く。
おどろいた顔をしたその子は、とてもふしぎな子だった。

大きい子に見えるけど、ちょっとちがう。
ボクたちと似ているけど、ちょっとちがう。

だって「やっと会えたね」と手をつないで『信号』を送っても、聞こえていなかった。
でもつないだ手からは「だれ?」と『音』のような声が聞こえてきた。
聞こえないのに聞こえる。
大きい子に見えるのに、ボクたちと似てるふしぎな子。

その子は、手にできたケガを自分で治せないくらい弱い子だった。
キズが消えた手を見ながら「うれしい」「ありがとう」という『音』が聞こえてくる。
それがうれしくて笑っていると、どうしてか泣き出してしまった。

どうして? どうして泣くの? うれしいのに泣くの?
ああ、きっとこの子は泣き虫なんだ。弱くて、泣き虫な、一人ぼっちの子。

「もう大丈夫だよ」「これからはボクたちが会いに来るよ」「一人ぼっちじゃないよ」

この『信号』も、きっとこの子には聞こえない。
それでも、ボクが笑えば、いっしょになって笑ってくれた。



その日から、夜になるとその子に会いに行った。
昼間はいない。どうしてかは分からない。
この子にボクらの『信号』は聞こえないから、聞くことができない。
でもいいのだ。夜だけでもいっしょにいられるからいいのだ。

いっしょにいるようになって「かなしい」という『音』は聞こえなくなった。
あそぶようになって「こわい」という『音』は聞こえなくなった。

「うれしい」「うれしい」と、笑う『音』がいっぱい聞こえるようになった。

ボクらが笑えば、この子も笑う。
そうして笑っていると、「かわいい」「だいすき」という『音』がいっぱい溢れてきて、くすぐったい気持ちになる。

ふしぎな子はやさしい子。
とてもとてもきれいな子。
大きな子と同じ体で、ぎゅうって抱きしめてもらえるのがうれしくて、みんなで順番で会いに行く。

「うれしい」って笑ってくれるのがうれしくて
やさしくほっぺを撫でてくれるのがうれしくて
「だいすき」って泣きそうな『声』が愛しくて
ボクたちはみんな、この子が大好きになった。


この子は飛べない子だと、みんな気づいていた。
どうして羽がないのかは分からない。
でも、飛べないからお外にも出れないのかもしれない。
だからみんなで、お外に出してあげようって話し合った。

さいしょは怖がっていたけれど、少しだけお外に出るようになって、「たのしい」と弾む『声』も聞こえるようになった。
お花をつんで渡してあげたら、とても喜んでくれた。

「お花が好き?」「好きなのかな?」「うれしそうだね」「うれしいね」

喜んでくれるのがうれしくて、ちがうお花も見せてあげたくなった。

「光るお花があったよね?」「どこだっけ?」「今は光っていたっけ?」「見に行ってみようか」「見せてあげよう」「喜んでくれるかな?」「喜んでくれるよ」

見せてあげたかった。
お花が好きな子だから、きれいなお花だってきっと喜んでくれると思ったのだ。

たくさんたくさん、喜んでくれた。
「きれい」って歌うような『声』も聞こえた。
とてもとても、うれしかった。


でも、大きい子が来た途端、くらくてつめたい『音』しか聞こえなくなった。


大きい子はとてもこわい顔をしていた。
こわくて、思わずみんなでこの子の後ろに隠れてしまった。びっくりしてしまったのだ。
大きい子が、あんなにこわい顔をしてるのをはじめて見た。
こわくてビクビクしていて、少ししてハッとした。

ああ、ちがう!
この子にこわい思いをさせちゃダメだ!

みんなと一緒に前に出る。
大きい子はおどろいた顔をして、そうしてまたこの子を睨んだ。
ボクたちの後ろにいる子をこわい顔で睨んで、この子を傷つけることをいっぱい言った。

なんで? どうして? どうしてそんなことを言うの?
どうして怒っているのか分からない。
なんにもわるいことはしてないのに。
お花を見てただけなのに。
この子はずっと泣いてたのに。

「こわい」って「いたい」って「かなしい」って
ずっとずっと泣いてたのに。
せっかく笑ってくれるようになったのに、どうしてひどいことを言うの?
なんで、いじめるの?

泣き出しそうな子に、手をのばす。

「泣かないで」「ごめんね」「守ってあげられなくてごめんね」「ごめんね」

ふるえてこわがる子に触れようとしたら、後ろから大きい子の声が聞こえた。



───パキンッ…



ガラス玉にヒビが入ったような『悲鳴』が聞こえて、こわくなった。

「たいへんだ!」「たいへん!」「こわれちゃう!」「心がこわれちゃう!」「やめて!」「これ以上この子に近づかないで!」「いじめないで!」

泣きながらどこかへ行こうとする子を追いかけながら、大きい子を睨む。

どうして大きい子はみんなこの子をいじめるの?
「こわい」って泣いてるのに!
「いたい」って叫んでるのに!
大きい子はみんなこの子をいじめる!
きらい! いじめる子はきらい!

ぷこぷこと怒りがわいてくるけど、今は泣いてるあの子を追いかけなきゃいけない。

追いかけた子はずっと泣いてた。ずっとずっと泣いてた。

「泣かないで」「ごめんね」「守ってあげられなくてごめんね」「泣かないで」「いじめる子はもういないよ」「こわくないよ」

いっぱい話しかけても、ボクらの『声』は届かない。
どうしようか悩んでいる間に、部屋についてしまった。
それでもこの子は泣いたまま。
そのまま部屋の中に入ってしまいそうになって、そこでこっちを見てくれた。


「ごめ、ね…っ、も…ここに、っきちゃ、ダメだよ…っ」


泣いてるのに笑ってた。
「いたい」「かなしい」「さびしい」って泣きながら笑ってた。

どうして? なんで? 明日も来るよ?
明日の明日も来るよ? 明日の明日の、その明日も、ずっとずっと来るよ?

「どうしよう」「泣かせちゃった」「こわい思いをさせちゃった」「明日はいっぱい笑わせてあげよう」「お花をあげたら喜んでくれるかな?」「笑ってくれるかな?」「うれしいって笑ってくれるかな?」

そうだ、あの子が好きなお花をつんで来よう。
そうしたら笑ってくれる。「うれしい」って笑ってくれる。

「また明日ね」とみんなで部屋の中にいるはずのあの子に『信号』を送る。
聞こえないって知ってるけど、それでも言うのだ。


「また明日ね」







その日から、「また明日」は来なくなった。







次の日、あの子は外に出てこなかった。

「どうして?」「どうしよう」「まだ泣いてるのかな?」「お花をつんで来たのに」「見たらきっと笑ってくれるのに」

もしかしたら、朝になったら出てきてくれるかもしれない。
そう思って、いつもあの子がいた場所に花を置いていった。

それでも次の日も、その次の日も、次の次の次の日も、いつ来ても、あの子はいなかった。
まっくらな部屋は、とじられたままで何も見えない。
いつも渡そうと持ってきた花は、一度も渡せないまま。
でも、もしかしたら明日は外に出てきてくれるかもしれない。
そう思って、窓辺に花を置いていく。

次の日も、その次の日も、花はずっとそこにあった。
でも今日はいるかもしれない。明日には花もなくなっているかもしれない。

毎日毎日、ボクらはあの子に会いに行った。
いなくても、部屋の中にいるはずのあの子に『信号』を送った。

「また明日」「また明日ね」「もうこわくないよ」「だいじょうぶだよ」「またあそぼう」「あそぼうね」「おやすみ」「おやすみ」

聞こえないのは知ってる。
あの子の『音』も、もうなにも聞こえない。

それでも、毎日会いに行く。

いつかあの子が外に出てきた時、誰もいなかったらきっとあの子はかなしむから。

「かなしい」って泣いちゃう。
「さびしい」って泣いちゃう。
あの子は泣き虫だから、きっと泣いちゃう。

大好きな子。やさしい子。
「うれしい」って笑ってくれるように、花を用意して待ってるから、だから…



さびしいから、早く会いたいな。







会えない日が何日も続いた。
何日も何日も続いた。いっぱい、いっぱい花をおくった。

「もう会えないのかな?」「会えないのはやだな」「さみしいよ」「さみしいね」「あの子はまだ泣いてるのかな?」「…さみしいって思ってくれてるかな?」

…もうボクらのことは忘れちゃったのかな?

さみしくて、悲しくて、泣いてしまいそうになって、それでも会いに行くのはやめなかった。



そんなある夜、変化がおきた。
今まで窓辺におきっぱなしだった花が、なくなっていたのだ。

「花がない!」「気づいてくれたのかな?」「あの子が持っていったのかな?」「お外に出てきたのかな?」「また会えるかな?」「会える?」「会えたらうれしいな」

みんなワクワクした。ワクワクしてドキドキした。
久しぶりにあの子に会えるかもしれない。

ワクワクしながら、次の日の夜を迎えた。
でも、あの子はいなかった。
なんでだろう? お外には出てこないのかな?
ずっと中にいるのかな? どうして出てこないのかな?

ボクたちは、とじられた窓の内側には入れない。あけてもらえないと入れない。
だから、あの子が外に出て来てくれないと会えない。


会いたいな、会いたいな。いつなら会えるかな。


さみしい気持ちは変わらない。
それでも、花がなくなった日から、少しだけ、ほんの少しだけ『音』が聞こえるようになった。

「さみしい」と泣いてるような、弱々しい『音』。

「さみしいね」「さみしいな」「ボクたちもさみしいな」「会いたいよ」「会いたい」「出ておいで」「出ておいでよ」

いっぱい、いっぱい『信号』を送る。

「お花をあげる」「好きなお花をあげるから」「笑って」「泣かないで」「だいじょうぶだよ」「もうこわくないよ」「こんどはちゃんと守るから」


なんどもなんども、届かない『声』であの子に呼びかけた。







今日もあの子に会いに行く。
今日こそは会えるかもしれない。
みんな、ワクワクしながら会える日を待っていた。

今日は本当に会えるかもしれない。
だって、あの子の『声』がうれしそうなのだ。

ああ、こんな『音』を聞いたのは久しぶりだ。
うれしそうなあの子の『音』にボクもうれしくなってくる。
うれしいな、うれしいな。
また会えたら、今度こそあの子を守ってあげるんだ。

泣かないように、笑っていられるように、いじめる子から守ってあげるんだ。

あの子は泣き虫で、自分のケガも治せないくらい弱い子だから、ボクたちで守ってあげるんだ。

大好きなあの子が笑っていられるように、みんなで守ってあげるんだ。


もう一人ぼっちで泣かないように、ずっとずっと、そばいるんだ。





ああ、今日こそあの子に会えるといいな!










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補足
・一人の子が喋っているのではなく、色んな子が代わる代わる語っているような感じでした。『みんな』=『ボク』
・プティ達は以前の大天使アドニスを知りません。なので真っ新な状態、先入観がまったく無い状態です。アドニスくんの体が大きいことについても不思議には思ってますがそれだけです。
・プティ達はあくまで赤ん坊なので、とても単純明快な思考です。知識もあって、大人達の言ってる事も分かるけど、それがすごく簡単な言葉に変換されて聞こえているような感じです。
・大きい子=大天使。因みに天使のことは、小さい子と呼んでます。
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