93 / 140
フォルセの果実
閑話 雨上がりの空の下
4章に入る前のささやかな小噺です。
◇◇◇◇◇◇
「わぁ…」
降り続けていた雨が止んだ翌日、澄んだ青々しい空の下、様変わりした大地を一望し、感嘆の声が零れた。
雨に濡れた大地は水の膜を張り、宮廷から眺める世界は、まるで一面が湖のような景色へと変貌していた。
「すごい…」
浅い水の底では、真白い大地に咲く色とりどりの花がゆらゆらと揺れていた。陽の光を反射する水面の輝きは幻想的で、それでいてどこか懐かしく感じる風景に、思わず手摺りから身を乗り出す。
「アドニス、危ないぞ」
「アドニス、落ちてしまいますよ」
「アドニス様、それ以上は身を乗り出しませんように…」
それと同時に重なった三人分の声と、そっと腰や腕に回された腕に、グイッと後方に戻された。
(大丈夫だと、思うんだけど…)
「危ない」と言われた手摺りも、自分の腰ほどの高さだ。よほど身を乗り出さない限り落ちないと思うのだが…どうやら自分の注意力は大変疑われているらしい。
「大丈夫…」
「落ちたらどうするんだ」
「危ないでしょう?」
「せめてお二人と手を繋いでいらして下さい」
「……うん」
顔にありありと浮かんだ『心配』という表情に、素直に頷くしかない。
(羽根…もらっておいた方が良かったかな…?)
そうしたら、彼らに余計な心配もさせなかっただろうか…と、少しばかり自分の選択に不安を覚えながら、先日の話し合いのことを思い出した。
イヴァニエとルカーシュカ、エルダから「翼について、もう一度よく考えてみては?」と言われたのは、バルドル神と対面した翌々日のことだった。
というのも、翼の有無は飛べる、飛べないという問題だけでなく、聖気の回復量や所有量も変わってくるはず…というのが三人の見解だった。
「恐らく」という仮説でしかないと言われたが、聖気の回復速度を考えると間違いないだろうとも言われた。
そしてこれも仮説でしかないが、翼が無いから粛法が扱えないのではないか、ということだった。
憶測でしかないが、もしかしたら、翼を得ることで粛法も使えるようになるかもしれない───そう聞いて、自分なりに色々考えた。
考えた結果、それでも「今すぐは必要ない」という気持ちは変わらなかった。
飛べないこと、粛法を使えないことで、不安になることはあったが、不便だと感じたことはない。
勿論、部屋に閉じ籠っていたこと、エルダが身の回りのことを全てこなしてくれていたことも大きかっただろう。
ただ粛法が扱えなくても、自分にも出来ることがあるのだと分かった今、不安は消えてしまったし、エルダにも「アドニス様のお世話をするのは私の役目ですから」と改めて言われ、更に欲求意識が薄れてしまった。
聖気の回復方法も食事をすることで賄える。元を辿れば、義務的に栄養素を摂取していただけだったが、今となっては『食べる』という行為そのものを好きになっていた。
それを三人に伝えれば「好きだと思う方を選べばいい」と言ってくれたので、ならば…と思ったのだが───…
(バルドル様と、もう一度お話しした方がいいのかな…)
悶々と悩んでいると、不意に名前を呼ばれた。
「アドニス? どうしました?」
「ん……うぅん」
もう少しちゃんと考えよう…そんな気持ちでふるふると首を横に振れば、ルカーシュカが首を傾げた。
「下に降りてみるか?」
「え?」
「ん? なんだ、降りたいと思ってた訳じゃないのか」
「あ……いえ…えっと…」
確かに考えていたのは違うことだ。だがその直前までは、一面に広がる水面に心を奪われていた。
湖のように煌めく大地に降りてみたい…きっと無意識の内に、それに近づこうとして、手摺りから身を乗り出したのだ。
「んっと…」
「うん」
「でも…あの……い───」
『いいの?』
そう言おうとして、咄嗟に口を噤んだ。
(……そうだ…もう、外に出ちゃダメって、言われないんだ)
行きたい所へ自由に行っていいのだ。誰かに何かを制限され、咎められる自分はもういない。
それでもほんの少しだけ心配で、もじもじと左右の足の先を絡めた。
「……あの…下に、降りてみたい…です」
ドキドキしながら、それでも思い切って気持ちを口にすれば、ルカーシュカもイヴァニエも優しく微笑んでくれた。
「ええ、降りてみましょう」
「手を。ちゃんと掴んでるんだぞ」
「は、はい…!」
するりと取られた両手を握れば、ふわりと地から足が離れた。
ふわふわと浮く感覚は未だに不思議だが、ゆっくりと高度が下がるにつれ近づく大地に、心臓は高鳴った。
先に大地に足を付けたイヴァニエとルカーシュカ、その傍らに降り立ったエルダの足元を見れば、足首よりもやや深い水嵩だと分かった。
(あ…靴が…)
今更ながら、三人の靴が水浸しになっていることが心配になったが、誰も気にしていない様だった。
そうこうしている内に、ゆっくりと体は大地に近づき───チョン、と水面の表面に爪先が触れた。
「…っ」
ほんの少しだけひんやりとした水にピクリと肩が跳ねたが、そのままゆっくり、ゆっくり、爪先から水の中に足を浸していけば、サラリとした地面に足の裏がついた。
「わ…ぁ…」
触れた瞬間は少しだけ冷たいと思った水温も、足の裏からじんわりと伝わる大地の熱と合わされば、とても心地良く感じた。
「アドニス様、大丈夫ですか? 冷たくないですか?」
「うん、大丈夫。…あの、服…濡れちゃ…」
「後で乾かせば良いので、大丈夫ですよ」
「…ありがとう」
表情を緩めるエルダに笑みを返し、もう一度足元に目を向ける。足を動かすたびにパチャパチャと揺れる水と広がる水紋が楽しくて、勝手に頬が緩んだ。
「楽しいですか?」
「はい」
「ふふ、良かったですね」
「少し歩こうか?」
「はい…!」
両手はルカーシュカとイヴァニエと繋いだまま、柔らかな大地の上をゆっくりと歩いた。
足を水に取られる分、自然とゆったりとした足取りになるのも、今は楽しくて仕方なかった。
ひんやりとした水と、じんわりと温かい地面。歩くたびに動く水の中で、ゆらりと揺れる花は泳いでいる様で、キラキラと輝く水面から反射する光は眩しいほどに美しかった。
「……綺麗」
ポツリと零れた声は無意識なものだったが、それに返事をするように、繋いだ手を強く握り返された。
「雨が降ると、こうやって…湖みたいに、なるんですか?」
「そうだな。でも二、三日もすれば元に戻るよ」
「…お水、消えちゃうんですか?」
「消えるというか、少しずつ大地に染み込んでいきますね」
「……地面、びちゃびちゃになっちゃう…?」
「ふっ…大丈夫、ならないよ」
のんびりと言葉を交わしながら、ゆるゆると歩く。
そうしながら、頭の片隅で部屋から離れ過ぎるのはまだちょっと怖いな…と思っていると、ぴたりとルカーシュカとイヴァニエの足が止まった。
「…?」
「あまり遠くに行くのも、まだ怖いでしょう?」
「…!」
「歩くのはこの辺りだけにしておこう。…それとも、もっと遠くまで行くか?」
「う、うぅん…! こ、この辺だけが、いいです」
「うん。じゃあそうしよう」
そう言って少しだけ方向を変え、部屋から付かず離れずの場所を歩き出す。
言葉にせずとも気づいてくれる彼らの優しさが嬉しくて、じわりと滲んだ温かな感情に、堪らず笑みが零れた。
「ふふ」
「アドニス様?」
「どうしました?」
「…楽しいなって」
こちらを見つめる、青と黒と翠の瞳。
温かな色を帯びた瞳に湧き上がる愛しさは、どこか擽ったくて、落ち着かなくて───でもそれ以上にずっとずっと嬉しくて、頬は緩みっぱなしだった。
その後、寄ってきた赤ん坊達に誘われるまま水の中に座り込んでしまい、三人に叱られてしまったが、それも少しだけ嬉しいと思ってしまったのは、内緒の話だ。
--------------------
ぷち補足。
・イヴァニエさんとルカーシュカさんは、アドニスくんが飛べないなら飛べないで自分達が抱き抱える口実になるので、それはそれで良いと思ってる。なんなら無い方が良いくらいに思ってる。
・エルダくんは自分さえ側にいれば不自由させないので何も問題ないと本気で思ってる。
・三人のお叱り理由:水の中に座り込んだせいで服が濡れる→濡れた布が肌に張り付いてお尻や太腿の形がくっきり&下半身透け透けで大変すけべ→本人危機感零→教育的指導→アドニスくんはあんまり分かってないけど、心配してもらえたのは分かって、申し訳なさと嬉しさのマリアージュ。
◇◇◇◇◇◇
「わぁ…」
降り続けていた雨が止んだ翌日、澄んだ青々しい空の下、様変わりした大地を一望し、感嘆の声が零れた。
雨に濡れた大地は水の膜を張り、宮廷から眺める世界は、まるで一面が湖のような景色へと変貌していた。
「すごい…」
浅い水の底では、真白い大地に咲く色とりどりの花がゆらゆらと揺れていた。陽の光を反射する水面の輝きは幻想的で、それでいてどこか懐かしく感じる風景に、思わず手摺りから身を乗り出す。
「アドニス、危ないぞ」
「アドニス、落ちてしまいますよ」
「アドニス様、それ以上は身を乗り出しませんように…」
それと同時に重なった三人分の声と、そっと腰や腕に回された腕に、グイッと後方に戻された。
(大丈夫だと、思うんだけど…)
「危ない」と言われた手摺りも、自分の腰ほどの高さだ。よほど身を乗り出さない限り落ちないと思うのだが…どうやら自分の注意力は大変疑われているらしい。
「大丈夫…」
「落ちたらどうするんだ」
「危ないでしょう?」
「せめてお二人と手を繋いでいらして下さい」
「……うん」
顔にありありと浮かんだ『心配』という表情に、素直に頷くしかない。
(羽根…もらっておいた方が良かったかな…?)
そうしたら、彼らに余計な心配もさせなかっただろうか…と、少しばかり自分の選択に不安を覚えながら、先日の話し合いのことを思い出した。
イヴァニエとルカーシュカ、エルダから「翼について、もう一度よく考えてみては?」と言われたのは、バルドル神と対面した翌々日のことだった。
というのも、翼の有無は飛べる、飛べないという問題だけでなく、聖気の回復量や所有量も変わってくるはず…というのが三人の見解だった。
「恐らく」という仮説でしかないと言われたが、聖気の回復速度を考えると間違いないだろうとも言われた。
そしてこれも仮説でしかないが、翼が無いから粛法が扱えないのではないか、ということだった。
憶測でしかないが、もしかしたら、翼を得ることで粛法も使えるようになるかもしれない───そう聞いて、自分なりに色々考えた。
考えた結果、それでも「今すぐは必要ない」という気持ちは変わらなかった。
飛べないこと、粛法を使えないことで、不安になることはあったが、不便だと感じたことはない。
勿論、部屋に閉じ籠っていたこと、エルダが身の回りのことを全てこなしてくれていたことも大きかっただろう。
ただ粛法が扱えなくても、自分にも出来ることがあるのだと分かった今、不安は消えてしまったし、エルダにも「アドニス様のお世話をするのは私の役目ですから」と改めて言われ、更に欲求意識が薄れてしまった。
聖気の回復方法も食事をすることで賄える。元を辿れば、義務的に栄養素を摂取していただけだったが、今となっては『食べる』という行為そのものを好きになっていた。
それを三人に伝えれば「好きだと思う方を選べばいい」と言ってくれたので、ならば…と思ったのだが───…
(バルドル様と、もう一度お話しした方がいいのかな…)
悶々と悩んでいると、不意に名前を呼ばれた。
「アドニス? どうしました?」
「ん……うぅん」
もう少しちゃんと考えよう…そんな気持ちでふるふると首を横に振れば、ルカーシュカが首を傾げた。
「下に降りてみるか?」
「え?」
「ん? なんだ、降りたいと思ってた訳じゃないのか」
「あ……いえ…えっと…」
確かに考えていたのは違うことだ。だがその直前までは、一面に広がる水面に心を奪われていた。
湖のように煌めく大地に降りてみたい…きっと無意識の内に、それに近づこうとして、手摺りから身を乗り出したのだ。
「んっと…」
「うん」
「でも…あの……い───」
『いいの?』
そう言おうとして、咄嗟に口を噤んだ。
(……そうだ…もう、外に出ちゃダメって、言われないんだ)
行きたい所へ自由に行っていいのだ。誰かに何かを制限され、咎められる自分はもういない。
それでもほんの少しだけ心配で、もじもじと左右の足の先を絡めた。
「……あの…下に、降りてみたい…です」
ドキドキしながら、それでも思い切って気持ちを口にすれば、ルカーシュカもイヴァニエも優しく微笑んでくれた。
「ええ、降りてみましょう」
「手を。ちゃんと掴んでるんだぞ」
「は、はい…!」
するりと取られた両手を握れば、ふわりと地から足が離れた。
ふわふわと浮く感覚は未だに不思議だが、ゆっくりと高度が下がるにつれ近づく大地に、心臓は高鳴った。
先に大地に足を付けたイヴァニエとルカーシュカ、その傍らに降り立ったエルダの足元を見れば、足首よりもやや深い水嵩だと分かった。
(あ…靴が…)
今更ながら、三人の靴が水浸しになっていることが心配になったが、誰も気にしていない様だった。
そうこうしている内に、ゆっくりと体は大地に近づき───チョン、と水面の表面に爪先が触れた。
「…っ」
ほんの少しだけひんやりとした水にピクリと肩が跳ねたが、そのままゆっくり、ゆっくり、爪先から水の中に足を浸していけば、サラリとした地面に足の裏がついた。
「わ…ぁ…」
触れた瞬間は少しだけ冷たいと思った水温も、足の裏からじんわりと伝わる大地の熱と合わされば、とても心地良く感じた。
「アドニス様、大丈夫ですか? 冷たくないですか?」
「うん、大丈夫。…あの、服…濡れちゃ…」
「後で乾かせば良いので、大丈夫ですよ」
「…ありがとう」
表情を緩めるエルダに笑みを返し、もう一度足元に目を向ける。足を動かすたびにパチャパチャと揺れる水と広がる水紋が楽しくて、勝手に頬が緩んだ。
「楽しいですか?」
「はい」
「ふふ、良かったですね」
「少し歩こうか?」
「はい…!」
両手はルカーシュカとイヴァニエと繋いだまま、柔らかな大地の上をゆっくりと歩いた。
足を水に取られる分、自然とゆったりとした足取りになるのも、今は楽しくて仕方なかった。
ひんやりとした水と、じんわりと温かい地面。歩くたびに動く水の中で、ゆらりと揺れる花は泳いでいる様で、キラキラと輝く水面から反射する光は眩しいほどに美しかった。
「……綺麗」
ポツリと零れた声は無意識なものだったが、それに返事をするように、繋いだ手を強く握り返された。
「雨が降ると、こうやって…湖みたいに、なるんですか?」
「そうだな。でも二、三日もすれば元に戻るよ」
「…お水、消えちゃうんですか?」
「消えるというか、少しずつ大地に染み込んでいきますね」
「……地面、びちゃびちゃになっちゃう…?」
「ふっ…大丈夫、ならないよ」
のんびりと言葉を交わしながら、ゆるゆると歩く。
そうしながら、頭の片隅で部屋から離れ過ぎるのはまだちょっと怖いな…と思っていると、ぴたりとルカーシュカとイヴァニエの足が止まった。
「…?」
「あまり遠くに行くのも、まだ怖いでしょう?」
「…!」
「歩くのはこの辺りだけにしておこう。…それとも、もっと遠くまで行くか?」
「う、うぅん…! こ、この辺だけが、いいです」
「うん。じゃあそうしよう」
そう言って少しだけ方向を変え、部屋から付かず離れずの場所を歩き出す。
言葉にせずとも気づいてくれる彼らの優しさが嬉しくて、じわりと滲んだ温かな感情に、堪らず笑みが零れた。
「ふふ」
「アドニス様?」
「どうしました?」
「…楽しいなって」
こちらを見つめる、青と黒と翠の瞳。
温かな色を帯びた瞳に湧き上がる愛しさは、どこか擽ったくて、落ち着かなくて───でもそれ以上にずっとずっと嬉しくて、頬は緩みっぱなしだった。
その後、寄ってきた赤ん坊達に誘われるまま水の中に座り込んでしまい、三人に叱られてしまったが、それも少しだけ嬉しいと思ってしまったのは、内緒の話だ。
--------------------
ぷち補足。
・イヴァニエさんとルカーシュカさんは、アドニスくんが飛べないなら飛べないで自分達が抱き抱える口実になるので、それはそれで良いと思ってる。なんなら無い方が良いくらいに思ってる。
・エルダくんは自分さえ側にいれば不自由させないので何も問題ないと本気で思ってる。
・三人のお叱り理由:水の中に座り込んだせいで服が濡れる→濡れた布が肌に張り付いてお尻や太腿の形がくっきり&下半身透け透けで大変すけべ→本人危機感零→教育的指導→アドニスくんはあんまり分かってないけど、心配してもらえたのは分かって、申し訳なさと嬉しさのマリアージュ。
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。
志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。
美形×平凡。
乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。
崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。
転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。
そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。
え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。