怪奇屋茶房

かいほう

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馬鹿にすると憑いてくる (中編)

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 『 なんとも禍々しいものを写真に収めましたな。 』



 僕が聞いた話の内容はこうでした。

 
   写真に写ってたは、このトンネルで命を落とした方の浮かばれない霊とのこと。

 ただ写っている霊は質が悪く次々と巻き込もうと引っ張り込む地縛霊に近い物とのことでした。僕の

 友達は、この写真を持っていたらあと何日もしないうちに巻き込まれていた可能性があるとの事でした。

 僕の方はと聞くと、僕はこの浮かばれない仏様達を導くと言う役目があり大丈夫との事でした。 本来は

 このトンネルの浮かばれない霊の成仏が先との事ですがこのトンネルには悪い霊気が溜まりやすく、お祓いが

 難しいとのことでした。 もちろん慰霊碑も建って霊を鎮めようと慰霊祭も行っていました。でも事故が

 絶えないのは、 悪い霊気が溜まる為、霊をひきよせ、 その霊が更に誰かを引きずり込もうとしてしまう

 と言う事でした。 昔の落盤事故に始まり、工事関係に携わっていた方の死亡事故等。一番の要因は開拓等に

 来られた方の扱いの悪さや終いには、ご遺体を人柱としてそこに埋めていたと言う事を僕は聞いてしまいました。

 それだけ酷い扱いを受ければ悔しく、恨みも強くなりますよね。 それに遺体がそこにあるのに離れられない

 でしょうから。 そりゃぁ・・・ 僕の友達みたいに面白半分にしたら腹も立ちますよね。 僕はお坊様に

 お願いし、 お祓いと言うよりもご供養をお願いしました。 お坊様は逆に喜んでさせて頂くと僕に言って

 くれました。


    余談ですが、僕は、お布施はお渡ししました。でも最初お坊様はお布施を拒否されました。理由は

    自分が供養祭に行き、供養しても鎮められないと言う悔しさもあったそうです。どんどん事故が

    起こり、自分に悔しさ、空しさ、を感じていたそうです。 

    なので喜ばれたのはお布施でなく供養して欲しいと言う気持ちに喜びを持たれたので変に捉えないで

    頂きますと僕も嬉しいです。 徳のあるお坊様は皆さんも見るとすぐにわかりますので。



 ご供養をして頂きお坊様から携帯を返して頂くと事故現場の写真にはもう黒い影は消えてました。

 僕はお坊様の前で事故現場の写真を削除し、お礼を言いお寺を後にしました。

  もちろん!! この前の事故でお亡くなりになった家族にお参りしたのは言うまでもありませんよ。

 帰る時に少し気になる事をおっしゃいました。 

 『 もしかするともう一度お会いしないといけないかもしれませんな。 』 と・・・・・・?

 
  僕は友達の所にそのままの足で向かい携帯を返し僕の携帯を受け取り家に帰宅しました。

 これでいつもの日常に戻れると言う訳です。


        ~~~~この数日後に僕の友達が調子に乗らなければ何ですが・・・~~~~


  僕はあの一件からすでに10日以上たちすでに忘れ普通に仕事をしていました。もちろん仕事でその

 トンネルも通っています。 あの家族の事故のあとは今の所事故は起こってません。 少しは鎮める事
 
 が出来ていれば嬉しいのですけど。 

  ある夜、突然その友達から電話が来ました。

     < R R R R R R R R R R R R R R R R >

 「 もしもし? 」

 『 もしもし? 』

 「 あれ? おばさん? どうしたの? 」

 『 ・・・・・・・・・・ 息子が変なのよ!! 』

 「 えっ? 変って? どう言う感じに? 」

 『 1週間前位に、他の友達と夜中に車で出かけてからなの・・・ 』

 「 夜中に何処行ったの? 彼奴は? 」

 『 私もお父さんも寝てから分らないのよ。 ただ顔は真っ青だし身体が痛い、熱いってうなされてて 』

 「 今も寝込んでるってこと? 仕事には行ってないんだね? 」

 『 ここずっと休んでるの・・・ 息子に聞いたらあなたに連絡してって言われてそれで電話したの・・・ 』

 「 そうなんだねわかった。今からそっちに行きます。 良いですか? 」

 『 ええ。 是非お願い。お父さんも早く来て貰いたいって。 』

 「 わかりました。今からそちらに伺います。 後、痛いとか熱いの他何か言ってませんでした? 」

 『 そうね~ 謝ってる感じのうなされ方はしてるみたいね。 』

 「 わかりました。 それじゃまた後ほど。 」

 僕は携帯を切り、 友達の家に向かう用意を急いで車に乗り込んだ。友達の家は車で10分程。友達の車の横に

 停めて、車から降りた。

    
     嫌な汗が背中を伝う     これはまずい時の感じだ!

 車の鍵を掛け振り向きざまに友達の車を何の気なしに見ると・・・・・・・・・・・・・・!!!

 フロントガラスに血だらけの男の人と女の人が・・・。 僕は思わず 「 あっ! 」 声が出た。

 フロントガラスにいる二人が(人?) 僕を見た。 あ~~~、 これやばい感じだ。 何か話して来る。



  お・・ま・え・い・た・く・ナ・い・の・・カ・~  い・た・・く・な・イ・・の・ず~


  ズ・ズ・ズ・・ズ・ズズ・・る・るうる・・いい・・イ・イ・い~~~~~~~~~~~~


 ああ~~~ いつもの自分が不幸だの連鎖が始まった・・・・・・。 これはきつそう。

 車の中にもいるのよね。 おかしいなぁ 焼けただれた人もいるけど・・・? 何故? 

 下からも出て来たよ・・・  取り憑かれるのはしんどいから嫌だな~~。

 こっちは後だね。 友達がもしかしたらやばいかも・・・。

  チャイムを鳴らすとすぐにおばさんが迎えてくれた。

 「 こんばんは。 どんな感じですか? 」

 『 さっきとは変わらないけど、どうなっているのか分らなくて 』

 「 先に様子見させて貰っても良いですか? 」

 『 お願いするわね。 』

 友達の部屋の前・・・・・・・。 誰か座ってる?! 違う! 腰から下が無いんだ・・・・。

  お・オ・オ・・オオオ・レ・レ・れれれ・ノ・の・ノノノ・あ・アア・あ・あ・シ・シし

 「 悪いけど、 ここには無いよ。 」

  あ・あ・・あ・あ・・あ・ア・ア・ア・ア・あ・あ・あ・あ・・・・・・・あ

 「 ごめん。中に用事があるんだ。どけてもらいたい! そして今は助けられない!」

 下半身のないおじさんはそのままスゥーッと消えてしまった。 その時何故か目が合った。

 わかりましたよ。 必ず連れて行きますから。 少し待って下さい。

 ドアを開けると、ベットの隅に寝ずに体育座りでうずくまる友達が・・・・。 周りには。

 沢山のひとだかり? 元ひとだかり??? がいた。 こんなに連れ帰るなんて何したんだよ!

 「 おい!! 大丈夫か?? おいって!! 」

 『 うううううううううう・・ 痛い・・・ 熱ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・ 』

 やばいなぁ・・・。 何か憑いているんだろうなぁ。 まずは気が付いてくれないとな。

 「 おい!! おいって!! 」

 肩を掴んで揺すってみた。 もちろん元ひとだかりさんには少しどいて貰った。

 『 あっ! 来てくれたんだ。 』

 「 何したんだよ! この状況はおかしいだろ! 」

 『 ごめん・・・ 友達にそそのかされてトンネルに行った・・・ 』

 「 はああああ!! お前馬鹿なの!! 周り見えるか!! このままだとお前死ぬぞ!! 」

 「 お前だけならまだしもさ!! おじさんもおばさんも死ぬぞ!! 」

 『 ・・・何が・・・いるんだ??・・・ 』

 「 沢山のお亡くなりになった方達だよ!! 車にも沢山いたぞ!! 」
 
 「 写真の件でもう懲りたと思ったのにどうしてよ!!! 」

 『 でないから大丈夫って言うからからかい半分で夜中に行ったらフロントガラスに 』

 『 ベッタ~~~~~~って焦げて血だらけの人が~~~~~~!! 』

 「 だろうな・・・ まだフロントガラスに憑いていたよ!! 本当に何してんだよ!! 」

 『 ごめん、ごめん、ごめん!! こんな事になるなんて!! まだ意識のあるうちにと 』

 『 お前に連絡をって母さんに頼んだんだ・・・ 』

 「 そうか・・・ 分ったよ・・・ 早く連絡くれて良かったよ・・・ 本当に 」



  まずいなあこれは・・・。 


   < R R R R R R R R R R R R R >

 携帯が鳴った? ん!! この番号は!!

 「 もしもし!! 」

 『 こんばんは,この間のお寺のものです。 』

 「 お坊様?! 」

 『 そうです。 どうも嫌な感じがしまして電話をしましたが・・・あまり芳しくないですね 』

 「 そうなんです・・・ やばい感じなんですが・・・ 塩とお酒でお清めでもしようかと・・・ 」

 『 そうですね。 お清めは良いかと思います。そのまま車でお寺に来れませんかね? 』

 「 そちらに伺えばどうにかなりますか? 」

 『 多分・・・ いや何とかします!! だから一刻も早くこちらに連れてきてください!! 』

 「 わかりました。 何とかそちらに伺うようにします。 お願いします! 」


 僕は携帯を切ってすぐ、おばさんの元に行きまずは、塩をもらい受け、清めながら元の部屋に行き彼の

 周りを清めながら彼にも塩を掛け清めた。 意識が何とか保てるようなので声を掛けてみた。

 「 今から動けるか! お前の命に関わることだぞ!! どうなんだ!!? 」

 『 ・・・・何処に行けば良いんだ?・・・・ 』

 「 あるお寺まで行く! そうしないとお前は助からない!! 」

 『 わかったよ。・・・ いつも助けてくれてるんだから信じるよ・・・ 』


         良し!!! まずはお寺を目指さないと!! 彼は助からない!!
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