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本編
19 - 3 不器用な私たち
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もう愛撫なんてしなくても彼を受け入れる準備は既にできている。なのに触れてくれなくて、切なさに泣くように甘い蜜が零れ落ちていく。
ロゼの唇が下腹部をかするように触れながらキスを落としていき、太腿を大きく開くと陰核に唇が触れた。その瞬間、ゾクゾクと快感が走り抜ける。ペチャペチャ音を立てながら舐められて羞恥に悶えた。
「や……やだ、ロゼ、そんなとこ……」
これまでロゼとの行為でそこを舐められたことなどなく、私が狼狽えていると彼は笑んでいるのか秘部に息がかかる。
「サリダの全部見たい」
すぼめた舌がヒダを開き、舌先が少し中に入っただけで快感が迫り上がる。思わず太腿を閉じかけたが、ロゼが抱えるように押さえた。舌が中を浅く抜き差ししてピチャピチャと音を立てる度、中はキュンキュンと疼いた。
「あああ……ロゼ……あっ、ああん……もうほしい……っ」
欲しくて堪らなくて、潤んだ瞳でロゼにねだると、濡れた唇を舐めながらロゼは私に笑みを見せた。私が羞恥に悶え、ねだる姿を彼は見たかったんだろう。満足そうに笑みを浮かべて私の片方の太腿を抱えたロゼは、自分の肩に乗せて足を大きく開き、硬いものを秘部に押し広げた。
「ひゃ、んあああ……っ」
中を広げられてゾクゾク走る快感で法悦に浸る。片方の足をロゼの肩にかけられたまま、ロゼは奥の方へ腰を進める。強い快感が走って全身が喜びで震えた。
ゆっくり律動しながら奥まで硬いものが入ると、彼は抱えた太腿に口付けながらゆるゆると腰を動かした。その度に生じる快感に溺れそうになる。
「あ、あ、あんっ、あ、ああ……んっ」
「ここがいい……?」
腰の動きが早くなると声が止まらなくなっていく。ロゼは私の両腿をつかみ、胸の辺りまで押し広げると繋がっているところが丸見えになった。私の中に入っているロゼのものが全部見えて、全身が熱くなる。
入り口まで引き抜いてまた奥まで押し込む。その度に絡みつく蜜がジュボ、ジュボと卑猥な音を立て続ける。抜き差しする様子が全て見えて、何ともいえない羞恥が湧き上がった。両足を押さえつけられてこの体勢を変えられず、顔も体も熱くなっていく。
きっと今までは手加減して抱いていたのかもしれない。以前の優しい抱き方とは比べ物にならないほどの快楽と羞恥、彼に全て支配されているこの状況に体が喜んでいた。
「やあ……んっ、あ、あっ、ああっ」
わざとゆっくり見せつけるようなピストンの動きで、じれったいような恥ずかしいような気にさせられる。
「引き抜く時に合わせて、中締めて」
リクエストのとおりロゼの動きに合わせてキュッと中を締め付ける。彼の動きと一緒に腰も動いた。その度に見せてくれる表情が扇情的で堪らない。
「ああ……気持ちい……」
ぐちゅぐちゅ厭らしい音が響いて顔まで熱い。ロゼのものに吸い付くように絡み付いて、それを自分の目で見ている内に興奮が高まっていく。太く硬いものが膣壁を擦って中がうねるように絡みつく。気持ち良すぎて締め付ける力が強まっていく。きゅうきゅう締め付けて中のものが更に硬くなった。
「……締め付け、すごい……」
「あっ、あん、あん、あ、あっ!」
気持ちいいところばかり突いて、ゾクゾクゾクッと快感が迫り上がってきた。もういきそうでシーツをギュッと握る。全身に快感が突き抜け、同時に中でロゼのものが大きく脈打った。
「や、ああああああ――っ!!」
「あぁ……っ……」
最奥に何度も熱い飛沫を受けると、ロゼは熱い吐息を漏らした。まだヒクヒクと中が動いている。
ジンと残る快感の余韻に浸っているとロゼが優しく唇を重ねた。胸の奥がキュンキュンして、私はロゼが好きなのだと再認識する。
少し落ち着くと、ロゼは私の体を引き寄せて抱き締めた。汗で少し冷えた体をなでるロゼの温かい手が気持ちいい。
「サリ……好きだよ」
どうしてこの人を諦めようと思えたのか。失うことを怖がるあまり、私は一歩も動けなくなってしまっていた。
私が怖がって一歩も動けない間に、ロゼは大きな決断をして大事な仕事を手放した。私にはない行動力で、沼にはまって動けない私をすくい上げた。ロゼは私を選んで後悔しないんだろうか。
こんなに幸せなのに悲観的な考えが頭を過り、またじわりと目頭が熱くなってくる。するとロゼが顔を近付けてきて、キスするのかと思ったらコツンと額同士をくっつけた。
「また目を赤くして、変なこと考えてない?」
「ロゼは……私にはもったいない人だなあって思って……」
「もったいないとか意味がわからない。俺はサリダがいいんだよ。サリダはずっと俺のものでいてくれないの?」
額同士をくっつけながら、至近距離でロゼが照れ臭そうに確認する。ロゼが真っ直ぐな言葉をくれるから、普段恥ずかしくて言えないような言葉も口にできた。
「私はずっとロゼのものでいたい……。大好きよ」
「泣き虫のサリダも可愛いな。俺もずっとサリダのものだよ」
またどちらともなく唇が重なる。彼を想うと心が震える。ずっと触れていたい。何度も何度も口付けては抱き締める。愛を確認し合うように、行為後もずっと愛撫を続けるロゼに応え続けた。
だけど愛されているという喜びで胸いっぱいの私はすっかり忘れていた。ロゼは絶倫──性欲お化けだってことを。
「――ん、や、あんっ、ま、まって……っ。もう、私……!」
「まだだよ」
何度も何度もいかされて、ロゼに激しく突かれる。もう体力も残っておらず、何より私たちは帰宅してからベッドをほとんど出ていない。
「あ、あ、ロゼ……お願いだからっ」
「……何回目のお願い?」
そんな私の心境などお構いなしに悪戯な笑みを浮かべるロゼは、激しく打ち付けてまた私は声を上げた。
そして大きく鳴いた。
私のお腹が。
「……お願い……ご飯、食べたい……っ」
帰宅してからずっとベッドの中で、今は二十一時を過ぎたところ。クツクツ笑い続けるロゼにどう思われようが、もう限界だった。
その後、ようやく私はその日の夕食にありつけたのだった。
ロゼの唇が下腹部をかするように触れながらキスを落としていき、太腿を大きく開くと陰核に唇が触れた。その瞬間、ゾクゾクと快感が走り抜ける。ペチャペチャ音を立てながら舐められて羞恥に悶えた。
「や……やだ、ロゼ、そんなとこ……」
これまでロゼとの行為でそこを舐められたことなどなく、私が狼狽えていると彼は笑んでいるのか秘部に息がかかる。
「サリダの全部見たい」
すぼめた舌がヒダを開き、舌先が少し中に入っただけで快感が迫り上がる。思わず太腿を閉じかけたが、ロゼが抱えるように押さえた。舌が中を浅く抜き差ししてピチャピチャと音を立てる度、中はキュンキュンと疼いた。
「あああ……ロゼ……あっ、ああん……もうほしい……っ」
欲しくて堪らなくて、潤んだ瞳でロゼにねだると、濡れた唇を舐めながらロゼは私に笑みを見せた。私が羞恥に悶え、ねだる姿を彼は見たかったんだろう。満足そうに笑みを浮かべて私の片方の太腿を抱えたロゼは、自分の肩に乗せて足を大きく開き、硬いものを秘部に押し広げた。
「ひゃ、んあああ……っ」
中を広げられてゾクゾク走る快感で法悦に浸る。片方の足をロゼの肩にかけられたまま、ロゼは奥の方へ腰を進める。強い快感が走って全身が喜びで震えた。
ゆっくり律動しながら奥まで硬いものが入ると、彼は抱えた太腿に口付けながらゆるゆると腰を動かした。その度に生じる快感に溺れそうになる。
「あ、あ、あんっ、あ、ああ……んっ」
「ここがいい……?」
腰の動きが早くなると声が止まらなくなっていく。ロゼは私の両腿をつかみ、胸の辺りまで押し広げると繋がっているところが丸見えになった。私の中に入っているロゼのものが全部見えて、全身が熱くなる。
入り口まで引き抜いてまた奥まで押し込む。その度に絡みつく蜜がジュボ、ジュボと卑猥な音を立て続ける。抜き差しする様子が全て見えて、何ともいえない羞恥が湧き上がった。両足を押さえつけられてこの体勢を変えられず、顔も体も熱くなっていく。
きっと今までは手加減して抱いていたのかもしれない。以前の優しい抱き方とは比べ物にならないほどの快楽と羞恥、彼に全て支配されているこの状況に体が喜んでいた。
「やあ……んっ、あ、あっ、ああっ」
わざとゆっくり見せつけるようなピストンの動きで、じれったいような恥ずかしいような気にさせられる。
「引き抜く時に合わせて、中締めて」
リクエストのとおりロゼの動きに合わせてキュッと中を締め付ける。彼の動きと一緒に腰も動いた。その度に見せてくれる表情が扇情的で堪らない。
「ああ……気持ちい……」
ぐちゅぐちゅ厭らしい音が響いて顔まで熱い。ロゼのものに吸い付くように絡み付いて、それを自分の目で見ている内に興奮が高まっていく。太く硬いものが膣壁を擦って中がうねるように絡みつく。気持ち良すぎて締め付ける力が強まっていく。きゅうきゅう締め付けて中のものが更に硬くなった。
「……締め付け、すごい……」
「あっ、あん、あん、あ、あっ!」
気持ちいいところばかり突いて、ゾクゾクゾクッと快感が迫り上がってきた。もういきそうでシーツをギュッと握る。全身に快感が突き抜け、同時に中でロゼのものが大きく脈打った。
「や、ああああああ――っ!!」
「あぁ……っ……」
最奥に何度も熱い飛沫を受けると、ロゼは熱い吐息を漏らした。まだヒクヒクと中が動いている。
ジンと残る快感の余韻に浸っているとロゼが優しく唇を重ねた。胸の奥がキュンキュンして、私はロゼが好きなのだと再認識する。
少し落ち着くと、ロゼは私の体を引き寄せて抱き締めた。汗で少し冷えた体をなでるロゼの温かい手が気持ちいい。
「サリ……好きだよ」
どうしてこの人を諦めようと思えたのか。失うことを怖がるあまり、私は一歩も動けなくなってしまっていた。
私が怖がって一歩も動けない間に、ロゼは大きな決断をして大事な仕事を手放した。私にはない行動力で、沼にはまって動けない私をすくい上げた。ロゼは私を選んで後悔しないんだろうか。
こんなに幸せなのに悲観的な考えが頭を過り、またじわりと目頭が熱くなってくる。するとロゼが顔を近付けてきて、キスするのかと思ったらコツンと額同士をくっつけた。
「また目を赤くして、変なこと考えてない?」
「ロゼは……私にはもったいない人だなあって思って……」
「もったいないとか意味がわからない。俺はサリダがいいんだよ。サリダはずっと俺のものでいてくれないの?」
額同士をくっつけながら、至近距離でロゼが照れ臭そうに確認する。ロゼが真っ直ぐな言葉をくれるから、普段恥ずかしくて言えないような言葉も口にできた。
「私はずっとロゼのものでいたい……。大好きよ」
「泣き虫のサリダも可愛いな。俺もずっとサリダのものだよ」
またどちらともなく唇が重なる。彼を想うと心が震える。ずっと触れていたい。何度も何度も口付けては抱き締める。愛を確認し合うように、行為後もずっと愛撫を続けるロゼに応え続けた。
だけど愛されているという喜びで胸いっぱいの私はすっかり忘れていた。ロゼは絶倫──性欲お化けだってことを。
「――ん、や、あんっ、ま、まって……っ。もう、私……!」
「まだだよ」
何度も何度もいかされて、ロゼに激しく突かれる。もう体力も残っておらず、何より私たちは帰宅してからベッドをほとんど出ていない。
「あ、あ、ロゼ……お願いだからっ」
「……何回目のお願い?」
そんな私の心境などお構いなしに悪戯な笑みを浮かべるロゼは、激しく打ち付けてまた私は声を上げた。
そして大きく鳴いた。
私のお腹が。
「……お願い……ご飯、食べたい……っ」
帰宅してからずっとベッドの中で、今は二十一時を過ぎたところ。クツクツ笑い続けるロゼにどう思われようが、もう限界だった。
その後、ようやく私はその日の夕食にありつけたのだった。
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