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第3話 カサブランカを貴方に
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~アリスの思い出~
「……もう朝か…」
アリスにとって朝という存在はオバケよりも怖い存在
夢は快楽を与えてくれる
でも夢は永遠ではない、快楽の後にやってくる次の感情は絶望だ
「……夢…たのしかったな、アロディーテにまた会えるかな…会えるといいな…」
アリスは少し笑いながらそう言った
「…朝ごはん食べなきゃ」
アリスはそう言うと精一杯体を動かし布団から出た
アリスの布団はボロボロだ、もう何年も新しく買ってもらえていないのだろう
布団から出ると真っ先に冷蔵庫へと向かった
「…なにか、たべれるもの…」
そう言いながら冷蔵庫を漁り始める
彼女の目に映る食品の多くは消費期限が切れた牛乳やパン、その他色々
「……あった。納豆…あ、卵も…他は…ない」
アリスが見つけた戦利品は賞味期限が切れた納豆と卵
それだけでは栄養失調になる、だが今のアリスには食べられる物がこれだけしかない
幼い少女は2つの食材を混ぜ始めた
「…いただきます」
今日の朝ご飯は納豆卵に水
アリスはジュースを飲んだ事は一度もない
常に飲み物は水だけだ
アリスは5分で食べ終えた
ずっと早く食べないと殴られていた為次第に食べる速度が速くなっていってしまった
朝ご飯を食べ終えたアリスはすぐに食器を洗い始める
「(……お母さん結局帰って来なかったな…まぁいいか…もうなぐられるのはイヤだ…)」
そう思いながら食器を洗う
しばらくして全て洗い終えるとアリスは布団の上に戻った
おもちゃもぬいぐるみもない
だがアリスには絵本がある
今よりも幼い頃父親に買ってもらったからだ
父親は優しくいつも何か買ってくれたり,アリスが何かやらかしてもいつも怒らずに接してくれていた
彼女にとって父親という存在は神同等だ
だがその父親はもう居ない
交通事故にあってしまい、もうこの世には居ない
もし父親が今も生きていればアリスの人生はきっと明るかっただろう
アリスは絵本を読み始める
「ひらがな」なら読むことが出来るのだ
今日1番最初に読む絵本は「かぞくのぼくら」という題名の絵本だ
この絵本は家族愛が強く描かれており、アリスにとってこの絵本は実現したい将来の夢の1つと言えるだろう
「おかあさんはいつもやさしく…ぼくのじまんのははおやだ」
アリスは絵本の内容を口に出して読んでいると次第に涙をこぼし始めた
母親はいくらクズだったとしても母親だ
その事実は変わりはしない
8年間一緒に暮らして来た存在が急に居なくなった今彼女は1人ぼっちになってしまった
まだ幼い少女にとって1人ぼっちというものはどれだけ怖いものか…
しばらくしてアリスは持っている全ての絵本を読み終えた
アリスの持っている絵本の数は20冊だ
父親がよく買ってくれた為数は多い
絵本は必ずハッピーエンドを迎える
だからアリスは自分もハッピーエンドを迎えたいといつも強く願っている
「(……次は…なにしよう…そうだ…寝よう、アロディーテに会えるかも…)」
そう思い願い2度寝をし始める
~アリスの夢の中~
「…ここは…とってもきれい…」
アリスが目を開けるとそこにはとても大きな湖があった
まるで異世界に来たかのような感覚に陥ったアリス
しばらくすると立ちすくんで居るアリスの元に突然綺麗な女性が現れた
「……うわぁとてもきれい…」
《…こんにちはアリス》
女は優しく微笑みながらアリスに話しかけて来た
「…え?どうして私の名前を?」
《アハハッそう言うと思ったわ、実はねアロディーテに言われて代わりにやって来たの》
「えっ!アロディーテに?」
《えぇそうよ、アロディーテは忙しくて貴方の様子を見られないからって私に頼んできたの》
「…そうなんだ…、、ねぇあなたはだれ?私アリスっていうの」
《私?私はね《アプサラス》よ、ここの湖の管理をしているの》
「えっ?すごい!」
《でしょ?アリス…貴方ったら…可愛いわね!!私気に入っちゃった…!!アロディーテが夢中になるのもよく分かるわ…》
《……そうだ!私の加護を受け取る気はない?アリス》
「加護…?加護ってなに?…」
《加護っていうのはね…そうね…アリス、貴方を守ってあげるって事よ!この湖のようにね!》
「…この湖のように…!私、加護を受け取りたい!!」
《…そう!なら良かったわ!!じゃあ早速加護の証を貴方に…》
そう言うとアプサラスはアリスに向かって手を突き出し水を出した
水はアリスを囲み始める
その光景はとても神秘的で美しい
しばらくすると水はアプサラスの元に戻った
《…アリス、見てみなさい!》
そう言うとアプサラスはまた水を出し,鏡を創り出した
「……わぁ凄い…私の髪色が…」
アリスの髪色は綺麗な銀髪から毛先が水色になっている銀髪へと変わっていた
《これが神の加護の証よ!どうかしらアリス!気に入った?》
「…うん!凄く綺麗!ありがとう!!アプサラス!!」
《良かったわ!!》
そう言うとアプサラスはアリスを笑顔で抱きしめた
《ハハッアリス…本当に愛らしいわ…》
そうアプサラスが言った瞬間アリスは夢から覚めた
「……凄い夢だったな…あ、髪色…!」
アリスは急いで髪色を確認する
鏡に映った髪色は綺麗な銀髪…のみ
毛先は水色にはなっていない
「…夢だったのか…そうだよね…夢だもん…現実じゃない…」
アリスは落ち込み始める
気付けば18時なっていた
夜ご飯を食べる時間だ
アリスは落ち込みながらも冷蔵庫へと向かう
「……食べれるもの…あるかな、あると良いな」
冷蔵庫を開け漁り始めるも食べられる物はなかなか見つからない
~5分後~
「……ない、どうしよう…死んじゃう」
アリスは焦り始める
「……そうだ…お店に行こう、お母さん…よく物をタダって言って取ってた…あの店なら…」
アリスは立ち上がりその店へと向かい始める
……良くないことが起こらないのを願おう
~アリスの思い出を途中まで見たレイラ~
「…アリス…アプサラスは水の神なのかな…?」
「アリスが万引きをしない事を祈ろう…」
レイラは心配そうにそう言った
「……もう朝か…」
アリスにとって朝という存在はオバケよりも怖い存在
夢は快楽を与えてくれる
でも夢は永遠ではない、快楽の後にやってくる次の感情は絶望だ
「……夢…たのしかったな、アロディーテにまた会えるかな…会えるといいな…」
アリスは少し笑いながらそう言った
「…朝ごはん食べなきゃ」
アリスはそう言うと精一杯体を動かし布団から出た
アリスの布団はボロボロだ、もう何年も新しく買ってもらえていないのだろう
布団から出ると真っ先に冷蔵庫へと向かった
「…なにか、たべれるもの…」
そう言いながら冷蔵庫を漁り始める
彼女の目に映る食品の多くは消費期限が切れた牛乳やパン、その他色々
「……あった。納豆…あ、卵も…他は…ない」
アリスが見つけた戦利品は賞味期限が切れた納豆と卵
それだけでは栄養失調になる、だが今のアリスには食べられる物がこれだけしかない
幼い少女は2つの食材を混ぜ始めた
「…いただきます」
今日の朝ご飯は納豆卵に水
アリスはジュースを飲んだ事は一度もない
常に飲み物は水だけだ
アリスは5分で食べ終えた
ずっと早く食べないと殴られていた為次第に食べる速度が速くなっていってしまった
朝ご飯を食べ終えたアリスはすぐに食器を洗い始める
「(……お母さん結局帰って来なかったな…まぁいいか…もうなぐられるのはイヤだ…)」
そう思いながら食器を洗う
しばらくして全て洗い終えるとアリスは布団の上に戻った
おもちゃもぬいぐるみもない
だがアリスには絵本がある
今よりも幼い頃父親に買ってもらったからだ
父親は優しくいつも何か買ってくれたり,アリスが何かやらかしてもいつも怒らずに接してくれていた
彼女にとって父親という存在は神同等だ
だがその父親はもう居ない
交通事故にあってしまい、もうこの世には居ない
もし父親が今も生きていればアリスの人生はきっと明るかっただろう
アリスは絵本を読み始める
「ひらがな」なら読むことが出来るのだ
今日1番最初に読む絵本は「かぞくのぼくら」という題名の絵本だ
この絵本は家族愛が強く描かれており、アリスにとってこの絵本は実現したい将来の夢の1つと言えるだろう
「おかあさんはいつもやさしく…ぼくのじまんのははおやだ」
アリスは絵本の内容を口に出して読んでいると次第に涙をこぼし始めた
母親はいくらクズだったとしても母親だ
その事実は変わりはしない
8年間一緒に暮らして来た存在が急に居なくなった今彼女は1人ぼっちになってしまった
まだ幼い少女にとって1人ぼっちというものはどれだけ怖いものか…
しばらくしてアリスは持っている全ての絵本を読み終えた
アリスの持っている絵本の数は20冊だ
父親がよく買ってくれた為数は多い
絵本は必ずハッピーエンドを迎える
だからアリスは自分もハッピーエンドを迎えたいといつも強く願っている
「(……次は…なにしよう…そうだ…寝よう、アロディーテに会えるかも…)」
そう思い願い2度寝をし始める
~アリスの夢の中~
「…ここは…とってもきれい…」
アリスが目を開けるとそこにはとても大きな湖があった
まるで異世界に来たかのような感覚に陥ったアリス
しばらくすると立ちすくんで居るアリスの元に突然綺麗な女性が現れた
「……うわぁとてもきれい…」
《…こんにちはアリス》
女は優しく微笑みながらアリスに話しかけて来た
「…え?どうして私の名前を?」
《アハハッそう言うと思ったわ、実はねアロディーテに言われて代わりにやって来たの》
「えっ!アロディーテに?」
《えぇそうよ、アロディーテは忙しくて貴方の様子を見られないからって私に頼んできたの》
「…そうなんだ…、、ねぇあなたはだれ?私アリスっていうの」
《私?私はね《アプサラス》よ、ここの湖の管理をしているの》
「えっ?すごい!」
《でしょ?アリス…貴方ったら…可愛いわね!!私気に入っちゃった…!!アロディーテが夢中になるのもよく分かるわ…》
《……そうだ!私の加護を受け取る気はない?アリス》
「加護…?加護ってなに?…」
《加護っていうのはね…そうね…アリス、貴方を守ってあげるって事よ!この湖のようにね!》
「…この湖のように…!私、加護を受け取りたい!!」
《…そう!なら良かったわ!!じゃあ早速加護の証を貴方に…》
そう言うとアプサラスはアリスに向かって手を突き出し水を出した
水はアリスを囲み始める
その光景はとても神秘的で美しい
しばらくすると水はアプサラスの元に戻った
《…アリス、見てみなさい!》
そう言うとアプサラスはまた水を出し,鏡を創り出した
「……わぁ凄い…私の髪色が…」
アリスの髪色は綺麗な銀髪から毛先が水色になっている銀髪へと変わっていた
《これが神の加護の証よ!どうかしらアリス!気に入った?》
「…うん!凄く綺麗!ありがとう!!アプサラス!!」
《良かったわ!!》
そう言うとアプサラスはアリスを笑顔で抱きしめた
《ハハッアリス…本当に愛らしいわ…》
そうアプサラスが言った瞬間アリスは夢から覚めた
「……凄い夢だったな…あ、髪色…!」
アリスは急いで髪色を確認する
鏡に映った髪色は綺麗な銀髪…のみ
毛先は水色にはなっていない
「…夢だったのか…そうだよね…夢だもん…現実じゃない…」
アリスは落ち込み始める
気付けば18時なっていた
夜ご飯を食べる時間だ
アリスは落ち込みながらも冷蔵庫へと向かう
「……食べれるもの…あるかな、あると良いな」
冷蔵庫を開け漁り始めるも食べられる物はなかなか見つからない
~5分後~
「……ない、どうしよう…死んじゃう」
アリスは焦り始める
「……そうだ…お店に行こう、お母さん…よく物をタダって言って取ってた…あの店なら…」
アリスは立ち上がりその店へと向かい始める
……良くないことが起こらないのを願おう
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「…アリス…アプサラスは水の神なのかな…?」
「アリスが万引きをしない事を祈ろう…」
レイラは心配そうにそう言った
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