前世で病死した私の次の人生はゴミ箱でした…?!

花空

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第5話 ハウオリオハナ

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 エイミとかくれんぼをしているアリス
 彼女の表情はとても明るい

「……ここなら…見つからないよね…」

 アリスは孤児院の庭にある滑り台の下に隠れた
 正面から見れば見つかりにくい、横から見れば…

【アリス~どこ~?】

 エイミは大声でそう叫ぶ

「(わっ!近くにいる…音を立てないように…)」

 アリスは慎重に動く
 しかし…落ちていた木の枝を踏んでしまい音を立ててしまった

【あっ!アリスみーつけた!】

 見つかってしまった

「あっ…アハハ…見つかっちゃった…」

 アリスは笑いながらそう言う

【アリス~早いよ~!まだ5分も経ってないよ!】

「アハハ…ごめん…私、あんまりかくれんぼした事なくて…どこに隠れれば良いか分からなかったんだ…ごめんなさい…」

【…そっか!それなら仕方ないね!それじゃあうちが、かくれんぼを得意にさせてあげる!】

「えっ…一体どう言う事…?」

それからエイミ達は1時間かくれんぼをして遊んだ
1時間もかくれんぼをするのは一種の罰ゲームとも言えるだろう

「はぁ…はぁ…疲れたよ…エイミ」

【アッハハ!アリス、タコみたい!!面白い顔!!】

「えっ…タコ?…やっやめてよ…」

アリスは恥ずかしそうにそう言う

【アッハハ!ごめんごめん!!だって面白いんだもの!!】

その言葉を聞いた瞬間アリスは顔を膨らませながらエイミのほっぺたをつねる

【いたっ…いたいよ!アリス!!ごめんって!許してよー!!】

アリスは無言でつねっていた手をエイミの頬から遠ざける

「………」

【うぅ…いたい…あ、そうだ!アリス!良いもの見せてあげる!!】

エイミはそう言うとアリスの手を引き走り出した

「えっ!ちょっと…」

驚くアリス

~3分後~

到着した
2人の小さな少女達の目に映る景色は一面に広がっている花畑
その景色はとても綺麗で見惚れてしまう程だ

「………すごくきれい」

【でしょ?すっごくきれいだよね、】

「……うん」

少女達はその会話だけすると少しの間無言になってしまった
~5分後~

【ねぇアリス…】

「…なに…?」

【将来の夢とかある…?】

「しょうらいの夢?」

【うん…うちはね、お花屋さんになりたい…】

「…お花屋さん…?どうして?」

【…お母さんが昔お花屋さんで働いているのを見てからずっとなりたいって思ってるんだ…アリスは?なにか夢とかある?】

「そうなんだ…私?私は…」

アリスは考えた
今まで生きる事しか考えていなかった
生きる事が今のアリスにとっては精一杯だったからだ

「(私がなりたいものって何なんだろう…考えた事なかった…エイミと同じお花屋さん?……)」

「私は…分からない…何になりたいとか考えた事なかった…」
「例えやりたい事が出来て幸せになれたとしても…その幸せが壊れるのが怖い…」

アリスにとって自分がやりたい事が出来るのは幸せ同然
幸せが1度壊れたアリスにとって次の幸せを見つけるのは死ぬのと同じくらい怖い

【……そっか…幸せって何なんだろうね…】

エイミはなんて言えば分からずそう言った

「……分からない…でも…私は…家族が居る事って幸せの一つだと思う」
「…私には家族が居ないから…」

【そっか…家族か…私も居ないよ!一緒だねアリス!】

「えっ?エイミも居ないの…?」

【うん…居ないよ!お母さんは病死してお父さんは過労死しちゃった…】

「……そうなんだ、」

【うん…でも今は昔よりあんま気にしなくなったんだ!】
【お母さんとお父さんが居ないのは寂しいけど…でも今は沢山の新しい家族が出来たから!!】

「……そっか良かったね!」

【うん!だからアリス大丈夫!!】

「そうだね…」

【………ねぇアリス!花について教えてあげる!!うち花の事については大得意だから!!】

エイミはアリスの返事も聞かずに花畑の方へと走り出した

【アリスー!!早く早くー!!】

エイミは生き生きとした顔でそう叫んだ

「えっうん!早いよエイミ!!」

アリスは笑顔を取り戻した
エイミの所へと走り出すアリス

アリスはエイミに花の事について沢山教えてもらった
花の名前、花言葉、他色々
アリスにとってとても有意義な時間を過ごせたと思う

【どう?アリス、分かった?】

「うん!ありがとう…エイミ!!」

アリスは良い笑顔でそう言った
とても可愛い

【良かった…!!】

「………」

エイミはちゃんと花の事について説明できた事に安心した
そしてアリスはニコニコしながらエイミの方を見ている

【……あ!もう19時半だ!!やばい!早く帰らなくちゃ!!アリス!早く帰るよ!!】

「…えっあっうん!!」

2人は急いで孤児院へと走って帰っていった
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