【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。

サアロフィア

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第10章 主人公の活躍が始まる

060 12日目 明光波の本来の使い道

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 動力室の中に入ると、シュウピンとメラニィが倒れていた。
 アリムの頭痛に、冬香が気付く可能性が無くなりそうだ。



12日目 PM21:55
《2日に一度の会議: あり、
 第2回襲撃日: 本日の夜 敵を殲滅せんめつ済み
 一番権利者: 真々美》

真々美
「シュウピン、どうしたんだ。」

冬香
「メラニィ、どうしたの。」

オルア
「冬香の医務室に運びましょう。」

アリム こころの声
『これはまさか、愛して欲しい相手のキスで目覚める眠り姫の呪い?
 霊視能力は使えるだろうか?』





 冬香の医務室に着いた4人。

 冬香が医療用AIに診断を依頼した。

医療用AI
「童話の眠り姫のようなお話になりますが、王子様のキスで目覚めますよ。
 ただ、それぞれの患者にとっての王子様がどなたかまでは分かりません。」

真々美
「シュウピンの王子様は、わたしかな?」

冬香
「メラニィの王子様は、わたしよね?」

オルア
「どうするの?
 緊急事態だから、焼きもちは無しにするけれど?」

冬香
「そうね、真々美は?」

真々美
「冬香は、その、焼きもちを我慢できるのか?」

冬香
「状況がこれじゃあ仕方ないわよね。
 通常時だったら、1週間ぐらい眠っててもらうところだけれど。」

真々美
「じゃあ、冬香の気が変わらないうちに、目覚めのキスを・・・」

アリム
「駄目!
 待って、キスしないで!」

真々美
「アリム?
 どうしたんだ?
 わたしが冬香とオルアにキスしても止めなかったのに?
 シュウピンには焼きもち焼くのか?」

冬香
「アリム?
 気持ちは分かるけれど、シュウピンとメラニィを起こして、なにがあったか聞くために必要なの?
 わかるわよね。」

アリム
「ちがう。
 焼きもちじゃない。
 わなを解除してからにして!」

オルア
「真々美、冬香、話を聞いてあげて!
 アリムの心配事は当たるから。」

真々美
「そうだな、聞こうか?」

冬香
「まさかとは思うけれど、私が鍛え上げた医療用AIの診断結果に異議を申し立てたいの?」

医療用AI Einsアインス
「アリム様からの異議だとしても気分が悪いですね。」

オルア
「それでも、聞いてあげて。」

アリム
「まず、敵対者たちは、真々美と冬香を過大評価することはあっても過小評価することは無いはずです。
 だからこそ、警戒するべきことがあります。」

冬香
「警戒するために、医療用AI に診断してもらったのよ。」

アリム
「冬香様と医療用AI が、
 <<< シュウピンさんとメラニィさんの診断を正しく行うはずだ! >>>
という前提で敵はわなを仕掛けているはずです。

 つまり、アインスの診断結果は正しいが、専門分野外のわなを見ることはできない点をいたわなです。」

冬香
「アリム、なぜ名前を知っているの?」

アリム
「遺伝子治療中の雑談で聞きました。」

冬香
「そうなのね。」

冬香 こころの声
『気難しいアインスが名前を教えるなんてね。
 アリムのなにかを感じ取ったのかしら?』

アリム
「目覚めのキスをして、ふたりが起きた瞬間に、真々美と冬香を傷つける何かを仕込んでいるはずです。」

医療用AI Einsアインス
「アリム様がおっしゃる通り、悪霊などがいていた場合、わたしには分かりません。
 もし、そうだとしたら、アリム様はどうされますか?」

アリム
「悪霊や生霊をはらう術をお持ちの方はいませんか?」

真々美
「そうは言われても、悪霊や生霊を見たことが無いからな。」

冬香
「そうね、カセイダード王国は科学技術で発展した国だからね。」

アリム
「でも、みなさんは、性魔力が使用できますよね。
 ちからとエネルギー的には、同じような分野だと思うのですが。」

オルア
「姉妹関係の儀式で使用したアレは使えないの?」

 オルアは姉妹関係の儀式を思い出した。

☆ オルア=サーパース
☆ 「「明光波めいこうは」とは、なにですか?」
☆ 
☆ 司会《中路真々美》
☆ 「生霊払いというか厄落としというか」
☆ 
☆   022 5日目 冬香とオルアの姉妹関係の儀式

冬香
「あれはねえ。」

真々美
「そうだな、単なる儀式の作法のようなもんだからな。
 効果は無いだろうな。」

オルア
「それでも、効果がありそうじゃない?
 やってみれば良いのよ。」

☆ 医師《白石冬香》
☆ 「この恰好だから、面倒な存在が寄ってくるのよ。
☆  それを払う強風や突風のような空気流よ。
☆ 
☆   022 5日目 冬香とオルアの姉妹関係の儀式

真々美
「駄目だな。
 姉妹関係の儀式という言葉だけでも秘伝中の秘伝だ。
 たとえ、アリムでも見せられない。」

オルア
「そんな、アリムでもダメなの?」

冬香
「駄目みたいね。」

アリム
「それなら、5分ください。
 ボクがやっても、おまじないの真似事にしかならないけれど、やらないよりはマシだから。」

冬香
「真々美、5分なら待てるわよね。」

真々美
「10分だけ待とう。
 それなら、アリムも納得できるだろう。」

アリム
「ありがとう。」

オルア
「アリム。
 あせらないで、ゆっくりやってね。
 そうすれば上手く行って、後悔しなくて済むわ。」

アリム
「うん。
 オルアの言葉がボクを強くしてくれるよ。

 では、始めます。」

 アリムは、両手の人差し指と中指で正三角形の上側2辺を作り、薬指で正三角形の底辺を作った。

アリム
Silviaシルヴィアに分けられし、心と身体、そして、性欲よ。
 いま、Satosサトスの前で、1つとなれ。
 Silardシルアード

 アリムは正三角形が点になるように両手の指を奥まで押し込んだ。

アリム
「反射律により、脳の処理速度を限界まで上げることを申請します。

 昇華律で性欲を昇華することを望みます。」

???《アリムだけに聞こえる声》
「アリムの現在の昇華率は、93%です。」

アリム
「性欲を努力へ
 努力を昇華力へ
 昇華力を性魔力へ

 性魔力をもって、わたしが望む力と交換お願いします。」

???《アリムだけに聞こえる声》
「対価が足りるなら交換します。」

アリム
「シュウピンさんとメラニィさんに、まとわりついている悪霊、生霊、害をなす邪なる威力などを吹き飛ばしてください。

 「明光波めいこうは

 対価が足りますように。」

???《アリムだけに聞こえる声》
「修練が足りないから、味見程度ですね。
 なお、性魔力は頂きません。

 これは、あの融通が利かない小娘の加護の1つです。

 次回のご利用をお待ちしています。」


 シュウピンとメラニィの周りに、そよ風が吹いた。

邪悪な影 その1
「ふう、びびったぜ。」

邪悪な影 その2
「お遊戯ゆうぎの真似事で助かった。」

 アリムには、かすかに黒い影が見えて、ちいさな声が聞こえた。

アリム
「やっぱり、居た。
 でも、威力が足りない。」

真々美
「アリム、そこまでだ。
 約束の10分は過ぎた。」

アリム
「でも、でも、ふたりにキスしたら危ない。」

オルア
「アリム、あなたは頑張ったわ。」

オルア こころの声
『なぜ、アリムは、
  「明光波めいこうは
を知っているの。』

真々美
「冬香、見えたか? 聞こえたか?」

冬香
「ええ、一瞬だったけれどね。」

真々美
「オルアは?」

オルア
「え? アリムの動きは見ていたけれど。
 なにも起きなかったわよね。」

真々美
「そうか、オルアは1回しか見ていないからな。

 冬香は2回見たから、自分でも出来るよな。

 絵美の1回、わたしの1回で合計2回だ。」

冬香
「ええ、できるわ。
 ただの儀式ではなかったことが驚きだわ。」

オルア
「なんの話をしているの?」

真々美
「オルア、良く見ておけ。
 オルアがサブシスを迎えるときと合わせれば、3回も見ることになる。
 オルアは、超幸運だぞ。」

冬香
「そうね。
 アリム、助かったわ。」

真々美
「冬香、すぐに出せるな。」

冬香
「もちろんよ。」

真々美
「オルア、アリム、ふたりともよく見ておけ。」

冬香
「3,2,1」

真々美、冬香
「「 明光波めいこうは 」」

 真々美と冬香の左手のひらから、
   突風のような、
   まぶしい光のような
何かが吹き出して、
シュウピンとメラニィの身体全体を包み洗い流した。

邪悪な影 その1、その2
「「 ぎゃあああー、見つからないって聞いていたのにーーーーー。」」

 邪悪な黒い影が消滅した後で、なにかが落ちる音がした。

 ガラン、ガラン、ガラン、ガラン。

 シュウピンとメラニィのそばに、2本ずつ計4本の短刀が落ちた音だった。





真々美
「アリム、よくぞ気付いた。」

アリム
「真々美と冬香のおかげだよ。
 でも、ふたりとも悪霊払いの
   明光波めいこうは 
を知っていたんだね。

 知らないって言っていたのに?」

 アリムは、ほほをふくらませて、不満を表現した。

冬香
「ごめんね。
 真々美もわたしも、単なる儀式のポーズとしか思っていなかったのよ。」

オルア
「アリムは、どこで、明光波めいこうはを知ったの?」

アリム
「前世で教わったんだ。」

オルア
「それって、ナームという女性?」

アリム
「ううん、サークという男性からだよ。」

オルア
「そう、良かった。」

真々美 こころの声
『アリムの前世について調べる必要があるな。』

冬香
「それで、ふたりはいつ目覚めるの?」

アリム
「それは、アインスが言ったように、王子様に相当する真々美と冬香の目覚めのキスを受けた後だよ。
 ねっ? アインス。」

 アリムは、アインスに優しく微笑んだ。

医療用AI Einsアインス
「アリム様がおっしゃる通りです。」

真々美
「そうなのか?」

冬香
「そこは変化ないのね。」

オルア
「真々美、冬香、わたしが焼きもち焼く前に早く済ませてよね。」

 真々美と冬香は、気まずそうにシュウピンとメラニィにキスをした。

シュウピン
「真々美様、もう一度。
 うーん。」

真々美
「いやいや、もう目覚めたから大丈夫だよな。」

メラニィ
「冬香様、もう少し長く。」

冬香
「目覚めて良かったわ。」

オルア
「アリムのおかげね。

 アリム、どうしたの?」

アリム
「えっ?
 ああ、夜遅いから眠くなったのかもしれない。」

 アリムは頭痛をごまかした。

冬香
「残念ねえ、真々美。
 アリムは眠いって。
 明日に延期して寝ましょうか?」

真々美
「そうだな。
 だが、その前に。

 シュウピン、メラニィ、何があったかを話してくれ。」

シュウピン
「それが、・・・」

 シュウピンはメラニィを見た。

メラニィ
「分からないです。
 真々美様たちを待っている間に、急に眠くなったのです。
 まるで、疲労が限界に達したような寝落ちをしました。」

シュウピン
「その後は、深い眠りに落ちてしまった眠り姫の夢を見ていました。
 まるで、私自身が眠り姫になって、1000年待つような覚悟を決めさせられました。」

メラニィ
「そんな感じだ。
 ただ、わたしには王子様と思える男性は居ないから、目覚めることはできない気がしていました。」

冬香
「モンテハート大公爵には呪術師というか悪い魔法使いがいるのですか?」

 シュウピンとメラニィはお互いを見た。

シュウピン
「わたしが知る限りでは存在しません。」

真々美
「そうか、では、つぎの話だ。

 明日の昼の襲撃は防衛できそうか?」

メラニィ
「無理でしょうね。
 戦いになるとは予想していませんでしたから。」

シュウピン
「警備員20名はすでに負傷しています。
 バリアが無いということは、敵の侵入も検知できません。

 多くの乗組員は非戦闘員です。

 戦いに参加させて目の前で死なれるよりは、避難させる方がマシでしょう。」

メラニィ
「とすると、明日は、真々美様、冬香様、オルア様、シュウピンとわたしの5名で迎撃することになるのか?」

真々美
「いいや、明日は、わたし、冬香、オルア、アリムの4名で迎撃する。」

シュウピン
「アリム様は戦えるのですか?」

真々美
「ああ、くわしくは言えないが、助けてもらったおかげで生きている。」

メラニィ
「アリム様の本領発揮ですか?
 それでも、わたしたちも戦った方が良いはずです。」

 真々美は冬香を見た。

冬香
「100名と戦うだけでも苦戦しました。
 明日の昼、間髪空けずに、300名と戦って勝てるとは思いません。

 シュウピンさんとメラニィさんにしかできないことをお願いしたいのです。

 わたしたち4人以外の全員は、モンテハート大公爵に味方する者として、助かるようにしてください。」

シュウピンとメラニィ
「「 そんな。 」」

真々美
「最後の命令になるかもしれないが、
 もう一度だけ、援軍要請の通信をカセイダード王国チータマルム支国に送ってくれないか。」

シュウピン
「かしこまりました。」

メラニィ
「ほかにできることは有りませんか?」

冬香
「わたしたちが捕虜として捕まったとき、あなたたちの専属メイドとして人権がある状態で保護してくれたら、うれしいわ。」

シュウピンとメラニィ
「「 はい。 」」

 ふたりは覚悟を決めた。
 さすがの二人《真々美と冬香》でも勝てないという事実を受け入れるしかなかった。





 真々美、冬香、オルア、アリムの4人は、4人の寝室《=姉妹関係の儀式が行われた部屋》に移動した。

真々美
「アリムは、どうしたい?」

アリム
「オルアと最後まで一緒にいたいです。
 欲張っていいなら、真々美と冬香を含めた4人で、さいごの夜を過ごしたいです。」

オルア
「おはようから、おやすみまで、いっしょに居ましょうね。」

アリム
「ありがとう。オルア。」

真々美
「アリム、巻き込んでしまったな。
 すまない。」

冬香
「今からでも、光元国に送り返すこともできるわよ。」

アリム
「それはしないで欲しい。
 みんなに出会ってからの12日間の方が生きている感じがして充実しているんだ。
 最後まで一緒に居させて欲しい。」

真々美
「すまない、少し外す。」

 真々美はアリムの言葉を聞いて、涙が出そうになった。
 涙を拭いた後で、真々美は1通のメールを送った。

 その夜は、寝落ちするまで、4人でいろいろな話をして過ごした。



 どんなに優秀なひとたちでも数の暴力には勝てないのですね。
 悲しすぎます。

 小説の中くらい、正義があっても良いと思います。



筆者の解説

反射律: 2枚の鏡を合わせたときに、鏡像が無限にできるように、光を反射させるように、頭脳の働きを極大化することわりルールのこと。
Reflex Law: A principle or rule to maximize the function of the mind by reflecting light similarly to how two mirrors placed together can create an infinite series of reflections.

昇華律: 性欲を価値あるエネルギーに変換するためのことわりルールのこと。
Sublimation Law: A principle or rule to convert sexual desire into valuable energy.

昇華率: 性欲を価値あるエネルギーに変換するときの変換効率。 上位者でも98%が限界であり、100%はありえない。
Sublimation Rate: The efficiency of conversion when transforming sexual desire into valuable energy. Even for those at the highest level, 98% represents the limit, and reaching 100% is not possible.

あの融通が利かない小娘: 女神 Satos サトス様のことです。
 ダブルスタンダードという卑怯な判定基準を使うことなく、敵にも味方にも同じ基準で対応する公平な女神です。
 そして、少女のような若さを維持しています。
That inflexible young girl refers to the goddess Satos.
 She is a fair goddess who treats both enemies and allies with the same standards, without resorting to the cowardly judgment criterion of double standards.
 Additionally, she maintains a youthful demeanor akin to that of a young girl.


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