【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。

サアロフィア

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第19章 お泊り会 2日目

124 前世のボクが夢に見ていたこと

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 ボクの目からはなみだが、あふれ出てしまった。

絵美
「アリム?
 どうしたの?
 からかったの?」

アリム
「ううん、そうじゃないよ。
 前世のボク、りゅうゴットのときに夢見たことだったから、うれしくて。」

絵美
「そうなのね。
 よろこんでくれてうれしいわ。

 じゃあ、返礼へんれいしてね。

 セーラさんからはじめてね。」

アリム
「うん、セーラさん。
 どうぞ。
 はい、あーんしてくれますか?」

 ボクは、右手でスプーンに食べ物を載せて、セーラさんの口の前に運んだ。
 もちろん、スプーンから落ちた場合に備えて、左手を添えた。

セーラ
「は、はい。」

 セーラさんはずかしそうに食べてくれた。

アリム
「どうかな?」

セーラ
「はずかしくて、あじを感じる余裕よゆうがありません。」

アリム
「そ、そうなんだ。
 意識いしきしてもらえて、うれしいよ。」

オルア
「はい、次は、わたしね。」

 オルアは席を立って、ボクに近づいてきた。

オルア
「セーラさん、さっきはごめんね。
 もしかしたら、セーラさんの服をよごすかもしれないって考えたら、席を立つ方が安全だと思ったの。」

セーラ
「オルア様、お気遣きづかい ありがとうございます。」

オルア
「あーん。」

アリム
「どうぞ。」

オルア
「おいしいわ。
 このドキドキは最高ね。」

アリム
「喜んでくれて、うれしい。」

絵美
「最後は、わたしね。
 アリムさん、スプーンは左手で持ってくれる?
 意味は分かるわよね。」

アリム
「え、えーと?
 ボクは右利みぎききだけど?」

絵美
「じゃあ、今の一瞬いっしゅんだけ、席を代わりましょうか?」

アリム
「あ、大丈夫だいじょうぶだよ。
 意味が分かったから。」

 ボクは、左手でスプーンをって、右手で絵美の右肩を抱き寄せた。

アリム
「絵美さん、あーん。」

絵美
「あーん。

 もぐもぐ。

 はい、出来できました。」

アリム
れるけれど、しあわせだよ。」

 パチパチパチ

 ボクは、みんなの拍手の音を聞いて、みんなの視線を感じて、かおにしたのだった。



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