人間兵器だった僕が伯爵と愛を知る

にーなにな

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プロローグ

 
 必ず行われる朝礼。同じ服に割り振られた番号が書かれた腕章。僕たちは決められた位置にズラッと並ぶ。

 毎朝順に上官から今日の命令が伝えられる。それに従って僕たちは生きる。

「No.061、今日は休みを与える」
「……はい」







「つまらない」

 人間兵器であっても人間だ。なんていうよく分からない人権団体のせいで月に4日は何もしない日が与えられる。これと言ってやることもないし、戦いに行けないんじゃどうしようもない。誰のための人権なんだか。

 朝礼を終え帰ってきた自室で僕はベッドに寝転び、天井を見つめる。

「61は外に行かないの?」

 同室の73が声をかけてきた。

「行く必要性もないのになんで外に行くんだ」

「だって今日はどっかのお偉いさんが来るって話だよ!うまく行けば直属の軍にも入れるって」

 僕はベッドで寝返りを打つ。

「あっそ」

「ねぇそれに、この前43が声かけられたって噂聞いたし」

 43……確かになんかこの前はしゃいでた気がするな。

「あれ?興味ないの?」

 73は僕の顔を覗き込む。

「僕はそんな媚び売らなくても国軍で上り詰めるからいいんだ」

 邪魔な顔を手でシッシッと払う。

「ちょっと遺伝子の調整の出来がいいからって!」

 73は離れるどころか身を乗り出してきて眉間に皺を寄せる。

「だって本当のことだろ?」

「ふんっ!」

 73は大きな音を立てて扉を閉め、部屋を出ていった。
 73も十分力あるんだからそんなことしたらここが壊れるよ。

 73にはああ言ったものの、ここで最終的に行き着く先はただの灰なことが一番多い。現に73と僕の間にいた番号は全部灰になった。

 でも、それでいい。それが僕の生きる価値なのだから。
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