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第12話 中止命令 ※ロアリルダ王国民視点
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いつもの時刻に仕事場へやって来た作業員達と、現場監督が集まって騒いでいた。作業員達が、現場監督に詰め寄っている。
「建設を中止するって、どういうことだよ!?」
「上から通告された事実だ。今後、俺達には報酬を出さないそうだ。だから、作業を続ける意味がなくなったんだよ」
突然、作業員は仕事が無くなってしまったと現場監督から伝えられた。
当然、作業員達は納得することなんて出来ずに、事情を聞き出そうと問い詰めた。なぜ、作業が中止されることになったのか。急に仕事が無くなってしまった理由は。
現場監督は、皆に事実を伝えた。上から作業を中止するようにと通告されたこと。費用も出さないと言われてしまい、仕事を完了しても報酬を受け取ることが出来ないということを。このまま建設を続けても、無駄になってしまうだけ。意味がない。
彼らは、新たな住居を建築するという仕事を請け負っていた。都市を開発していく国の計画に携わっていた。だから、仕事を止められるなんて予想もしていなかった。なぜ急に中止することになったのか、理解できずに皆が戸惑っている。
「この現場は中止ということか? 俺達は、次の作業場へ向かえばいいのか?」
「いいや。次の現場も中止だ。都市開発の計画は、全て白紙になってしまった」
その話を聞いて、愕然とする作業員達。
「は? それじゃあ、俺達の働く場所が無くなったってことか? 失業したってことなのかよ!」
「それについては急いで確認している! とにかく今日は、何の仕事も無いから家に帰って休んでくれ!」
現場監督は、作業員達に家へ帰るようにと指示するしかなかった。ここに居ても、仕事がないから。それよりも今は、今後について関係者と話し合う必要があった。
「仕事が無くなったら、俺達はどうやって生きていけばいいだ!」
「そうだそうだ! 俺達に死ねってことか!」
「お偉いさんは、民の生活など無視するのかよ!」
従業員達は、不安をぶちまけた。仕事が無くなってしまう恐怖に怯えた。
「仕事はどうにかする。だから、今日は帰ってくれ!」
「どうにかって、どうするんだよ!」
現場監督も、ここに居る従業員達の生活する手段を失くさないために必死で考えていた。だけど、突然過ぎる作業中止命令に何も対処することが出来ていない。なのでとにかく、今は何も言うことが出来なかった。
その後、仕方なく現場監督の指示に従う作業員達。彼らは不安と不満を抱きながら家へ帰っていった。まだ、建設途中の建物を放置して。
ロアリルダ王国のあちこちで、同じような光景が繰り広げられていた。
アーヴァイン王子が特権を行使して、元婚約者であるクリスティーナが関わっていた施策を全て中止するように命令したからである。
「建設を中止するって、どういうことだよ!?」
「上から通告された事実だ。今後、俺達には報酬を出さないそうだ。だから、作業を続ける意味がなくなったんだよ」
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