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第18話 帝国に移って
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王国から帝国に移ってきて、新たな生活がスタートしていた。
一緒に帝国へ移ってきた他のみんなも順調のようだ。状況が落ち着いてきて、それぞれの状況について話し合い、お互いに把握する。状況を確認するための情報交換は大事。
「私は、楽しく過ごしてるよ! こっちに来て、よかった」
王国から離れる時に一番悲しんでいたマリンだったが、帝国に来てからすぐ新しいパートナーと出会って、徐々に元気を取り戻していた。このまま立ち直って、幸せになって欲しいと願っている。
「私もマリンと同じく、帝国での生活に馴染めているよ。アーノルド様にとてもよくしてもらっている」
いつもマリンのことを気にかけていたルシールも、すぐに幸せをみつけたようだ。良い人に出会えたようで、すぐに結婚を決めたらしい。みんな、決断が早くて凄いと思う。帝国の生活に、早く馴染もうという決意と覚悟があるのだろう。この先ずっと帝国で暮らしていくために。
「ここでの暮らしを知ったら、前のようには戻りたくないわね」
リゼットが言う。王国に戻りたいという気持ちは一切ないみたい。あんな事があったのだから、当然ね。
「私も、もう相手が決まっているわよ。結婚するのは、もうしばらく先になりそうだけど」
フローラも、帝国の大貴族の子息と縁を結び、おそらく結婚するだろうという状況だった。だけど、まだ結婚式は行っていない。どうやら、先延ばしにしているようだ。
疑問に思っていると、続けてフローラは言った。
「残ったのは、リゼットとエレノラだけよ。2人とも、早く相手を見つけなさいよ。それまで、私は結婚式しないで待ってるから」
どうやら、私とリゼットの2人にパートナーが決まっていないから。相手が決まるまで、もしかしたら結婚式を行わないつもりなのかもしれない。
わざわざ、待たなくてもいいのに。自分の幸せを最優先にしてほしいと思うのだが、フローラは友人関係を大事にする子だから。私たちの中で、一番の友達思いだった。
「でも、それってプレッシャーよ」
「何言ってるのよ。リゼットもエレノラも美人なんだから、引く手数多でしょう? 後は覚悟を決めて、お相手に本気で突撃するのみよ。そうすれば、きっとうまくいくから」
フローラと会うと、覚悟を決めろと言われてきた。やはり、私も早く新しい相手を見つけないとダメかしら。
今はジャスター様から任されることになった仕事があるから、それを失敗しないように集中したいんだけど。
「何もしなければ、いつまでも変らないんだからね」
フローラの言うことは正しいと思う。
他の4人に帝国へ行こうと誘ったのは私だった。その時は、上手くいくかどうかわからなくて不安もあった。かなり大きな賭けだった。この賭けは、成功したと思う。
マリンとルシール、フローラの3人は無事に帝国での暮らしに馴染めたから。あとは、私とリゼットということなのね。
「私に見合う殿方と出会えたら、すぐに結婚するつもりよ」
リゼットも、ある意味では帝国の貴族社会に馴染んでいた。彼女は、毎日のように社交界に出席している。そこで貴族の子息たちと上手く付き合いながら、新しいパートナー探しに奔走していた。
自信満々な彼女は、納得のいく相手を見つけるまで頑張るつもりらしい。焦ったりせずに堂々としている姿は、とても魅力的に見えた。そんな彼女だから、本当に良い相手と巡り会えるだろう。
4人が幸せそうにしているので、帝国に移ってきて大正解。賭けは大成功だろう。それを見届けた私は、適当な相手を見つけて静かに暮らそうかと思っていたんだけれど。
私はジャスター様に誘われて、彼と一緒に帝国のために働いていた。原作とは違う、想定していた未来とも全く違う。
新しい道を、歩み始めていた。
一緒に帝国へ移ってきた他のみんなも順調のようだ。状況が落ち着いてきて、それぞれの状況について話し合い、お互いに把握する。状況を確認するための情報交換は大事。
「私は、楽しく過ごしてるよ! こっちに来て、よかった」
王国から離れる時に一番悲しんでいたマリンだったが、帝国に来てからすぐ新しいパートナーと出会って、徐々に元気を取り戻していた。このまま立ち直って、幸せになって欲しいと願っている。
「私もマリンと同じく、帝国での生活に馴染めているよ。アーノルド様にとてもよくしてもらっている」
いつもマリンのことを気にかけていたルシールも、すぐに幸せをみつけたようだ。良い人に出会えたようで、すぐに結婚を決めたらしい。みんな、決断が早くて凄いと思う。帝国の生活に、早く馴染もうという決意と覚悟があるのだろう。この先ずっと帝国で暮らしていくために。
「ここでの暮らしを知ったら、前のようには戻りたくないわね」
リゼットが言う。王国に戻りたいという気持ちは一切ないみたい。あんな事があったのだから、当然ね。
「私も、もう相手が決まっているわよ。結婚するのは、もうしばらく先になりそうだけど」
フローラも、帝国の大貴族の子息と縁を結び、おそらく結婚するだろうという状況だった。だけど、まだ結婚式は行っていない。どうやら、先延ばしにしているようだ。
疑問に思っていると、続けてフローラは言った。
「残ったのは、リゼットとエレノラだけよ。2人とも、早く相手を見つけなさいよ。それまで、私は結婚式しないで待ってるから」
どうやら、私とリゼットの2人にパートナーが決まっていないから。相手が決まるまで、もしかしたら結婚式を行わないつもりなのかもしれない。
わざわざ、待たなくてもいいのに。自分の幸せを最優先にしてほしいと思うのだが、フローラは友人関係を大事にする子だから。私たちの中で、一番の友達思いだった。
「でも、それってプレッシャーよ」
「何言ってるのよ。リゼットもエレノラも美人なんだから、引く手数多でしょう? 後は覚悟を決めて、お相手に本気で突撃するのみよ。そうすれば、きっとうまくいくから」
フローラと会うと、覚悟を決めろと言われてきた。やはり、私も早く新しい相手を見つけないとダメかしら。
今はジャスター様から任されることになった仕事があるから、それを失敗しないように集中したいんだけど。
「何もしなければ、いつまでも変らないんだからね」
フローラの言うことは正しいと思う。
他の4人に帝国へ行こうと誘ったのは私だった。その時は、上手くいくかどうかわからなくて不安もあった。かなり大きな賭けだった。この賭けは、成功したと思う。
マリンとルシール、フローラの3人は無事に帝国での暮らしに馴染めたから。あとは、私とリゼットということなのね。
「私に見合う殿方と出会えたら、すぐに結婚するつもりよ」
リゼットも、ある意味では帝国の貴族社会に馴染んでいた。彼女は、毎日のように社交界に出席している。そこで貴族の子息たちと上手く付き合いながら、新しいパートナー探しに奔走していた。
自信満々な彼女は、納得のいく相手を見つけるまで頑張るつもりらしい。焦ったりせずに堂々としている姿は、とても魅力的に見えた。そんな彼女だから、本当に良い相手と巡り会えるだろう。
4人が幸せそうにしているので、帝国に移ってきて大正解。賭けは大成功だろう。それを見届けた私は、適当な相手を見つけて静かに暮らそうかと思っていたんだけれど。
私はジャスター様に誘われて、彼と一緒に帝国のために働いていた。原作とは違う、想定していた未来とも全く違う。
新しい道を、歩み始めていた。
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