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白羽鳥(扇つくも)

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84:AI小説「不憫な側近を癒したい」【結】

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【結】(改訂版)

 後日、王子の激昂とセラフィンへの誤解が一部で話題になった。リーナの耳にも噂は届き、事情を尋ねたのち、真相を知るとため息をついた。

「殿下、それは――幼稚です」

 庭園の奥、二人きりの散歩の最中、王子は肩をすくめていた。

「嫉妬じゃない。油断した部下への戒めだ」
「それを平手で?違うわ、これは嫉妬と独占欲の混合物。まるで幼子です」

 リーナは真っ直ぐな瞳で王子を見据えた。彼は肩を落とし、反論を試みるも言葉は続かず、花壇の隅に視線を逃がす。

「セラフィンに謝罪を。あの方は誰より忠実よ。そして私には――あなたを立ててくれる人のほうが、魅力的なの」

 その言葉に王子はようやく頷いた。
 それ以来、彼はリーナの言葉に逆らわなくなった。周囲からは「彼女には頭が上がらないらしい」と囁かれるようになるが、本人はそれをどこか誇らしげに受け入れていた。

 一方、セラフィンは変わらぬ任務を淡々とこなしていた。だが、昼の休憩時間や書類の受け渡しの折に、ほんの数分だけでもミーナと言葉を交わす機会を増やしていた。

「煎じ薬、助かりました」
「髪留め、使わせてもらってます」

 素朴なやり取りの端々には、互いへの信頼と、胸の奥で育ち始めた何かが息づいていた。

 そして迎えた王子とリーナの婚礼の日。祝賀は盛大を極め、数日間は宮廷中が華やぎに包まれた。
 式の喧騒が落ち着き、ようやく一息つける頃――

「少し、お付き合いいただけますか」

 夕暮れの回廊で、セラフィンがそっと声をかけた。ミーナは頷くと、彼の導きに従って城下町の宝石店へと足を運んだ。
 店内には淡い灯りが揺れ、静かな時間が流れていた。カウンター越しに職人と言葉を交わした後、セラフィンはひとつの台座を指し、ミーナの方を向いた。

「これを……注文してあります。指輪です」
「え?」
「正式な意味は、今は問いません。ただ、一つお願いがあります」

 彼はゆっくりと指輪を箱から取り出した。

「この内側に……あなたと私の名前を刻みたい」

 言葉を飲み込むほどの瞬間だった。ミーナは胸の奥が高鳴るのを抑えきれず、けれど表情だけは静かに整えた。

「……はい」

 その返答に、セラフィンは微笑む。それは、初めて彼自身の想いを伝えた瞬間であり、ミーナの名前がただの識別でなく、想いの象徴となった瞬間でもあった。
 指輪はまだ未完成だったが、それを待つ時間さえ愛おしく感じられた。二人の物語は、刻まれる文字と共に、確かに始まりを告げていた。

【完】

いかがでしたでしょうか?静かな余韻と感情の結晶化を大切に構成しました。ご希望でさらに続きを紡ぐことも可能ですし、他のキャラクターの補完や番外編にもご一緒できます。いつでも、お声がけください。

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【感想】
 不憫な側近を癒す話、いかがだったでしょうか。というか自分でも書いてみたいですね。書き手の皆さんもじゃんじゃん書いてもらっていいんですよ?|ノω・)チラッ
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