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第二章 針の筵の婚約者編
美しき舞台俳優
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夕食後、客室付きのバスルームではクララがバスタブに湯を張ってくれていた。昨日は疲労でさっと拭くくらいしかできなかったので、ゆったりと体をリラックスさせる。
こんな豪華なバスルームで浴槽に浸かれるなんて、実家じゃ考えられない。愛はないけど客人としては大切にしてもらっている。
…なんて考えていたら、ドアの向こうが騒がしくなった。クララが誰か訪問者と揉めているようだ。ここ、鍵かかってるはずなんだけど、押し入れるって事はマスターキーを持って……って、ちょ、こっち来る!?
「お戻り下さい、お嬢様は入浴中です! 旦那様!」
(チャールズ様!?)
慌てて立ち上がろうとするが、足を滑らせ、浴槽に逆戻りした。
「ひょわ!」
奇声と共にザブンと水飛沫が上がる。
あ、あぶ…危ない! 腰打ったら大変な事に!
呆然と硬直していたが、チャールズ様が不躾にシャワーカーテンを開ける直前には何とかバスローブを引っ掴んで羽織る事ができた。
「このような格好で失礼致します……何か御用ですか」
「別に今更隠すような仲でもないだろう」
冗談じゃない、主人を素っ裸で出迎えられるものか。あと如何にも恋仲のように言ってるけど、貴方私とベアトリス様間違えてますからね? やる事やっててもしっかり全部は見てませんから!
「婚約者とは言え、遠慮のない振る舞いをするにはまだ早いのでは」
人にもよりますけどね。例えば婚約者のいる前で他の女と堂々とキスするとか。…って、これ何もチャールズ様に限った事じゃなかったわ。ルーカスとサラも同じ事してたわ。私の周りの男、こんなのばっかりか。
知らず、呆れた眼差しになってしまったのか、チャールズ様が誤魔化すように口端を上げる。
「すまない。君の潔癖さを知っていながら、つい甘えたくなってしまって」
「いえ、気…ん、ぐ」
気にしてない、と言おうとした続きは飲み込まれた。顎を掴まれ、覆い被さるようにキスされている。何気にアイシャとしての認識ではこれが初めてで、あまりの事に咄嗟に反応できず、ただ視界いっぱいの黄金の輝きに目を奪われていた。
バシャッ!
冷たい飛沫が飛んで我に返る。目の前にはびしょ濡れのチャールズ様が立っていて、その視線の先にはクララが空になった水差しを持っていた。
「失礼、手が滑りました。…ですがこのままですとお嬢様がお風邪を召されます」
「クララ! ……私のメイドが大変失礼を致しました」
用意されていたタオルを差し出すが、チャールズ様は乗り込んできて初めて笑顔を見せ、それを断った。
「いや、よく躾が行き届いているよ。こちらこそ急に可愛い人を抱き締めたくなったとは言え、時と場合を弁えるべきだった。
……誰が見ているかも分からないのにね」
妙によく張る声でそう告げると、チャールズ様は謝罪と就寝の挨拶をし、部屋を後にした。その間ずっと頭を下げていると、苛立った声が降ってくる。
「何なんですか、あの人! いくら屋敷の主人とは言え、失礼過ぎじゃないですか。女が何しても怒らないと…」
「クララ!」
怒りを爆発させるクララの手を掴む。そろそろ頭を拭かないと寒い。
「お嬢様もお嬢様です。どうして貴女の方が謝って…」
「見られてる」
しっ、と唇に指を当てて小声で言えば、クララはハッとして部屋のドアに向かう。その直前、私たち以外にあった気配は消えていた。チャールズ様が退室される時はきちんと閉めた音がしたのだが、その後少し開いていたらしい。
「お嬢様は、いつからお気付きに……」
憤慨しながらも濡れた髪を拭き取るクララに、あの時の状況を説明する。
「チャールズ様が視線で教えて下さったのよ。それに台詞は甘やかだったけれどわざとらしかったし」
恐らく、監視していた者から私たちの仲を疑われるような事を言われたのだろう。だから牽制と警告のためにここに来た。少なくとも昨日行動を起こしたメイドは、チャールズ様が愛してもいないのだから私を害してもいいと判断したのだから、あからさまな仮面夫婦…ならぬ婚約者でいては危ないのだ。
(愛し合っていてもそれはそれで危ないんだけど……主に妬み嫉みの方向で)
「あれは、ふりだと? お嬢様はそれに付き合うおつもりですか」
「逆よ。公爵様が、私に付き合って下さっているの。お腹の子がいなければ、そもそも私がここにいる理由はないのだし」
まあチャールズ様の迂闊さも原因ではあるけれど、不本意ながらも私たちを守る気ではいるのだろう。それが本物の愛である必要はない。
「……以前からお聞きしたかったのですが、お嬢様は旦那様の事をどうお考えなのですか?」
何とも言えないようなクララの表情に、どう答えたものか首を傾げる。今はお腹の子を守るための同志のような関係だが、そう言う意味ではない事は分かる。これから夫となる相手の事だ。
「そうね……とても美しい、舞台俳優ってところかしら」
私も女だから、あれだけ綺麗な容姿の殿方に夢中になる気持ちは分かる。言わばカーク殿下やベアトリス様のような、物語の登場人物への思慕だ。それでも彼等にもプライベートと言うものはある。舞台を下りれば別人のように気を抜いたり、普段とは正反対の言動を取る事もあるだろう。
だけどチャールズ様は屋敷においても徹頭徹尾、噂の中のチャールズ様なのだ。真実の彼がどんな人物なのか知っているのは、恐らくカーク殿下だけ。それ以外は彼が作り出した役柄を、虚像を見せられている。
今までの私は、観客としてそれを離れた場所で見ていればよかった。けれど彼の人生と交わったあの瞬間から、私もまた舞台の登場人物となったのだ。
「気が重い、って顔をしていますよ」
「してるわね」
「でも下りる気はないのでしょう?」
「ないわね」
たとえ成り行きの結果だとしても、この子を見捨てて逃げるなんて、それだけはできない。悲劇を演じるつもりなんてない。観客だった私を舞台に引っ張り上げるなら、素人芸なりに立ち回らせてもらいますとも。
……とりあえずキスはもっと普通の感じにお願いしよう、切実に。
こんな豪華なバスルームで浴槽に浸かれるなんて、実家じゃ考えられない。愛はないけど客人としては大切にしてもらっている。
…なんて考えていたら、ドアの向こうが騒がしくなった。クララが誰か訪問者と揉めているようだ。ここ、鍵かかってるはずなんだけど、押し入れるって事はマスターキーを持って……って、ちょ、こっち来る!?
「お戻り下さい、お嬢様は入浴中です! 旦那様!」
(チャールズ様!?)
慌てて立ち上がろうとするが、足を滑らせ、浴槽に逆戻りした。
「ひょわ!」
奇声と共にザブンと水飛沫が上がる。
あ、あぶ…危ない! 腰打ったら大変な事に!
呆然と硬直していたが、チャールズ様が不躾にシャワーカーテンを開ける直前には何とかバスローブを引っ掴んで羽織る事ができた。
「このような格好で失礼致します……何か御用ですか」
「別に今更隠すような仲でもないだろう」
冗談じゃない、主人を素っ裸で出迎えられるものか。あと如何にも恋仲のように言ってるけど、貴方私とベアトリス様間違えてますからね? やる事やっててもしっかり全部は見てませんから!
「婚約者とは言え、遠慮のない振る舞いをするにはまだ早いのでは」
人にもよりますけどね。例えば婚約者のいる前で他の女と堂々とキスするとか。…って、これ何もチャールズ様に限った事じゃなかったわ。ルーカスとサラも同じ事してたわ。私の周りの男、こんなのばっかりか。
知らず、呆れた眼差しになってしまったのか、チャールズ様が誤魔化すように口端を上げる。
「すまない。君の潔癖さを知っていながら、つい甘えたくなってしまって」
「いえ、気…ん、ぐ」
気にしてない、と言おうとした続きは飲み込まれた。顎を掴まれ、覆い被さるようにキスされている。何気にアイシャとしての認識ではこれが初めてで、あまりの事に咄嗟に反応できず、ただ視界いっぱいの黄金の輝きに目を奪われていた。
バシャッ!
冷たい飛沫が飛んで我に返る。目の前にはびしょ濡れのチャールズ様が立っていて、その視線の先にはクララが空になった水差しを持っていた。
「失礼、手が滑りました。…ですがこのままですとお嬢様がお風邪を召されます」
「クララ! ……私のメイドが大変失礼を致しました」
用意されていたタオルを差し出すが、チャールズ様は乗り込んできて初めて笑顔を見せ、それを断った。
「いや、よく躾が行き届いているよ。こちらこそ急に可愛い人を抱き締めたくなったとは言え、時と場合を弁えるべきだった。
……誰が見ているかも分からないのにね」
妙によく張る声でそう告げると、チャールズ様は謝罪と就寝の挨拶をし、部屋を後にした。その間ずっと頭を下げていると、苛立った声が降ってくる。
「何なんですか、あの人! いくら屋敷の主人とは言え、失礼過ぎじゃないですか。女が何しても怒らないと…」
「クララ!」
怒りを爆発させるクララの手を掴む。そろそろ頭を拭かないと寒い。
「お嬢様もお嬢様です。どうして貴女の方が謝って…」
「見られてる」
しっ、と唇に指を当てて小声で言えば、クララはハッとして部屋のドアに向かう。その直前、私たち以外にあった気配は消えていた。チャールズ様が退室される時はきちんと閉めた音がしたのだが、その後少し開いていたらしい。
「お嬢様は、いつからお気付きに……」
憤慨しながらも濡れた髪を拭き取るクララに、あの時の状況を説明する。
「チャールズ様が視線で教えて下さったのよ。それに台詞は甘やかだったけれどわざとらしかったし」
恐らく、監視していた者から私たちの仲を疑われるような事を言われたのだろう。だから牽制と警告のためにここに来た。少なくとも昨日行動を起こしたメイドは、チャールズ様が愛してもいないのだから私を害してもいいと判断したのだから、あからさまな仮面夫婦…ならぬ婚約者でいては危ないのだ。
(愛し合っていてもそれはそれで危ないんだけど……主に妬み嫉みの方向で)
「あれは、ふりだと? お嬢様はそれに付き合うおつもりですか」
「逆よ。公爵様が、私に付き合って下さっているの。お腹の子がいなければ、そもそも私がここにいる理由はないのだし」
まあチャールズ様の迂闊さも原因ではあるけれど、不本意ながらも私たちを守る気ではいるのだろう。それが本物の愛である必要はない。
「……以前からお聞きしたかったのですが、お嬢様は旦那様の事をどうお考えなのですか?」
何とも言えないようなクララの表情に、どう答えたものか首を傾げる。今はお腹の子を守るための同志のような関係だが、そう言う意味ではない事は分かる。これから夫となる相手の事だ。
「そうね……とても美しい、舞台俳優ってところかしら」
私も女だから、あれだけ綺麗な容姿の殿方に夢中になる気持ちは分かる。言わばカーク殿下やベアトリス様のような、物語の登場人物への思慕だ。それでも彼等にもプライベートと言うものはある。舞台を下りれば別人のように気を抜いたり、普段とは正反対の言動を取る事もあるだろう。
だけどチャールズ様は屋敷においても徹頭徹尾、噂の中のチャールズ様なのだ。真実の彼がどんな人物なのか知っているのは、恐らくカーク殿下だけ。それ以外は彼が作り出した役柄を、虚像を見せられている。
今までの私は、観客としてそれを離れた場所で見ていればよかった。けれど彼の人生と交わったあの瞬間から、私もまた舞台の登場人物となったのだ。
「気が重い、って顔をしていますよ」
「してるわね」
「でも下りる気はないのでしょう?」
「ないわね」
たとえ成り行きの結果だとしても、この子を見捨てて逃げるなんて、それだけはできない。悲劇を演じるつもりなんてない。観客だった私を舞台に引っ張り上げるなら、素人芸なりに立ち回らせてもらいますとも。
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