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第八章 謀
第四十二話 お茶仲間との会話
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次の日。
シャーロットは親友のナタリー、そして新たに交遊関係を結んだ公爵令嬢ジェシカとのお茶会を楽しんでいた。
数日前から、久々に息抜きができると楽しみにしていた今日。しかし、彼女の気分は重い。
「本当に、どうしたのよシャーロット」
「明らかに何かあったって感じよね」
ナタリーとジェシカは、ずっとやけに暗い顔をしているシャーロットを見てそう言った。
二人はシャーロットの取りなしによって顔を会わせ、一か月が経つ今ではシャーロットを応援する仲間として交流を深めている。
彼女達には、意外にも共通点が多くある。
エイダン・グラント辺境伯子息と婚約すべく積極的に行動した戦術家と、シャーロットの功績を皆に広めるきっかけを意図的に作り上げた首謀者。
本質的には竹を割ったような性格で、状況を的確に判断して潔い決断ができるところ。
珈琲よりも紅茶が好きなところ。
そんな彼女達が互いと過ごすのを居心地が良いと感じるまでに、そう時間はかからなかった。
二人は何やら傷心中のシャーロットを見た後、顔を見合わせる。話を聞く前に腹ごしらえを、とバタークッキーを一枚頬張ったのは、同じタイミングだった。
「それで、何があったの?」
ナタリーはそう言った。
「……殿下と、喧嘩というか……気まずい感じになっちゃって」
「あら」
シャーロットの気落ちした声音に、ナタリーは少し意外な表情をしながら、相槌を打つ。そして、親友が続きを話してくれるのを待った。
ジェシカも何も言わず、紅茶を一口飲む。
「うーん……どこから話したら良いのかすら分からないんだけどね」
悩める伯爵令嬢は顔を上げ、同じテーブルを囲む二人に事の詳細を話してみることにした。
シャーロットとトンプソン伯爵子息が親しいという噂を、二人は知らなかった。
シャーロットは自分の噂が、今のところはまだ王宮内に留まっているらしいことを理解した。そして、噂のような事実は無いことを二人に告げ、さらなる波及の予防線を張っておく。
続く出来事も、かいつまんで伝えた。噂が本当ではないかと疑われていること。シャーロット自身もギルバートへの疑念を抱いていること。昨日、お互いにそれをぶつけてしまったこと。
「今日は殿下と会わないけど、明日また顔を合わせるのよ。視察団の方々と仕事だから」
「二人きりではないのが救いね」
ナタリーの言葉に、ジェシカも苦笑した。
「シャーロットさんの様子だと、すぐ仲直りできる気分では無さそうだものね」
「そうなんですよ……。そうすべきのは分かってるんですけど、気持ちの整理がついてなくて」
シャーロットは困り顔で頷く。そんな親友に、ナタリーが同調した。
「無理もないと思う。事情があるのかもしれないけど、シャーロットには何かを隠してるんでしょ?」
「うん。それがあったから、噂が本当だと疑われた時に言い返しちゃったのよ」
話しながら、昨日の出来事がまざまざと蘇ってくる。シャーロットは今になって頭を抱えた。
なぜ不満を感じるままに吐露してしまったのか。もっと冷静に話し合うことはできなかったのか。
しかし後悔しても、過去のことはやり直せない。そして今後状況を改善しようにも、自分の煮え切らない態度を変えようという気持ちになれない。
普段は王国の新規公共事業で歴とした仕事をしているのに、こんな時に限って大人な対応ができないことを、シャーロットは歯痒く思った。
すると、ふとジェシカが口を開く。
「殿下は、一体何を隠しているのかしらね」
その疑問を皮切りに、一同の意識は後悔や不満といった心理状態から脱した。
「確かに……そこは分からないままですね」
考え込むシャーロット。ナタリーとジェシカは、一旦紅茶を飲んだ。そしてティーカップをテーブルに置き、有り得る可能性を挙げてみることにした。
「例えば、事業の相談とか?でも、それならシャーロットに隠す必要はありませんよね」
腕を組むナタリーに、ジェシカも頷く。
「じゃあ、シャーロットにプレゼントを贈る相談とか?」
ナタリーは再び案を挙げた。すると今度は、シャーロットが開口する。
「聞こえてきた会話的には、たぶん違う気がする」
ギルバートとリゼ王女が発したのは「王太子としてどうあるべきか」や「立場に縛られる」といったことだった。
もし秘密裏にシャーロットに贈り物をする相談だったのなら、女性ものに関する話や流行の話をしそうである。
それに、リゼ王女はロワイユ王国の女性だ。トリジア王国の流行を知りたいならリゼ王女ではなく、トリジア王国内の貴族女性にそれとなく聞く方法を取るだろう。
シャーロットがそう話すと、ジェシカはテーブルに落としていた視線を上げた。
「王太子や立場という言葉が聞こえてきたのなら……もしかすると、二つの王国自体に関わることを話していたのかも。私達一般貴族には簡単に話せないような重要事項を、ね」
それを聞いた二人は、ごくりと息を飲む。その場には、沈黙の時間がゆっくりと流れた。
「……何にせよ、関係の修復は早めにしておいた方が良いと思うわ」
しばらく経って、ジェシカはそう話した。
「ただでさえ良くない噂が広がっているのに、実際に殿下とシャーロットさんがよそよそしかったら、噂を自分達で肯定しているようなものよ」
冷静に状況を分析する彼女の意見は最もだ。その言葉に、ナタリーも頷いてシャーロットに目を向ける。
「隠している理由を聞いてみて、話し合えば案外解決するかもしれないし。シャーロットの気持ちが落ち着くまでは、無理にとは言わないけどね」
包み込むような声音に、シャーロットの心は幾度か軽くなる。
ギルバートとシャーロットは、これまで半年もの間、多くの話し合いを積み重ねてきた。事業に関する内容ではあったが、それは今回の状況でも十分応用できるはずだ。
どんなに鋭い観察眼があっても、それはあくまで推測の域を出ない。最終的には、言葉にしなければ伝わらないのだ。
シャーロットはお茶仲間達にお礼を告げた。後悔の念や不満に囚われていた自分が次なる行動を移すための、大きな手助けをしてくれたからである。
明日改めて彼と話そう。
シャーロットは、そう心に決めた。
シャーロットは親友のナタリー、そして新たに交遊関係を結んだ公爵令嬢ジェシカとのお茶会を楽しんでいた。
数日前から、久々に息抜きができると楽しみにしていた今日。しかし、彼女の気分は重い。
「本当に、どうしたのよシャーロット」
「明らかに何かあったって感じよね」
ナタリーとジェシカは、ずっとやけに暗い顔をしているシャーロットを見てそう言った。
二人はシャーロットの取りなしによって顔を会わせ、一か月が経つ今ではシャーロットを応援する仲間として交流を深めている。
彼女達には、意外にも共通点が多くある。
エイダン・グラント辺境伯子息と婚約すべく積極的に行動した戦術家と、シャーロットの功績を皆に広めるきっかけを意図的に作り上げた首謀者。
本質的には竹を割ったような性格で、状況を的確に判断して潔い決断ができるところ。
珈琲よりも紅茶が好きなところ。
そんな彼女達が互いと過ごすのを居心地が良いと感じるまでに、そう時間はかからなかった。
二人は何やら傷心中のシャーロットを見た後、顔を見合わせる。話を聞く前に腹ごしらえを、とバタークッキーを一枚頬張ったのは、同じタイミングだった。
「それで、何があったの?」
ナタリーはそう言った。
「……殿下と、喧嘩というか……気まずい感じになっちゃって」
「あら」
シャーロットの気落ちした声音に、ナタリーは少し意外な表情をしながら、相槌を打つ。そして、親友が続きを話してくれるのを待った。
ジェシカも何も言わず、紅茶を一口飲む。
「うーん……どこから話したら良いのかすら分からないんだけどね」
悩める伯爵令嬢は顔を上げ、同じテーブルを囲む二人に事の詳細を話してみることにした。
シャーロットとトンプソン伯爵子息が親しいという噂を、二人は知らなかった。
シャーロットは自分の噂が、今のところはまだ王宮内に留まっているらしいことを理解した。そして、噂のような事実は無いことを二人に告げ、さらなる波及の予防線を張っておく。
続く出来事も、かいつまんで伝えた。噂が本当ではないかと疑われていること。シャーロット自身もギルバートへの疑念を抱いていること。昨日、お互いにそれをぶつけてしまったこと。
「今日は殿下と会わないけど、明日また顔を合わせるのよ。視察団の方々と仕事だから」
「二人きりではないのが救いね」
ナタリーの言葉に、ジェシカも苦笑した。
「シャーロットさんの様子だと、すぐ仲直りできる気分では無さそうだものね」
「そうなんですよ……。そうすべきのは分かってるんですけど、気持ちの整理がついてなくて」
シャーロットは困り顔で頷く。そんな親友に、ナタリーが同調した。
「無理もないと思う。事情があるのかもしれないけど、シャーロットには何かを隠してるんでしょ?」
「うん。それがあったから、噂が本当だと疑われた時に言い返しちゃったのよ」
話しながら、昨日の出来事がまざまざと蘇ってくる。シャーロットは今になって頭を抱えた。
なぜ不満を感じるままに吐露してしまったのか。もっと冷静に話し合うことはできなかったのか。
しかし後悔しても、過去のことはやり直せない。そして今後状況を改善しようにも、自分の煮え切らない態度を変えようという気持ちになれない。
普段は王国の新規公共事業で歴とした仕事をしているのに、こんな時に限って大人な対応ができないことを、シャーロットは歯痒く思った。
すると、ふとジェシカが口を開く。
「殿下は、一体何を隠しているのかしらね」
その疑問を皮切りに、一同の意識は後悔や不満といった心理状態から脱した。
「確かに……そこは分からないままですね」
考え込むシャーロット。ナタリーとジェシカは、一旦紅茶を飲んだ。そしてティーカップをテーブルに置き、有り得る可能性を挙げてみることにした。
「例えば、事業の相談とか?でも、それならシャーロットに隠す必要はありませんよね」
腕を組むナタリーに、ジェシカも頷く。
「じゃあ、シャーロットにプレゼントを贈る相談とか?」
ナタリーは再び案を挙げた。すると今度は、シャーロットが開口する。
「聞こえてきた会話的には、たぶん違う気がする」
ギルバートとリゼ王女が発したのは「王太子としてどうあるべきか」や「立場に縛られる」といったことだった。
もし秘密裏にシャーロットに贈り物をする相談だったのなら、女性ものに関する話や流行の話をしそうである。
それに、リゼ王女はロワイユ王国の女性だ。トリジア王国の流行を知りたいならリゼ王女ではなく、トリジア王国内の貴族女性にそれとなく聞く方法を取るだろう。
シャーロットがそう話すと、ジェシカはテーブルに落としていた視線を上げた。
「王太子や立場という言葉が聞こえてきたのなら……もしかすると、二つの王国自体に関わることを話していたのかも。私達一般貴族には簡単に話せないような重要事項を、ね」
それを聞いた二人は、ごくりと息を飲む。その場には、沈黙の時間がゆっくりと流れた。
「……何にせよ、関係の修復は早めにしておいた方が良いと思うわ」
しばらく経って、ジェシカはそう話した。
「ただでさえ良くない噂が広がっているのに、実際に殿下とシャーロットさんがよそよそしかったら、噂を自分達で肯定しているようなものよ」
冷静に状況を分析する彼女の意見は最もだ。その言葉に、ナタリーも頷いてシャーロットに目を向ける。
「隠している理由を聞いてみて、話し合えば案外解決するかもしれないし。シャーロットの気持ちが落ち着くまでは、無理にとは言わないけどね」
包み込むような声音に、シャーロットの心は幾度か軽くなる。
ギルバートとシャーロットは、これまで半年もの間、多くの話し合いを積み重ねてきた。事業に関する内容ではあったが、それは今回の状況でも十分応用できるはずだ。
どんなに鋭い観察眼があっても、それはあくまで推測の域を出ない。最終的には、言葉にしなければ伝わらないのだ。
シャーロットはお茶仲間達にお礼を告げた。後悔の念や不満に囚われていた自分が次なる行動を移すための、大きな手助けをしてくれたからである。
明日改めて彼と話そう。
シャーロットは、そう心に決めた。
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