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番外編 アンジェリア・フォードの人生
第十八話 戦力の源
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翌日。
「本当にお世話になりました」
アンジェリアはダニエル・テレサ夫婦に深々と頭を下げた。晩ご飯をご馳走になり、宿泊もさせてもらい、感謝してもしきれない。
「いえいえ、またぜひ遊びに来てください」
親切な夫婦は微笑む。一行は彼らに見送られながら、再び旅路に出るのだった。
「まずは商品の仕入れをしなきゃね」
歩きながら、アンジェリアは持ってきていた地図を眺める。この後は、知り合いの職人の店へ訪れることになっていた。アンジェリアに専門知識の手解きをしたトリスタの仲介で、いくつか品物を売り歩く話をつけていたのである。
「この先の森を抜けた場所に、その人のお店があるはず」
彼女の言葉に、キーラン達は頷いた。
「あれ……」
山道を歩き続けて数十分。ふいに、アンジェリアは立ち止まる。その理由が何なのか、前方を見た一行はすぐに分かった。
「『立ち入り禁止』、ですね」
フェリクスが立て看板の文字を反復した。
「え、本当に?」
ミランダが看板の向こう側を確認しながら呟く。見たところ、特に障害物は無い。
「行けそうだけど」
「山中で予想をもとに行動するのはよした方が良いですよ、ミランダ」
フェリクスの忠告に、彼女は進みかけた足を急いでもとに戻した。この男の助言を聞いておいた方が身のためだということは、これまで一緒に担当した任務を通して思い知らされている。
「それにしても……なぜこんな看板が」
この道の先に何かあるのか、と推測を立てるフェリクス。もしかすると、近頃王国で行われている建設事業関係で、新たに開発がされるのかもしれない。あるいはこの土地の主が何らかの理由で規制を始めたか。はたまた、本当にこの先で危険が発生しているのだろうか。
その時、ふいにアンジェリアが声を上げた。
「こっちに抜け道があるみたいですよ!」
振り向けば、確かに横の茂みから奥へ小道が続いている。看板を無視するのも憚られ、一行は脇道へ逸れることにした。
そんな彼らの様子を後方の木の影からじっと眺める一人の男。彼は僅かに、口角を上げた。
「どこまで続くんだろう」
小道を進みつつ、アンジェリアはその疑問を口にした。砂と靴の擦れる音が四人分、すでに数十分続いている。
「方向的には間違っていないはずですが……」
方位磁針を片手にフェリクスが言った。しかし、その表情には僅かに不安の色が表れ始めている。そんな中、ミランダが口を開いた。
「お二人とも、どうします?一旦来た道を戻る選択肢もありますよ」
アンジェリアはキーランと顔を見合わせる。確かに、不安なまま山道を進むことは避けた方が無難だろう。気のせいかもしれないが、木々も生い茂り、徐々に森の奥へ入っているようにも思える。
トリスタから聞いた情報によれば、本来は空がよく見える開けた地帯だ。脇に木々が点在する程度のはずだった。
「それじゃあ、戻りましょうか」
アンジェリアの言葉に、皆が頷く。ところがその時、背後の茂みから音がした。
はっと振り向いて剣に手をかけるフェリクスとミランダ。アンジェリアも急いで音のする方へ目を向けると、二人の男達が小道に出てきたところだった。
鼻から下を布で覆う彼らの手には、棍棒やら斧やらが握られている。おおよそ、友好的な人物とは言い難い。
「敵が二人だけなら良かったんだけど……フェリクス、あっち頼める?」
「もちろんです」
返事をしながら、彼はくるりと向きを変える。あっち、とは何のことだろうかとアンジェリアが疑問に思う間も無く、進行方向にも三人の男達が立ち塞がっているのが分かった。
──囲まれた。
山賊だということは、アンジェリアにもよく分かった。
この小道はここまで、分岐の無い一本道だ。周り道はできない。男達が茂みの中を進んでいたとしても、何の障害物もなくただ歩くだけで済む自分達より早く回り込めるはずがない。
それにも関わらず前と後ろから挟まれたということは、始めから挟み撃ちをするつもりだったのだろう。途中にあった立て看板は、もしかすると山賊が獲物を誘い込むための罠だったのかもしれない。
山賊一味は総勢五人。対してこちらは四人だが、正確には、戦闘技術を持つフェリクスとミランダの二人しかいない。
「……っ」
アンジェリアは肩にかけていた鞄をぎゅっと抱えた。男達の狙いはこの鞄の中身。すなわち、金になる代物だ。最悪の場合、荷物を全て差し出せば命は助かるはず──そう考えつつ彼女が唇を噛み締めた、その時。
「うわ……っ」
男の一人が声を上げたと同時に、地面に倒れ込んだ。
「は?お、おい」
仲間の男が、僅かに注意を逸らす。その瞬間、彼の手から棍棒が抜き取られた。
「余所見だなんて、随分と舐められたものね」
不敵に笑うミランダが呟いた直後、彼女の手刀に男は崩れ落ちる。その好機を逃さず、アンジェリアとキーランは倒れた男達の捕縛へと動き出した。
所要時間、およそ一分。華麗なる早業である。
「あれほど強いなんて、格好いいですね」
数分後。無事に五人全員の捕縛が完了し、余った縄を片付けるミランダに向かって、アンジェリアは言った。
「腕はよく褒められるんです」
にっと頼もしい笑みを浮かべるミランダ。その時、付近の町の警備係が複数人走ってきた。山賊の引き渡しのために、フェリクスが役所へ知らせに向かっていたのである。
「お帰りフェリクス。ありがとう」
「いえ。彼ら、起きたり暴れたりしませんでしたか?」
「全然。あなたが倒した三人なんて、死んじゃったかと思ったわよ」
「確実に気絶する威力は与えましたが、息絶えないようにきちんと調整しています」
真顔で答えるフェリクスに、ミランダは苦笑した。
「ほんと、任務に忠実よねぇ。正確さは尊敬するわ」
二人の傭兵の関係性が垣間見えるようである。彼らの場合、傭兵と言うには戦力が高すぎるような気もするが。
「お二人は、何か特殊な訓練でも受けていたんですか?」
町の警備係に山賊を託した後、再び歩みを進めながらアンジェリアは尋ねた。
以前、父や弟と共に王宮警備隊の訓練場へ見学に行ったことがある。誰もが一度は憧れる、王国一の実力派護衛集団だ。そこで目にした戦い方と同じ──あるいはそれ以上に、フェリクスとミランダの戦闘姿は鮮やかだった。一介の傭兵だと名乗るには、突出しているようにも思える。
すると、二人はちらりと顔を見合わせた。そしてミランダが徐に口を開く。
「ええと……実は、まだ話していないことがあるんです」
護衛の契約を交わした直後の道中で、互いについて情報交換をして仲を深めていた四人。アンジェリアは未来の王妃となる姉がいることを伝えていなかったが、フェリクスとミランダにも、アンジェリア達に知らせていない過去があるらしい。
「私達は、ソル王国のとある特殊組織で幼い頃から訓練を受けていました」
ソル王国は、トリジア王国の東側に位置する強大国だ。姉の誘拐事件解決の際には、ソル王国の王子とも連携を取っていたと聞いている。
「特殊組織というのは……?」
「平たく言えば、調査員や戦闘員を養成するところです。身寄りの無い子供を集めて、技術を教える場でした」
フェリクスがそう答える。二人は十代の半分以上をその組織で共に過ごしていたようだ。
「ですがある日、その組織の長が逮捕されまして」
「え?」
目を丸くしていると、ミランダは告げた。
「国家を裏から操ろうという魂胆があったみたいです」
「そのために子供達を訓練させていたってことですか」
「はい」
諜報技術を教えたのは、国家の重鎮から機密情報を抜き取るため。戦闘技術を教えたのは、秘密を知られた時に確実に仕留めるためだったとのこと。
「組織が解体された後、私達は留まる理由がなくなりました。それにソル王国内で活躍することも難しかったので……だからこの王国に来たんです」
「そんな経緯があったんですね」
特殊組織で訓練を受けたからこそ、即座に相手を倒す技術が身に付いたというわけだ。
「あ、そろそろ着くんじゃないですか?」
ミランダがふいに前方を指差す。気付けば、地図にある職人の店は目と鼻の先まで近付いていた。
「本当にお世話になりました」
アンジェリアはダニエル・テレサ夫婦に深々と頭を下げた。晩ご飯をご馳走になり、宿泊もさせてもらい、感謝してもしきれない。
「いえいえ、またぜひ遊びに来てください」
親切な夫婦は微笑む。一行は彼らに見送られながら、再び旅路に出るのだった。
「まずは商品の仕入れをしなきゃね」
歩きながら、アンジェリアは持ってきていた地図を眺める。この後は、知り合いの職人の店へ訪れることになっていた。アンジェリアに専門知識の手解きをしたトリスタの仲介で、いくつか品物を売り歩く話をつけていたのである。
「この先の森を抜けた場所に、その人のお店があるはず」
彼女の言葉に、キーラン達は頷いた。
「あれ……」
山道を歩き続けて数十分。ふいに、アンジェリアは立ち止まる。その理由が何なのか、前方を見た一行はすぐに分かった。
「『立ち入り禁止』、ですね」
フェリクスが立て看板の文字を反復した。
「え、本当に?」
ミランダが看板の向こう側を確認しながら呟く。見たところ、特に障害物は無い。
「行けそうだけど」
「山中で予想をもとに行動するのはよした方が良いですよ、ミランダ」
フェリクスの忠告に、彼女は進みかけた足を急いでもとに戻した。この男の助言を聞いておいた方が身のためだということは、これまで一緒に担当した任務を通して思い知らされている。
「それにしても……なぜこんな看板が」
この道の先に何かあるのか、と推測を立てるフェリクス。もしかすると、近頃王国で行われている建設事業関係で、新たに開発がされるのかもしれない。あるいはこの土地の主が何らかの理由で規制を始めたか。はたまた、本当にこの先で危険が発生しているのだろうか。
その時、ふいにアンジェリアが声を上げた。
「こっちに抜け道があるみたいですよ!」
振り向けば、確かに横の茂みから奥へ小道が続いている。看板を無視するのも憚られ、一行は脇道へ逸れることにした。
そんな彼らの様子を後方の木の影からじっと眺める一人の男。彼は僅かに、口角を上げた。
「どこまで続くんだろう」
小道を進みつつ、アンジェリアはその疑問を口にした。砂と靴の擦れる音が四人分、すでに数十分続いている。
「方向的には間違っていないはずですが……」
方位磁針を片手にフェリクスが言った。しかし、その表情には僅かに不安の色が表れ始めている。そんな中、ミランダが口を開いた。
「お二人とも、どうします?一旦来た道を戻る選択肢もありますよ」
アンジェリアはキーランと顔を見合わせる。確かに、不安なまま山道を進むことは避けた方が無難だろう。気のせいかもしれないが、木々も生い茂り、徐々に森の奥へ入っているようにも思える。
トリスタから聞いた情報によれば、本来は空がよく見える開けた地帯だ。脇に木々が点在する程度のはずだった。
「それじゃあ、戻りましょうか」
アンジェリアの言葉に、皆が頷く。ところがその時、背後の茂みから音がした。
はっと振り向いて剣に手をかけるフェリクスとミランダ。アンジェリアも急いで音のする方へ目を向けると、二人の男達が小道に出てきたところだった。
鼻から下を布で覆う彼らの手には、棍棒やら斧やらが握られている。おおよそ、友好的な人物とは言い難い。
「敵が二人だけなら良かったんだけど……フェリクス、あっち頼める?」
「もちろんです」
返事をしながら、彼はくるりと向きを変える。あっち、とは何のことだろうかとアンジェリアが疑問に思う間も無く、進行方向にも三人の男達が立ち塞がっているのが分かった。
──囲まれた。
山賊だということは、アンジェリアにもよく分かった。
この小道はここまで、分岐の無い一本道だ。周り道はできない。男達が茂みの中を進んでいたとしても、何の障害物もなくただ歩くだけで済む自分達より早く回り込めるはずがない。
それにも関わらず前と後ろから挟まれたということは、始めから挟み撃ちをするつもりだったのだろう。途中にあった立て看板は、もしかすると山賊が獲物を誘い込むための罠だったのかもしれない。
山賊一味は総勢五人。対してこちらは四人だが、正確には、戦闘技術を持つフェリクスとミランダの二人しかいない。
「……っ」
アンジェリアは肩にかけていた鞄をぎゅっと抱えた。男達の狙いはこの鞄の中身。すなわち、金になる代物だ。最悪の場合、荷物を全て差し出せば命は助かるはず──そう考えつつ彼女が唇を噛み締めた、その時。
「うわ……っ」
男の一人が声を上げたと同時に、地面に倒れ込んだ。
「は?お、おい」
仲間の男が、僅かに注意を逸らす。その瞬間、彼の手から棍棒が抜き取られた。
「余所見だなんて、随分と舐められたものね」
不敵に笑うミランダが呟いた直後、彼女の手刀に男は崩れ落ちる。その好機を逃さず、アンジェリアとキーランは倒れた男達の捕縛へと動き出した。
所要時間、およそ一分。華麗なる早業である。
「あれほど強いなんて、格好いいですね」
数分後。無事に五人全員の捕縛が完了し、余った縄を片付けるミランダに向かって、アンジェリアは言った。
「腕はよく褒められるんです」
にっと頼もしい笑みを浮かべるミランダ。その時、付近の町の警備係が複数人走ってきた。山賊の引き渡しのために、フェリクスが役所へ知らせに向かっていたのである。
「お帰りフェリクス。ありがとう」
「いえ。彼ら、起きたり暴れたりしませんでしたか?」
「全然。あなたが倒した三人なんて、死んじゃったかと思ったわよ」
「確実に気絶する威力は与えましたが、息絶えないようにきちんと調整しています」
真顔で答えるフェリクスに、ミランダは苦笑した。
「ほんと、任務に忠実よねぇ。正確さは尊敬するわ」
二人の傭兵の関係性が垣間見えるようである。彼らの場合、傭兵と言うには戦力が高すぎるような気もするが。
「お二人は、何か特殊な訓練でも受けていたんですか?」
町の警備係に山賊を託した後、再び歩みを進めながらアンジェリアは尋ねた。
以前、父や弟と共に王宮警備隊の訓練場へ見学に行ったことがある。誰もが一度は憧れる、王国一の実力派護衛集団だ。そこで目にした戦い方と同じ──あるいはそれ以上に、フェリクスとミランダの戦闘姿は鮮やかだった。一介の傭兵だと名乗るには、突出しているようにも思える。
すると、二人はちらりと顔を見合わせた。そしてミランダが徐に口を開く。
「ええと……実は、まだ話していないことがあるんです」
護衛の契約を交わした直後の道中で、互いについて情報交換をして仲を深めていた四人。アンジェリアは未来の王妃となる姉がいることを伝えていなかったが、フェリクスとミランダにも、アンジェリア達に知らせていない過去があるらしい。
「私達は、ソル王国のとある特殊組織で幼い頃から訓練を受けていました」
ソル王国は、トリジア王国の東側に位置する強大国だ。姉の誘拐事件解決の際には、ソル王国の王子とも連携を取っていたと聞いている。
「特殊組織というのは……?」
「平たく言えば、調査員や戦闘員を養成するところです。身寄りの無い子供を集めて、技術を教える場でした」
フェリクスがそう答える。二人は十代の半分以上をその組織で共に過ごしていたようだ。
「ですがある日、その組織の長が逮捕されまして」
「え?」
目を丸くしていると、ミランダは告げた。
「国家を裏から操ろうという魂胆があったみたいです」
「そのために子供達を訓練させていたってことですか」
「はい」
諜報技術を教えたのは、国家の重鎮から機密情報を抜き取るため。戦闘技術を教えたのは、秘密を知られた時に確実に仕留めるためだったとのこと。
「組織が解体された後、私達は留まる理由がなくなりました。それにソル王国内で活躍することも難しかったので……だからこの王国に来たんです」
「そんな経緯があったんですね」
特殊組織で訓練を受けたからこそ、即座に相手を倒す技術が身に付いたというわけだ。
「あ、そろそろ着くんじゃないですか?」
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