3 / 87
第一章 転機
第三話 取り返しがつきません
しおりを挟む
「風が気持ちいいね」
自国の王太子を突き飛ばすという人生最大の不敬を働いてから数分後。
シャーロットはどういうわけか、庭園のベンチで彼の隣に腰を下ろしていた。
「そうですね……?」
疑問符が付いたのは、彼女自身がこの状況を未だ飲み込めていない証である。
なぜ自分は殿下の隣に座っているのだろうか。
なぜ殿下は他愛のない世間話を続けているのだろうか。
これは新手の償い方法なのだろうか──。
湧き出る疑問が脳内を埋め尽くす。
王族を突き飛ばすなど、不敬罪も良いところだ。
王族ではなくとも、そもそも突き飛ばす行為は良くないのだが、事の深刻さというものがある。
シャーロットは、令嬢人生終了のお知らせを受け取ることもあり得るとさえ考えていた。
そのため、家族だけはご容赦くださいと請う準備は整っていた。それなのに。
「……」
「どうかしたの?」
この状況を作り出した本人の様子を横目で見ていると、彼はこちらへ顔を向け、微笑しつつ首を傾げた。
「いえ……殿下は、なぜあの場所にいらっしゃったのかと思いまして」
聞きたいことは色々とあるが、元を辿れば彼が庭園の出入口にいたことから発している。
言外にあの場にいた彼を非難しているようにも聞き取れるが、他に適切な表現が思い付かない。
シャーロットは、単に気になったということを付け加えた後、彼の答えを待った。
「そうだなあ……」
彼はどこか遠くを見つめながら腕を組む。
シャーロットも、何も言わず庭園の花々を眺めた。
ギルバート・マクミラン王太子は、御年一八歳。シャーロットと同年だ。
端正な容姿と優れた頭脳を兼ね備え、次期国王として期待されている人物というのが、世間一般の認識である。
シャーロット自身は彼と一度、十五歳の頃に会ったことがあった。
当時も群を抜いている印象だったが、成人した今となってはまさに雲の上の存在だ。現在進行形で隣にはいるが。
「外の空気を吸いたくなったから、かな」
彼は微笑しつつ、呟くようにそう言った。
たった一言だったが、そこに彼の心情が表れているようで、シャーロットはそれ以上言及するのを止めた。
「君はどうしてここに?」
閉口した彼女に対して、王太子が尋ねる。
どこまで話すべきだろうか。
彼女は思案した。
ナタリーには大方話しているが、基本的に家族以外でこの症状を知っている者はいない。
社交界にあまり出てこなかったため、そもそも実際のシャーロット・フォードがどのような人物か、ほとんど知らない者も多いだろう。
それはこの国の王太子も同様だ。
「夜風に当たりたくなったからです」
彼女は庭園の花々を眺めながら、一言のみ告げた。
追求されない限り、簡単に理由を述べておくのみに留めるのが良策だ。
現に、これまでそうやって症状を隠してきた。
もっとも、そのような場面はほとんど無かったのだが。
王太子は彼女にさらなる質問を投げ掛けた。
「パーティーは楽しくなかった?」
体調の問題を口に出さない辺り、彼女の気持ちを多少なりとも汲み取っているのだろう。
どのような意図で尋ねたのかは知らないが、答え方によっては再び令嬢人生終了の危機になり得る。
彼は国王陛下・王妃様と同じくこのパーティーの主催者だ。
もちろん、一切楽しくなかったわけではない。
ナタリーと一緒だったし、軽く頂いた宮廷料理は絶品だった。
ただ単に、己の症状を克服できずに胃が痛くなっただけのこと。
「とんでもございません。素晴らしいパーティーだと思っております」
素直に楽しめていないのは、シャーロット自身の問題だ。嘘は述べていない。
「それは良かった」
彼女が笑顔で言い切ると、彼は頬を緩めた。
その時、何かに気付いたらしき彼が右手を伸ばす。
「ちょっと失礼するよ」
「……?はい」
その手が彼女の柔らかな髪に触れた。
「花弁が付いていた」
「ありがとうございます」
風に吹かれて飛んできたのだろうか。
小さな花弁を手に、王太子がにっこりと笑う。
一方のシャーロットは、お礼を述べつつも内心は冷や汗ものだった。
あっっっぶない、また突き飛ばすところだったわ。
彼が自身の髪に触れたと認識してから一秒。
ピクリと反応する両腕を、間一髪で食い止めた。
ここで再び突き飛ばそうものならば、不敬罪に追い打ちをかけること間違いなしだ。
一度は突き飛ばしたシャーロットに優しい言葉をかけた寛容な彼でも、流石に青筋を立てるだろう。
危なかった。心臓が早鐘を打っている。
微笑みの裏で身の縮む思いを体感しているシャーロット。
見た目こそ平静を装っているものの、一瞬僅かに体を強張らせた彼女に、王太子は気付いていた。
しかし彼はそのことに言及せず、話題を変える。
「フォード伯爵領は最近、新たな取り組みを行っているようだね」
伯爵から聞いたよ、と言って彼はシャーロットに続きを投げ掛けた。
「はい。学舎の新設や水道設備の見直しなどを行っております」
領民の生活向上と領地の発展を目標に、一か月ほど前から取り組んでいる施策だ。
父親は文官として働いており、王宮に出向く機会も多々ある。その時に彼に尋ねられたのだろうか。
「人員や経費の生成は大変じゃなかった?」
「そうですね。需要と供給の観点から案を練り、現在は試行段階として進めております」
質問に答えてから、ふと彼の表情に目を向ける。
「へえ、そうなんだ」
紫の瞳が、僅かにスッと細められた。
口元は心なしか、先程よりも弧を描いているように感じられる。
そんな変化に内心戸惑っていると、彼は思い出したように時計を見た。
「そろそろ戻らないといけないから、失礼するよ。話してくれてありがとう」
「いえ。こちらこそ、殿下と言葉を交わすことができ光栄です」
立ち上がった彼を見送るために、シャーロットも腰を上げる。
すると、彼はにっこりと笑って告げた。
「フォード伯爵令嬢。三日後の午後、王宮に来て欲しい」
「っ、承知しました」
最後に突き付けられたその言葉に動揺しつつも、シャーロットは礼儀作法に則り、敬礼を行う。
そして彼の姿が見えなくなった瞬間、彼女は天を仰いだ。
やっぱりお咎めなしには、ならなかったかーーー!
王宮への招待。
数刻前の不敬を思えば、何を意味するのかは明らかだ。
いよいよ、令嬢人生終了へのカウントダウンが始まったかもしれない。
過去のことを後悔しても仕方ないとはいえ、今回は流石にダメージが甚だしい。
彼女は庭園の中で一人、立ち尽くすばかりだった。
シャーロット・フォード、一八歳。
この度、取り返しの付かないことをやってしまいました。
自国の王太子を突き飛ばすという人生最大の不敬を働いてから数分後。
シャーロットはどういうわけか、庭園のベンチで彼の隣に腰を下ろしていた。
「そうですね……?」
疑問符が付いたのは、彼女自身がこの状況を未だ飲み込めていない証である。
なぜ自分は殿下の隣に座っているのだろうか。
なぜ殿下は他愛のない世間話を続けているのだろうか。
これは新手の償い方法なのだろうか──。
湧き出る疑問が脳内を埋め尽くす。
王族を突き飛ばすなど、不敬罪も良いところだ。
王族ではなくとも、そもそも突き飛ばす行為は良くないのだが、事の深刻さというものがある。
シャーロットは、令嬢人生終了のお知らせを受け取ることもあり得るとさえ考えていた。
そのため、家族だけはご容赦くださいと請う準備は整っていた。それなのに。
「……」
「どうかしたの?」
この状況を作り出した本人の様子を横目で見ていると、彼はこちらへ顔を向け、微笑しつつ首を傾げた。
「いえ……殿下は、なぜあの場所にいらっしゃったのかと思いまして」
聞きたいことは色々とあるが、元を辿れば彼が庭園の出入口にいたことから発している。
言外にあの場にいた彼を非難しているようにも聞き取れるが、他に適切な表現が思い付かない。
シャーロットは、単に気になったということを付け加えた後、彼の答えを待った。
「そうだなあ……」
彼はどこか遠くを見つめながら腕を組む。
シャーロットも、何も言わず庭園の花々を眺めた。
ギルバート・マクミラン王太子は、御年一八歳。シャーロットと同年だ。
端正な容姿と優れた頭脳を兼ね備え、次期国王として期待されている人物というのが、世間一般の認識である。
シャーロット自身は彼と一度、十五歳の頃に会ったことがあった。
当時も群を抜いている印象だったが、成人した今となってはまさに雲の上の存在だ。現在進行形で隣にはいるが。
「外の空気を吸いたくなったから、かな」
彼は微笑しつつ、呟くようにそう言った。
たった一言だったが、そこに彼の心情が表れているようで、シャーロットはそれ以上言及するのを止めた。
「君はどうしてここに?」
閉口した彼女に対して、王太子が尋ねる。
どこまで話すべきだろうか。
彼女は思案した。
ナタリーには大方話しているが、基本的に家族以外でこの症状を知っている者はいない。
社交界にあまり出てこなかったため、そもそも実際のシャーロット・フォードがどのような人物か、ほとんど知らない者も多いだろう。
それはこの国の王太子も同様だ。
「夜風に当たりたくなったからです」
彼女は庭園の花々を眺めながら、一言のみ告げた。
追求されない限り、簡単に理由を述べておくのみに留めるのが良策だ。
現に、これまでそうやって症状を隠してきた。
もっとも、そのような場面はほとんど無かったのだが。
王太子は彼女にさらなる質問を投げ掛けた。
「パーティーは楽しくなかった?」
体調の問題を口に出さない辺り、彼女の気持ちを多少なりとも汲み取っているのだろう。
どのような意図で尋ねたのかは知らないが、答え方によっては再び令嬢人生終了の危機になり得る。
彼は国王陛下・王妃様と同じくこのパーティーの主催者だ。
もちろん、一切楽しくなかったわけではない。
ナタリーと一緒だったし、軽く頂いた宮廷料理は絶品だった。
ただ単に、己の症状を克服できずに胃が痛くなっただけのこと。
「とんでもございません。素晴らしいパーティーだと思っております」
素直に楽しめていないのは、シャーロット自身の問題だ。嘘は述べていない。
「それは良かった」
彼女が笑顔で言い切ると、彼は頬を緩めた。
その時、何かに気付いたらしき彼が右手を伸ばす。
「ちょっと失礼するよ」
「……?はい」
その手が彼女の柔らかな髪に触れた。
「花弁が付いていた」
「ありがとうございます」
風に吹かれて飛んできたのだろうか。
小さな花弁を手に、王太子がにっこりと笑う。
一方のシャーロットは、お礼を述べつつも内心は冷や汗ものだった。
あっっっぶない、また突き飛ばすところだったわ。
彼が自身の髪に触れたと認識してから一秒。
ピクリと反応する両腕を、間一髪で食い止めた。
ここで再び突き飛ばそうものならば、不敬罪に追い打ちをかけること間違いなしだ。
一度は突き飛ばしたシャーロットに優しい言葉をかけた寛容な彼でも、流石に青筋を立てるだろう。
危なかった。心臓が早鐘を打っている。
微笑みの裏で身の縮む思いを体感しているシャーロット。
見た目こそ平静を装っているものの、一瞬僅かに体を強張らせた彼女に、王太子は気付いていた。
しかし彼はそのことに言及せず、話題を変える。
「フォード伯爵領は最近、新たな取り組みを行っているようだね」
伯爵から聞いたよ、と言って彼はシャーロットに続きを投げ掛けた。
「はい。学舎の新設や水道設備の見直しなどを行っております」
領民の生活向上と領地の発展を目標に、一か月ほど前から取り組んでいる施策だ。
父親は文官として働いており、王宮に出向く機会も多々ある。その時に彼に尋ねられたのだろうか。
「人員や経費の生成は大変じゃなかった?」
「そうですね。需要と供給の観点から案を練り、現在は試行段階として進めております」
質問に答えてから、ふと彼の表情に目を向ける。
「へえ、そうなんだ」
紫の瞳が、僅かにスッと細められた。
口元は心なしか、先程よりも弧を描いているように感じられる。
そんな変化に内心戸惑っていると、彼は思い出したように時計を見た。
「そろそろ戻らないといけないから、失礼するよ。話してくれてありがとう」
「いえ。こちらこそ、殿下と言葉を交わすことができ光栄です」
立ち上がった彼を見送るために、シャーロットも腰を上げる。
すると、彼はにっこりと笑って告げた。
「フォード伯爵令嬢。三日後の午後、王宮に来て欲しい」
「っ、承知しました」
最後に突き付けられたその言葉に動揺しつつも、シャーロットは礼儀作法に則り、敬礼を行う。
そして彼の姿が見えなくなった瞬間、彼女は天を仰いだ。
やっぱりお咎めなしには、ならなかったかーーー!
王宮への招待。
数刻前の不敬を思えば、何を意味するのかは明らかだ。
いよいよ、令嬢人生終了へのカウントダウンが始まったかもしれない。
過去のことを後悔しても仕方ないとはいえ、今回は流石にダメージが甚だしい。
彼女は庭園の中で一人、立ち尽くすばかりだった。
シャーロット・フォード、一八歳。
この度、取り返しの付かないことをやってしまいました。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
しつこい公爵が、わたしを逃がしてくれない
千堂みくま
恋愛
細々と仕事をして生きてきた薬師のノアは、経済的に追い詰められて仕方なく危険な仕事に手を出してしまう。それは因縁の幼なじみ、若き公爵ジオルドに惚れ薬を盛る仕事だった。
失敗して捕らえられたノアに、公爵は「俺の人生を狂わせた女」などと言い、変身魔術がかけられたチョーカーを付けて妙に可愛がる。
ジオルドの指示で王子の友人になったノアは、薬師として成長しようと決意。
公爵から逃げたいノアと、自覚のない思いに悩む公爵の話。
※毎午前中に数話更新します。
【完結】何もできない妻が愛する隻眼騎士のためにできること
大森 樹
恋愛
辺境伯の娘であるナディアは、幼い頃ドラゴンに襲われているところを騎士エドムンドに助けられた。
それから十年が経過し、成長したナディアは国王陛下からあるお願いをされる。その願いとは『エドムンドとの結婚』だった。
幼い頃から憧れていたエドムンドとの結婚は、ナディアにとって願ってもいないことだったが、その結婚は妻というよりは『世話係』のようなものだった。
誰よりも強い騎士団長だったエドムンドは、ある事件で左目を失ってから騎士をやめ、酒を浴びるほど飲み、自堕落な生活を送っているため今はもう英雄とは思えない姿になっていた。
貴族令嬢らしいことは何もできない仮の妻が、愛する隻眼騎士のためにできることはあるのか?
前向き一途な辺境伯令嬢×俺様で不器用な最強騎士の物語です。
※いつもお読みいただきありがとうございます。中途半端なところで長期間投稿止まってしまい申し訳ありません。2025年10月6日〜投稿再開しております。
【完結】初恋の人に嫁ぐお姫様は毎日が幸せです。
くまい
恋愛
王国の姫であるヴェロニカには忘れられない初恋の人がいた。その人は王族に使える騎士の団長で、幼少期に兄たちに剣術を教えていたのを目撃したヴェロニカはその姿に一目惚れをしてしまった。
だが一国の姫の結婚は、国の政治の道具として見知らぬ国の王子に嫁がされるのが当たり前だった。だからヴェロニカは好きな人の元に嫁ぐことは夢物語だと諦めていた。
そしてヴェロニカが成人を迎えた年、王妃である母にこの中から結婚相手を探しなさいと釣書を渡された。あぁ、ついにこの日が来たのだと覚悟を決めて相手を見定めていると、最後の釣書には初恋の人の名前が。
これは最後のチャンスかもしれない。ヴェロニカは息を大きく吸い込んで叫ぶ。
「私、ヴェロニカ・エッフェンベルガーはアーデルヘルム・シュタインベックに婚約を申し込みます!」
(小説家になろう、カクヨミでも掲載中)
美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
花里 美佐
恋愛
★神崎 蓮 32歳 神崎造船副社長
『玲瓏皇子』の異名を持つ美しき御曹司。
ノースサイド出身のセレブリティ
×
☆清水 さくら 23歳 名取フラワーズ社員
名取フラワーズの社員だが、理由があって
伯父の花屋『ブラッサムフラワー』で今は働いている。
恋愛に不器用な仕事人間のセレブ男性が
花屋の女性の夢を応援し始めた。
最初は喧嘩をしながら、ふたりはお互いを認め合って惹かれていく。
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。10~15話前後の短編五編+番外編のお話です。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。※R6.5/18お気に入り登録300超に感謝!一話書いてみましたので是非是非!
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。 ※R7.2/22お気に入り登録500を超えておりましたことに感謝を込めて、一話お届けいたします。本当にありがとうございます。 ※R7.10/13お気に入り登録700を超えておりました(泣)多大なる感謝を込めて一話お届けいたします。 *らがまふぃん活動三周年周年記念として、R7.10/30に一話お届けいたします。楽しく活動させていただき、ありがとうございます。
最強と言われるパーティーから好きな人が追放されたので搔っ攫うことにしました
バナナマヨネーズ
恋愛
文武に優れた英雄のような人材を育てることを目的とした学校。
英雄養成学校の英雄科でそれは起こった。
実技試験当日、侯爵令息であるジャスパー・シーズは声高らかに言い放つ。
「お前のような役立たず、俺のパーティーには不要だ! 出て行け!!」
ジャスパーの声にざわつくその場に、凛とした可憐な声が響いた。
「ならば! その男はわたしがもらい受ける!! ゾーシモス令息。わたしのものにな―――……、ゴホン! わたしとパーティーを組まないかな?」
「お……、俺でいいんだったら……」
英雄養成学校に編入してきたラヴィリオラには、ずっと会いたかった人がいた。
幼い頃、名前も聞けなかった初恋の人。
この物語は、偶然の出会いから初恋の人と再会を果たしたラヴィリオラと自信を失い自分を無能だと思い込むディエントが互いの思いに気が付き、幸せをつかむまでの物語である。
全13話
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる