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レオンス・ブリオッシュの嘆き
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「ブリオッシュ小公爵、このままではマズいぞ⋯⋯」
「そうですね、宰相、いい案はありますか?」
この国ブドワ王国は今危機に瀕している。ブドワ王国の王女ミエルはセレアル王国の王太子と和平の為に婚約する予定だったのだが、この王女は男嫌いで有名だった。そして婚約前の交流である二人でのお茶会で大事件が起こった。
そのお茶会での一言目が⋯⋯
「薄汚いモノをぶら下げて私の前で息をしないでくださる?」
「え?あの?」
「あなたがどんなに高貴なオスであろうとも、股間から垂らしているモノ、それはすべてのオスで一律同様、醜悪でしょ?切り落としてから出直しなさい」
「⋯⋯」
「どうせその手で夜な夜な薄汚い棒でも上下されてるのでしょ?そこら辺を触らないでちょうだい。女子を見ないでちょうだい。あらやだイカ臭いわ~」
お茶会の後、セレアル王国の王太子は好きな女性と結婚したいと言い、この婚約を解消した。事情を知っている我々は当たり前だと思うが、事の成り行きを知らない者達は酷い皇太子だの慰謝料払えだの好き放題喚く始末。
「妹には困るよね~もう女の子と結婚すればいいよ~あぁ今日もお菓子おいしいな~」
「ハハハ⋯⋯」
私の仕える王太子ラクレット様は現国王に似てぼんやりとして楽天的、悪い方ではないが頭は悪い。そんな次期王を支える為に私は寝る暇も惜しんで馬車馬の如く働いている。
「諜報からの報告だが、セレアル王国側もあの王女からの暴言に今だ怒りが冷め止まぬとか。この国の危機かもしれぬ。あちらは世論を煽って我が国と戦争を始めるかもしれないとの事だ」
「不味すぎます」
この国に戦争できるだけの力は無い。正直に言って王族はアホの集まりだ。貴族達はそれを知っていてやりたい放題。宰相と私で頑張って戦ってはいるが、正直限界だ。
「私がセレアル王国に向かいまして、セレアル王国の王に戦争だけは止めて欲しいと伝えましょう」
「危ないのではないか?君がヤられたらこの国は終わりだ⋯⋯」
「お忍びで上手くヤりますから。でももし私がヤられたら後は⋯⋯お願いします」
そして私はお忍びでセレアル王国に向かった。
セレアル王国はどの町も活気があり人々の笑顔が目立つ。我が国ブドワ王国とは段違いだ。ブドワ王国はこのままでいいのだろうか。
王都まではまだ遠い道のりなので今日は途中で宿に入り休む。明日は王都入りの予定だ。私の侍従は先に王都へ行かせており、すでにホテルは予約済だ。
「小さな宿屋だが小奇麗にしてあるし、食事も美味しい。国が安定しているからだろうな」
次の日は王都に向かって長時間移動だ。早朝から馬車に乗り続け、夜になる前に王都に着くことができたが正直ヘトヘトだ。
「レオンス様お疲れ様でした。最上階の良い部屋を予約しておきました。お疲れでしょう?」
「ありがとう。すぐに食事をしてシャワーを浴びて明日の朝まで眠りたい」
私はホテルにあるレストランで食事を済ませ、部屋のシャワーで汗を流し早めにベッドに入った。
「そうですね、宰相、いい案はありますか?」
この国ブドワ王国は今危機に瀕している。ブドワ王国の王女ミエルはセレアル王国の王太子と和平の為に婚約する予定だったのだが、この王女は男嫌いで有名だった。そして婚約前の交流である二人でのお茶会で大事件が起こった。
そのお茶会での一言目が⋯⋯
「薄汚いモノをぶら下げて私の前で息をしないでくださる?」
「え?あの?」
「あなたがどんなに高貴なオスであろうとも、股間から垂らしているモノ、それはすべてのオスで一律同様、醜悪でしょ?切り落としてから出直しなさい」
「⋯⋯」
「どうせその手で夜な夜な薄汚い棒でも上下されてるのでしょ?そこら辺を触らないでちょうだい。女子を見ないでちょうだい。あらやだイカ臭いわ~」
お茶会の後、セレアル王国の王太子は好きな女性と結婚したいと言い、この婚約を解消した。事情を知っている我々は当たり前だと思うが、事の成り行きを知らない者達は酷い皇太子だの慰謝料払えだの好き放題喚く始末。
「妹には困るよね~もう女の子と結婚すればいいよ~あぁ今日もお菓子おいしいな~」
「ハハハ⋯⋯」
私の仕える王太子ラクレット様は現国王に似てぼんやりとして楽天的、悪い方ではないが頭は悪い。そんな次期王を支える為に私は寝る暇も惜しんで馬車馬の如く働いている。
「諜報からの報告だが、セレアル王国側もあの王女からの暴言に今だ怒りが冷め止まぬとか。この国の危機かもしれぬ。あちらは世論を煽って我が国と戦争を始めるかもしれないとの事だ」
「不味すぎます」
この国に戦争できるだけの力は無い。正直に言って王族はアホの集まりだ。貴族達はそれを知っていてやりたい放題。宰相と私で頑張って戦ってはいるが、正直限界だ。
「私がセレアル王国に向かいまして、セレアル王国の王に戦争だけは止めて欲しいと伝えましょう」
「危ないのではないか?君がヤられたらこの国は終わりだ⋯⋯」
「お忍びで上手くヤりますから。でももし私がヤられたら後は⋯⋯お願いします」
そして私はお忍びでセレアル王国に向かった。
セレアル王国はどの町も活気があり人々の笑顔が目立つ。我が国ブドワ王国とは段違いだ。ブドワ王国はこのままでいいのだろうか。
王都まではまだ遠い道のりなので今日は途中で宿に入り休む。明日は王都入りの予定だ。私の侍従は先に王都へ行かせており、すでにホテルは予約済だ。
「小さな宿屋だが小奇麗にしてあるし、食事も美味しい。国が安定しているからだろうな」
次の日は王都に向かって長時間移動だ。早朝から馬車に乗り続け、夜になる前に王都に着くことができたが正直ヘトヘトだ。
「レオンス様お疲れ様でした。最上階の良い部屋を予約しておきました。お疲れでしょう?」
「ありがとう。すぐに食事をしてシャワーを浴びて明日の朝まで眠りたい」
私はホテルにあるレストランで食事を済ませ、部屋のシャワーで汗を流し早めにベッドに入った。
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