転生した私はNTRたい!

亀野内アンディ

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NTRに相応しき男を探せ

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 私、ニナ・ガスパード伯爵令嬢は転生者だったようです。前世ではごくごく普通の日本人女性だったと思います。

ただその頃から私には一つ叶えたい情熱がありました。それは⋯⋯

「ネトラレたい⋯⋯」

きっかけは些細な事だったと思います。ある日、私の親友が友人に彼氏をネトラレたのです。

「う~悔しいよ!友達に裏切られた!二人共酷い!あんな女に彼氏紹介しなきゃよかった!!」

「そうだね⋯⋯⋯⋯」

淡々と過ぎる日々の中、親友のように激しい感情に振り回されるような出来事が私にはありませんでした。本当に生きてるのか実感が無い中、友人が遠い存在のように私には思えました。そしてふと思ったのです。

「ネトラレたら生きてるって実感できるかな?私にも親友ぐらい激しい感情を持てるのかなぁ?」

その後、私も数人の男性とお付き合いしましたがネトラレませんでした。本当は良い事だとは思うのですが、あの日の親友の激しい感情を私も体験したくてたまらなかったのだと思います。


今朝、突然私ニナ・ガスパードにこの激しい感情と前世の記憶の一部が舞い降りました。その時から私は⋯⋯

「ネトラレたいの!!寝取られ希望よ!今世こそ、この思いを果たします!」

きっと前世の熱いネトラレ願望を神様が受信し、今世で叶えさせるために記憶を思い出させて下さったのかもしれません。神よありがとう!

私は十八歳ですが婚約者はまだおりません。この年で婚約者がいないのは珍しい事ですが、私にはずっと好きな方がおりましたので縁談を断り続けていたのです。

でもその方には好きな女性がおりまして、私の事は妹と思っているようでした。ですが今となっては⋯⋯

「無いですわ~彼真面目だもの。私のネトラレ願望は叶えられないわね。よかったわ~フリーで!NTRに相応しいお相手を探さなくては!」

「お嬢様いかがなさいましたか?朝から叫ばれて⋯⋯病気でしょうか?そろそろ出発のお時間ですが⋯⋯」

さて、学園に登校しましょうか。



 この学園には十二歳から十八歳までの貴族又は優秀な一般人が通っております。
私はこの学園の最終学年の生徒で、とても真面目な学生ですの。


「おはようございます。ニナ様」

「おはようございます。皆様、今日は良い天気ですわね」

私はクラスの皆様に挨拶を返しながら私に相応しい殿方を探します。しかし残念ながら目ぼしい殿方はすでに婚約者持ちです。

「はぁ。私は寝取りたいのではなく、寝取られたいのよ」

そうなるとフリーの殿方から選別する必要がありますわね。でもこのクラスには私のNTR願望を叶えるに相応しき方はおりません。

「他のクラスも調査いたしましょう」

私は毎日他のクラスを覗いたり、普段行かない学生食堂で食事をしたりして適正のある殿方を探しておりますが、なかなか見つかりません。

「そもそもどのような殿方が浮気をするのでしょうか?やっぱり女性好きか、少々阿呆で見目麗しい方でしょうか?しかし普通っぽい方の方が怪しいとも聞きますし、困りますわね」


あれから数日が経ちましたがまだ適正者は見つからず、今日も私は学園中を歩き周ります。すると中庭から⋯⋯⋯⋯

「ベルナードさまぁ~」「クッキー焼いてきましたわ!」「今日一緒にサーカス見に行きませんかぁ?」

「ははは、そうだなぁ」

あら?学園内でハーレム形成でしょうか?確か彼はベルナール・ウィルフレッド侯爵子息ですね。同じ学年の方ですが、同じクラスになった事はありませんでした。

「私の別荘で休暇を過ごしませんか~?」「家の犬可愛いのですよ?見にいらっしゃいませんかぁ?」「私の東屋を新しくしましたの。是非いらして下さい!」

「はははそれはすごいなー」

こんなにモテモテな殿方だったのですね。確かに見目麗しいですし、家柄も良い方です。あら?この殿方は適正アリでは?確か彼はまだ婚約者を決めておりませんね。

「調べる価値アリ。私の欲望センサーが反応いたしましたわ!」




「お初にお目にかかります。ニナ・ガスパードでございます」

「こちらこそお初にお目にかかります。ベルナール・ウィルフレッドです」

 あの後、お父様に私がベルナール様に興味がある事を告げると、ものすごく喜びすぐさま顔合わせまでセッティングしてしまいました。

「いや~全く結婚に興味を示さなかった娘が、ベルナール様に是非お会いしたいと言い出しましてね」

「いやいや、家の息子も普段は断るのですが、ニナさんとは是非に!と言うものですからね~はははは」

「「はははは」」

私はベルナール様を観察します。素晴らしく整った顔、手足がとても長いですね。少々ジェラシーを感じます。姿勢も良く、雰囲気も温和。悪く言えば優男でしょうか。ふふふ

これは合格でしょう。優柔不断そうですし肉食系女性に迫られたら、硬直して逃げきれず狩られてしまいそうな所に素晴らしい天性を感じます。この美貌ならあと二十年はホイホイと毒牙にかかるでしょう。

「ではこのままお話を進めても良いですかな?」

「そうですな~ははは」


元々我が家とベルナール様のウィルフレッド家は合同で鉄道建設を進める計画があったそうで、話はトントン拍子に進み、婚約いたしました。



初顔合わせから数日後、私とベルナール様は初めて二人きりのお茶会に臨みます 。

「ごきげんよう。ベルナール様」

「ニナさんお久しぶりです。今日は天気がいいですね」

「そうかしら?ベルナール様がいらしてから雲が出始めましたわよ?」


私は今回のお茶会に臨むにあたり、私の侍女のアグネスときちんと計画を立ててきました。

『ねえ?アグネス、殿方はどのような女性に愛層が尽きるかしら?』

『うーんそうですね、やはり殿方の意見を何でも否定する方はよろしくないかと。一般的な男性は女性に肯定して褒めて欲しい生き物ではりませんか?』

『一理あるわね』

『意味も無く冷たくされるのも駄目でしょう。人として愛想尽きると思われます』



「お茶どうぞ」

「ありがとうございます」

ベルナール様のお茶は愛想が尽きる程にギンギンに冷たくしておきました。

「え?⋯⋯⋯⋯」

ふふふ驚いているわね。驚いている顔が面白いですね。ふふふ~あらやだ扇子で顔を隠さなくては!可笑しい~

「あら?ベルナール様どうかなさいましたか?」

「いえ、ありがとうございました」

「はあ?」

まぁこれだけ失礼な事をされたのですから浮気したくなっているはずですわ!

私はこの後も話を適当に否定し、初めてのお茶会は終了いたしました。


私は学園でベルナール様の様子を影から観察いたします。しかしまだNTRは起きておりません。
次の作戦へ移行いたしましょうか。

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