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送り物合戦
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「お嬢様、ベルナール様からプレゼントが届いておりますよ」
「そう、何かしらね?」
カフェでの失敗から二日後、ベルナール様からプレゼントが届きました。
「あら?綺麗なアクセサリーね」
精巧な細工のされた可愛らしいアクセサリーのセットです。
「お嬢様、このネックレスの金細工がベルナール様の金髪を連想させますね。そしてこちらに散りばめられているアクアマリンもベルナール様の碧眼を意識した物では?」
「確かにそうだわ。すごく好みだけれど、身に着けるのは止めましょう」
「何故ですか?こんなにも素敵ですのに。お嬢様どうされたのです?」
「これは仕方のない処置なのよ。大丈夫、ベルナール様の前以外で使わせていただくわ」
さて、贈り物はお返しを送らねばなりませんね。
「お嬢様、本気でそれを送られるのですか?ベルナール様の家にはペットがいるのですか?
「さあ?でもこれでいいのよ。きちんと同等の物を送るのですから」
さすがのベルナール様も私のセンスの無さに失望して浮気に走るでしょうね。
「ベルナール様、ニナ様より贈り物が届いております」
「え?本当?どれどれ?」
「ベルナール様とニナ様、次世代を担うお二人の仲がよろしい様で安心いたしました」
「あ、素敵な首輪だな!それにこのタグは家畜の耳に着ける物じゃないか!」
「⋯⋯⋯⋯え?首輪?家畜?」
「それに首輪の色がニナ嬢の赤髪を連想させるな!おや?タグの番号が私の誕生日になっている!すごいぞ!」
「あの?ベルナール様?」
「私の婚約者は送り物のセンスがいいな。素敵な婚約者を得て私は幸せ者だよ。早速お返しを選ばなくては!」
ネックレスとイヤリングを送ったら大型犬の首輪と金製の家畜のタグが返って来た。ニナ嬢は私を深く理解しているに違いない。
「お嬢様、ベルナール様から送り物でございます」
「あらら?また?」
もしかすると私の送ったプレゼントに対する怒りの反撃かしら?反撃はプレゼントではなくて、NTRがよいのだけれど⋯⋯⋯⋯
「さて何かしら?あらま?」
素敵な人形ですね。ビスクドールでしょうか?人形が着ているドレスに宝石が散りばめられていて息を飲む美しさです。
「お嬢様と同じ赤髪に金の目ですね。ベルナール様がご注文なったのでしょうか?お嬢様が贈られたあの首輪とタグ、私はベルナール様がお怒りになると思っておりましたが」
「本当よね。想像以上に怒りの沸点が低いわ。もうこうなったら私も意地よ!ベルナール様が愛想を尽かす最高のお返ししなくてはね!」
「ベルナール様、ニナ様からの送り物です」
「え?また?」
ニナ嬢は優しい方のようだ。私の様な家畜にもお返しを恵んでくれる女神。
「何かな?女神のお恵みを御開帳!ほう~」
度肝を抜かれたぞ。なんとプレゼントは蕪だった。しかもこの蕪は手足に頭っぽい物まで生えていて人間の形をしている。人工的ではなく、自然現象で出来たこの奇跡の形体。ニナ嬢はどうやって見つけて来たのだろうか。
「そ、それにパンツを履いている。ぬ、脱がしてよいのか?」
脱がしたい、だが蕪のパンツを脱がすなんて真正の変態じゃないか!でも脱がしたい。いやいや侯爵家子息が蕪のパンツをドキドキしながら捲るのは駄目だろ?そもそも何故パンツを履いているのだ?!わからない。パンツの中に何があるんだぁ?!
あぁぁ、またしても私の心を持て遊ぶニナ嬢。きっと今頃蕪のパンツに頭悩ます私をあざ笑っているに違いない。はぁ良いぞ好いぞ快ぞ~!
「だが豚野郎は底辺の下種なのさ。おパンツを脱がしまーす!ぐはぁ!」
「どうされましたかベルナール様?」
「はぁぁぁ。パンツ脱がしたら『アホが見る~』って書いてあったぁ」
「は?」
「意外とお茶目だな~この蕪は私のもて遊ばれ記念に飾って置こう」
「腐りますよ。主にあなたの頭が」
「そう、何かしらね?」
カフェでの失敗から二日後、ベルナール様からプレゼントが届きました。
「あら?綺麗なアクセサリーね」
精巧な細工のされた可愛らしいアクセサリーのセットです。
「お嬢様、このネックレスの金細工がベルナール様の金髪を連想させますね。そしてこちらに散りばめられているアクアマリンもベルナール様の碧眼を意識した物では?」
「確かにそうだわ。すごく好みだけれど、身に着けるのは止めましょう」
「何故ですか?こんなにも素敵ですのに。お嬢様どうされたのです?」
「これは仕方のない処置なのよ。大丈夫、ベルナール様の前以外で使わせていただくわ」
さて、贈り物はお返しを送らねばなりませんね。
「お嬢様、本気でそれを送られるのですか?ベルナール様の家にはペットがいるのですか?
「さあ?でもこれでいいのよ。きちんと同等の物を送るのですから」
さすがのベルナール様も私のセンスの無さに失望して浮気に走るでしょうね。
「ベルナール様、ニナ様より贈り物が届いております」
「え?本当?どれどれ?」
「ベルナール様とニナ様、次世代を担うお二人の仲がよろしい様で安心いたしました」
「あ、素敵な首輪だな!それにこのタグは家畜の耳に着ける物じゃないか!」
「⋯⋯⋯⋯え?首輪?家畜?」
「それに首輪の色がニナ嬢の赤髪を連想させるな!おや?タグの番号が私の誕生日になっている!すごいぞ!」
「あの?ベルナール様?」
「私の婚約者は送り物のセンスがいいな。素敵な婚約者を得て私は幸せ者だよ。早速お返しを選ばなくては!」
ネックレスとイヤリングを送ったら大型犬の首輪と金製の家畜のタグが返って来た。ニナ嬢は私を深く理解しているに違いない。
「お嬢様、ベルナール様から送り物でございます」
「あらら?また?」
もしかすると私の送ったプレゼントに対する怒りの反撃かしら?反撃はプレゼントではなくて、NTRがよいのだけれど⋯⋯⋯⋯
「さて何かしら?あらま?」
素敵な人形ですね。ビスクドールでしょうか?人形が着ているドレスに宝石が散りばめられていて息を飲む美しさです。
「お嬢様と同じ赤髪に金の目ですね。ベルナール様がご注文なったのでしょうか?お嬢様が贈られたあの首輪とタグ、私はベルナール様がお怒りになると思っておりましたが」
「本当よね。想像以上に怒りの沸点が低いわ。もうこうなったら私も意地よ!ベルナール様が愛想を尽かす最高のお返ししなくてはね!」
「ベルナール様、ニナ様からの送り物です」
「え?また?」
ニナ嬢は優しい方のようだ。私の様な家畜にもお返しを恵んでくれる女神。
「何かな?女神のお恵みを御開帳!ほう~」
度肝を抜かれたぞ。なんとプレゼントは蕪だった。しかもこの蕪は手足に頭っぽい物まで生えていて人間の形をしている。人工的ではなく、自然現象で出来たこの奇跡の形体。ニナ嬢はどうやって見つけて来たのだろうか。
「そ、それにパンツを履いている。ぬ、脱がしてよいのか?」
脱がしたい、だが蕪のパンツを脱がすなんて真正の変態じゃないか!でも脱がしたい。いやいや侯爵家子息が蕪のパンツをドキドキしながら捲るのは駄目だろ?そもそも何故パンツを履いているのだ?!わからない。パンツの中に何があるんだぁ?!
あぁぁ、またしても私の心を持て遊ぶニナ嬢。きっと今頃蕪のパンツに頭悩ます私をあざ笑っているに違いない。はぁ良いぞ好いぞ快ぞ~!
「だが豚野郎は底辺の下種なのさ。おパンツを脱がしまーす!ぐはぁ!」
「どうされましたかベルナール様?」
「はぁぁぁ。パンツ脱がしたら『アホが見る~』って書いてあったぁ」
「は?」
「意外とお茶目だな~この蕪は私のもて遊ばれ記念に飾って置こう」
「腐りますよ。主にあなたの頭が」
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