ショボい人生のやり直し?!絶対に消えたくないので真逆の人生でポイント貯める

亀野内アンディ

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第一章

佐藤と同じ穴のムジナ

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 今日も元気にクラリスと登校する。ノエルは男の子のお友達と登校だ。最近体調が良さそうで安心する。


「はい。皆さんこれから学校の花壇に花の種を植えますよ。」

私達は学校の庭に出ている。ノスタルジーな校舎横の花壇で子供達が花の種を植える。すごく合う。是非廊下には微妙に下手糞な習字を飾りたい。

「では少し間隔を開けて種を植えましょうね。『お~い!』じゃあ種を配ります『お~い!』」

「⋯⋯⋯⋯」

「ねぇ?シュクル、あそこに変な人いない?こっち見てるよね?」

「⋯⋯⋯⋯」

「種を植える『こっちだよ~!』のは第一関節辺りの深さで『シュクル~』すよ。」

「あのおじさんシュクルの知り合い?」

「ん?どうしたの?私は今、土の中に人差し指の第一関節まで差し込む事に忙しくてね。やはり十センチは間隔を開けるかな。種は楕円だが、どちらを上に向けた方が発育効率がいいのかな?」



「シュクルちゃんいい?あそこにいる人がシュクルさんを呼んでいるのだけれど、知り合いかしら?ちょっと授業の邪魔なのよね」

「はあ」

何でここにいるんだよ⋯⋯⋯⋯おっさん。



「いや~シュクルは小学生かぁ~小さいとは思ったけどな~」

「それでどうしたのでしょうか⋯⋯⋯⋯」

「僕の家そこだよ!学校の隣~ちょうど窓から弟子が見えたから来ちゃった」

「来ちゃった⋯⋯⋯⋯」

ふと考える。これは⋯⋯⋯⋯


『ごめん、来ちゃった。最近会えなかったから寂しくて』

『ごめんな最近鬼忙しくて、時間できたら連絡するからさ、ごめん。もう行かなきゃ』

『あ、うん、連絡待ってるね』

「来ちゃった」はこんな感じだろ。断じておっさんじゃない。こんな初体験ポイント嬉しくない。


「はい、これ、弟子に差し入れだよ」

「⋯⋯⋯⋯ありがとうございます」

これも!差し入れはこうあるべきだろ!

『佐藤さん、お疲れ様です。あ、あのとても忙しそうで体を壊したらいけないなと思って⋯⋯これ差し入れです。食べて下さい!』

だろ?!なんでまた「初差し入れ」がおっさんでしかも⋯⋯

「これは何ですか?」

「君用の白い布だよ!君は小さいからね、小さめを探したよ~着替え用も二枚用意したよ!」

ローマ服の着用を強制されてないか?しかも学校の横に住んでいるなんて毎日服装確認されるのか?着替えまで用意して、洗濯中とか言い逃れ出来ないじゃないか⋯⋯でも人間の貴族だしな⋯⋯うちなんて弱小獣人男爵家だ。着用を拒否できない。

「さあ!着てみて!」

「ここでですか?ちょっと恥ずかしいので、のちほど」

「大丈夫だ!布は沢山あるんだ!僕が布を広げて隠してあげるよ!ささどうぞ!」

えー?昔女性が時間内に着替えるゲームあったよな?時間になると布が落ちるんだけど、大抵着替え終わってるみたいな。今考えるとすごいよな。

「わかしました。じゃあ着替えます」

「腰あたりをこの紐で縛ってね」

服を脱ぎ、布を広げて肩から乗せる。適当に紐で縛る。こ、これは⋯⋯⋯⋯

「何これ、いいかも⋯⋯⋯⋯」

できればもう少し貫頭衣みたいだとより良い。少し縫うか?でもこれは最高かもしれない。この世界の女の子は丈の長いワンピースを着ている。ゴムはないからウエストなどは紐で縛るし、化学繊維もないから布の収縮性が無い。正直動きにくい。だがこの布は緩さや長さがお好みで調節できるし、スカートをひざ丈にすればさらにいい感じだ。

「ほらね?いいでしょ?解放感あるよね~もう手放せないよ?冬はこの上から布を掛けるだけ!」

「おおおお!」

「すみません、あの今授業中ですから、ここで着替えたり、部外者の方が来られるのは困ります」

「は!そうだった!私は今から毒草を植えるのだった!」

「お!早速なのか!」

「シュクルさん何を言っているのですか!花壇にお花の種を植えるだけです!」

「先生、花壇の綺麗な花には基本的に毒があります!」

「な、なんて覚えのいい弟子なんだ!!僕の後継者は素晴らしいぞ!将来安泰だぁ!」


やはり基本がおじさんの私はトーマス先生と気が合ってしまったのだった。
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