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第一章
佐藤は宇宙戦艦に憧れたが、あの人形劇はアカン
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しばらくして再起動したシュクルは魔鳥を綺麗に解体し、お肉をきちんと焼いて食べ始めた。ちなみに綺麗な青い羽毛はクッションの中身にする為に袋に詰めた。
「まぁアレだ。私は王都民じゃないし?さすがにもうあの人には会う事はないさ。木の実マスターなんて誰も知らないし⋯⋯そもそも木の実マスターって何だよ?何すりゃなれるんだよ?資格試験や実務経験三年とか必要かね⋯⋯」
ブツブツ独り言をつぶやいていると鳥のビジョンが見えた。
この魔鳥は雷魔法が使えるみたいで攻撃時は雷を落とすみたいだ。かなり知能が高いのか先ほどみたいに石を落としたり、亀を上空から落として割って食べたりもしている。飛ぶ速度も速いし、目も良さそうなので戦闘力の高い鳥だろう。
「ご馳走様でした」
感謝を捧げて小川で手をすすいだりしていると気になる植物を見つけた。日本人の愛するアレに似ている。ソレをシュクルは引っこ抜いて確認する。
「こ、これは正にわさびじゃないか?!」
とりあえず数本抜いて大事に持ち帰る事にした。凄くうれしい。ウキウキだ。
「わさびと言えば刺身~⋯⋯ってあれ?な、なんて事だ?!この世には醤油が無いのだった⋯⋯わさびのベストパートナー醤油がいなければ、どうやってわさびは輝くのだ?誰か教えてくれ!!!」
シュクルは森の中心でわさび愛を叫んだが、誰も答えてはくれなかった。帰ったら苺さんに手紙を書こう。
「ニーチェよ。森は楽しかったか?そろそろ戻ろうか」
「ウー(うん)」
日が傾きかけたのでポワールの元に戻る。ポワールの荷馬車に荷物を積んで、せっかくなので少し森を荷馬車で散策しながらゆっくりと帰宅する事にした。
もうすぐ夏になる王都の日の入りは午後の九時頃になる。天気が良い夕方にはテラスで食事をしたり、外でお酒を飲んだりして過ごす市民が多い。シュクルは行った事はないが劇場や見世物小屋、移動式動物園とか遊園地もあるらしい。街中は綺麗な花がいたる所に咲いていて綺麗だ。どこからか音楽も聞こえる。
「みんな人生楽しんでるな~私も明日からまた頑張ろう!」
シュクルは息抜きの大切さを知った。
「シュクルお帰り~遅かったわね~」
「只今戻りました~」
ポワールを厩舎に連れて行き、荷物を担いでニーチェと家に帰ったらギルド長が玄関にいた。
「シュクル~今日は別働班の一人が来ているわよ~初めて顔を合わせるわね~紹介するわ~ミカエルよ~」
「⋯⋯木の実マスター。ミカエルです。よろしくね」
「おっふ⋯⋯シュクル・ラ・パンです⋯⋯ミカエルさんよろしくお願いします⋯⋯」
二度ある事は三度あるのだ。
「この国に温泉施設はあるかな⋯⋯我は休養が必要だ⋯⋯海でも山でも健康ランドでもいい」
シュクルは精神に羞恥ダメージを受け過ぎた。すぐに硫黄とアルコールによる治療が必要だ。
「あら~?二人は知り合いだったの~?木の実マスターってなぁに~?」
「おっぷ⋯⋯」
ギルド長は面白そうな事に関しての臭覚が鋭い。すぐに本丸を突いて来た。こういう場合は無理に隠さず知略に長けた軍師風を装い、難しく説明するべし。
「戦いでは何が起こるかわかりません。最近では突然の急襲を受け、武器をなくし、丸腰で外にいる時の戦闘を意識しておりまして、木の実を使った反撃法をですね――」
「どうしてマスターなの~?」
「まあまあ、セリーヌさん、シュクルさんは木の実だけで戦って魔獣を瞬殺していましたから、最早その⋯⋯木の実のマスターですよ」
「ミカエルさん⋯⋯!」
なんていい人だろうか。こんなにもお恥ずかしい私に助け舟を出してくれた。ミカエルさん⋯⋯よく見れば茶色の髪に茶色の目、それに平均的な身長、体形、全く突出した物のなさそうな風貌⋯⋯凄い⋯⋯全く記憶に残らない存在感!
「ミカエルさんは諜報の王じゃないですか!完璧すぎる!」
そうだ、どうして気づかなかった?魔獣と戦闘していたとしても、近くに来ていた事にシュクルが気づかない訳がない。何て事だ。ミカエルさんは佐藤並みに――
「存在感が空気⋯⋯無ですよ無!」
「え?ありがとう?」
今夜は三人での食事となった。
「西の森にも王都の森にも卵はいませんでした」
どうやらミカエルさんは精霊の卵の調査に出かけていたらしい。
「そう~よかったわ~それでサンダーバードはいた~?」
「すみません、サンダーバードを自分は見た事がなくて、一応グリフォンやドラゴンみたいな飛翔する魔獣か魔鳥なのかな?とは思うのですが⋯⋯」
サンダーバード?名前がかっこいいな。宇宙に行けそうな⋯⋯アカン思い出した。あの人形の顔が怖いヤツだ。超怖い。
「違うわよ~グリフォンやドラゴンほど大きくはないわ~見た目は青い大きな鳥よ。飛ぶのが速くて~知能が高いから危険なのよ~雷も落とすし~」
「⋯⋯ギルド長、そのサンダーバードを見つけてどうするのでしょう?」
「と~っても珍しいから学者達が研究したいらしいのよ~青い羽根が幸運を呼ぶらしいわ~」
シュクルはちらりと袋を見る。そこにはモリモリの青い羽毛が詰まっていた。
目の前のミカエルはまさか?と驚いた顔をしたが存在感がないので二人とも気づかなかった。
食後、庭の野菜の世話をしている風を装ってミカエルさんを呼び出した。
「ミカエルさん、これで⋯⋯」
「え?青い羽根?まさかこれ?!やっぱりあの鳥は⋯⋯?」
「間違いないでしょう。一番大きいのを差し上げますから。どうか一つ」
「そ、そうか、まぁ鳥だし、移動もするからね。彼はきっと新たな土地に行ったんだよ。ちなみに本体は?」
「消化済みです」
「⋯⋯そうか」
夏の夜空を見上げると綺麗な星が輝いていた。元影薄男と現影薄男の友情は深まった。人間は痴態をさらしたり秘密を共有すると親睦が深まるのかもしれない。
「まぁアレだ。私は王都民じゃないし?さすがにもうあの人には会う事はないさ。木の実マスターなんて誰も知らないし⋯⋯そもそも木の実マスターって何だよ?何すりゃなれるんだよ?資格試験や実務経験三年とか必要かね⋯⋯」
ブツブツ独り言をつぶやいていると鳥のビジョンが見えた。
この魔鳥は雷魔法が使えるみたいで攻撃時は雷を落とすみたいだ。かなり知能が高いのか先ほどみたいに石を落としたり、亀を上空から落として割って食べたりもしている。飛ぶ速度も速いし、目も良さそうなので戦闘力の高い鳥だろう。
「ご馳走様でした」
感謝を捧げて小川で手をすすいだりしていると気になる植物を見つけた。日本人の愛するアレに似ている。ソレをシュクルは引っこ抜いて確認する。
「こ、これは正にわさびじゃないか?!」
とりあえず数本抜いて大事に持ち帰る事にした。凄くうれしい。ウキウキだ。
「わさびと言えば刺身~⋯⋯ってあれ?な、なんて事だ?!この世には醤油が無いのだった⋯⋯わさびのベストパートナー醤油がいなければ、どうやってわさびは輝くのだ?誰か教えてくれ!!!」
シュクルは森の中心でわさび愛を叫んだが、誰も答えてはくれなかった。帰ったら苺さんに手紙を書こう。
「ニーチェよ。森は楽しかったか?そろそろ戻ろうか」
「ウー(うん)」
日が傾きかけたのでポワールの元に戻る。ポワールの荷馬車に荷物を積んで、せっかくなので少し森を荷馬車で散策しながらゆっくりと帰宅する事にした。
もうすぐ夏になる王都の日の入りは午後の九時頃になる。天気が良い夕方にはテラスで食事をしたり、外でお酒を飲んだりして過ごす市民が多い。シュクルは行った事はないが劇場や見世物小屋、移動式動物園とか遊園地もあるらしい。街中は綺麗な花がいたる所に咲いていて綺麗だ。どこからか音楽も聞こえる。
「みんな人生楽しんでるな~私も明日からまた頑張ろう!」
シュクルは息抜きの大切さを知った。
「シュクルお帰り~遅かったわね~」
「只今戻りました~」
ポワールを厩舎に連れて行き、荷物を担いでニーチェと家に帰ったらギルド長が玄関にいた。
「シュクル~今日は別働班の一人が来ているわよ~初めて顔を合わせるわね~紹介するわ~ミカエルよ~」
「⋯⋯木の実マスター。ミカエルです。よろしくね」
「おっふ⋯⋯シュクル・ラ・パンです⋯⋯ミカエルさんよろしくお願いします⋯⋯」
二度ある事は三度あるのだ。
「この国に温泉施設はあるかな⋯⋯我は休養が必要だ⋯⋯海でも山でも健康ランドでもいい」
シュクルは精神に羞恥ダメージを受け過ぎた。すぐに硫黄とアルコールによる治療が必要だ。
「あら~?二人は知り合いだったの~?木の実マスターってなぁに~?」
「おっぷ⋯⋯」
ギルド長は面白そうな事に関しての臭覚が鋭い。すぐに本丸を突いて来た。こういう場合は無理に隠さず知略に長けた軍師風を装い、難しく説明するべし。
「戦いでは何が起こるかわかりません。最近では突然の急襲を受け、武器をなくし、丸腰で外にいる時の戦闘を意識しておりまして、木の実を使った反撃法をですね――」
「どうしてマスターなの~?」
「まあまあ、セリーヌさん、シュクルさんは木の実だけで戦って魔獣を瞬殺していましたから、最早その⋯⋯木の実のマスターですよ」
「ミカエルさん⋯⋯!」
なんていい人だろうか。こんなにもお恥ずかしい私に助け舟を出してくれた。ミカエルさん⋯⋯よく見れば茶色の髪に茶色の目、それに平均的な身長、体形、全く突出した物のなさそうな風貌⋯⋯凄い⋯⋯全く記憶に残らない存在感!
「ミカエルさんは諜報の王じゃないですか!完璧すぎる!」
そうだ、どうして気づかなかった?魔獣と戦闘していたとしても、近くに来ていた事にシュクルが気づかない訳がない。何て事だ。ミカエルさんは佐藤並みに――
「存在感が空気⋯⋯無ですよ無!」
「え?ありがとう?」
今夜は三人での食事となった。
「西の森にも王都の森にも卵はいませんでした」
どうやらミカエルさんは精霊の卵の調査に出かけていたらしい。
「そう~よかったわ~それでサンダーバードはいた~?」
「すみません、サンダーバードを自分は見た事がなくて、一応グリフォンやドラゴンみたいな飛翔する魔獣か魔鳥なのかな?とは思うのですが⋯⋯」
サンダーバード?名前がかっこいいな。宇宙に行けそうな⋯⋯アカン思い出した。あの人形の顔が怖いヤツだ。超怖い。
「違うわよ~グリフォンやドラゴンほど大きくはないわ~見た目は青い大きな鳥よ。飛ぶのが速くて~知能が高いから危険なのよ~雷も落とすし~」
「⋯⋯ギルド長、そのサンダーバードを見つけてどうするのでしょう?」
「と~っても珍しいから学者達が研究したいらしいのよ~青い羽根が幸運を呼ぶらしいわ~」
シュクルはちらりと袋を見る。そこにはモリモリの青い羽毛が詰まっていた。
目の前のミカエルはまさか?と驚いた顔をしたが存在感がないので二人とも気づかなかった。
食後、庭の野菜の世話をしている風を装ってミカエルさんを呼び出した。
「ミカエルさん、これで⋯⋯」
「え?青い羽根?まさかこれ?!やっぱりあの鳥は⋯⋯?」
「間違いないでしょう。一番大きいのを差し上げますから。どうか一つ」
「そ、そうか、まぁ鳥だし、移動もするからね。彼はきっと新たな土地に行ったんだよ。ちなみに本体は?」
「消化済みです」
「⋯⋯そうか」
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