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第一章
マイ・スイート・ホームⅡ
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「ギルド長から魔うなぎの駆除時に渡されたカトラリー。持っていてよかった」
木で作ったテーブルと椅子に優雅に座り魔獣肉を楽しむ。塩やスパイスはバッグにいつも入っている。
「塩は無理だがこのスパイス類は種だよな?これを植物魔法で成長させられるだろうか?」
試してみたら成功した。場所が足りないので農場を拡張していく。するとまた大きな光る石を見つけた。
「第二農場を作るか。ニーチェも育ち盛りだからな」
シュクルは少し離れた場所に大きな空間を作り、天井の中央辺りに光る石をはめ込む。そしてバッグの中から種を取り出した。
「あ?花の種だ。そういえば王都で安価な花束を作って大儲けするはずだった」
ミカエルさんにシュクルの野望を話したら『花関係は厳しい管轄があって、どこも同じ値段で売られているよ』と言われた。それを聞いてシュクルは眩暈を起こした。
「あ、これはベリー系の種だな。これでジャムを作ってかき氷屋をするはずだった」
ベリーの木を引っこ抜いて持って帰ったら枯れた。根っこを途中で切ってしまったからだろうか。それからベリーは木ではなく種を集める事にしたのだった。
そしてまたしても野望の一つである、かき氷屋台の話をミカエルさんにしたら『う~ん。魔力で作った氷でしょ?何だか他人の魔力を食べている気にならないか?市民は食べにくいと思うよ?』と言われてしまって、シュクルは『もうイカサマ博打をピーちゃんとすっかな?都会で一山上げないと地元に帰れんし!』と中年出稼ぎおっさん丸出しでやさぐれた。
「もう使わないし、全部植えよう」
シュクルは適当に種を蒔いた。
それから数日後、種は地面にある魔力を吸って勝手に成長していた。
「綺麗だな⋯⋯」
「ああ(好)」
この世の物とは思えないほど美しい花畑ができた。ここは天国だろうか。
清々しい春の風がシュクルの頬を通り過ぎて行った。
シュクルの日々は洞窟を掘り進めて固める。その繰り返しだ。
今日はものすごく硬い石を見つけた。シュクルはその石を気合で削り、頑張ってナイフを作ってみたら、もの凄くよく切れる物ができた。
シュクルは暇な時に色々なサイズのナイフを何本も作って木箱に収めた。
この洞窟内にシュクルは適当に木箱設置した。その場で見つけた珍しい物をその中に入れて置いて、後で回収する。いちいち持って移動するのは邪魔だし面倒だからだ。
ある時は洞窟内に大きな湖を見つけた。そこにも光る石を天井にはめ込んだ。
木で船を作り、魔魚を捕まえたり釣りをしたりしてのんびりと過ごす。綺麗な湖畔を眺められるデッキも作った。魔魚や農場で採れた新鮮なベリー、それと木の実などを食べつつキラキラと光る水面をのどかな気持ちで眺めた。
またある空間には空間全体に小さな光る石が無数に埋められており、美しい夜空の星の様に煌めいていた。
「ニーチェ、綺麗だな」
「ウー(うん)」
プラネタリウムみたいな素敵空間なのでデッキチェアを設置し、寝ながら星を眺められる様にした。シュクルはそのまま眠ってしまう事もある。この場所も癒しの空間となった。
植物が増えたせいか魔獣も増えてきた。シュクルは毎日狩りをして生活していたら、意志の疎通ができる魔獣にも何頭か会う機会があり、顔見知りになった。
「ガルルルル(シュクル様おはようございます)」
「おはよう。最近どう?」
「グルルガウルルル(第一エリア付近に人間の侵入者が出ましたが問題ありません)」
「最近うちに来る強盗が多いな。うちのベリーは美味いからかな」
たまに我が家を訪れる強盗がいる。全く危険な世の中だ。
今日は森で採集を行う。我が家の森は常に温度が一定で実りがいい。いつの間にか魔鳥も住み始めたので卵をいただこう。
「卵もらいますよ~四つあるね。美味しそうだ」
その卵を持って深い場所に向かうと、地熱を感じる熱いエリアに出た。
「今日はゆで卵だ。ついでに温泉に入ろう~」
草で編んだ籠に卵を入れ、熱い湯が沸き出ている所に沈めておく。
シュクルはその隣のプール状のお風呂に水魔法で水を混ぜ、お湯加減を確かめながら入浴する。
「あ~今日もいい温泉だね~我が家のお風呂は最高だよ」
いい眺めにする為、熱に強そうな植物も植えたし山も形成してみた。なんとも素敵な野天風呂である。
温泉を楽しんでいるとたまに顔見知りな猿も現れる。
「キーキーキキー?(シュクル様、先ほどピー様が探しておりましたよ?」
「ほう?では後で氷のエリアに向かうか。お礼に温泉卵食べる?」
シュクルは温泉を堪能してからぴーちゃんに会いに氷のエリアに向かった。
「ぴーちゃんどうした?」
「あ、シュクル様、実は侵入者数が増えておりますので、魔法のトラップを仕掛けました」
「お~助かる。だがぴーちゃんはそんな魔法を使えたのかい?」
「この愚鈍な体の原本からの情報を精査した所、トラップの魔法の記憶を探し出せました。只今第二エリアから第三エリアにかけてトラップを仕掛けております」
「ありがとう。無理はしないように」
「は!」
シュクルは幻想的にライトアップされた廊下を進む。今日は我が家で働きたい者達の面接がある。各エリアにレストランや宿屋を建設したので、そこで働く予定の者達だ。
やはり人型系がいいかな?最近は顔だけ山羊とか牛みたいな生き物がいるんだよな。あれらはどこから来るんだろう?
最初はシュクルの邸宅だったはずが、今では町か領地と呼ばれるまでに大きく変化している。まぁアレだ。始めは小さな個人経営の町工場だったのが、今では有名な会社にまで成長したみたいな。
「シュクルサマ!こっちデス!」
「おぉ!精霊共は皆元気かい?」
「相変わらずデス。面接会場に希望者集まってマス」
少し遅かったかな?シュクルは会場に入りグループ面接を行う。
「シュクルサマ、いい子いましタカ?私は胸部のシールドが厚い子がいいデス。シュクル様ハ?」
「⋯⋯お前らのエロは健在だな。私の希望はイケメン意外だ。特に宝石の色に例えられる目や髪はご法度だ。銀糸だか金糸だかの糸表現される者も除外とする」
その後、無事に社員を雇う事ができた。
シュクルの日課はこのシュクル帝国の中でも一番の広さを誇る巨大な大森林に行く事だ。
「ニーチェ、今日も元気かい?」
「ウ゛ー(うん)」
最近はメッキリと大きく成長したニーチェ。廊下を通れなくなってしまったのでこの森で生活している。
「ニーチェが飛べれば天井に穴を開けて出入りできる様にできたのだが、すまないな」
シュクルがニーチェの片翼をハルバートで切り落としてしまったのだから。シュクルは今でも後悔している。
「ウ゛ウ゛ー(いいよ)」
「相変わらず優しいなニーチェは」
そんな平和なシュクル帝国の日々が突如として崩壊する事態が起きた。
木で作ったテーブルと椅子に優雅に座り魔獣肉を楽しむ。塩やスパイスはバッグにいつも入っている。
「塩は無理だがこのスパイス類は種だよな?これを植物魔法で成長させられるだろうか?」
試してみたら成功した。場所が足りないので農場を拡張していく。するとまた大きな光る石を見つけた。
「第二農場を作るか。ニーチェも育ち盛りだからな」
シュクルは少し離れた場所に大きな空間を作り、天井の中央辺りに光る石をはめ込む。そしてバッグの中から種を取り出した。
「あ?花の種だ。そういえば王都で安価な花束を作って大儲けするはずだった」
ミカエルさんにシュクルの野望を話したら『花関係は厳しい管轄があって、どこも同じ値段で売られているよ』と言われた。それを聞いてシュクルは眩暈を起こした。
「あ、これはベリー系の種だな。これでジャムを作ってかき氷屋をするはずだった」
ベリーの木を引っこ抜いて持って帰ったら枯れた。根っこを途中で切ってしまったからだろうか。それからベリーは木ではなく種を集める事にしたのだった。
そしてまたしても野望の一つである、かき氷屋台の話をミカエルさんにしたら『う~ん。魔力で作った氷でしょ?何だか他人の魔力を食べている気にならないか?市民は食べにくいと思うよ?』と言われてしまって、シュクルは『もうイカサマ博打をピーちゃんとすっかな?都会で一山上げないと地元に帰れんし!』と中年出稼ぎおっさん丸出しでやさぐれた。
「もう使わないし、全部植えよう」
シュクルは適当に種を蒔いた。
それから数日後、種は地面にある魔力を吸って勝手に成長していた。
「綺麗だな⋯⋯」
「ああ(好)」
この世の物とは思えないほど美しい花畑ができた。ここは天国だろうか。
清々しい春の風がシュクルの頬を通り過ぎて行った。
シュクルの日々は洞窟を掘り進めて固める。その繰り返しだ。
今日はものすごく硬い石を見つけた。シュクルはその石を気合で削り、頑張ってナイフを作ってみたら、もの凄くよく切れる物ができた。
シュクルは暇な時に色々なサイズのナイフを何本も作って木箱に収めた。
この洞窟内にシュクルは適当に木箱設置した。その場で見つけた珍しい物をその中に入れて置いて、後で回収する。いちいち持って移動するのは邪魔だし面倒だからだ。
ある時は洞窟内に大きな湖を見つけた。そこにも光る石を天井にはめ込んだ。
木で船を作り、魔魚を捕まえたり釣りをしたりしてのんびりと過ごす。綺麗な湖畔を眺められるデッキも作った。魔魚や農場で採れた新鮮なベリー、それと木の実などを食べつつキラキラと光る水面をのどかな気持ちで眺めた。
またある空間には空間全体に小さな光る石が無数に埋められており、美しい夜空の星の様に煌めいていた。
「ニーチェ、綺麗だな」
「ウー(うん)」
プラネタリウムみたいな素敵空間なのでデッキチェアを設置し、寝ながら星を眺められる様にした。シュクルはそのまま眠ってしまう事もある。この場所も癒しの空間となった。
植物が増えたせいか魔獣も増えてきた。シュクルは毎日狩りをして生活していたら、意志の疎通ができる魔獣にも何頭か会う機会があり、顔見知りになった。
「ガルルルル(シュクル様おはようございます)」
「おはよう。最近どう?」
「グルルガウルルル(第一エリア付近に人間の侵入者が出ましたが問題ありません)」
「最近うちに来る強盗が多いな。うちのベリーは美味いからかな」
たまに我が家を訪れる強盗がいる。全く危険な世の中だ。
今日は森で採集を行う。我が家の森は常に温度が一定で実りがいい。いつの間にか魔鳥も住み始めたので卵をいただこう。
「卵もらいますよ~四つあるね。美味しそうだ」
その卵を持って深い場所に向かうと、地熱を感じる熱いエリアに出た。
「今日はゆで卵だ。ついでに温泉に入ろう~」
草で編んだ籠に卵を入れ、熱い湯が沸き出ている所に沈めておく。
シュクルはその隣のプール状のお風呂に水魔法で水を混ぜ、お湯加減を確かめながら入浴する。
「あ~今日もいい温泉だね~我が家のお風呂は最高だよ」
いい眺めにする為、熱に強そうな植物も植えたし山も形成してみた。なんとも素敵な野天風呂である。
温泉を楽しんでいるとたまに顔見知りな猿も現れる。
「キーキーキキー?(シュクル様、先ほどピー様が探しておりましたよ?」
「ほう?では後で氷のエリアに向かうか。お礼に温泉卵食べる?」
シュクルは温泉を堪能してからぴーちゃんに会いに氷のエリアに向かった。
「ぴーちゃんどうした?」
「あ、シュクル様、実は侵入者数が増えておりますので、魔法のトラップを仕掛けました」
「お~助かる。だがぴーちゃんはそんな魔法を使えたのかい?」
「この愚鈍な体の原本からの情報を精査した所、トラップの魔法の記憶を探し出せました。只今第二エリアから第三エリアにかけてトラップを仕掛けております」
「ありがとう。無理はしないように」
「は!」
シュクルは幻想的にライトアップされた廊下を進む。今日は我が家で働きたい者達の面接がある。各エリアにレストランや宿屋を建設したので、そこで働く予定の者達だ。
やはり人型系がいいかな?最近は顔だけ山羊とか牛みたいな生き物がいるんだよな。あれらはどこから来るんだろう?
最初はシュクルの邸宅だったはずが、今では町か領地と呼ばれるまでに大きく変化している。まぁアレだ。始めは小さな個人経営の町工場だったのが、今では有名な会社にまで成長したみたいな。
「シュクルサマ!こっちデス!」
「おぉ!精霊共は皆元気かい?」
「相変わらずデス。面接会場に希望者集まってマス」
少し遅かったかな?シュクルは会場に入りグループ面接を行う。
「シュクルサマ、いい子いましタカ?私は胸部のシールドが厚い子がいいデス。シュクル様ハ?」
「⋯⋯お前らのエロは健在だな。私の希望はイケメン意外だ。特に宝石の色に例えられる目や髪はご法度だ。銀糸だか金糸だかの糸表現される者も除外とする」
その後、無事に社員を雇う事ができた。
シュクルの日課はこのシュクル帝国の中でも一番の広さを誇る巨大な大森林に行く事だ。
「ニーチェ、今日も元気かい?」
「ウ゛ー(うん)」
最近はメッキリと大きく成長したニーチェ。廊下を通れなくなってしまったのでこの森で生活している。
「ニーチェが飛べれば天井に穴を開けて出入りできる様にできたのだが、すまないな」
シュクルがニーチェの片翼をハルバートで切り落としてしまったのだから。シュクルは今でも後悔している。
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