ショボい人生のやり直し?!絶対に消えたくないので真逆の人生でポイント貯める

亀野内アンディ

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貴族学院編

シュクルは問題を押し付けられた

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 シュクルは森に戻り山芋の収穫を再開する事にした。やはりこういった地道な作業が金稼ぎへの一番の近道なのだ。 欲を出してはいけない。

「大きい!私の手のひら二つ分だな~!美味しそう!」 

やっと山芋が掘れた。これは袋に入れて持ち帰ろう。今夜の夕食は山芋かな?白いご飯や醤油が無いのが残念だが火を通しても美味しい。

よし次は魔獣を探すぞ―― 

「いい加減お前どっか行けよ!!こっち来んな!」 

「フシュ(雌)」 

あの一銭にもならない痴漢馬がなぜかシュクルをストーカーする。三人の淑女から引き離したシュクルへの嫌がらせだろうか?そのおかげで魔獣が逃げてしまう。 

「はぁ⋯⋯今日は無理そうだな。明日頑張ろう⋯⋯」 

シュクルは今日の狩をあきらめて、一角うさぎと森ねずみの毛皮を持ってギルドに向かい換金をお願いする。 
 

「ではお預かりしますね。あれ?まだあのユニコーンは森に返していなかったのですか?」 

「もちろん森に放ちましたよ。でもずーっと着いて来るんです。ストーカーなんです」 

どうしょう?どこまであのストーカーは追って来る気かな。家バレしたくない。アレは毎日家に来そうだ。怖。 幻獣のストーカーなんてどういたらいいんだ⋯⋯

「人に慣れてしまったのでしょう。そうなると自然に返せませんよ?責任を持ってあなたがお世話してあげて下さい」 

「ちが、違いますって!そんな事言わないでくださいよ!!無理ですって!ほら!すでに精霊のお世話もありますし!!」 

エロチェリーを持ち上げて大げさに見せる。絶対に嫌だ。あんな痴漢馬はいらない。本当に無理だ。 

「すでに精霊の世話で慣れていらっしゃると。よかったです。実績がおありではないですか」 

おおおお?このギルド員はアカン。今すぐに逃げた方がいい。この話のペースに乗せられるのは大変危険だ。 

「あ、よい子の帰宅時間ですね。すぐに帰らな――」 

「はい。こちら幻獣のタグになります」 

ねえ?いつ作ったの?どうして完成しているの?時を止める技とかあるの? あなたの背中に何かお手伝いする者がいるの?

「一角うさぎの毛皮八点と森ねずみの毛皮六点で、シュクルさんの残金はありません」 

「え?」 

「タグ代で丁度になります。ありがとうございました。よろしければ、りんごを一つあげますよ」 

「⋯⋯⋯⋯」 



結局シュクルは屍になりながらフラフラと学院に戻った。変態馬がいるので塀は越えられず正門から帰って怒られた。次に無断外出したら保護者面談だと脅された⋯⋯ 奨学生なのに駄目だろう。

「あのギルド員ロベールめ。許さん⋯⋯」 

制服にネームプレートがあったのだ。これはシュクルの想像だが、変態馬はすでに何度も森で被害者を出していてギルドに相談があったのではないだろうか。だが加害者は幻獣なので保護対象。ギルドも手をこまねいている状態だったのだ。
そして今日、丁度いいカモが来たとシュクルに押し付けたに違いない。ロベールは今頃笑っているかもな。やはり王都は危険だ。最近の自分は弛んでいたし、再度気を引き締めなくては。 


シュクルは邸宅の横にあったボロ小屋の残りを魔法で直して厩にした。 それに庭から出土した、石を削って作られている長細い箱に水を入れてやる。干し草は先日家の周りを刈って隅に放置いておいた雑草でいいか。

この変態馬は私の意思に反してギルドで勝手に登録されたのだが、もし何かあればシュクルの責任になってしまう。 

「変態馬!ここでの痴漢行為は禁止だぞ!いいな?」 

「プルルル(わかんない)」 

「おい!!!」 

なんてしょうもない生き物なんだ⋯⋯⋯⋯頭痛がする。

シュクルは気を取り直し、ロベールからもらったりんごを食べて、その種を四つ手に入れた。
それを邸宅の庭に埋めて魔力を多めに込めるとすくすくと育ち、立派なりんごの木になり、変態馬はりんごを勝手に食べだした。

⋯⋯まさかこれを見越してりんごをくれたのか?だとしたらあのロベールはヤベぇ。シゴデキ過ぎる。 王都怖。

「しばらくは学院から外出できないかな。入学して一週間で問題をこれ以上起こすのは避けたい」 

明日はシュクル邸宅の改造に時間を使おう。シュクルはりんごと森ねずみのジャーキーを食べて眠りについた。 
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