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貴族学院編
閑話
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「日本は雪ですね」
「そうだなぁ。君の担当する日本は今日は特に忙しいかもしれぬ」
ここは空の上、あの世。命尽きた者達が上がる場所である。
「やっぱり雪の日は忙しいですか?」
新人の迎え人が尋ねる。迎え人とは亡くなった人を迎えに逝く人。
死者からするとあの世への案内人だ。
「雪の日は怪我や事故が増えるからなぁ。特に雪に慣れていない地域では人身事故も起こるだろうねぇ」
雪の日は外に出ず家で過ごす人もいるので外出者は多少減る。だが気を付けていても交通事故死者はやはり出てしまうものだ。
「雪が解けた後のアイスバーンも危険だよね」
「そうですね。でも仕事や学校を休む訳にはいきませんから」
「まあね」
雪でも普通に仕事だろう。日本人は元々よく働くが、最近は過労死も多いので帰宅難民なども心配だ。
「失礼します。地球の判定官、上位の者がお呼びです」
「え?は、はい」
え?上位者が私に?一体何事だ?!
「地球の判定官、少々お聞きしたいのですが、あなたが魂の再生をした人達の中に、前世の記憶を持ったままの者が多いのですがご存じでしたか?」
「え?はい?いいえ、今知りました」
どうしてだ?私はマニュアル通りの仕事をしているはずだぞ。
「嘘ではないみたいですね。ではどうしてでしょうか?きちんと死者にお供え物は渡していますか?」
「もちろんです」
迎え人には死者がここに辿り着いた時に、お茶やお菓子を与える様にと指示を出している。
死者は空の上の物を口にすると転生した時、前世の記憶を忘れるのだ。
「どうも地球、それも日本人だった前世を覚えている者ばかりがヴィクトワール王国に転生しているみたいですね。あなたもお忙しいでしょうが、少し調査なさって下さい」
「は、はい」
何てこった。日本人のみ?!この偏りは一体?!
「新人君、君は日本担当だったよね?きちんとお供え物は渡してる?」
「はい。いちいち自分が用意するのは面倒臭いので、カフェやバー、レストランをこの空に建設しました。まず始めにそこへ死者を連れて行って、勝手に飲み食いしてもらっています。スィーツバーの季節の新作が凄い人気ですよ」
「え?何それ?斬新だね⋯⋯⋯⋯」
「コラボ系も充実させています。日本人ってあの世限定メニューが特に好きですね」
「お?ぉぉぉぉ」
新人君曰く、死者は喜んで自ら飲食しているらしい。むしろ地上ではなく、その空のレストランに地縛霊のごとく居ついている人間もいるそうで、限定メニューを食べ尽くすまでは転生しない!と誓っている輩すらいるそうな。だが、それはそれで⋯⋯ どうなの?
さて、お供え物が原因ではないとすると、今回の件はどういう事だろう?
「判定官、何かお供え物に問題があったのでしょうか?」
「そうなんだよ。実は前世の記憶が――――」
私は上位者から言われた内容を新人君に伝えた。
「う~ん。僕は案内人を初めてまだ二年くらいですし、僕が担当をした人達が転生していたとしても、まだ赤ちゃんでしょう。前世の記憶があるかなんてわかりませんよ。すると前任者じゃないですか?」
前任者といえばあの真面目だった⋯⋯
「安藤君だね?彼はどこにいるのだろうか」
安藤君は新人君の教育を終えて、転生する事なくどこかへ行ってしまった。今どこで何をしているのかわからない。
「僕、安藤さん知っていますよ。今ホストクラブで働いています」
「は??」
ホストクラブ?それって日本の文化である、女性を接待する男性店員だよな?
「ホストクラブskyあの世店の人気ホストです。社畜で過労死した女性に大人気ですよ。盛り上げ上手で聞き上手らしいです」
「はぁ?」
よくわからんが、私は新人君を通して安藤君を呼び出した。
「安藤君、久しぶりだね。いきなり呼び出してごめんね」
「ご指名あざっス~お久しぶりっす~!話はお供え物についてっスよねぇ~?」
見た目が随分とスレたというか、チャラくなったというか⋯⋯⋯⋯アホっぽい?
呼び出した理由については、新人君がすでに説明をしてくれていたらしい。
「自分が働いていた時わぁ~まだ歓楽街ができていなかったのでぇ~イェイ!判定官の判定を待つ長い列まで死者を案内してぇ~マジで葬式饅頭を渡してたっス」
歓楽街?え?今ってそんな所があるの?楽しそう⋯⋯
「葬式饅頭だけ?お茶は?軽食は?」
「忙しすぎて、お茶なんて淹れる時間、全くありませんでした」
「そ、そうか」
安藤君の笑顔が怖い。さつきまでのアホみたいな話し方をいきなり止めないでよ。怖い。
でも葬式饅頭が今回の原因な気がする。アレ若者に人気が無いから食べないよな。
「その⋯⋯全員食べていたかなぁ?」
「それを確認する時間もありませんでしたし?次の死者の案内の為に、速攻で地球にとんぼ返りでしたよ⋯⋯チッ」
おっふ⋯⋯これ以上聞けない。安藤君が鬼怖い。
「そういえばぁ~!最近太客が話していましたよッホ!日本のオカルト雑誌『マー大陸』でぇ、死後の世界で飲食しなければ、前世の記憶を持ったまま生まれ変われるって書いてあったらしいでぇす」
「えぇ?!どうして知ってるの?!それって全国紙?!」
「仮死状態で空に来ちゃった人とか~幽体離脱した人がバラしてるみたいっス。ちなみに空の上、ここでも雑誌は買えますぜぃ」
「そうだったのか⋯⋯」
その後、安藤君はすぐに帰ってしまった。 よくわからんが今夜はバ~スデ~?があるらしい。
「判定官、どうでしたか?」
「うん。巡りに巡って私のせいかもしれない。私の職場はブラックだったんだ」
安藤君は働き者だな~と感心していたら、ただのブラックだった。日本人は意見を言ってこないし、交渉してきたりしないから要求や不満がわからなかった。
欧州担当の迎え人などはストライキばっかりしているのに。
「はぁ。実際に前世の記憶持ちを確認してみよう。どうもヴィクトワール王国に元日本人が集まっているらしい」
様々な世界を見る事ができるスクリーンに、上位者から告げられたヴィクトワール王国を映す。
「まずは王宮から」
王宮の外を歩く人々。現地は休日の午後の時間だ。
「うわ~凄い!服装も異世界な感じですね~」
新人君は初めて異世界を見たのだな。彼は日本で亡くなって、ここに連れて来られてから転生せずに空で働き始めた。
彼は生前でのポイントが低かったから、今頑張って働いてポイントを稼いでいるのだ。
「あ!へんなヤツがいます!絶対変態ですよ!あそこ!」
「ん?」
新人君が言う人物を拡大して見てみると⋯⋯⋯⋯
『ハァハァ⋯⋯君美人だね~僕ちゃんの子猫ちゃんになる?ハァハァ』
『またあなたなの~?私が弱っちい子猫?ありえないわ~最強の黒虎よ~?強いのよ~エイ!』
『肉球ぅ~お手柔らかにぃ~――――★』
「「⋯⋯⋯⋯」」
変な男だったが、前世の記憶持ちではないだろう。
「あ!ベンチに座っている男!あいつも変です!」
「ん?」
『はぁ、はぁ、はぁ、何だか暑い⋯⋯凄い、オーギュスト様の装飾品を身に着けたら体が熱くて⋯⋯⋯⋯あぁ』
『きゃあ!アデリーン!Sよ!ベンチに発生してるわ!』『本当!Sが湧き出てる!』
『⋯⋯君たち、俺の体が燃える様に熱いんだ、火照って、脱がせて、助けて⋯⋯はぁ、はぁ⋯⋯』
『いやあ!男性の裸の人形持ってる!!』『エメ!アソコ見て!!オベリスクよ!!』
『『最低!!S退散!!ホウ酸トルネード!!』』
『グハ、お~ぎゅ様ぁ~――――★』
「「⋯⋯⋯⋯」」
うん。異世界やばいね。 地球担当でよかった。
「あー。うん。王族でも見てみるか。ちょうど前国王が庭で散歩をしているみたいだ」
「へ~王族ですか!」
よく手入れをされた花壇の横を歩く前国王。国王であった頃は優秀な頭脳の持ち主だったと聞いた事がある。
今は柔らかな雰囲気を醸し出しているので、彼の引退後の生活は穏や――――
『こらぁ!!この木陰で何をしておる!!えっちぃな事をしとるんじゃろ!!』
『はい?!いえ、花の種まきを⋯⋯』
『貴様の種を蒔いとるんじゃろ!王宮ではえっちぃな事は禁止じゃあ!』
『そ、そんな事は⋯⋯』
『先代様~先代様~どこですか~?』
『チィッ。は~い。ここじゃよ~』
「「⋯⋯⋯⋯」」
え?ヴィクトワール王国ってヤバくない?前世の記憶がうんぬんの前に。
「あー。彼もお年だし、ボケちゃったのかな~?おや?ちょうど第三王子の離宮があるから覗いてみようね」
「⋯⋯はい。あ、凄い豪華な部屋ですね!中世ヨーロッパみたいだ!」
第三王子は幼い頃から優秀だったと聞いた事がある。彼なら大丈夫だろう。
「ん?いないな。週末は王宮にいるみたいだが、どこだ?お?狭い部屋にいるな⋯⋯まさか隠し部屋?」
ごちゃごちゃした狭い部屋に一人丸まっている王子⋯⋯判定官は嫌な予感しかしなかった。
『ハァハァ~おしっぽ~お尻尾の生え際~スリスリたい~!!ハァハァ~!うっ⋯⋯』
――バチ――
判定官はスクリーンを無言で消した。
「「⋯⋯⋯⋯」」
「⋯⋯⋯⋯うん。日本は雪だし、アイスでも食べようか」
その後、判定官は問題無しと上位者に告げた。ヴィクトワール王国はそれ以前の問題だったのだ。
「そうだなぁ。君の担当する日本は今日は特に忙しいかもしれぬ」
ここは空の上、あの世。命尽きた者達が上がる場所である。
「やっぱり雪の日は忙しいですか?」
新人の迎え人が尋ねる。迎え人とは亡くなった人を迎えに逝く人。
死者からするとあの世への案内人だ。
「雪の日は怪我や事故が増えるからなぁ。特に雪に慣れていない地域では人身事故も起こるだろうねぇ」
雪の日は外に出ず家で過ごす人もいるので外出者は多少減る。だが気を付けていても交通事故死者はやはり出てしまうものだ。
「雪が解けた後のアイスバーンも危険だよね」
「そうですね。でも仕事や学校を休む訳にはいきませんから」
「まあね」
雪でも普通に仕事だろう。日本人は元々よく働くが、最近は過労死も多いので帰宅難民なども心配だ。
「失礼します。地球の判定官、上位の者がお呼びです」
「え?は、はい」
え?上位者が私に?一体何事だ?!
「地球の判定官、少々お聞きしたいのですが、あなたが魂の再生をした人達の中に、前世の記憶を持ったままの者が多いのですがご存じでしたか?」
「え?はい?いいえ、今知りました」
どうしてだ?私はマニュアル通りの仕事をしているはずだぞ。
「嘘ではないみたいですね。ではどうしてでしょうか?きちんと死者にお供え物は渡していますか?」
「もちろんです」
迎え人には死者がここに辿り着いた時に、お茶やお菓子を与える様にと指示を出している。
死者は空の上の物を口にすると転生した時、前世の記憶を忘れるのだ。
「どうも地球、それも日本人だった前世を覚えている者ばかりがヴィクトワール王国に転生しているみたいですね。あなたもお忙しいでしょうが、少し調査なさって下さい」
「は、はい」
何てこった。日本人のみ?!この偏りは一体?!
「新人君、君は日本担当だったよね?きちんとお供え物は渡してる?」
「はい。いちいち自分が用意するのは面倒臭いので、カフェやバー、レストランをこの空に建設しました。まず始めにそこへ死者を連れて行って、勝手に飲み食いしてもらっています。スィーツバーの季節の新作が凄い人気ですよ」
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さて、お供え物が原因ではないとすると、今回の件はどういう事だろう?
「判定官、何かお供え物に問題があったのでしょうか?」
「そうなんだよ。実は前世の記憶が――――」
私は上位者から言われた内容を新人君に伝えた。
「う~ん。僕は案内人を初めてまだ二年くらいですし、僕が担当をした人達が転生していたとしても、まだ赤ちゃんでしょう。前世の記憶があるかなんてわかりませんよ。すると前任者じゃないですか?」
前任者といえばあの真面目だった⋯⋯
「安藤君だね?彼はどこにいるのだろうか」
安藤君は新人君の教育を終えて、転生する事なくどこかへ行ってしまった。今どこで何をしているのかわからない。
「僕、安藤さん知っていますよ。今ホストクラブで働いています」
「は??」
ホストクラブ?それって日本の文化である、女性を接待する男性店員だよな?
「ホストクラブskyあの世店の人気ホストです。社畜で過労死した女性に大人気ですよ。盛り上げ上手で聞き上手らしいです」
「はぁ?」
よくわからんが、私は新人君を通して安藤君を呼び出した。
「安藤君、久しぶりだね。いきなり呼び出してごめんね」
「ご指名あざっス~お久しぶりっす~!話はお供え物についてっスよねぇ~?」
見た目が随分とスレたというか、チャラくなったというか⋯⋯⋯⋯アホっぽい?
呼び出した理由については、新人君がすでに説明をしてくれていたらしい。
「自分が働いていた時わぁ~まだ歓楽街ができていなかったのでぇ~イェイ!判定官の判定を待つ長い列まで死者を案内してぇ~マジで葬式饅頭を渡してたっス」
歓楽街?え?今ってそんな所があるの?楽しそう⋯⋯
「葬式饅頭だけ?お茶は?軽食は?」
「忙しすぎて、お茶なんて淹れる時間、全くありませんでした」
「そ、そうか」
安藤君の笑顔が怖い。さつきまでのアホみたいな話し方をいきなり止めないでよ。怖い。
でも葬式饅頭が今回の原因な気がする。アレ若者に人気が無いから食べないよな。
「その⋯⋯全員食べていたかなぁ?」
「それを確認する時間もありませんでしたし?次の死者の案内の為に、速攻で地球にとんぼ返りでしたよ⋯⋯チッ」
おっふ⋯⋯これ以上聞けない。安藤君が鬼怖い。
「そういえばぁ~!最近太客が話していましたよッホ!日本のオカルト雑誌『マー大陸』でぇ、死後の世界で飲食しなければ、前世の記憶を持ったまま生まれ変われるって書いてあったらしいでぇす」
「えぇ?!どうして知ってるの?!それって全国紙?!」
「仮死状態で空に来ちゃった人とか~幽体離脱した人がバラしてるみたいっス。ちなみに空の上、ここでも雑誌は買えますぜぃ」
「そうだったのか⋯⋯」
その後、安藤君はすぐに帰ってしまった。 よくわからんが今夜はバ~スデ~?があるらしい。
「判定官、どうでしたか?」
「うん。巡りに巡って私のせいかもしれない。私の職場はブラックだったんだ」
安藤君は働き者だな~と感心していたら、ただのブラックだった。日本人は意見を言ってこないし、交渉してきたりしないから要求や不満がわからなかった。
欧州担当の迎え人などはストライキばっかりしているのに。
「はぁ。実際に前世の記憶持ちを確認してみよう。どうもヴィクトワール王国に元日本人が集まっているらしい」
様々な世界を見る事ができるスクリーンに、上位者から告げられたヴィクトワール王国を映す。
「まずは王宮から」
王宮の外を歩く人々。現地は休日の午後の時間だ。
「うわ~凄い!服装も異世界な感じですね~」
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彼は生前でのポイントが低かったから、今頑張って働いてポイントを稼いでいるのだ。
「あ!へんなヤツがいます!絶対変態ですよ!あそこ!」
「ん?」
新人君が言う人物を拡大して見てみると⋯⋯⋯⋯
『ハァハァ⋯⋯君美人だね~僕ちゃんの子猫ちゃんになる?ハァハァ』
『またあなたなの~?私が弱っちい子猫?ありえないわ~最強の黒虎よ~?強いのよ~エイ!』
『肉球ぅ~お手柔らかにぃ~――――★』
「「⋯⋯⋯⋯」」
変な男だったが、前世の記憶持ちではないだろう。
「あ!ベンチに座っている男!あいつも変です!」
「ん?」
『はぁ、はぁ、はぁ、何だか暑い⋯⋯凄い、オーギュスト様の装飾品を身に着けたら体が熱くて⋯⋯⋯⋯あぁ』
『きゃあ!アデリーン!Sよ!ベンチに発生してるわ!』『本当!Sが湧き出てる!』
『⋯⋯君たち、俺の体が燃える様に熱いんだ、火照って、脱がせて、助けて⋯⋯はぁ、はぁ⋯⋯』
『いやあ!男性の裸の人形持ってる!!』『エメ!アソコ見て!!オベリスクよ!!』
『『最低!!S退散!!ホウ酸トルネード!!』』
『グハ、お~ぎゅ様ぁ~――――★』
「「⋯⋯⋯⋯」」
うん。異世界やばいね。 地球担当でよかった。
「あー。うん。王族でも見てみるか。ちょうど前国王が庭で散歩をしているみたいだ」
「へ~王族ですか!」
よく手入れをされた花壇の横を歩く前国王。国王であった頃は優秀な頭脳の持ち主だったと聞いた事がある。
今は柔らかな雰囲気を醸し出しているので、彼の引退後の生活は穏や――――
『こらぁ!!この木陰で何をしておる!!えっちぃな事をしとるんじゃろ!!』
『はい?!いえ、花の種まきを⋯⋯』
『貴様の種を蒔いとるんじゃろ!王宮ではえっちぃな事は禁止じゃあ!』
『そ、そんな事は⋯⋯』
『先代様~先代様~どこですか~?』
『チィッ。は~い。ここじゃよ~』
「「⋯⋯⋯⋯」」
え?ヴィクトワール王国ってヤバくない?前世の記憶がうんぬんの前に。
「あー。彼もお年だし、ボケちゃったのかな~?おや?ちょうど第三王子の離宮があるから覗いてみようね」
「⋯⋯はい。あ、凄い豪華な部屋ですね!中世ヨーロッパみたいだ!」
第三王子は幼い頃から優秀だったと聞いた事がある。彼なら大丈夫だろう。
「ん?いないな。週末は王宮にいるみたいだが、どこだ?お?狭い部屋にいるな⋯⋯まさか隠し部屋?」
ごちゃごちゃした狭い部屋に一人丸まっている王子⋯⋯判定官は嫌な予感しかしなかった。
『ハァハァ~おしっぽ~お尻尾の生え際~スリスリたい~!!ハァハァ~!うっ⋯⋯』
――バチ――
判定官はスクリーンを無言で消した。
「「⋯⋯⋯⋯」」
「⋯⋯⋯⋯うん。日本は雪だし、アイスでも食べようか」
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