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貴族学院編
シュクルと変な人達
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「失礼いたします。あの者達の言っている事が理解できません。申し訳ありませんが、神官様にも同席願います」
解放された神官を連れて、放火犯の主犯と思われる男のいる部屋に入る。男は黒いマントを脱いでいたのでその顔を見る事ができたが、その男はかなり若く派手だった⋯⋯⋯⋯あれ?こいつは深夜の公園でリア充なパーティーをしていた奴じゃね?こいつらが犯人だったのかよ!変態で放火もするのか!一生牢屋に入ってろ!
「だから!北の淫魔様の宝物が必要だったんだよ!お目覚めになられたのに無かったら困るだろ!」
おっふ。これは騎士団も困るはずだ。先ほどシュクルは神官から話を聞いたから分かるけど。
「なぁ?その宝物ってどんな物だ?」
シュクルは気になったので聞いてみた。
「え?!え?!本物?!黒の神??」
「え?違いますけど?自分は王都から来た――――」
「存じております!王都の北から起こしになられたと!この地に眠る宝物をお探しであられる事も存じておりますが、大変申し訳ございま――――」
「いえ!別に探していませんから!」
「お優しい!我らがすぐにでも――――」
「話を聞けよ!!コラァ!!」
誰が神だ。こっちは夏休み返上して張り込みの毎日だっていうのに、私の為に火事を起こしたとか止めてくれ。放火の原因を私のせいにすんな。
「おぉぉぉ!!さすが淫魔様!黒の神の憤怒も持ち合わせておいでだ!」
はぁぁ!? 言葉が通じないぞ?
「いいえ、ここにおられる黒の神様は暴食と物欲に塗れておいでです。毎日マルシェで大量の食物を吸い込み、美術品の画集を見て次なる獲物物色する。その様なお方であります」
おい!レミ!何言ってるんだよ!
「⋯⋯シュクルさん⋯⋯そうなのか?」
「ちょっと、ルシアンさん!んな訳⋯⋯あれ?でも合っている気もする?」
暴食は認める。金銭に対しても確かに強欲だな。だらだら睡眠するのも好きだし、金持ちやイケメンに嫉妬もする⋯⋯でも色欲に関しては当てはまらないから大丈夫だ。
「シュクルサマ、パンツ収穫したヨ、ムシシ」
いきなり女性物のパンツを被っている変態が部屋に来た。
「お前らどこに行っているのかと思ったら、おぃいぃぃ?!パンツはどこで収穫したんだよ!ベランダは畑じゃねーよ!下着泥棒は駄目だから!!返してこいよ!元あった場所に戻してきなさい!」
「こいつラ、パンイチ、カンキンでイイ?シュクルサマが大好きナ」
「今それ言うなよぉ!ちょっと微妙な場面だからさぁって、脱がすな!そいつは騎士団員だぞ!」
――淫獣様だ!――うわ!止めろ!――何だこの生き物?!――パンツ泥棒!――黒の神だ!――
その後は収集がつかない程、ランド騎士団本部が大騒ぎになった。
「お疲れ様です、ルシアンさん」
「お疲れ様!」
次の日の夕方、いつもの記念公園でスイカを飲みつつ、白熊とランド騎士団からの報告を共有する。
「放火犯は自供したし、被害者への補償も終わったよ」
なんと主犯の男は王都に住む貴族の男だったのだ。すぐに家族と連絡を取り、ご両親が被害者への謝罪を済ませた。貴族は隠蔽が早い。かなり色を付けて被害者には迷惑料が支払われたらしい。要は口止め料込だ。
放火で亡くなった人がいなかったから、すんなり終わったのもあるが。
「でも燃えてしまった部屋への思い出とか、大事な物は戻ってきませんよね。被害者の方々はどうでした?」
「超~喜んでいたよ。『全部新品になるし、家具はどれにしようか今から楽しみだな~!やっほ~!』なんて言っていたよ」
「⋯⋯⋯⋯」
うん。そうか。やっぱ金じゃん。黒の神に万歳!まぁ、元々のアパートの土地がアレだったしな。住民の方々も黒く毒されているのかもしれない。家を購入する時は土地についてよく調べるべきだよな。
「所でルシアンさん、どうして全身毛布で包まれているのです?この真夏に」
変態じゃないが、私もパンイチになりたい程に暑い。なのに⋯⋯
「ハハハ!俺は息子が高熱を出して生死を彷徨っている時も仕事をしていた。だからその熱を体感しているのだ!」
今日の罰は自発的な感じだった。まぁ仕事は仕方ないし、でも生死を彷徨う程の病気の時に、お父さんがいなかったのは息子さんも奥さんも心細かっただろう。誰が悪いとは言えないよな。言うならばブラックな騎士団だろうよ。でも給料いいんだよな⋯⋯金⋯⋯大事だよな。
「ではシュクルさん!同じ獣王として、これからもよろしく!!」
「こちらこそありがとうございました。これからもよろしくお願いします」
毛布に包まれた毛布男は、皆に怪しまれ避けられながら去っていった。
「やっぱり結婚は厳しいんだな⋯⋯」
――次の日――
「では王都に帰りますよ~ポワール良し、エロ馬良し、ニーチェもいるし、卵型精霊入りの箱も積んだ。そして君は⋯⋯大丈夫かい?」
「⋯⋯⋯⋯」
火事を起こした火属性の魔獣は、放火の犯人にする為だけに闇オークションで購入されたらしい。名前もなければ犬なのかも分からない、ただ火を吐く珍しい生き物だからとオークションで競売にかけられていたみたいだ。
彼らは購入してから気づいたらしいのだが、この魔獣の食事は魔力だった。しかもそれなりの量の魔力を日々与えなければならず、この魔獣をこのまま飼い続けるのは無理だと黒マント集団に言われてしまった。
可哀想に思った騎士団の連中も白熊も飼ってあげたいのは山々だったが、それなりの魔力を与え続けられる者はランドの町にはいなかった。
⋯⋯シュクル以外には⋯⋯だがめっちゃ怖がられている。
「出発~まずはマルシェに行くよ~」
道中長いので食料を買い込む為にマルシェへ向かう。
「こんにちは~桃はありますか?スイカもお願いします」
「おや?今日は馬車かい?変な馬だねぇ」
「ええ。王都へ帰ります」
ランドの町は本当に農作物が美味しくて最高だったし、農家のおばちゃん達も優しかった。
「え?黒の神は帰っちゃうの?」「残念だよ!じゃあ餞別にスイカあげるよ」
「サラミあげる!黒の神また来てね」「パンあげるからね!気を付けて」
な、なんて優しい人々なんだ!シュクルは感動した。ならば形で示そう。
「皆さんありがとうございました!!」
――パン――パン――パン――パン――
「お花だ!」「魔法?!」「綺麗ね」「凄い!」「ありがと!」「女神様!」
理事長に教わった光の魔法や花を降らせる魔法で感謝をする。何だろう?少しだけ理事長がイリュージョンを続ける理由が分かった気がする。皆が喜んでくれるのは純粋に嬉しい。
「だが森のうさぎちゃんはイカン。あの衣装もアカン」
そして変な生き物達と共にシュクルは王都へ戻っていった。
解放された神官を連れて、放火犯の主犯と思われる男のいる部屋に入る。男は黒いマントを脱いでいたのでその顔を見る事ができたが、その男はかなり若く派手だった⋯⋯⋯⋯あれ?こいつは深夜の公園でリア充なパーティーをしていた奴じゃね?こいつらが犯人だったのかよ!変態で放火もするのか!一生牢屋に入ってろ!
「だから!北の淫魔様の宝物が必要だったんだよ!お目覚めになられたのに無かったら困るだろ!」
おっふ。これは騎士団も困るはずだ。先ほどシュクルは神官から話を聞いたから分かるけど。
「なぁ?その宝物ってどんな物だ?」
シュクルは気になったので聞いてみた。
「え?!え?!本物?!黒の神??」
「え?違いますけど?自分は王都から来た――――」
「存じております!王都の北から起こしになられたと!この地に眠る宝物をお探しであられる事も存じておりますが、大変申し訳ございま――――」
「いえ!別に探していませんから!」
「お優しい!我らがすぐにでも――――」
「話を聞けよ!!コラァ!!」
誰が神だ。こっちは夏休み返上して張り込みの毎日だっていうのに、私の為に火事を起こしたとか止めてくれ。放火の原因を私のせいにすんな。
「おぉぉぉ!!さすが淫魔様!黒の神の憤怒も持ち合わせておいでだ!」
はぁぁ!? 言葉が通じないぞ?
「いいえ、ここにおられる黒の神様は暴食と物欲に塗れておいでです。毎日マルシェで大量の食物を吸い込み、美術品の画集を見て次なる獲物物色する。その様なお方であります」
おい!レミ!何言ってるんだよ!
「⋯⋯シュクルさん⋯⋯そうなのか?」
「ちょっと、ルシアンさん!んな訳⋯⋯あれ?でも合っている気もする?」
暴食は認める。金銭に対しても確かに強欲だな。だらだら睡眠するのも好きだし、金持ちやイケメンに嫉妬もする⋯⋯でも色欲に関しては当てはまらないから大丈夫だ。
「シュクルサマ、パンツ収穫したヨ、ムシシ」
いきなり女性物のパンツを被っている変態が部屋に来た。
「お前らどこに行っているのかと思ったら、おぃいぃぃ?!パンツはどこで収穫したんだよ!ベランダは畑じゃねーよ!下着泥棒は駄目だから!!返してこいよ!元あった場所に戻してきなさい!」
「こいつラ、パンイチ、カンキンでイイ?シュクルサマが大好きナ」
「今それ言うなよぉ!ちょっと微妙な場面だからさぁって、脱がすな!そいつは騎士団員だぞ!」
――淫獣様だ!――うわ!止めろ!――何だこの生き物?!――パンツ泥棒!――黒の神だ!――
その後は収集がつかない程、ランド騎士団本部が大騒ぎになった。
「お疲れ様です、ルシアンさん」
「お疲れ様!」
次の日の夕方、いつもの記念公園でスイカを飲みつつ、白熊とランド騎士団からの報告を共有する。
「放火犯は自供したし、被害者への補償も終わったよ」
なんと主犯の男は王都に住む貴族の男だったのだ。すぐに家族と連絡を取り、ご両親が被害者への謝罪を済ませた。貴族は隠蔽が早い。かなり色を付けて被害者には迷惑料が支払われたらしい。要は口止め料込だ。
放火で亡くなった人がいなかったから、すんなり終わったのもあるが。
「でも燃えてしまった部屋への思い出とか、大事な物は戻ってきませんよね。被害者の方々はどうでした?」
「超~喜んでいたよ。『全部新品になるし、家具はどれにしようか今から楽しみだな~!やっほ~!』なんて言っていたよ」
「⋯⋯⋯⋯」
うん。そうか。やっぱ金じゃん。黒の神に万歳!まぁ、元々のアパートの土地がアレだったしな。住民の方々も黒く毒されているのかもしれない。家を購入する時は土地についてよく調べるべきだよな。
「所でルシアンさん、どうして全身毛布で包まれているのです?この真夏に」
変態じゃないが、私もパンイチになりたい程に暑い。なのに⋯⋯
「ハハハ!俺は息子が高熱を出して生死を彷徨っている時も仕事をしていた。だからその熱を体感しているのだ!」
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「ではシュクルさん!同じ獣王として、これからもよろしく!!」
「こちらこそありがとうございました。これからもよろしくお願いします」
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――次の日――
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「⋯⋯⋯⋯」
火事を起こした火属性の魔獣は、放火の犯人にする為だけに闇オークションで購入されたらしい。名前もなければ犬なのかも分からない、ただ火を吐く珍しい生き物だからとオークションで競売にかけられていたみたいだ。
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⋯⋯シュクル以外には⋯⋯だがめっちゃ怖がられている。
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な、なんて優しい人々なんだ!シュクルは感動した。ならば形で示そう。
「皆さんありがとうございました!!」
――パン――パン――パン――パン――
「お花だ!」「魔法?!」「綺麗ね」「凄い!」「ありがと!」「女神様!」
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