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アーディ王国編
シュクルの留学
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頭がパンクする日々を過ごし、建国祭の大ステージを熟し⋯⋯ただ今、建国際の夜会で留学する四人の紹介が行われている。
横で国王がよく分からない長ったらしい話をしている。
「チッ、賽銭箱がファンレター入れになってしまった。そうじゃないんだよ。金だよ、金⋯⋯」
「何言ってるの?今紹介の真っ最中だぞ?」
森のうさぎさんステージの後、楽しみにしていた賽銭箱を開けてみたら、銅貨の一枚も入っていなかった。絶望だ。
「こうなったら夜会の食い物全部吸い込んでやる。アルコールもすべてだ!」
怒りに燃えていたら紹介は終わっており、それぞれ社交を始めていた。シュクルは食を求めて会場内を進むと、ふと懐かしい香りを感じた。
「おや?我が両親ではありませんか?」
「シュクル、一体どういう事なのよ?あなた留学するの?」
「ノエルから元気に貴族学院に通っていると聞いて安心したんだよ?」
普段は出不精な両親だが、流石に建国際にまで顔を出さない訳にはいかなかったらしい。いつもの一張羅を着こんでいるが、何を着ようと元がいいので問題ない。
見た目の全く変わらない美しい両親に安心しつつも、我々三人を見るいかがわしい目線を感じてしまう。ここは危険だな。 ほら、すでに⋯⋯
「今晩は。私は第一騎士団で――ガッ――」
「父よ、母よ、走れ!」
「お?シュクルさんだね?私はロワレ――パリン――」
チッ、どんどん怪しい中年が湧いて来る。我らは顔面偏差値が高すぎるのだ。
「おいシュクル!また家の庭を――ガンッ――」
どんどん湧き出る変態を木の実で撃退し、三人で休憩室の一室に入った。
「はぁ⋯⋯⋯⋯全く。両親よ、ここなら安心だ。私が食事を持ってくるから出ては駄目だぞ」
シュクルは気配を消して軽食エリアへ向かい、食品とアルコールを配膳係が使うワゴンに大量に乗せて休憩室に戻った。
心なしか両親がどん引きしている気がするが、気にする事はない。どうせすぐに慣れるのだ。シュクルの家族は順応力が高い。
大量の食品を小さな机にぎゅうぎゅうに乗せ、素手で高級シャンパーニュのコルクを開ける。ちなみにシャンパーニュ用のグラスなんてシュクルには小さ過ぎるので、アイスペールに入れる。イイ感じに一本丸ごと入った。
「では乾杯」
「あなたねぇ⋯⋯まぁいいわ。乾杯」「うわ~豪華だね!乾杯!」
ほらね?もう高級食材に釘付けさ。
それからクラリスの話や、領地の話、新しい家も完成して快適な生活ができているという話も聞けた。
「でも留学ってどういう事よ?第三王子や高位貴族と一緒に行くのでしょ?大丈夫なの?」
「うむ⋯⋯まぁ大丈夫じゃないか?」
護衛や戦争などについては、あまり詳しい事は話せないのだ。でも貧乏男爵家の獣人の娘が王子達と留学⋯⋯愛人連れでの留学だとか言われかねないのは知っている。そんな噂はどうでもいいけどね。報酬金良さそうだし。
「それにあなた、理事長とあの卑猥なステージを一緒にしているらしいじゃない。シュクルに似た人形?も売られているし、あなたが淫魔だとか?あなた王都で何をしているの?」
「い、いや、本当に誤解ですから」
田舎出身の素朴だった娘が、いつの間にか都会に染まり、AVに出演しているのを知ってしまった両親みたいな顔しないでくれ!誤解だ。
「さっき騎士団長と宰相に攻撃したよね?あと若い男性にも。シュクルは高位貴族にあんな事をして大丈夫なの?」
「あぁ、父よ、あれはいつも通りですからね」
第一騎士団の赤髪おっさんは通常の木の実の攻撃が効かないので、高ランクのクルミに変更したが効果はない。
眼鏡のおっさんはストーカーみたいにいつも現れるので、その都度眼鏡を割るのだが、割っても割っても眼鏡が出てくる。先ほどは急いでいたのでサバンもついでに攻撃してしまったが、まあ挨拶みたいな感じだ。
シュクルは地元に戻る事は出来なかったが、両親と楽しい時を過ごす事が出来てよかった。
その後も毎日教師陣にしごかれ、とうとうアーディ王国に向かう日になった。
「ポワールはギルド長の公爵家、エロ馬はサバンの家に置いて来たし、エロチェリーは卵型で荷物として入国、ニーチェは私の使役魔獣として許可を得た。犬はペットだ」
王族用の高級な馬車に乗ってヴィクトワール王国の東へ向かう。その後国境を越えてアーディ王国の王都、アマデウスに向かうそうだ。
馬車の中で今回の留学メンバー同士で自己紹介をする。今日までお互い忙しく、顔を合わせても挨拶をするくらいで、なかなかゆっくりと話す時間がなかったのだ。
「これからよろしくね」
「⋯⋯よろしくお願いします」
第三王子シルヴァン様。きちんと会話するのは初めてかもしれない。が、凄いシュクルの耳を見ている気がする。どうしてだろう?初めは獣人嫌いなのかとも思ったが、凄い笑顔なんだよな⋯⋯しかも少し興奮気味というか⋯⋯本当にどうしてだろうか?
見た目は金髪に水色の目をした正統派イケメンと言われるタイプであろう。チッ。しかも文部両道、魔術については相当優秀らしいが⋯⋯⋯⋯何かがおかしい気がする。シュクルは違和感を覚える。
「改めて、マシュー・ラ・ドロームです。よろしくお願いします!」
尻に剣を刺した見覚えのある赤髪男だ。この父親はクルミすら跳ね返す強靭な尻を持っている。シュクルと共に王子を守る騎士としては安心できるだろう。
シュクルは授業中や休み時間など、学園生活中の護衛を行う。そしてマシューは学園内で行われる男性の社交場での護衛などを担当する。
学園の外は大人の騎士が護衛できるが学園内は関係者以外立ち入り禁止だ。
「フレデリック・ラ・ロワールです。よろしくお願いいたします」
最近は毎日顔を見ている友人だ。薄い緑の髪をしたショタ風なツッコミ担当である。魔術の才能は素晴らしいらしいが、攻撃魔法より魔法陣や魔道具の研究方面の魔術師らしい。学園内ではシュクルと赤髪と一緒に王子の護衛補助をする予定だ。
「シュクル・ラ・パンです。よろしくお願いします」
美術界の新星。若き巨匠です。アーディ王国の壺を狩ります。よろしくお願いいたします。勉強熱心な私は古美術の挿絵が素晴らしい古本を熟読し、アーディ王国の美術品についても研究、獲物の目星も付けました。 セールスポイントは審美眼です。
このメンバーを乗せて馬車は進んでいく。
――ムース辺境伯領、国境――
「ではここからはアーディ王国の馬車に乗り換えていただきます」
ヴィクトワール王国の馬車や騎士はここまでらしい。荷物を積みかえている。
その間にシュクルはムース辺境伯である熊のユーグに話しかける。
「お久しぶりですね辺境伯。どうですか?最近は」
「シュクルさん!お久しぶりだね。一応戦争が起こる事を仮定して警戒はしているよ。今の所は何も無いけどね」
辺境伯領はアーディ王国との国境を有しているので、もし戦争となれば対岸の火事では済まない。この国境にアーディ王国からの避難民が押し掛ける可能性もある。
しばらくしてシュクル達四人と王子の付き人達は、アーディ王国の馬車に乗換え、王国の首都を目指して進み始めた。
「おや?大きな町で止まるみたいだ」
しばらくすると、人々が行き交う街中を馬車は進み、停止した。
「ではこちらへどうぞ」
アーディ王国の方が案内してくれるのに従って馬車を降り、人込みを進むと、そこはなんと⋯⋯⋯⋯
「鉄道?!ここは駅じゃないか??」
そこは大きな駅だった。
「ご存じでしたか?これはアーディ王国でも最新技術の魔道列車で、この路線は最近走り始めたばかりでございます。これからこちらに乗っていただきます」
おいおい、これは流石に⋯⋯⋯⋯ヴィクトワール王国より二歩も三歩も技術が進んでいるじゃないか?!
そして案内された停車中の豪華な列車に乗り込み、車内を眺める。
「まずいな」「まずいですね」
シュクルの隣にいる王子も同じ事を考えていたみたいだ。
「どうしてまずいのですか?この魔道列車?凄いですよ?」
能天気そうな赤髪は放っておいて、王子と意見を交換する。
「馬車に乗っていたのは二時間ほどでしたか?馬車の時速が七キロくらいとして、十四キロ⋯⋯」
「ヴィクトワール王国から駅までが近すぎる」
無いとは思うが、もしアーディ王国と戦争にでもなったら⋯⋯列車で人員も補給も運びまくれる。怖⋯⋯
鉄道網ってヤバいよね。まだ飛行機はないからアレだけど⋯⋯こりゃヴィクトワール王国の首脳陣がピリピリする訳だよ。今が従来の戦争と大きく変わる転換期かもしれないね。
「王子、この列車の時速は?それにどれくらいの駅と路線があるのか調べるべきですね」
嫌だなぁ。きっと騎士団から近い所に駅があったり、軍事工場と繋がっていたりして⋯⋯
「うん。丁度ここに魔道列車の説明書があるね。読んでみるよ」
しばらくすると列車が進みだした。
「へぇ~スムーズに進むな。音もしないし、揺はあるが、それほどではない」
「だね。勿論王族専用車だからというのもあるけど⋯⋯シュクルさん列車に詳しいね?」
「⋯⋯⋯⋯」
転生者だからな。だがどうやって説明するよ?シュクルが上手い言い訳を考えていると助け船のお姉さんが来た。
「お飲み物はいかがでしょうか?各種果実水に紅茶、コーヒーに――」
「「コーヒーで」」
⋯⋯⋯⋯ん?王子はコーヒー派か?珍しいな。王族はなんとかフラッシュだか、〇〇産の春摘みだかの難しい紅茶だろ?
「俺はりんごジュースで」「僕は紅茶で」
赤い頭は赤い果実がいいらしい。フレデリックは紅茶だ。 飲み物って人格出るな。面白い。
そして列車に揺られアーディ王国の王都、アマデウスに向かった。
横で国王がよく分からない長ったらしい話をしている。
「チッ、賽銭箱がファンレター入れになってしまった。そうじゃないんだよ。金だよ、金⋯⋯」
「何言ってるの?今紹介の真っ最中だぞ?」
森のうさぎさんステージの後、楽しみにしていた賽銭箱を開けてみたら、銅貨の一枚も入っていなかった。絶望だ。
「こうなったら夜会の食い物全部吸い込んでやる。アルコールもすべてだ!」
怒りに燃えていたら紹介は終わっており、それぞれ社交を始めていた。シュクルは食を求めて会場内を進むと、ふと懐かしい香りを感じた。
「おや?我が両親ではありませんか?」
「シュクル、一体どういう事なのよ?あなた留学するの?」
「ノエルから元気に貴族学院に通っていると聞いて安心したんだよ?」
普段は出不精な両親だが、流石に建国際にまで顔を出さない訳にはいかなかったらしい。いつもの一張羅を着こんでいるが、何を着ようと元がいいので問題ない。
見た目の全く変わらない美しい両親に安心しつつも、我々三人を見るいかがわしい目線を感じてしまう。ここは危険だな。 ほら、すでに⋯⋯
「今晩は。私は第一騎士団で――ガッ――」
「父よ、母よ、走れ!」
「お?シュクルさんだね?私はロワレ――パリン――」
チッ、どんどん怪しい中年が湧いて来る。我らは顔面偏差値が高すぎるのだ。
「おいシュクル!また家の庭を――ガンッ――」
どんどん湧き出る変態を木の実で撃退し、三人で休憩室の一室に入った。
「はぁ⋯⋯⋯⋯全く。両親よ、ここなら安心だ。私が食事を持ってくるから出ては駄目だぞ」
シュクルは気配を消して軽食エリアへ向かい、食品とアルコールを配膳係が使うワゴンに大量に乗せて休憩室に戻った。
心なしか両親がどん引きしている気がするが、気にする事はない。どうせすぐに慣れるのだ。シュクルの家族は順応力が高い。
大量の食品を小さな机にぎゅうぎゅうに乗せ、素手で高級シャンパーニュのコルクを開ける。ちなみにシャンパーニュ用のグラスなんてシュクルには小さ過ぎるので、アイスペールに入れる。イイ感じに一本丸ごと入った。
「では乾杯」
「あなたねぇ⋯⋯まぁいいわ。乾杯」「うわ~豪華だね!乾杯!」
ほらね?もう高級食材に釘付けさ。
それからクラリスの話や、領地の話、新しい家も完成して快適な生活ができているという話も聞けた。
「でも留学ってどういう事よ?第三王子や高位貴族と一緒に行くのでしょ?大丈夫なの?」
「うむ⋯⋯まぁ大丈夫じゃないか?」
護衛や戦争などについては、あまり詳しい事は話せないのだ。でも貧乏男爵家の獣人の娘が王子達と留学⋯⋯愛人連れでの留学だとか言われかねないのは知っている。そんな噂はどうでもいいけどね。報酬金良さそうだし。
「それにあなた、理事長とあの卑猥なステージを一緒にしているらしいじゃない。シュクルに似た人形?も売られているし、あなたが淫魔だとか?あなた王都で何をしているの?」
「い、いや、本当に誤解ですから」
田舎出身の素朴だった娘が、いつの間にか都会に染まり、AVに出演しているのを知ってしまった両親みたいな顔しないでくれ!誤解だ。
「さっき騎士団長と宰相に攻撃したよね?あと若い男性にも。シュクルは高位貴族にあんな事をして大丈夫なの?」
「あぁ、父よ、あれはいつも通りですからね」
第一騎士団の赤髪おっさんは通常の木の実の攻撃が効かないので、高ランクのクルミに変更したが効果はない。
眼鏡のおっさんはストーカーみたいにいつも現れるので、その都度眼鏡を割るのだが、割っても割っても眼鏡が出てくる。先ほどは急いでいたのでサバンもついでに攻撃してしまったが、まあ挨拶みたいな感じだ。
シュクルは地元に戻る事は出来なかったが、両親と楽しい時を過ごす事が出来てよかった。
その後も毎日教師陣にしごかれ、とうとうアーディ王国に向かう日になった。
「ポワールはギルド長の公爵家、エロ馬はサバンの家に置いて来たし、エロチェリーは卵型で荷物として入国、ニーチェは私の使役魔獣として許可を得た。犬はペットだ」
王族用の高級な馬車に乗ってヴィクトワール王国の東へ向かう。その後国境を越えてアーディ王国の王都、アマデウスに向かうそうだ。
馬車の中で今回の留学メンバー同士で自己紹介をする。今日までお互い忙しく、顔を合わせても挨拶をするくらいで、なかなかゆっくりと話す時間がなかったのだ。
「これからよろしくね」
「⋯⋯よろしくお願いします」
第三王子シルヴァン様。きちんと会話するのは初めてかもしれない。が、凄いシュクルの耳を見ている気がする。どうしてだろう?初めは獣人嫌いなのかとも思ったが、凄い笑顔なんだよな⋯⋯しかも少し興奮気味というか⋯⋯本当にどうしてだろうか?
見た目は金髪に水色の目をした正統派イケメンと言われるタイプであろう。チッ。しかも文部両道、魔術については相当優秀らしいが⋯⋯⋯⋯何かがおかしい気がする。シュクルは違和感を覚える。
「改めて、マシュー・ラ・ドロームです。よろしくお願いします!」
尻に剣を刺した見覚えのある赤髪男だ。この父親はクルミすら跳ね返す強靭な尻を持っている。シュクルと共に王子を守る騎士としては安心できるだろう。
シュクルは授業中や休み時間など、学園生活中の護衛を行う。そしてマシューは学園内で行われる男性の社交場での護衛などを担当する。
学園の外は大人の騎士が護衛できるが学園内は関係者以外立ち入り禁止だ。
「フレデリック・ラ・ロワールです。よろしくお願いいたします」
最近は毎日顔を見ている友人だ。薄い緑の髪をしたショタ風なツッコミ担当である。魔術の才能は素晴らしいらしいが、攻撃魔法より魔法陣や魔道具の研究方面の魔術師らしい。学園内ではシュクルと赤髪と一緒に王子の護衛補助をする予定だ。
「シュクル・ラ・パンです。よろしくお願いします」
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このメンバーを乗せて馬車は進んでいく。
――ムース辺境伯領、国境――
「ではここからはアーディ王国の馬車に乗り換えていただきます」
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その間にシュクルはムース辺境伯である熊のユーグに話しかける。
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しばらくしてシュクル達四人と王子の付き人達は、アーディ王国の馬車に乗換え、王国の首都を目指して進み始めた。
「おや?大きな町で止まるみたいだ」
しばらくすると、人々が行き交う街中を馬車は進み、停止した。
「ではこちらへどうぞ」
アーディ王国の方が案内してくれるのに従って馬車を降り、人込みを進むと、そこはなんと⋯⋯⋯⋯
「鉄道?!ここは駅じゃないか??」
そこは大きな駅だった。
「ご存じでしたか?これはアーディ王国でも最新技術の魔道列車で、この路線は最近走り始めたばかりでございます。これからこちらに乗っていただきます」
おいおい、これは流石に⋯⋯⋯⋯ヴィクトワール王国より二歩も三歩も技術が進んでいるじゃないか?!
そして案内された停車中の豪華な列車に乗り込み、車内を眺める。
「まずいな」「まずいですね」
シュクルの隣にいる王子も同じ事を考えていたみたいだ。
「どうしてまずいのですか?この魔道列車?凄いですよ?」
能天気そうな赤髪は放っておいて、王子と意見を交換する。
「馬車に乗っていたのは二時間ほどでしたか?馬車の時速が七キロくらいとして、十四キロ⋯⋯」
「ヴィクトワール王国から駅までが近すぎる」
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鉄道網ってヤバいよね。まだ飛行機はないからアレだけど⋯⋯こりゃヴィクトワール王国の首脳陣がピリピリする訳だよ。今が従来の戦争と大きく変わる転換期かもしれないね。
「王子、この列車の時速は?それにどれくらいの駅と路線があるのか調べるべきですね」
嫌だなぁ。きっと騎士団から近い所に駅があったり、軍事工場と繋がっていたりして⋯⋯
「うん。丁度ここに魔道列車の説明書があるね。読んでみるよ」
しばらくすると列車が進みだした。
「へぇ~スムーズに進むな。音もしないし、揺はあるが、それほどではない」
「だね。勿論王族専用車だからというのもあるけど⋯⋯シュクルさん列車に詳しいね?」
「⋯⋯⋯⋯」
転生者だからな。だがどうやって説明するよ?シュクルが上手い言い訳を考えていると助け船のお姉さんが来た。
「お飲み物はいかがでしょうか?各種果実水に紅茶、コーヒーに――」
「「コーヒーで」」
⋯⋯⋯⋯ん?王子はコーヒー派か?珍しいな。王族はなんとかフラッシュだか、〇〇産の春摘みだかの難しい紅茶だろ?
「俺はりんごジュースで」「僕は紅茶で」
赤い頭は赤い果実がいいらしい。フレデリックは紅茶だ。 飲み物って人格出るな。面白い。
そして列車に揺られアーディ王国の王都、アマデウスに向かった。
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