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悪役令嬢はKY気味
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~~クリスティン侯爵家~~
数日後
私は、またしても父に呼ばれ書斎に向かう。
「やあキャシー来たね。今日は良い知らせがあるよ!」
「まぁ、それは何でしょう。楽しみですわ。」
「王太子からお茶会のお誘いだよ。」
「げ。」と声に出てしまったが、慌てて手で口を抑える。
父は聞こえていない素振りで続ける。
「どうやら、最終の王太子妃候補に残った様だよ。」
・・・お茶会とは 二次面接というところか。
「先日の舞踏会では上手くやったそうだね。」
ニッコリと愛想笑いで「何のことでしょうか?」ととぼけて見せる。
「ん? マクラレン公爵令嬢をやりこめたそうじゃないか。」
全く身に覚えが無いが、父はご機嫌で続ける。
「覚えていないのかい。大物だね。なんでも、水をかけられそうになったが優雅に避けたとか。
その上で名前も聞かずに許してあげたんだろう? 後日マクラレン公爵から私に詫びと感謝の意があったよ。」
あ~、あれか!
「うふふっ、すっかり忘れてましたわ。」
結果的に彼女の名誉も守られたと言うことかな。
しかし、その様に伝わったのね。不思議。まぁ、”魔法”は無しで良かったけど。。
「それとだ、見事なダンスで会場を沸かしたそうだね。そして、王太子から話かけられたそうじゃないか。
王太子を魅了したのかもしれないよ。」
「いや、無いでしょ。ジークフリート様はどこかのご令嬢と踊ってましたから。
私がしたことなんて、ケーキを食べさせてあげただけですよ?」
父はちょっと唖然としながら、
「そうか、そんな事があったのか。うむ。・・・いけるかもしれないね。
一応言っておくが、そう言うことは恋仲になってからするものなんだよ。
良い流れが来ているから、お茶会は心して挑むようにね。」
「ぐっ・・・。」
色々と合点がいった。
前世の感覚で行動したら、失敗だったってことなんだよね?
細かい風習や時代背景の設定は分からないな。
クリスティン侯爵家にとっては良い事なのかもしれないけれど。
くそ、またこんなことに時間を取られるのか、乙女ゲーム!
時間は無いと言うのに・・・・。
しかし、父のあの様子では断るのは難しい。
このままゲームのシナリオ通りに ”婚約” になることはないと思いたいが・・・。
数日後
私は、またしても父に呼ばれ書斎に向かう。
「やあキャシー来たね。今日は良い知らせがあるよ!」
「まぁ、それは何でしょう。楽しみですわ。」
「王太子からお茶会のお誘いだよ。」
「げ。」と声に出てしまったが、慌てて手で口を抑える。
父は聞こえていない素振りで続ける。
「どうやら、最終の王太子妃候補に残った様だよ。」
・・・お茶会とは 二次面接というところか。
「先日の舞踏会では上手くやったそうだね。」
ニッコリと愛想笑いで「何のことでしょうか?」ととぼけて見せる。
「ん? マクラレン公爵令嬢をやりこめたそうじゃないか。」
全く身に覚えが無いが、父はご機嫌で続ける。
「覚えていないのかい。大物だね。なんでも、水をかけられそうになったが優雅に避けたとか。
その上で名前も聞かずに許してあげたんだろう? 後日マクラレン公爵から私に詫びと感謝の意があったよ。」
あ~、あれか!
「うふふっ、すっかり忘れてましたわ。」
結果的に彼女の名誉も守られたと言うことかな。
しかし、その様に伝わったのね。不思議。まぁ、”魔法”は無しで良かったけど。。
「それとだ、見事なダンスで会場を沸かしたそうだね。そして、王太子から話かけられたそうじゃないか。
王太子を魅了したのかもしれないよ。」
「いや、無いでしょ。ジークフリート様はどこかのご令嬢と踊ってましたから。
私がしたことなんて、ケーキを食べさせてあげただけですよ?」
父はちょっと唖然としながら、
「そうか、そんな事があったのか。うむ。・・・いけるかもしれないね。
一応言っておくが、そう言うことは恋仲になってからするものなんだよ。
良い流れが来ているから、お茶会は心して挑むようにね。」
「ぐっ・・・。」
色々と合点がいった。
前世の感覚で行動したら、失敗だったってことなんだよね?
細かい風習や時代背景の設定は分からないな。
クリスティン侯爵家にとっては良い事なのかもしれないけれど。
くそ、またこんなことに時間を取られるのか、乙女ゲーム!
時間は無いと言うのに・・・・。
しかし、父のあの様子では断るのは難しい。
このままゲームのシナリオ通りに ”婚約” になることはないと思いたいが・・・。
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