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江戸のある所に公野 主水 人吉という者がおった。
人吉という男は由緒ある侍の生まれである。
そして彼は子供の頃より刀の腕に優れ、大変に頭の回転に優れたので、周囲から将来を有望されたのである。
人吉の親はそのために気合いを入れて子育てに邁進(まいしん)したのであるが、このような苛烈な教育に人吉はむしろ刀も勉強も嫌ってしまった。
人吉が十五になる頃には不良な若者と交流して芸術品に傾倒するようになったのである。
人吉は刀を学ばず、軍略書も読まず、大説より小説を好んだ。
人吉としては、刀の腕など死ねば無くなると思った。
芸術品は万世の果てまで残るのだという彼なりの哲学を持っていたのである。
しかし、版画の原盤やら浮世絵やら掛け軸やらが日に日に増えていく様を見て彼の親はいかに思った事か。
このような人吉に父はとうとう激昂した。
激昂のあまりに部屋の人吉を掴んで庭に引きずり出し、投げ捨てたのである。
「何をするか!」と人吉は怒った。
怒る人吉に父は刀を投げ付け、腰に差すよう命じた。
父があまりにも激昂していたので人吉はしぶしぶと刀を腰に差したのである。
すると父も刀を手に取った。
抜けと父は言う。
人吉の腕が鈍っていないか確かめるのだと言うのだ。
人吉はたまげた。
何せ二人の刀は真剣だったからである。
これでは腕を確かめるより先に死んでしまうと思ったのだ。
何とか父を説得しようと試みたところ、人吉の父は涙をポロポロと流した。
「お前には分からないだろうなぁ。真に価値のあるものが、価値も分からぬ者のせいで失われる苦しみが分からないだろうなぁ」
厳格な父が泣く姿を見ると人吉はいたたまれなくなった。
普通の子なら、父のために刀を抜くのかもしれない。
しかし人吉は、それでもやはり刀を抜きたくなかった。
だから、父に背を向けて家から抜け出したのである。
待てと怒鳴る父の声は聞こえたが人吉は無視をした。
そうしてしばらく走り、多摩川の街道に辿り着いた人吉は頭を冷やして考える。
父のあの切羽詰まった雰囲気から考えて、人吉を許しはしないだろう。
帰る場所を失ってしまったと人吉は思った。
ひとまずは美術品仲間の友人を頼ろうかと思う。
しかし友人はろくに仕事もせずに流浪してばかりいる不良の癖に強突く張りの男であった。
寝食の代わりに芸術品を差し出せと宣(のたま)うに違いあるまい。
そう思うと人吉としては億劫な気持ちとなった。
あるいは、その辺をぶらぶらと歩いていれば父も頭を冷やして自分を許してくれるのではあるまいか? とも思いはした。
人吉がそのような事を考えていると、「カツン」と軽い音が鳴る。
はてな? と振り向けば、そこには大男が人吉のように振り向いていた。
大男の事を人吉は知っている。
まだ人吉が子供の頃に、剣術の仕合でしこたまに叩きのめした男であった。
幼い頃より体格の優れる子だと思ってはいたが、これがまた随分と見上げる大男になったものである。
そんな事を考える人吉に大男がズンズンと大股で歩いてきた。
「鞘当だな。公野殿」
大男が怒りの炎をメラメラと燃やして人吉を見ている。
鞘当とは刀の鞘と鞘が当たる事で、大変失礼な事であった。
もちろん、このような事で刃傷沙汰など馬鹿らしい話で、普通ならば互いに無かった事として無視するのである。
しかし今回は事情が違った。
大男は子供の頃の恨みをいまだに抱いていた。
それで大男も相手が人吉だと分かったのだから、雪辱を果たさねば気が済まなかったのである。
「無礼であろう。剣を抜け」
さて、このような話に気付いた周りも大変な騒ぎだ。
決闘による殺し合いなど最高の見世物だと言わんばかりに民衆は集まり、たちまち人垣となってしまった。
これではとても逃げられない。
いや、このような騒ぎの中で逃げ出したとあっては、それこそ父に殺されかねなかった。
人吉は観念し、大男の決闘を受けた。
「しかしその前に、何卒手紙を書かせてくれまいか」と人吉が願うので大男は嘲笑を孕んで許可する。
「戦う前に遺書を書くとは見上げた負け犬根性である」との事であった。
人吉は近くの民家で筆と紙を買ってその場で二枚の手紙をしたためる。
それで二人の男に手紙を渡した。
「私が死んだら、これをどうか私の父と私の友人に渡してください」
そう伝えると、多摩川の河原へと降りる。
そこで二人は対峙した。
刀を抜いて構える。
先に動いたのは人吉だ。
刀を大上段に構えると雄叫び一つ、一挙に駆け寄った。
そして刃を振り下ろしたのである。
大男が半歩踏み込んで迎え撃つ。
構えた刀がまさに閃光の如く真っ直ぐ突き出された。
ズンと人吉の喉に刺さる。
人吉は喉を突かれた。
声も出さず、パクパクと口を動かすばかりだ。
大男が刀を抜く。
すると人吉の体はもんどり打って倒れた。
そのまま人吉は絶命したのである。
さて、このような結末を見届けた観客の一人は急いで人吉の父の元へと向かった。
彼は遺言状を受け取った一人である。
息子の死を親に伝えるという大任を受けたため、大急ぎで人吉の家へ向かったのだ。
それで人吉の父に手紙を渡した。
父は手紙を見るなり驚いて、河原へ案内するよう頼んだ。
大急ぎで人吉の所へ向かうと、その遺体は莚(むしろ)で覆われている。
見物人と大男、それと同心が話していた。
父は莚(むしろ)をめくり、遺体が人吉である事を見ると涙を流す。
同心が何やら言っていた。
私的な決闘は禁じられているので、大男を裁こうかと言っているらしい。
人吉の父には殆ど聞こえなかったが、これ以上の騒ぎは人吉の名誉を傷付けるものだと思った。
「もう良い。これも武士の習い。正々堂々戦って負けたのなら仕方ない事だ」
そう言って、泣きながら息子の体を背負う。
随分と重たい。
お前もすっかり大人になっていたのだなぁ。
そんな事を思いながら彼は人吉を家に連れて帰るのだ。
それから葬式が開かれて翌日、人吉の家に一人の若者がやってきた。
無精髭で身なりの悪い男だ。
寝癖のついた頭をボリボリ掻きながら、戸を叩く。
奉公人が出てくるので男は手紙を見せた。
手紙は人吉のもので、人吉の集めた芸術品をこの男に譲るという内容であった。
奉公人はこの手紙を読むと、なんとも気まずい顔になる。
男は人吉の芸術品を早く手に入れたくて仕方なかった。
それで、はよう案内してくれや。と急かすので奉公人は困惑しつつも庭に案内したのである。
庭に向かった男はギョッとした。
なんと、人吉の父が人吉の集めた芸術品を焼いているでは無いか。
もうもうと黒煙を上げ、パチパチと弾ける炎の踊り。
男は慌てて焚き火へと頭から突っ込んだ。
「何をしておるか!」と慌てたのは人吉の父である。
「水! はよう! 水を!」
そう奉公に命じた。
男は必死に炎を素手で叩いている。
水と聞こえた彼はハッタとして「水はいかん!」と怒鳴った。
が、遅かった。
奉公人の手には木桶がある。
水は放物線を描いて飛んでいた。
直後、男と芸術品もろともに水がバシャと掛かったのである。
火は鎮まった。
しかし殆どの芸術品は焼けている。
おまけに残った本やら何やらは水でふやけてしまったのだ。
そのような惨事に男はいたく動揺した。
彼の動揺ぶりに父もさすがに申し訳なく思う。
「申し訳ない。しかしお主、あまり芸術品に入れ込み過ぎてはならぬぞ」
人吉が死んだのは、芸術品に入れ込み過ぎて努力を忘れたからだ。
真面目にコツコツと生きていれば、彼が死ぬ事も無かった。
「いわば、芸術品に殺されたのだ」
彼の言葉に男は乾いた笑いを浮かべて、ふやけた本を何冊か抱える。
「これを頂くのは人吉殿の遺言ゆえ、俺が頂いても文句はあるまい」
「勝手に持っていけ」
互いに「こいつは何を言っても聞かないのだな」と思った。
男は人吉の本を抱えて家から出る。
「ああいう手合いには分からないだろう。真に価値のあるものが、価値も分からぬ者のせいで失われる苦しみが分からないのだ」
男はそう呟くのであった。
人吉という男は由緒ある侍の生まれである。
そして彼は子供の頃より刀の腕に優れ、大変に頭の回転に優れたので、周囲から将来を有望されたのである。
人吉の親はそのために気合いを入れて子育てに邁進(まいしん)したのであるが、このような苛烈な教育に人吉はむしろ刀も勉強も嫌ってしまった。
人吉が十五になる頃には不良な若者と交流して芸術品に傾倒するようになったのである。
人吉は刀を学ばず、軍略書も読まず、大説より小説を好んだ。
人吉としては、刀の腕など死ねば無くなると思った。
芸術品は万世の果てまで残るのだという彼なりの哲学を持っていたのである。
しかし、版画の原盤やら浮世絵やら掛け軸やらが日に日に増えていく様を見て彼の親はいかに思った事か。
このような人吉に父はとうとう激昂した。
激昂のあまりに部屋の人吉を掴んで庭に引きずり出し、投げ捨てたのである。
「何をするか!」と人吉は怒った。
怒る人吉に父は刀を投げ付け、腰に差すよう命じた。
父があまりにも激昂していたので人吉はしぶしぶと刀を腰に差したのである。
すると父も刀を手に取った。
抜けと父は言う。
人吉の腕が鈍っていないか確かめるのだと言うのだ。
人吉はたまげた。
何せ二人の刀は真剣だったからである。
これでは腕を確かめるより先に死んでしまうと思ったのだ。
何とか父を説得しようと試みたところ、人吉の父は涙をポロポロと流した。
「お前には分からないだろうなぁ。真に価値のあるものが、価値も分からぬ者のせいで失われる苦しみが分からないだろうなぁ」
厳格な父が泣く姿を見ると人吉はいたたまれなくなった。
普通の子なら、父のために刀を抜くのかもしれない。
しかし人吉は、それでもやはり刀を抜きたくなかった。
だから、父に背を向けて家から抜け出したのである。
待てと怒鳴る父の声は聞こえたが人吉は無視をした。
そうしてしばらく走り、多摩川の街道に辿り着いた人吉は頭を冷やして考える。
父のあの切羽詰まった雰囲気から考えて、人吉を許しはしないだろう。
帰る場所を失ってしまったと人吉は思った。
ひとまずは美術品仲間の友人を頼ろうかと思う。
しかし友人はろくに仕事もせずに流浪してばかりいる不良の癖に強突く張りの男であった。
寝食の代わりに芸術品を差し出せと宣(のたま)うに違いあるまい。
そう思うと人吉としては億劫な気持ちとなった。
あるいは、その辺をぶらぶらと歩いていれば父も頭を冷やして自分を許してくれるのではあるまいか? とも思いはした。
人吉がそのような事を考えていると、「カツン」と軽い音が鳴る。
はてな? と振り向けば、そこには大男が人吉のように振り向いていた。
大男の事を人吉は知っている。
まだ人吉が子供の頃に、剣術の仕合でしこたまに叩きのめした男であった。
幼い頃より体格の優れる子だと思ってはいたが、これがまた随分と見上げる大男になったものである。
そんな事を考える人吉に大男がズンズンと大股で歩いてきた。
「鞘当だな。公野殿」
大男が怒りの炎をメラメラと燃やして人吉を見ている。
鞘当とは刀の鞘と鞘が当たる事で、大変失礼な事であった。
もちろん、このような事で刃傷沙汰など馬鹿らしい話で、普通ならば互いに無かった事として無視するのである。
しかし今回は事情が違った。
大男は子供の頃の恨みをいまだに抱いていた。
それで大男も相手が人吉だと分かったのだから、雪辱を果たさねば気が済まなかったのである。
「無礼であろう。剣を抜け」
さて、このような話に気付いた周りも大変な騒ぎだ。
決闘による殺し合いなど最高の見世物だと言わんばかりに民衆は集まり、たちまち人垣となってしまった。
これではとても逃げられない。
いや、このような騒ぎの中で逃げ出したとあっては、それこそ父に殺されかねなかった。
人吉は観念し、大男の決闘を受けた。
「しかしその前に、何卒手紙を書かせてくれまいか」と人吉が願うので大男は嘲笑を孕んで許可する。
「戦う前に遺書を書くとは見上げた負け犬根性である」との事であった。
人吉は近くの民家で筆と紙を買ってその場で二枚の手紙をしたためる。
それで二人の男に手紙を渡した。
「私が死んだら、これをどうか私の父と私の友人に渡してください」
そう伝えると、多摩川の河原へと降りる。
そこで二人は対峙した。
刀を抜いて構える。
先に動いたのは人吉だ。
刀を大上段に構えると雄叫び一つ、一挙に駆け寄った。
そして刃を振り下ろしたのである。
大男が半歩踏み込んで迎え撃つ。
構えた刀がまさに閃光の如く真っ直ぐ突き出された。
ズンと人吉の喉に刺さる。
人吉は喉を突かれた。
声も出さず、パクパクと口を動かすばかりだ。
大男が刀を抜く。
すると人吉の体はもんどり打って倒れた。
そのまま人吉は絶命したのである。
さて、このような結末を見届けた観客の一人は急いで人吉の父の元へと向かった。
彼は遺言状を受け取った一人である。
息子の死を親に伝えるという大任を受けたため、大急ぎで人吉の家へ向かったのだ。
それで人吉の父に手紙を渡した。
父は手紙を見るなり驚いて、河原へ案内するよう頼んだ。
大急ぎで人吉の所へ向かうと、その遺体は莚(むしろ)で覆われている。
見物人と大男、それと同心が話していた。
父は莚(むしろ)をめくり、遺体が人吉である事を見ると涙を流す。
同心が何やら言っていた。
私的な決闘は禁じられているので、大男を裁こうかと言っているらしい。
人吉の父には殆ど聞こえなかったが、これ以上の騒ぎは人吉の名誉を傷付けるものだと思った。
「もう良い。これも武士の習い。正々堂々戦って負けたのなら仕方ない事だ」
そう言って、泣きながら息子の体を背負う。
随分と重たい。
お前もすっかり大人になっていたのだなぁ。
そんな事を思いながら彼は人吉を家に連れて帰るのだ。
それから葬式が開かれて翌日、人吉の家に一人の若者がやってきた。
無精髭で身なりの悪い男だ。
寝癖のついた頭をボリボリ掻きながら、戸を叩く。
奉公人が出てくるので男は手紙を見せた。
手紙は人吉のもので、人吉の集めた芸術品をこの男に譲るという内容であった。
奉公人はこの手紙を読むと、なんとも気まずい顔になる。
男は人吉の芸術品を早く手に入れたくて仕方なかった。
それで、はよう案内してくれや。と急かすので奉公人は困惑しつつも庭に案内したのである。
庭に向かった男はギョッとした。
なんと、人吉の父が人吉の集めた芸術品を焼いているでは無いか。
もうもうと黒煙を上げ、パチパチと弾ける炎の踊り。
男は慌てて焚き火へと頭から突っ込んだ。
「何をしておるか!」と慌てたのは人吉の父である。
「水! はよう! 水を!」
そう奉公に命じた。
男は必死に炎を素手で叩いている。
水と聞こえた彼はハッタとして「水はいかん!」と怒鳴った。
が、遅かった。
奉公人の手には木桶がある。
水は放物線を描いて飛んでいた。
直後、男と芸術品もろともに水がバシャと掛かったのである。
火は鎮まった。
しかし殆どの芸術品は焼けている。
おまけに残った本やら何やらは水でふやけてしまったのだ。
そのような惨事に男はいたく動揺した。
彼の動揺ぶりに父もさすがに申し訳なく思う。
「申し訳ない。しかしお主、あまり芸術品に入れ込み過ぎてはならぬぞ」
人吉が死んだのは、芸術品に入れ込み過ぎて努力を忘れたからだ。
真面目にコツコツと生きていれば、彼が死ぬ事も無かった。
「いわば、芸術品に殺されたのだ」
彼の言葉に男は乾いた笑いを浮かべて、ふやけた本を何冊か抱える。
「これを頂くのは人吉殿の遺言ゆえ、俺が頂いても文句はあるまい」
「勝手に持っていけ」
互いに「こいつは何を言っても聞かないのだな」と思った。
男は人吉の本を抱えて家から出る。
「ああいう手合いには分からないだろう。真に価値のあるものが、価値も分からぬ者のせいで失われる苦しみが分からないのだ」
男はそう呟くのであった。
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